Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

また逢いましょう

2015-12-31 00:47:50 | コラム
15年最後の日なので、手短に。

誰からも望まれなかったとしても、来年もこんな感じ? で、すっ飛ばしていきますので「また逢いましょう」とヒトコトだけ伝えておきます。

理想のジジイは『ハスラー2』(86)、ポール・ニューマンが演じたファースト・エディできまり。

彼は老いを理由にしてくじけそうになるでしょう。
でも最後の最後に、「戻ったぜ」と宣言して弾を打つんだ。

クールだね、初老の男を主人公にした映画でいちばんクールだと思う。

だから大晦日の最後の動画は、そんな映画を創った自分の神スコセッシのトリビュートで!!

ではみなさん、よいお年を。





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明日のコラムは・・・

『フォースとともに + 12月コラムの目次』
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闘う映画を応援しつづけます。

2015-12-30 00:10:05 | コラム
30日~大晦日~元旦なんて、みなさん忙しいでしょう。

無駄に長い自分のブログなんぞに付き合っている暇はないと思うので、この3日間は短めなやつにしておきます。


きょうは、本年度の日本映画・外国映画の興行収入ランキングと、(比較出来るように)自分の20傑をあらためて載せておきましょう。

眺めてみると・・・おっとっと、自分のランキングとひとつもかぶっていない!!

って、そりゃ当たり前のことです。
自分は、テレビCMでさえ満足に流せないような「闘う映画」をヒイキしていますので、どうしたって「ちがい」が生じてしまうのです。

どっちがいいとか悪いとかではなく、どっちも「あり。」なのだよと。

しかし。
ある日、父親にいわれました。
「有村昆やLiLiCoみたいにはなれんのか?」って。

脱力してしまいましたが、親としてはテレビで活躍してほしいのでしょうね。

その気持ちは分からんでもないけれど、自分は、ふたりのうち、どっちにもなりたくないなぁ、だったら、いまのままでいいや、、、と。

その思いが、興行収入ランキングと「ぜんぜん、かぶらない」ところにも表れているのではないでしょうか。


~邦画作品別興収ベストテン~

(1)『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』78億円
(2)『バケモノの子』58億円
(3)『HERO』46億円

(4)『名探偵コナン 業火の向日葵』
(5)『映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記』
(6)『ドラゴンボールZ 復活の「F」』
(7)『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』
(8)『ビリギャル』



(9)『ラブライブ!The School Idol Movie』
(10)『映画 暗殺教室』

~外国映画作品別興収ベストテン~

(1)『ジュラシック・ワールド』95億円
(2)『ベイマックス』91億円
(3)『シンデレラ』57億円

(4)『ミニオンズ』
(5)『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』



(6)『インサイド・ヘッド』
(7)『ワイルド・スピード SKY MISSION』
(8)『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
(9)『ターミネーター:新起動/ジェニシス』
(10)『テッド2』

~わが20傑~

01位『6才のボクが、大人になるまで。』
02位『野火』
03位『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
04位『恋人たち』
04位『木屋町DARUMA』
05位『海街diary』
06位『幕が上がる』



07位『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
08位『マップ・トゥ・ザ・スターズ』
09位『薄氷の殺人』
10位『ルック・オブ・サイレンス』
11位『百円の恋』
12位『私たちのハァハァ』
13位『バクマン。』
14位『インヒアレント・ヴァイス』
15位『トイレのピエタ』
16位『アリスのままで』
17位『Mommy マミー』
18位『ナイトクローラー』
19位『GONIN サーガ』
20位『ジヌよさらば』

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『また逢いましょう』
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年末年始企画(8)キス映画10傑

2015-12-29 02:15:30 | コラム
よく「女子はキスに弱い」とかいうけれど、いやいや、男子だって弱いって。

そこに性別の差はない気がするよ。

だから、いろいろお願いして断られても「分かった。分かったけど、じゃあ、ちゅ~だけ。ちゅ~だけ!!」と必死になってキスだけはしようとするのだ。

不思議なもので、「ちゅ~」をする/されるだけで1日を頑張ることが出来る。
イヤなことがあっても、「ちゅ~」のひとつで復活する。

それは、偶然見たパンチラでもそう・・・とかいったら、怒られるか笑

ともかくキスの力は偉大である。
リアルな話をすれば、エッチはOK/キスはNGという子だって居るわけで。

昔、『キスより簡単』という漫画があったでしょう。
だからこれって、すごく真理を突いているタイトルだと思うわけですよ。

服を脱ぐ必要はない。
唇と唇をあわせるだけ。

でも・・・というね。


以下に挙げた映画のなかのキスシーンは、自分が「いいなぁ! 代わりたいなぁ!!」と思ったもの。

とくに米映画ではキスは当たり前のことで、大袈裟にいえばほとんどの作品で1回はキスシーンがある・・・ゆえに、ノミネート作品が異常に多くて選出に困った。


(1)『羅生門』(50…トップ画像)

しかし、栄えあるベストワンは日本映画。

強引なキスだが、それを受け入れた京マチ子の美しさが光る。

(2)『天然コケッコー』(2007)

うまくいかなくて、何度も何度もキスをする。

しかも、相手が夏帆だよ!!

