Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

同じパンダでも楽天NG、新潮OK

2017-10-31 00:10:00 | コラム
こんなツラして、いわゆるキャラクターぬいぐるみとかが好きだ。

本ブログに何度か登場している、リラックマ・シリーズの「キイロイトリ」とか、わが群馬の「ぐんまちゃん」とか、『クラレ』のキャラクターとか。

最近では、docomoのキャラクター「ポインコ兄弟」が好き。


※細いほうが兄貴ということ、最近知ったけど




とはいえ、キャラクターであればナンデモカンデモ好きというわけじゃない。

たとえば「シャンシャン」ブームが到来するであろう、パンダのキャラクター。


楽天のパンダは、絵柄も(CMの)声も狙い過ぎていて、好きじゃない。



楽天は、「楽天カードマン」のままのほうがアコギな商売らしくて好感持てるけどな。


同じパンダでも、敢えて崩した感じの新潮社版には好感が持てた。

ずいぶん昔のキャラクターだが、Yonda?くんのことね。




単にかわいいだけじゃなく、そこに企業としての独自性も出してくれないと。


たとえば広島東洋カープの「カープ坊や」じゃないほうのキャラクター、スラィリーとか。



あの不気味さは、どうしたことだろう。

かわいくないどころか、ちょっとおぞましくもあるじゃないか。

でもかわいくはない(しつこい)けど、独自性はあるよね。

受け手の想像をはるかに超えたキャラクター造形の勝利というか、全球団のなかで最強のインパクトを誇っている。

結果、好きな球団のキャラクターは? という問いに、「思わず」スラィリーと答えてしまうのであった―。





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明日のコラムは・・・

『先走り野郎の11月は… + 10月コラムの目次』
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赤と緑

2017-10-30 00:10:00 | コラム
東京国際映画祭が開幕、
チケットをゲットしているのは『ゴジラ』(54)の生オーケストラ上映だけだが、映画馬鹿を自称している以上、初日のレッドカーペットくらいは見に行かなきゃな、、、と。
(関係ないが・・・今年の米オスカー賞の予想が「かなり」外れ、その責任を取る? ため、今年いっぱいは映画「小僧」と自称するのをやめている。しかし、その代わりになることばで「しっくりくる」ものがなく、未だ「どんより?」している自分なのだった)


かつて東京国際映画祭は、よその映画祭との差別化を図るため「レッド」ではなく「グリーン」のカーペットで展開されていた。

※画像のすべては、シネマトゥデイさんより




エコ的な要素も含まれており、自分は好きだったんだよ。
なぜ廃止しちゃったのだろうね、時代的にもエコは歓迎されたであろうに・・・。


で、レッドカーペット。
監督至上主義の自分ではあるが、このときばかりは助平なチューネンに戻るわけでして、だから、きらきら輝く女優さんばかり見ていた。

ちなみに、ほぼ毎年レッド(あるいはグリーン)カーペットを生で見ている自分が、「ここ10年で」最も感動したのはフランシスとソフィアのコッポラ親子(トップ画像)のツーショットだった。


今年のレッドカーペットを見ていた時間は、およそ90分。

ほぼ1年中ハーフパンツの男にファッションを語る資格もないだろうが、最も輝いていた映画人、つまりベストドレッサーは、小西真奈美嬢だったと思う。



あまりにも可憐で、ぽかーん。としちゃったもんね。


ほか、少し腕のあたりがむっちりしてきた橋本環奈、



元々、顔のつくり? が好きだったMEGUMIも雰囲気があってよかった。




街を歩く一般の女子も充分きらきらしているし、コンビニやファストフード店員、ピザの宅配女子にもときめく自分ではあるが、やっぱり女優はちがうねって思う。

だからこの日はそれだけで満足し、せっかくのオフにも関わらず1本も映画を観ずに帰宅した。

こんな日があっても、いいよね。


なお、『ブレードランナー2049』を観に行こうとしたら「映画祭の都合で上映されていなかったこと」に腹を立てているTwitterを見かけた。

気持ちは分かるが、1週間とちょっとのことだから、目を瞑ってくださいね。





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『同じパンダでも楽天NG、新潮OK』
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ワインスタインとストーンとQT

