Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

殺したいほど、I LOVE YOU

2012-12-31 00:15:00 | コラム
大晦日である。

ふだん女子のハダカを見てワーキャーいっているキッタネー男子も、この日にかぎってはマッチョな同性を見て歓喜する。

あくまでもキッタネー男子、しかも、一部の話だが。


というわけで。
この予約投稿がアップされるころには、既にさいたまのホテルに居る。

しかし度々コラムに書いてきたが、(井岡や内山のボクシングは放送されるものの)さいたまのほうは、27試合もあるというのに地上波放送がない。

有吉が、ずっと売れてなくて貧乏な芸人と、売れた経験のある貧乏な芸人とでは、後者のほうが痛切である―みたいなことをいっていたが、それに似ているところがある。

10年前の熱狂を知っているからこその、寂しさ悔しさ辛さ。


しかし、開催当日になってノスタルジーに浸っていてもしょうがない。

人気が落ち気味でも、好きなものは好き。
愛しているんだっての、総合格闘技MMAを。

27試合というのは、正気の沙汰ではない。

選手はもちろん、主催者もレフェリーも実況もしんどいだろうが、受け手だって「かなり」厳しい。
つまり主催者は「俺たちと、心中しようや」といっているのである。

いいよ、それでも。

ヒリヒリする試合を見せてくれるのならばね!