(3)『スパイダーマン』(2002)

逆さキス。



このシチュエーション、いい!! というひと、かなり多い。

(4)『レイダース/失われたアーク≪聖櫃≫』(81)

インディの身体に出来た傷の数々を、マリオンがひとつひとつキスをしていく。

当然、最後はほんとうのキスだ。

(5)『また逢う日まで』(50)

もはや語り草になっている、ガラス越しのキス。



(6)『ニュー・シネマ・パラダイス』(88)

ベタといわれようが、好きなものは好きだ。




(7)『機動戦士ガンダム』(79)

ミライとスレッガーのキス。

けっこう切ない。



(8)『タンポポ』(85)

生卵の口移しキス。

これね、付き合っていた子とやったことがある。

意外と難しい・・・というか、笑っちゃって、ちゃんと出来なかったのだよな~。

(9)『マトリックス』(99)

近未来の物語なのに、キスで目が覚めるって『白雪姫』かい!! と、ほとんどの映画ファンが突っ込んだ。

このシリーズの鍵のひとつが、じつはキスで、モニカ・ベルッチとキアヌがキスしてキャリー=アン・モスが妬く、、、というくだりもあったわね。

(10)『泥棒成金』(55)

美男美女のキスに、モンタージュ映像として花火が差し込まれる。



恋は、花火のように・・・ってか。

いかにも映画的で、ロマンチック。


自分もロマンチックに決めたいものだが、かなり舌をレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ……させるので、ひとによっては、そーとー嫌がられます笑笑

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年末年始企画(7)スクリーム映画10傑

2015-12-28 00:52:42 | コラム
誰も信じてくれないのだが、こんな自分でも痴漢に遭ったことがある。

いやほんとうだって、26歳のときに遭ったんだっての!!

京王線、しかも真昼間。
明大前駅から多摩センター駅まで、各駅で30分くらいを要する距離である。
そう、このあいだずっと触られまくっていたのだ。

相手は「残念ながら」男。
痴女であれば、それはそれで素敵な体験となっていたかもしれない・・・という書きかただと、実際に痴漢に悩まされている女子たちが不快に思うかな。

ともかく被害に遭ったんだ。

最初は「なにかのまちがいだ」と思った。

自分でいいの? みたいな感覚。

つぎに「まちがいが起こってはいけない」と思った。

相手は同性だもの、ジュニアが隆起でもしようものならコトでしょう。
だから悲しいことを考えて、性的欲求がゼロになるよう心がけた。

・・・って、その前に、なぜ声を出したり抵抗しなかったのかって?

そりゃ、出来たらそうしているがな。

じつに不思議なことなのだが、窃盗犯や盗撮犯を取り締まる仕事をしていたにも関わらず、いざ自分が被害者になると、声も手も出なくなってしまうのだ。

ナンパもふつうにするし、煙草のポイ捨てには喧嘩ごしで声をかけるのに・・・・・。

そんなわけで結局、30分以上もまさぐられつづけた。

その夜、自家製の仏壇に手をあわせながら「かーちゃん、貞操は守ったからね」とワケワカランことを呟いた自分なのだった。


ほんとうに恐怖を感じたとき、ひょっとすると自分は「叫び声」をあげない、、、というか、あげられないタイプの人間なのかもしれない。
絶叫マシンに乗るひとって、ひたすら声を出すひとと、そうでないひとに二分されるでしょう。
そんな感じ。

<1>声を出したくて出しているひと
<2>声を出したくても出ないひと
<3>声を出したくなくて出していないひと
<4>声を出したくなくても出ちゃうひと

自分は<2>、こんな図体して意外とビビリ。なのかもしれない。


以下の映画に登場するひとたちは、<1>か<4>ということになる。


(1)『ミッドナイトクロス』(81…トップ画像)

効果音としての絶叫。



主人公の最後の決断は、ひじょうに、ひじょうに切ない。
でも映画としては二重丸。

(2)『悪魔のいけにえ』(74)

こんなヤツに追いかけられて、声も出さずに無抵抗に死んでしまったら「おおいなる」悔いが残りそう。



思いっきり、絶叫したいよね。

(3)『E.T.』(82)

ドリュー・バリモアと、E.T.の初対面。

たぶん一般のランキングでは、かなり上位にくるかと。

(4)『鉄男』(89)

日本代表は、やっぱりこれ。



主人公の叫びもヒロインの叫びも、ひとしく素晴らしい!!

