鳴子米プロジェクトを視察

2009-12-15 13:57:50 | 米と農業


 大崎市鳴子温泉で、コメを市場価格より高く予約購入して中山間地の農業を守る「鳴子の米プロジェクト」が取り組まれています。先週の11日、高橋ちづ子衆院議員とともに、鳴子総合支所を訪問し、お話を聞いてきました。総合支所では、お忙しい中、観光建設課の大山誠一課長、安部祐輝係長に対応していただきました。

 NHKの「お米のなみだ」で米プロジェクトも有名になり、いまでは全国から視察が来ているとのこと。この取り組みが始まったきっかけは、2006年に政府の「品目横断対策」で支援対象が620戸から5戸になろうとしたとき、地域の農業を守ろうと県内在住の民俗研究科、結城登美雄さんをプロデューサーに地域で議論し、プロジェクトが始動したそうです。

 標高450メートルの鬼首(おにこうべ)で無理なく作れる「ゆきむすび」を3軒の農家の試験栽培から始め、いまでは36軒、作付面積も13ヘクタールまで拡大。コメの販売価格は、農家との話し合いで1俵(60キロ)18000円なら継続可能だと合意し、取り組みの継続のために6000円を上乗せし、24000円で販売。「24000円というと『高い』という印象があるが、1俵でお茶碗千杯分、1杯24円はチョコポッキー3本分、決して高くない」と議論しているそうです。 

 係長の安部祐輝さんは、仙台から鳴子に家を建てて10年、すごい熱意をもってこの事業に取り組んでいる様子がビンビン伝わってきました。「行政と地域のリーダーが膝を突き合わせて、議論を積み重ねてきたことがよかった」と話していました。地域の疲弊、崩壊が叫ばれる中で、打開する一つのヒントがあると思いました。

 総合支所の後は、「ゆきむすび」を契約している鳴子観光ホテルを訪問し、女将の大沼瑞恵さんと懇談。「ゆきむすび」で楽しく昼食をいただきました。

 翌朝、「ゆきむすび」で朝ごはんをつくると、普段は親の作る料理に辛口の息子も「すごくおいしい」と絶賛していました。

 


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