2017-10-29 00:10:00 | コラム
クエンティン・タランティーノ(以下、QT)

映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ疑惑について・・・

「ただのウワサやゴシップじゃない。人伝いに聞いた話でもない。
ワインスタインが数回、こういったことをしていたのを僕は知っていた」



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自分には、映画と格闘技とエロ、、、しかないと思っているので、日常会話も大体、この三大要素を軸にして展開されていく。

ただ、映画や格闘技に興味がないとしても黙って聞いていられるが、エロに関しては黙っていられない、というか、不愉快な思いを抱くひとも多い―ということは自覚している。

だから自分は、性的な言動の刃(というと大袈裟か)を、自分に向けるよう努めている。

あれはアバズレ、これは風俗狂い・・・みたいな噂話をするひとも多いが、そうではなく自分は短小で早漏で包茎であると。
それでも性欲は人一倍あるから無問題、こっちは回数で勝負だとかなんとか。

目標は、ひとを傷つけないセックスジョーク。

それが、うまくいっているかどうかはべつの話だけれども。。。


当然、不必要と思われるボディタッチはしないし、
ハニーに土下座してエッチを懇願したことはあっても、誰かに性的関係を強要したこともない。

そもそも強要出来るような立場にないってか。

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アンジェリーナ・ジョリー「若い頃、ハーヴェイ・ワインスタインとの間に嫌なことがあった。だから、彼とは絶対に仕事をしないと決めたし、彼と仕事をする人たちには警告した」

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強要出来るような立場―つまり権力を持っていたとしたら、自分はどうなるんだべか。

ワインスタインのように、女優だったら誰でもいいから関係を持ちたい―少なくとも報道を目にしていると、そう思う―と考え、実際にそういう行動を起こすのだろうか。


いまさら記す必要もないほど、ワインスタインのセクハラが問題になっている。

彼はハリウッドを事実上「追放」されたうえに、司法までが動き出している。

悪口をいおうと思えば、いくらでもいえるよ「あぁ、しそうな顔しているもんな」とか。


いっぽうで映画史を紐解き、そもそも映画をやろうとするものなんか「基本的にクズだから」と開き直ることも出来る。

ヒッチコックがいい例だろう。
あれほどの名作を次々と生み出し、しかもお茶目な風貌をしている、、、から映画ファンは騙され易いが、彼との性的関係を拒んだティッピ・ヘドレンの女優生命が断たれたのは事実である。

ロマン・ポランスキーはどうだ。
10代少女に性的関係を迫り、その罪を問われると国外逃亡を図った。

ウディ・アレンや、韓国の鬼才キム・ギドクにも疑惑があるし、
ベルトリッチなんか撮影中のレイプ(幇助)疑惑まで持ち上がった。
ソープランドが気に入ったからしょっちゅう来日している(と、されている)オリバー・ストーンは、それだけなら罪はないが、撮影現場でのセクハラ行為までもが明るみに出始めている。


「そういう世界だから、いいんじゃない?」という気はない。

気はないが、ワインスタインの映画キャリアを消滅させ「これでハリウッドはクリーンになった」と宣言するような流れは、ちょっとおかしのではないか? と思うんだ。


ひとついっておきたいのは。

グウィネス・パルトローはワインスタインのセクハラに耐えたからオスカーをもらえた、
『恋に落ちたシェイクスピア』(98)は、いわゆる忖度が働いてオスカー作品賞に輝いた。

・・・そんな風に認識され始めていること。


それがなかったとしても優れた映画、にも関わらず。


QTとともに大躍進を遂げたプロダクション、ミラマックスの功罪の「罪」ばかりが語られ、栄光の歴史はなかったことになっている。


我々映画ファンにしても、かつて感動した作品に「ワインスタインが関わっていた」というだけの理由で、それを嫌いになるだろうか。

そんなことはないよね?