以下が、怒涛の27試合である。
興味のあるキトクなかたは、翌日のスポナビで勝敗チェックをお忘れなく。


では、よいお年を。

自分はきょうこの日、この地で、MMAと真剣に向き合ってみようと思う。



(1)<DREAMフェザー級ワンマッチ>
川尻達也 VS 小見川道大

(2)<DREAMフェザー級ワンマッチ>
高谷裕之 VS ジョージ・カラカニアン

(3)<DREAMウェルター級ワンマッチ>
桜井“マッハ”速人 VS フィル・バローニ

(4)<DREAMライト級ワンマッチ>
北岡悟 VS ウィル・ブルックス

(5)<DREAMライト級ワンマッチ>
青木真也 VS アントニオ・マッキー

(6)<DREAMバンタム級ワンマッチ>
ビビアーノ・フェルナンデス VS 前田吉朗

(7)<DREAMミドル級ワンマッチ>
メルヴィン・マヌーフ VS デニス・カーン

(8)<DREAM女子ワンマッチ>
マルース・クーネン VS フィオナ・マクスロー 


(9)<ヘビー級スーパファイト>
ジェロム・レ・バンナ VS KOICHI

(10)<GLORY4 70kg級スーパーファイト>
長島☆自演乙☆雄一郎 VS ロビン・ファン・ロスマーレン

(11)<GLORY4 53kg級スーパーファイト>
江幡睦 VS キム・サンチェ

(12)<GLORY4 85kg級スーパーファイト>
松本哉朗 VS ジェイソン・ウィルニス


(13)<GLORY4 ヘビー級16人トーナメント 一回戦�>
セミー・シュルト VS ブライス・ギドン

(14)<GLORY4 ヘビー級16人トーナメント 一回戦�>
セルゲイ・ハリトーノフ VS リコ・ヴァーホーベン

(15)<GLORY4 ヘビー級16人トーナメント 一回戦�>
グーカン・サキ VS 羅王丸

(16)<GLORY4 ヘビー級16人トーナメント 一回戦�>
アンダーソン“ブラドック"シウバ VS イゴール・ユルコビッチ

(17)<GLORY4 ヘビー級16人トーナメント 一回戦�>
レミー・ボンヤスキー VS フィリップ・ヴェルリンデン

(18)<GLORY4 ヘビー級16人トーナメント 一回戦�>
エロール・ジマーマン VS ジャマール・ベン・サディック

(19)<GLORY4 ヘビー級16人トーナメント 一回戦�>
ピーター・アーツ VS ムラッド・ボウジディ

(20)<GLORY4 ヘビー級16人トーナメント 一回戦�>
ダニエル・ギタ VS ジョナタ・ディニス 


(21)<GLORY4 ヘビー級16人トーナメント 二回戦�>
一回戦�の勝者 VS 一回戦�の勝者

(22)<GLORY4 ヘビー級16人トーナメント 二回戦�>
一回戦�の勝者 VS 一回戦�の勝者

(23)<GLORY4 ヘビー級16人トーナメント 二回戦�>
一回戦�の勝者 VS 一回戦�の勝者

(24)<GLORY4 ヘビー級16人トーナメント 二回戦�>
一回戦�の勝者 VS 一回戦�の勝者


(25)<GLORY4 ヘビー級16人トーナメント 準決勝�>
二回戦�の勝者 VS 二回戦�の勝者

(26)<GLORY4 ヘビー級16人トーナメント 準決勝�>
二回戦�の勝者 VS 二回戦�の勝者


(27)<GLORY4 ヘビー級16人トーナメント 決勝>
準決勝�の勝者 VS 準決勝�の勝者


※とりあえず、気分はアゲアゲでいこう




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借金完済の日に観たい映画

2012-12-30 00:15:00 | コラム
38年と11ヶ月くらい、生きている。

とりあえず「まだ」死んでないが、仮に人生がまもなく終了するとして、後半生のなかで最も悔いが残るというか、馬鹿だったなぁと思うのは、やっぱり借金である。

家を買ったとかね、なにかを創るとか、その結果の借金であったならば、まだ周囲の理解は得られただろうけれども。

いや実際、最初はそうだった、、、はず。
映画小僧らしく、映画を創るのだと。

しかし途中からは脇道に逸れまくり、カード8枚で総額は500万前後。

少し考えれば分かることである、フリーターが返せる額ではないと。
しかもグレーゾーン問題で消費者金融が叩かれる「直前」の出来事であり、利息はムチャクチャ高かったのだった。

完済人になったいま、精神的に、随分と余裕のある生活を続けている。

未だクレジットカードを持てない、ローンを組めない身分だが、もうこのまま一生、そういうことが出来なくてもいいかな・・・と思っている。

だって自分の経済観念、信用出来ないのだもの。

そんな自分が、弁護士事務所から「返済完了通知」をもらった晩に「観たい!」と思った映画を中心にセレクトしてみた。


(1)『ノーカントリー』(2007)

極悪人ではない「フツーの男」が、200万ドルの現金を見つけたら・・・という物語。
しかも現金のそばには、死体の山と大量のヘロイン。

現金だけだとしたら、持って帰るひとのほうが多いかもしれない。
しかし死体とヘロインを見て怖気づくひとが6割くらいか、主人公(と、いえるのかどうか)は残りの4割に入るようで、迷うことなく200万ドルを持ち帰ってしまう。

そこから始まる、悪夢のような連鎖殺人。

『ファーゴ』(96)もそうだったが、コーエン兄弟は、この手の物語が抜群に巧い。

(2)『ウォール街』(87)

(自分には)縁遠い世界を、才気走ったころのオリバー・ストーンが分かり易く提示してくれた娯楽映画。

インサイダー取引のからくりも、この映画を観て理解した。

(3)『あなたに降る夢』(94)

チップを払えない警官が、ウエイトレスに宝くじが当たったら「折半しよう」と申し出て・・・というコメディ。

ありえないっちゃあ、ありえない話だが、善意を信じたくなる優しさに溢れている。

(4)『闇金ウシジマくん』(2012)…トップ画像

闇金に「甘んじて」騙されたことのある自分にとっては、ヒトゴトではない。

真鍋昌平の傑作漫画を映画化、テンポのよい描写で一気に見せるが、これ楽しめたのは自分が完済人になったから、、、なのだろうと思った。

大島優子も、まぁ…頑張っていたよ。

(5)『天国と地獄』(63)

黒澤の最高傑作。

運転手の息子を救い出すため、1千万を投げ出さなければならない権藤さん。
刑事に協力し、バッグに細工をする彼が「これで昔に逆戻りだ」と呟くシーンにジーンとくる。

(6)『カジノ』(95)

ニューヨークを描き続けたスコセッシが、ベガスを撮る。

金の流れをワンショットで捉えるシーンだけで、入場料のもとは取っているかと。

(7)『狼たちの午後』(75)

金がないなら、奪ってやるぜ。
数ある銀行強盗映画のなかで、自分が最も愛する作品。

パチーノもいいが、この映画のジョン・カザール、真の狂人に見えるほど怖い。

(8)『のるかそるか』(89)

