Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

初体験 リッジモント・ハイ(252)

2018-01-28 08:03:58 | コラム
ウェブ上で、映画情報を交換し合ったり、好きな映画について語り合ったり出来る友人が複数居る。

ネット社会の現代であれば、そうした友人が居るほうが「ふつう」なんだと思う。


会ったことのないものとの交流。
会うこともあるだろうけれども、会って話すことを前提としていない付き合い。

20世紀的にいえば、それは文通。

べつに、死語ではないが!!


自分もガキのころ、文通をしていた。

ただ、どのひととも長つづきしなかった。

当時から「書くこと」が大好きだったのに、なぜだろう。


そりゃあ単純に、相性の問題でしょう。

相手が居ることだから、好きなことを書きっぱなしというわけにはいかない。
いや一通目はそれでいいかもしれないが、二通目は、それに対する反応を受けての内容になるわけで、たぶん、このあたりでうまくいかなかったのではないか。


というわけで。
じつは、あんまり覚えていないのだが・・・
今回の初体験テーマは、「生まれて初めての文通」でいってみたい。


文通の物語―として真っ先に想起するのは、やはり宮本輝の『錦繍』でしょう。

14通の手紙だけで構成される、技ありの小説。


書く・送る・読むという流れをくむため、これを上手に表現出来るのは、やっぱり小説だろうか。


映画でよく見られるのは、囚人と家族あるいは恋人との交流とか。

きしむベッドに寝転び、同じ手紙を繰り返し読む主人公―同じような構図を、ハリウッド映画はいっぱい撮ってきた。


人気のある文通の映画は、たとえば韓国の『イルマーレ』(2000・トップ画像)。
手紙のやりとりをつづける男女は、やがて「ふたりの時間軸」がずれていることに気づき、、、というファンタジー。

米製のリメイクもあるが、これははっきりとオリジナルのほうが優れていた。


クレイアニメーションゆえ、観るひとしか観ないだろうが、そのクオリティの高さとストーリーテリングの巧さに驚いたのが『メアリー&マックス』(2008)。



個人的に推している地下アイドル、仮面女子の川村虹花が主演した『万葉の結び』(2017)。

彼女らの演技は、お世辞にも・・・だが、物語は割と? きちんとしている。




さて自分が生まれて初めて文通をしたのは、たしか小学校4年生のころだったと記憶している―。

つづく。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(253)』
コメント (2)
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