そういうひとも居るかもしれないが。


ドストエフスキーを例に出すまでもなく、極悪人が傑作を放つことだってある。

「だから赦せ」とはいわないが、ワインスタインのほとんどビョーキな性的嗜好を叩くだけで「めでたし、めでたし。」とするのは、ミラマックスが関わる映画に感動してきたものにとっては、腑に落ちないところがあるのだった―。


※米オスカー賞、助演男優賞のプレゼンターだったブリー・ラーソンが、受賞者ケイシー・アフレックに「冷たかった」のは、彼のセクハラ疑惑にあったといわれている…彼女の態度と同様に、ワインスタイン問題で被害を告白した女優さんたちの勇気は素晴らしいというのは、自分も思いますよ当然。




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明日のコラムは・・・

『赤と緑』
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初体験 リッジモント・ハイ(243)

2017-10-28 00:10:00 | コラム
憧れのひととの、デートの話。

・・・の前に。
何度か貼りつけたことがあるけれど、これは、自分の憧れのひとり、漫画家・蛭子能収にサインしてもらったロングTシャツ(背中部分)。



着たままの状態で「新聞少年、がんばって」と書いてください―と頼んでみたのだが、それにしては時間を要し過ぎだよなと。

あとで確認したら絵まで描いてくれていて、えれー感動した記憶が残っている。

以来、このひとがどんなサイテーな発言―タダでセックス出来るから結婚した―をしようが、ファンでありつづけている憧れでありつづけている。


ただ蛭子さんは例外中の例外であり、基本的にはきのう記した「憧れは、憧れのままでいい」という考えの持ち主だ。

偶然会ってしまったのならともかく、金でどうこうとかは思わない。
(ほとんどのひとが、そうだろうが)


さて。
20歳のころ、バイト先の女子大生K子に恋をした。

訂正、ちょっと恋とはちがうかもしれない。
あまりにも可憐に過ぎて、「自分のような生ゴミには到底…」と思っていたところがある。

Radioheadの『Creep』を世界でいちばん好きな曲とするのは、度々そういう風に思うことがあるから。


※いろんな訳があるが、「陰気」や「しょうもないヤツ」より、ストレートに「うじ虫」と訳すべきだよね「Creep」は。





トップ画像の上の段、いちばん左の子である。

※撮影場所は、当時の自分のアパート。
ひとりに連絡を取って載せることの許可を取ったが、ほかのひとには取っていない。20年以上前だから、OKよね?


恋心とはちがった証拠に、K子と付き合いたいとかエッチしたいとかは思わなかった。

いや0%思っていなかったといえば嘘になるが、そういう想像が困難なほど、自分と住む世界がちがうよなと思っていたんだ。

でも1対1の空間で会話くらいは展開したい、デートを楽しみたいという思いくらいはあって。

だから自分がバイトを辞めるとき、デートに誘ったんだ。


デート当日―は、ふたりともバイトに入っていた。
仕事を終えてから、ちかくのレストランで食事するって流れで。

当然、ほかのバイトメンバーもデートのことを知っている。

みんなが、はやしたてる。
K子はどうだったか知らないが、自分はえれーうれしかった。
送別会のプレゼントみたいなものだが、こんな美人とデートするんだぜぇと自慢したかった。

そんな風に調子に乗っていたから、とんだアクシデントに見舞われることになったのだと思う。

バイト休憩中、仲良しのグループと誰がジュースを奢るかでジャンケンをした。

ほとんど毎日やっていた遊びである。

で、自分が負けた。

5人分だからたいしたことないが、数時間後にデートを控えているというのもあってテンションがおかしくなっていたのだろう、オーバーリアクションを取った。

頭を抱えて、後方にダイブする感じ。

そこに、丸テーブルがあった。

そのテーブルに、顔面を強打したのである。

みんな、爆笑。

自分も笑ったさ、しかしひとりが「あれ、まっき~、歯が欠けてるよ」と指摘した瞬間に、自分だけ笑えなくなった。

前歯の中央が、ものの見事に欠けている。

歯というのは厄介で、あんな小さいものなのに、少しでも欠けると途端に阿呆面になる。


・・・デートの数時間前に歯が欠けるって、ある意味で「持っている」男だけれど。

まだ若かったし、格好つけたいトシゴロじゃない?