競馬狂の中年男を案内人に、この世界の醍醐味を分かり易く見せてくれる。

ギャンブルはやらないが、はまる理由、なんとなく分かる。

(9)『レインマン』(88)

ピンチは兄の能力と、ベガスが救ってくれた。

カジノが認められている国だと、こういう展開もありなのか―と感心した。

(10)『シンプル・プラン』(88)

構図としては『ノーカントリー』と似ていなくもないが、もっと小規模な人間関係のなかで、しかしやっぱり「金」によって狂わされていく男女がリアルで興味深い。

いちばん怖いのは、ブリジッド・フォンダだった。


※ウシジマくん




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性欲が止まらない日に観たい映画

2012-12-29 00:15:00 | コラム
今年もわずかだというのに、というか、わずかだからこそ、というか。
ここへきて、自分全開なランキングを。

このテーマで引くひとが居るなら、どうぞ引いてください、、、ってなもんである。

38歳にもなって、高校生みたいなことをいうんじゃない?

そんなベタな突っ込み、恥ずかしいからやめてくれよって。


死ぬまでに「いちどくらいは」バイアグラを試してみたいものだが、いまのところ、その必要はない。
ないのだけれど、数年前に比べれば膨張率も飛翔力も衰えてきているような気がする。

で、少し焦る。

世の中には数え切れぬくらいアンナコトコンナコトしている、べつにイケメンでもテクニシャンでもない男が居るっていうのに、
自分なんか、初めてのアレから一晩だけのアレ、間違ってそうなってしまったアレまで、すべて記憶出来るくらいの回数しかこなしていないのに!

じゃあ、あれか。
人数や回数が問題なのか。

愛のない100万回と、愛のある1回と、どっちが大事なんだっていう話である。

理想は後者なのかもしれないが、男の世界では、前者は「ある意味で」勲章となる。
嫉妬と羨望が入り混じるものね、そういう男に出会うと。

だからイタいホラ吹きも出てくるわけですよ、「俺は○○とやったことがある」とかね。


映画は、エロスと暴力。

ちがう! というひとも居るだろうけれど、根っこがそこにあることは否定しようがなく。

だから現実世界で勲章を得られなかった沢山の男子は、その野望を映画に託してみよう。


性欲と、愛液と、ザーメンの物語―これを描くには、映画が最も適した表現ツールなのだった。


(1)『愛のコリーダ』(76)

神話をポルノとして解釈しようとした名作。
こんな風に描いてもらえて、モデルとなった芸妓・阿部定は喜んでいるのではないか。

(修正を加えた)2000年度版に足を運んだ観客は、女性が多かった。
なんだか、とてもうれしかった。

それにしても、また76年の映画である。
『タクシードライバー』も『キャリー』も、そして『ロッキー』までこの年に生まれている。

(2)『ワイルド・アット・ハート』(90)

これは、コミックのような神話。

蛇革のジャケットを愛用するニコラス・ケイジが、ローラ・ダーンとの愛を深めるまでを描く。

ひたすらヤッて、その先に見えてくるものがプレスリーとオズの魔法使い―だなんて、そーとー狂っていて素敵だ。

(3)『あつもの』(99)

芸術が、愛欲に負ける。

ジジイどもにとっては、厚物(=菊)よりも女子の柔らかな脚のほうが魅力的なのだった。

小島聖が、最高にいやらしかった時代に主演した力作。

(4)『六月の蛇』(2002)

ヘンタイストーカーによって開花する、地味な女の性。

男の描く「都合のいい」ピンクそのものの構図だが、劇場を埋めたのは「やはり」女子で、これまたうれしかった。

塚本晋也が新境地を開いたことでも記憶されるべき作品。

(5)『にっぽん昆虫記』(63)

三世代にわたる女の物語を、セックスというキーワードで切り取ったイマヘイの代表作。

吉村実子に尽きるが、ねちっこい描写のなかにユーモアもあって、これはこれで人間賛歌なのだなぁと、観返す度に思う。

(6)『天国の口、終りの楽園。』(2001)…トップ画像

男ふたり、女ひとり。

チラシや予告編では想像出来ぬ展開が待っていて、じつは鑑賞中に勃起してしまった。

(7)『赫い髪の女』(79)

