この10年を振り返ってみると…

2013-11-06 18:54:38 | 社会運動

今度の日曜日、民青同盟の県代表者会議で1時間のあいさつ(?)というより学習の講師を頼まれたため、いまその準備をしています。テーマは、「青年の運動がいかに社会を動かしてきたか」。年表を作って経年的に調べてみると、若者たちは実に不屈に頑張ってきたことがわかります。2003年に始まった全国青年大集会も今年で8回目。この運動を軸に宮城県でも全国でも実に多彩な運動が取り組まれてきたことがわかります。10年前は「自己責任」という言葉で自分を責めていた青年たちが「ブラック企業」を相手に勇敢にたたかい始めています。その運動が底流となって、この夏の参議院選挙では「ブラック企業」問題が一大争点となり、日本共産党の躍進の一因となりました。同時に、青年運動に携わっている青年たちの悩みは、なかなか心を開いてくれない若者が多いこと。民青同盟の魅力でもある「3分間スピーチ」もいろいろ苦労をしているようです。なぜ、青年たちが心を開けないのか。私はその大きな原因の一つが、この10年余の新自由主義的な教育行政等にあると考え、この機会にあらためて調べ直してみました。2006年の教育基本法の改定を契機に、異常な「学力競争」と「規範意識」が押しつけられ、自分の自然な気持ちを表現できない若者が急増しているのではないか。また、息が詰まるような学校で、いじめや暴力行為が過去最高になっていることも驚きです。(80年代の学校が「荒れた」時代の方が多いと思っていた)。こうしたいじめや暴力を身近に見てきた青年が自分を守るために、他人に対して意識過剰になることはある意味当然です。そのことをよく理解したうえで、若い世代に接したいと思いました。