イカレた、、、もとい、イカシた劇場のひとつに吉祥寺バウスシアターというのがあって、
サイト上にも告知があるが、
ここは「爆音映画祭」という変わった企画を、不定期で開催している。
通常の上映でも、音量というのは「やや大きめ」というのが基本・・・ではあるけれど、
せっかく「つまみ」があるのだから、それをMAXにして触れてみない? という、ちょっと無謀というかパンクな企画である。
最大音量を試したくとも、一般家庭では実現し難いという現実がある。
すぐご近所トラブルになるし。
それを可能にする、というか、そのために設計されているのが、コンサートホールや映画館といっていいだろう。
今宵は、ぜひ爆音で触れたい映画をセレクト。
ドルビーやらSDDSやら、映画館の音響システムを把握するのはけっこう難儀だが、
さらに新システム「ドルビーアトモス」が完成、またまた新しいロゴがエンド・クレジットに記されることになるわけで、
そこらへんのことは、じつはよく分からない。
同級生に音声のプロの道に進んだヤツが居るので、こんど聞いてみることにしよう。
たぶん、ぜんぜん分からないだろうけれど。
(1)『イレイザーヘッド』(76)…トップ画像
「消しゴム頭の男」を主人公にした、変人リンチの劇場デビュー作。
周波数に関する「噂」(=人間の耳では聞き取れないサウンドトラックを採用)が流れるほど、徹底的に音にこだわった作品。
気にかけたことがなかったが・・・この映画もまた、『タクシードライバー』『キャリー』同様に「76年発表」なのだった。
なんてこった! すごいぞ76年っ!!
(2)『プライベート・ライアン』(98)
リアルな戦場の描写。
CGの力を借りて、スピルバーグの残酷性がいかんなく発揮された。
映像も痛いが、音声も痛いのだ。
(3)『シャイン・ア・ライト』(2008)…文末リンクの予告編を参照
やっぱりランクインする、スコセッシ印の映画。
不良オヤジ、ローリング・ストーンズのライブを超絶的カメラワークで捉える。
ライブは、やはりメガ音量で。
(4)『2001年宇宙の旅』(68)
映画史の金字塔は、大スクリーンと大音量こそ相応しい。
よくわからん・・・というひとも、この環境で触れれば意味に関係なく感動するはず。
(5)『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』(2005)
タイトルの意味は、「神よ、何故に我を見捨てたもうや」。
物語より「音」先行で創られた映画なので、これは劇場で触れなければ「ほとんど」意味がない。
孤高の作家・中原昌也の本業がどういうものかも、これを観れば分かる。
(6)『ヒート』(95)
デ・ニーロ×パチーノ、そしてマイケル・マン。
映画史上「最長」「最強」をうたう銃撃戦を、ぜひ最高の環境で。
(7)『アマデウス』(84)
これまた「音」先行で創られており、まずモーツァルトのどの曲を使用するかを決めてから、シーンを設計していったという。
映画に触れながら、クラシックのコンサート気分に―夢のようじゃないか。
(8)『鉄男』(89)
自主制作「臭」がぷんぷんする創りだが、音へのこだわりにはプロもひれ伏す。
それが、サイバーパンクのプライドなのだ。
(9)『エンター・ザ・ボイド』(2009)
塚本晋也の変種といったらいいか、身体の破壊について哲学する映画監督が、フランスにもひとり。
そんなギャスパー・ノエが、日本にカメラを向けたらこんな猥雑で素敵な物語が誕生した。
音楽担当は、ダフト・パンクのトーマ・バンガルテル。こりゃ、爆音決定? っしょ。
(10)『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000)
無音と、感情を宿したかのような機械音と、そしてビョークの歌声と。
映画の未来と力を信じるラース・フォン・トリアーの野心作は、暗闇の小屋で観なきゃ。
しかも、可能なかぎりの大音量で。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『巻頭言&GW特別企画(4)食、神。』
サイト上にも告知があるが、
ここは「爆音映画祭」という変わった企画を、不定期で開催している。
通常の上映でも、音量というのは「やや大きめ」というのが基本・・・ではあるけれど、
せっかく「つまみ」があるのだから、それをMAXにして触れてみない? という、ちょっと無謀というかパンクな企画である。
最大音量を試したくとも、一般家庭では実現し難いという現実がある。
すぐご近所トラブルになるし。
それを可能にする、というか、そのために設計されているのが、コンサートホールや映画館といっていいだろう。
今宵は、ぜひ爆音で触れたい映画をセレクト。
ドルビーやらSDDSやら、映画館の音響システムを把握するのはけっこう難儀だが、
さらに新システム「ドルビーアトモス」が完成、またまた新しいロゴがエンド・クレジットに記されることになるわけで、
そこらへんのことは、じつはよく分からない。
同級生に音声のプロの道に進んだヤツが居るので、こんど聞いてみることにしよう。
たぶん、ぜんぜん分からないだろうけれど。
(1)『イレイザーヘッド』(76)…トップ画像
「消しゴム頭の男」を主人公にした、変人リンチの劇場デビュー作。
周波数に関する「噂」(=人間の耳では聞き取れないサウンドトラックを採用)が流れるほど、徹底的に音にこだわった作品。
気にかけたことがなかったが・・・この映画もまた、『タクシードライバー』『キャリー』同様に「76年発表」なのだった。
なんてこった! すごいぞ76年っ!!
(2)『プライベート・ライアン』(98)
リアルな戦場の描写。
CGの力を借りて、スピルバーグの残酷性がいかんなく発揮された。
映像も痛いが、音声も痛いのだ。
(3)『シャイン・ア・ライト』(2008)…文末リンクの予告編を参照
やっぱりランクインする、スコセッシ印の映画。
不良オヤジ、ローリング・ストーンズのライブを超絶的カメラワークで捉える。
ライブは、やはりメガ音量で。
(4)『2001年宇宙の旅』(68)
映画史の金字塔は、大スクリーンと大音量こそ相応しい。
よくわからん・・・というひとも、この環境で触れれば意味に関係なく感動するはず。
(5)『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』(2005)
タイトルの意味は、「神よ、何故に我を見捨てたもうや」。
物語より「音」先行で創られた映画なので、これは劇場で触れなければ「ほとんど」意味がない。
孤高の作家・中原昌也の本業がどういうものかも、これを観れば分かる。
(6)『ヒート』(95)
デ・ニーロ×パチーノ、そしてマイケル・マン。
映画史上「最長」「最強」をうたう銃撃戦を、ぜひ最高の環境で。
(7)『アマデウス』(84)
これまた「音」先行で創られており、まずモーツァルトのどの曲を使用するかを決めてから、シーンを設計していったという。
映画に触れながら、クラシックのコンサート気分に―夢のようじゃないか。
(8)『鉄男』(89)
自主制作「臭」がぷんぷんする創りだが、音へのこだわりにはプロもひれ伏す。
それが、サイバーパンクのプライドなのだ。
(9)『エンター・ザ・ボイド』(2009)
塚本晋也の変種といったらいいか、身体の破壊について哲学する映画監督が、フランスにもひとり。
そんなギャスパー・ノエが、日本にカメラを向けたらこんな猥雑で素敵な物語が誕生した。
音楽担当は、ダフト・パンクのトーマ・バンガルテル。こりゃ、爆音決定? っしょ。
(10)『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000)
無音と、感情を宿したかのような機械音と、そしてビョークの歌声と。
映画の未来と力を信じるラース・フォン・トリアーの野心作は、暗闇の小屋で観なきゃ。
しかも、可能なかぎりの大音量で。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
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明日のコラムは・・・
『巻頭言&GW特別企画(4)食、神。』