「ひたすら」やりまくる―という点で、これを超える映画はない。

ただそれだけの物語のはずなのに、なんとなく切なくなる。
そのように持っていく神代辰巳の演出は、神がかっているとしかいいようがない。

(8)『誘う女』(95)

ニコール・キッドマンのパンツを見たいと思わない男子は、たぶん去勢されているのだろう。

ああいう風に迫られたら、ひとりやふたりは殺してしまうのではないか。

(9)『白いドレスの女』(81)

キャスリーン・ターナーが最もセクシーだったころに主演したサスペンス。

このリストのなかでは多少浮くが、ヒップが大写しにされるシーン(でもパンツ穿いてる)があって、中学生の自分はドキドキした。

(10)『チ・ン・ピ・ラ』(84)

有難いことに、ひとつの映画でふたりの女優のハダカ(石田えり、高樹沙耶)が拝める。


※クモ膜下出血で倒れた神足裕司、その後は大丈夫なんだろうか




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(クラスメイトや同僚に)殺意を抱いたときに観たい映画

2012-12-28 00:15:00 | コラム
「そんな風に思うもんじゃない」とか、
「あいつらのために自分が罪を犯すなんて、愚か過ぎる」とか。

「あいつらは死にさえ値しない」なんていうのもある。

ある者を殺そうとする人物に、それをやめさせようとする人物がいう、映画などでよく耳にする台詞。


んなこといっても、殺意を抱いたのだからしょうがない。


全人類にアンケートを取ってみたい。
どのくらいのひとが、殺意を抱いたことがあるのだろうか、、、と。

自分?

ありますがな、そりゃ。

ふたりね、ふたり。

そのふたりは、これを読んでいたら「自分のことだね」と気づくであろう。

自分の過去を振り返ってみると、たぶん、殺意を抱かれたこともあると思う。
とくに女子に対しては、けっこうひどいことをしてきたから。

いや叩いたり、殴ったりはしたことないけれども。


しかし、やっぱり殺意は抱くだけで実行に起こしたことはないし、こうやって生きているのだから、起こされたこともない。

「向こう側」に行くのには、勇気? といっていいのかどうか、やっぱり境界線というものがあって、ふつうのひとは「こっち側」に踏みとどまる。

賢明だと思う。

けれども新聞の三面記事では、ほとんど毎日といっていいくらい殺人事件が報じられている。

世界は殺意でいっぱいで、その何%かは、ほんとうに実行されているという現実。


そんな殺意を「殺す」効果が映画というものにあるのかどうか―以下の10作品は、ひとによっては、場合によっては、「こっち側」に踏みとどまらせる力を持っている、、、のではないか。

そのほとんどが、「殺人の代替」としての効果だけれど。

代わりにひとごろしをしてくれよ―という思いを託すわけだ。


(1)『キャリー』(76)

大量殺戮映画の、最高峰。

しかもキャリーは、銃器を一切使用しない。
超能力を「感情」として描いたところが新しかった。

自分はこれを観て、いじめを乗り切った。

(2)『わらの犬』(71)

窮鼠、猫を噛む。

妻が輪姦されてもやり返せなかった主人公の、大反撃。

最後に主人公はいう、「帰り道が分からない」と。
つまり、元の自分には戻れないということだ。

(3)『ワイルドバンチ』(69)

サム・ペキンパー、連続ランクイン。

もはや誰が誰を殺しているのか分からない「死のダンス」だが、誤解を恐れずにいえば、かなり気持ちがいい。

(4)『コマンドー』(85)

このランキングのなかで、最もスカッとする映画。

けっしてA級ではないB級のつくりだが、死者数に関してはビッグバジェットに引けを取らない。

(5)『ブレインデッド』(92)

芝刈り機を駆使した残酷ショウ。

ピーター「ロード・オブ・ザ・リング」ジャクソンは既に巨匠だが、呆れるほどの悪趣味性を展開していた「このころ」を愛する映画小僧も多いのではないか。

(6)『悪の教典』(2012)

