[10月8日02:33.天候:晴 東京都墨田区菊川 愛原のマンション]
マンションの屋上に出たリサは、クリーチャーへと変貌した。
もしかしたら暴走したのかもしれないと思い、私は急いで自分の部屋へ取って返した。
そして……。
愛原:「高橋!高橋!大変だ!起きてくれ!」
私は高橋の寝室に入ると、すぐに高橋を叩き起こした。
高橋:「んん……何ですか、先生?随分と賑やかな夜這いですねぇ……。どうぞ、俺の隣空いてますんで」
愛原:「アホか!こんな騒がしい夜這いがあるか!そうじゃねぇ!リサが大変なんだ!」
高橋:「えっ!?」
私は手短に状況を話した。
すると今度こそ高橋も飛び起きた。
高橋:「マジっすか!ついにあのガキもやってくれましたか!お任せください!」
高橋は室内のクローゼットを開けると、その中からある物を取り出した。
高橋:「こいつでフッ飛ばして見せます!」
愛原:「お、オマ……こんなものどこで……?」
44口径のマグナムだな。
それも2丁ある。
2丁撃ちのガンマンたる高橋ならではだ。
しかし……。
高橋:「顕正号です!」
愛原:「マジか……」
私も善場氏にお願いして、ハンドガンの1つでも装備させてもらおうか……。
高橋:「行きますよ!」
愛原:「ああ……」
ゲームの中の『リサ・トレヴァー』には、マグナムすら効かない。
その流れで今、同居している派生型且つ完成版とされるリサにも効かないだろうと私は見ていた。
だがもしかすると、少しは効くのかもしれない。
私は淡い期待を込めて、エレベーターに乗り込んだ。
高橋:「いいですか、先生?屋上に出たら一気に攻撃します。ここは俺に任せて、先生はエージェントに電話でもしていてください」
愛原:「ああ、分かった」
そして、エレベーターが屋上に到着し、ドアが開いた。
高橋:「エレベーターホールには誰もいない……」
愛原:「ホールってほどのものじゃないな」
せいぜい、四畳半ほどの広さの風除室があるくらいだ。
高橋:「ではやはり屋上に!?」
愛原:「だろうな」
私はスマホを取り出した。
善場氏も寝ているだろうが、止むを得まい。
高橋:「うらぁーっ!!」
高橋はバンッとドアを蹴破るように開けると、ハンドガンを両手に構えた。
リサ:「きゃっ!?」
愛原:「!?」
高橋:「あ!?」
リサは人間の姿に戻り、服を着ているところだった。
高橋:「慌てて人間の姿に戻ろうったって、そうは行かねぇぞ、あぁ!?」
愛原:「いや、普通に人間の姿に戻ってるんだからいいだろ!……どうしたんだ、リサ?」
リサは急いでTシャツを着ると、こう言った。
リサ:「たまに正体を曝け出して、スッキリしたくなるの……」
高橋:「何だそりゃ!?」
愛原:「じゃあなに?暴走じゃなかったの?」
リサ:「正体を曝け出している時はすっごい気持ち良かったけど、記憶はあるよ」
高橋:「オ〇ニーかよ!」
愛原:「気持ちは分かるけど、紛らわしいからやめなさい!」
リサ:「はーい……」
高橋:「〇ナニーがしたいのなら、俺のDVD貸してやるからよ」
愛原:「どうせ男がシコッてるヤツだろ?女の子のリサが参考になるか!」
高橋:「あ、先生、観ます?」
愛原:「観ねーよ、アホか!」
このことについては後日、高野君に任せることにした。
女の子の性教育については、女性に任せるべき。
[同日07:00.天候:晴 愛原のマンション]
昨夜はエラい目に遭ったなぁ……。
高橋:「先生、おはようございます」
愛原:「ああ、おはよう。昨夜は大変だったなぁ」
高橋:「全くですよ。中坊の夜中家出はよくあることですが、それ以上にエクストリームでしたね」
愛原:「別に家出じゃないんだがな」
私は洗面所に行った。
そこで顔を洗ったりヒゲを剃ったりしていると、リサがやってくる。
リサ:「愛原さん、おはよう」
愛原:「おう、リサ。昨夜は大変だったな?」
リサ:「ごめんなさい。ムラムラが抑え切れなかったの」
リサは自分の唇に自分の人差し指を当てて言った。
愛原:「ふーむ……第二次性徴後の心理か。こういうのも相談した方がいいかも……」
オリジナル版の『リサ・トレヴァー』は14歳でクリーチャーに変貌し、あとはそのまま体が成長することも老化することもなかったという。
愛原:「俺が中学生の時も、高橋みたいなヤツがいてだなぁ……」
高橋:「え、何ですか!?俺、御指名ですか!?」
愛原:「いいから、オマエは朝飯作ってろ!……オリジナルの場合は精神が病んでいたから、思春期ならではの事件は無かったみたいだけど、こっちのリサは人間の状態を完璧に保っていられるので、こういうことも発生するということだな」
先日、初潮を迎えたというし、妊娠・出産もできるということだろう。
ん?そういえば“バイオハザード”シリーズで、そういうヤツいなかったか?
