日々、心のつぶやき☆

映画やフィギュアや好きな事を勝手につづっています。最近、弱気なのでダニエウ・アウヴェスのようなタフさが欲しいです。

「ブローン・アパート」

2011-08-13 12:22:36 | 映画・DVD・音楽・TV・本など
  
「ブローン・アパート」をDVDで観ました。
原題はそのまま「BLOWN APART」・・・打ちのめされるというような意味かな。
クリス・クリーヴの小説「INCENDIARY」「息子を奪ったあなたへ」を映画化した2008年の作品です。
主演がミシェル・ウィリアムズとユアン・マクレガーと聞いて大いに期待したのですが・・・
何と言って良いか・・・「ばかやろう」と言いたい映画でした


おもな内容は・・・

警察の爆弾処理班に所属する夫と4歳の息子と共に、ロンドンで平凡に暮らす若い母親(ミシェル・ウィリアムズ)。
ある日、新聞記者のジャスパー(ユアン・マクレガー)に声を掛けられた彼女は、欲望のままに関係を持ってしまう。
その後、二人は再び密会するが、その最中に夫と息子が爆破テロ事件に巻き込まれてしまい……。

                       (シネマ・トゥデイより抜粋)


最初は大いに期待していたんです。
でも全てが盛り込み過ぎ!
若い母親を演じるミシェル・ウィリアムズの哀しそうな表情、子どもを失ってからの苦しみは伝わってくるけれど、何か気持ちが入り込めない。
いくら夫との関係がうまくいってなくても、浮気相手のジャスパー(ユアン・マクレガー)を家に連れて来るか~?!
部屋には家族の暮らしぶりがいっぱい溢れているのに、そこで情事なんてありえない。
多分、映画のポイントとして激しいラブシーンを入れたんだろうけれど、冷めた目で観てしまった。

情事の最中にTVに映る巨大サッカー場の爆破テロ事件。
犠牲者が1003人と言われるこの大規模な事件の必要性がまったく感じられなかった。
爆弾処理班の夫が非番の日に自爆テロ事件で死ぬという不条理を言いたいのか。
それにしてもこんな大掛かりな事件にする必要がない。

その後、夫と子どもを失った若い母親は、心に想うのは子どもの事だけ。
夫、そこまで必要とされてなかったのか・・・ちょっと同情してしまう。
ジャスパーを見るとテロ事件を思い出してしまうので、若い母親は一切彼と会おうとしなくなる。
そしてテロの犯人の子どもと接触したり、夫の上司と親密になったり。

哀しみにくれる彼女のお腹がだんだん大きくなった辺りで違和感たっぷり。
お~、浮気相手のジャスパーの子どもか~!
ジャスパーは必要ないけど(?)、母性があるからお腹の子どもと一緒に人生の再出発をするらしい。
カウンセラーの助言で、オサマ・ビン=ラディンに手紙を書きながら、もう一度自分の気持ちを立て直そうとするけれど、どうなるのか。

最後まで観て、いろんなテーマを盛り込み過ぎてサスペンスなのかミステリーなのか社会派の作品なのかまったく掴みどころがなかった。
この二人を使ってこんな映画にしかならなかった事が一番残念です。
テロ事件も上司の真実もみんな中途半端で、ただ翻弄された気持ちになりました。

あ~、久しぶりにつまらない映画でした。

今回の評価は・・・   星1つ半    ☆★



   

   

   







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