それが、出来なくなったと。


デートは、そりゃ楽しかったよ。

2時間ばかり恋人気分を味わえたし、最後は懇願? して手をつなぎ駅まで送ることも出来た。


けれども。
ビール呑んだら歯がしみる。
K子は、笑い出さないよう堪えている(ように見えた)。

結果、いいたいことの半分もいえなかったわけで。


結論。

だからね、憧れは憧れのままのほうがいいんだよ、やっぱり。

・・・やや強引に結んだ感じはするけれど笑


おわり。

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初体験 リッジモント・ハイ(242)

2017-10-27 00:10:00 | コラム
随分と、昔のエピソード。
といっても主役は「まだ若い」女優のクリステン・スチュワート(トップ画像)だから、2000年以降に起こった話である。

クリステンの大ファンらしい、ある国の皇族が、彼女と15分間の会話が楽しめる権利を5千万円で買ったという。

「買った」というニュースは聞いたのだが、その後のことは報じられていない。

実際に15分の会話が展開されたのだろうか―?

1分300万以上ってことでしょう、どんな高級風俗でも敵わない話で、ここまでくると羨ましいとかそういう感情も生まれない。

同じ世界で起こっていることとは、到底思えないもんね。


なにを話すっていうのだろう。

数万円程度のデートクラブなら(開き直って)そのあとの交渉? とか出来そうだが、5千万円だよ、しかも皇族。

最後まで紳士であらねばならず、ほとんど拷問のようだけれどな!!


憧れのひと。
一昨日の『かりそめ天国』(テレビ朝日)で、有吉ちゃんとマツコちゃんは「憧れは憧れのままでいいから、実際には会いたくない」といっていた。

有吉「どうせ、イヤなひとだろうから」
マツコ「ずっと明菜に憧れているけれど、幸いなことに、未だ会う機会がない」

その感覚、なんとなく分かる。

最後に有吉ちゃんが、「じゃあボクはキューブリックに会いたい」といっていたのが、いろんな意味で飛躍し過ぎで面白かったけれど。。。


少し前のニュースで、AKBのCD数千枚が不法投棄されたと報じられていた。

これは総選挙の投票権目当てだが、握手券目当てで同じようなことをしているファンも居ると思われ。

ハリウッドのスターと日本のアイドルを比べるのもアレかもしれないが、しかし、日本のファンをなめちゃいけない。

15分間、1対1で推しメンと会話出来るとしたら、彼らのなかの1%くらいは、1千万ほどであれば用意するかもしれない。

大したものですよ、ファンの愛情というものは。


自分の憧れのひと?

故人でいえば、やっぱり黒澤と漱石、モハメド・アリ。
当然、会ったことはない。

存命のひとでいえば・・・
スコセッシ、デ・ニーロ、ジョディ、桜庭、それから明菜に斉藤由貴。

職業柄、会おうと思えば会えるひとも居るし、実際「見たことはある」ひとも居る。

桜庭さんとは、会話もした。


とはいえ。
自分が金持ちだったとしても、う~ん・・・やっぱり、金を出してどうこうというのは思わないな。

そんな金があれば、デリヘル嬢2人呼んで24時間くらいアンナコトコンナコトしていたほうが性にあっている。

あぁそうですよ、その程度の男ですよ。


というわけで、今回の初体験シリーズは「初めての、憧れのひととのデート」でいってみたい。

付き合うこと、エッチすることを前提としたものではない、単に会って会話を楽しみたいというだけのデートをいちどだけしたことがあるのだった―。


つづく。





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『初体験 リッジモント・ハイ(243)』
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