それを日本でやったらどうなるのか―という映画。

毒気に満ち満ちていて楽しめたが、やっぱり、お客さんの何割かは引いていた。

(7)『男たちの挽歌』(86)…トップ画像

殺戮よりも、銃撃の快楽という点にこだわった逸品。

米国で銃規制の問題が再びクローズアップされているときに大きな声ではいえないが、快楽に直結するという感覚は、なんとなく分かる。

(8)『クイック&デッド』(95)

その快楽性を西部劇に取り入れてみたら、こんな作品が出来上がりました―という映画。

漫画な描写に、ひたすら笑った。

(9)『オリエント急行殺人事件』(74)

ここで変化球を。

ポアロのシリーズで、最もオチに驚かされた作品。

こういうこともあるのか―と感心? し、いつの間にか自分の殺意が消えていた。

(10)『ガンジー』(82)

これは、ベタな逆説という意味で。


※なんか、これだけでワクワクしてくる




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死の当日に観たい映画

2012-12-27 00:15:00 | コラム
「すごいな、まだ生きているのか」とジェレミー・アイアンズにいわれたのは、『ダイハード3』(95)のジョン・マクレーンことブルース・ウィリスだった。

「あったりめえよ」と返す相変わらずのマクレーンだが、魅力的なキャラクターであるものの、続編が制作される毎に超人度がアップし、愛しつつも「そろそろ死んでもいいんじゃね?」などと思ったり。

誰もがちょっとくらいは欲することはあるだろう「永遠の命」。

『広辞苑』のパロディ、相原コージによる傑作漫画『コージ苑』では「永遠の命」を手に入れたキャラクターが首だけになっても生き永らえ、すでに地球には生物が居なくなったというのに死ねず、挙句「死にたい…」と呟くギャグが展開されていた。

あす死ぬと突然宣告されたら、慌てるほかない。
恥も外聞もなくなるので、気に入りの女子に「やらせて!」といいまくる最期を迎えそうだが、
命は永遠ではないから、かけがえのないもの・・・と理解はしていても、やっぱり死ぬことに対してはシンプルな恐怖心を抱く。


そんな最期の日に、果たして映画と対峙出来る余裕があるのか―という現実的な疑問は放り投げてセレクトしてみた。

いやでも、そのくらい余裕のある最期を迎えたいというのは、(映画小僧の)理想として、あるわけで。。。


(1)『トト・ザ・ヒーロー』(91)

ホンモノの「灰」になった主人公が、「灰」になってようやく、自分の人生もなかなかだったじゃないか―という境地に達する。

死ぬ覚悟が出来そうなので、ぜひこれを1位に。

(2)『夢』(90)

(寿命を全うすれば)葬式とは本来、イワイゴトなのだ―という笠智衆の台詞は、笠智衆だからこその説得力があった。

(3)『カリートの道』(93)

夢まで、あともう少し。
そこで息絶える主人公は切ないが、畑はちがえど、こういうひと、けっこう居るのではないか。

最期を涙で迎えるのも、悪い人生ではない、、、と思いたい。

(4)『ライムライト』(52)

復活した直後の、死。
でも愛するものも大成して、老いた道化師は幸福そう。

(5)『生きる』(52)

ベタかもしれないが、響くものが確かにある。

死をも恐れぬ渡辺さんの表情は、ヤクザじゃなくてもゾッとする。

(6)『フェイク』(97)

ひとを信じて、死んでいく。
お前だから許せるといって、責任を取る形で命を奪われる。

アル・パチーノは、死の役者だ。

(7)『空気人形』(2009)…トップ画像

「本来」命を持たぬものの最期だからこそ、見えてくるもの。

ファンタジーにはそういう効用―見えないものを、見えるようにする―が、確かにあるのだ。

(8)『ターミネーター』(84)

このくらいしぶとく生きたい、、、という思いも、ないではない。

でも潰される前に生き絶えたいよね、単純に痛いはずだし。

(9)『HANA-BI』(97)

周囲への清算を済ませ、そして・・・。

「あのひとのようには、生きられない」―と、寺島進はいう。

分かる分かる、でも、ああいう風に生きてみたいとも思うのだ。

(10)『タクシードライバー』(76)

またかよ! と突っ込まれそうだが、最期の日は、やはりトラビスとともに―。


※『ライムライト』を永遠にしたのは、この音楽




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『(クラスメイトや同僚に)殺意を抱いたときに観たい映画』

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