(5)『赤ちゃん泥棒』(87)

解説不要。

この動画で堪能してほしい。




(6)『クリーン、シェイブン』(93)

遠くで聞こえる、幼女の叫び声。

最悪の事態が起こったことを、声だけで知らせるという残酷さ。

(7)『インディジョーンズ/魔宮の伝説』(84)

カーチェイスで叫んで、飛行機が墜落しそうになって叫んで、ボートで脱出するときにも叫んで―自分にとってケート・キャプショーとは、叫びのクィーンなのではないかと。

(8)『メイフィールドの怪人たち』(89)

日本では過小評価されている、ジョー・ダンテの佳作。



陽気「で」不気味といったらいいのか、骨見つけて絶叫するトム・ハンクスが最高におかしくて笑える。

(9)『サイコ』(60)

古典中の古典。



横領しちゃったジャネット・リーの「モーテルへ行き着くまで」をしっかりと描いているから、この展開が唐突に映った。
これが、ヒッチコックならではの映像話術なのだよね。

(10)『レインマン』(88)

飛行機に乗りたくなくて、弟チャーリーの前で絶叫するレイモンド。

このときにレイモンドが話す飛行機事故の数々は、実際に起こったことばかり。

大きな嘘を吐くために、小さな真実を並べていく―これ、映画創りの基本です。

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年末年始企画(6)キュンキュン映画10傑

2015-12-27 01:45:05 | コラム
♪ 君に胸キュン 浮気な夏が、ボクの肩に手をかけて
君に胸キュン 気があるの? って、こわいくらい読まれてる ♪

あひる口とか。
ツンデレとか。
壁ドンとか。

実際にどれだけのひとが反応しているのかは分からないけれど、そういうものに胸キュン/キュンキュンするひとが多い「と、されている」。

ピンとこないなぁ。

自分がキュンキュンする異性とは、簡単にいえば「けなげ」であること。

<1>殊勝なさま。心がけがよく、しっかりしているさま。
特に、年少者や力の弱い者が困難なことに立ち向かっていくさま。

<2>勇ましく気丈なさま。

<3>健康であるさま。

まぁいわなくとも分かるとは思うけれど、<1>の後半部分に、こころを鷲掴みにされてしまうと。

そんなわけで、きょうは「キュンキュン」しちゃう映画の10傑。

これに関しては「キュンキュン」しないものすべてがNGになってしまうため、連続して取り上げていたワースト3は選出しないこととする。

ではさっそく、いってみようか。


(1)『サイダーハウス・ルール』(99…トップ画像)

主人公の帰還が「誰よりもうれしい」はずなのに、それを隠して「どうってこと、ない」かのように振舞う。

メアリー・アグネスを演じた女優さんは、ぜんぜん有名ではないけれど、この演技だけで映画史に名を残していいと思う。

※ラッセ・ハルストレム監督は、少年少女を描くのがほんとうに上手。
少し長い動画だが、ラストあたりにそのシーンが出てきます。




(2)『ロッキー』(76)

赤いハンチングをかぶったエイドリアン。



最後にそれをなくしてしまうが、ロッキーが無事ならそれでもいいのだよね。

(3)『恋しくて』(87)

好きな男は自分ではなく、学園の女王に夢中。
その恋がうまくいくためにと、彼女はキスの「練習台」を申し出るのである。

バカ!
主人公の、バカチンが!!

(4)『どこまでもいこう』(96)

好いているもの同士なのに、お互い素直になれない。

小学生にありがちな関係性を打ち破るのは、やっぱり(精神年齢が高い)女子のほう。

彼女はビスコ(!!)を差し出し、



「あげる♪」とだけいって、その場を立ち去るのだった。

(5)『花様年華』(2000)

別れが近いことを知っている不倫の男女は、そのつらさを少しでも和らげようと予行演習をおこなう。

そこで、ほんとうに泣いてしまうヒロイン。



そんな彼女を見てしまったら、別れることなんか出来なくなるのではないか。

(6)『アメリカン・ビューティ』(99)

ケヴィン・スペイシーが夢中になるミーナ・スヴァーリより、娘役のソーラ・バーチのほうが「断然」魅力的。



ビジュアル的にいってもそうなのだが、宙に舞い続けるビニール袋に「この世の真理」を見出す、、、そんな感受性豊かな女子が居たら、見た目とか関係なしに口説くと思うけど!!

(7)『トゥルーロマンス』(93)

殴られても蹴られても、中指を立てるアラバマ。

根性とは関係ない、それは、ただひたすらにクラレンスを信じているがゆえの行動なのだ。

(8)『フィールド・オブ・ドリームス』(89)

とうもろこし畑を野球場に変えても、怒らない妻。
焚書扱いされそうな本を、たったひとりで守り抜こうとした「愛のひと」でもあり、こんな女子に愛された主人公は幸福者である。

(9)『奇跡の海』(96)

無償の愛を実践しようとするヒロインに、涙が止まらない。



ラース・フォン・トリアーは映画監督として最高、「ひととして」最低だが、ヒロイン像の構築センス? は、まちがいなく満点だと思う。

(10)『KT』(2002)

身体に痣のあるヒロインは、そのことを気に病み、恋愛することをあきらめている。

彼女は、彼女と一夜をともにした男に向かって「抱いてくれて、ありがとう」というのである。

脚本の荒井晴彦は女たらしだけあって、こういう人物造形がじつに巧い。

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『年末年始企画(7)スクリーム映画10傑』
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