私は朝の身支度を整えると、ダイニングに向かった。
高橋:「今朝はベーコンエッグに御飯と味噌汁、サラダです」
愛原:「さすがだな、高橋」
高橋:「少年刑務所で習ったものです」
愛原:「何度も聞いたよ。それじゃ頂きます」
リサ:「頂きまーす」
私達は朝食に箸をつけた。
愛原:「これからの予定だが、8時半になったら事務所に行くぞ。そこで高野君と合流する」
高橋:「はい」
愛原:「9時になったら善場さん達が迎えに来るから、その車に乗って横浜港に向かうって計画だ」
リサ:「はーい」
高橋:「分かりました。政府エージェントの車だから、さぞかしVIP待遇でしょうね」
愛原:「どうだかねぇ……」
ま、防弾ガラスくらいにはなっているのだろう。
マンションの屋上に出たリサは、クリーチャーへと変貌した。
もしかしたら暴走したのかもしれないと思い、私は急いで自分の部屋へ取って返した。
そして……。
愛原:「高橋!高橋!大変だ!起きてくれ!」
私は高橋の寝室に入ると、すぐに高橋を叩き起こした。
高橋:「んん……何ですか、先生?随分と賑やかな夜這いですねぇ……。どうぞ、俺の隣空いてますんで」
愛原:「アホか!こんな騒がしい夜這いがあるか!そうじゃねぇ!リサが大変なんだ!」
高橋:「えっ!?」
私は手短に状況を話した。
すると今度こそ高橋も飛び起きた。
高橋:「マジっすか!ついにあのガキもやってくれましたか!お任せください!」
高橋は室内のクローゼットを開けると、その中からある物を取り出した。
高橋:「こいつでフッ飛ばして見せます!」
愛原:「お、オマ……こんなものどこで……?」
44口径のマグナムだな。
それも2丁ある。
2丁撃ちのガンマンたる高橋ならではだ。
しかし……。
高橋:「顕正号です!」
愛原:「マジか……」
私も善場氏にお願いして、ハンドガンの1つでも装備させてもらおうか……。
高橋:「行きますよ!」
愛原:「ああ……」
ゲームの中の『リサ・トレヴァー』には、マグナムすら効かない。
その流れで今、同居している派生型且つ完成版とされるリサにも効かないだろうと私は見ていた。
だがもしかすると、少しは効くのかもしれない。
私は淡い期待を込めて、エレベーターに乗り込んだ。
高橋:「いいですか、先生?屋上に出たら一気に攻撃します。ここは俺に任せて、先生はエージェントに電話でもしていてください」
愛原:「ああ、分かった」
そして、エレベーターが屋上に到着し、ドアが開いた。
高橋:「エレベーターホールには誰もいない……」
愛原:「ホールってほどのものじゃないな」
せいぜい、四畳半ほどの広さの風除室があるくらいだ。
高橋:「ではやはり屋上に!?」
愛原:「だろうな」
私はスマホを取り出した。
善場氏も寝ているだろうが、止むを得まい。
高橋:「うらぁーっ!!」
高橋はバンッとドアを蹴破るように開けると、ハンドガンを両手に構えた。
リサ:「きゃっ!?」
愛原:「!?」
高橋:「あ!?」
リサは人間の姿に戻り、服を着ているところだった。
高橋:「慌てて人間の姿に戻ろうったって、そうは行かねぇぞ、あぁ!?」
愛原:「いや、普通に人間の姿に戻ってるんだからいいだろ!……どうしたんだ、リサ?」
リサは急いでTシャツを着ると、こう言った。
リサ:「たまに正体を曝け出して、スッキリしたくなるの……」
高橋:「何だそりゃ!?」
愛原:「じゃあなに?暴走じゃなかったの?」
リサ:「正体を曝け出している時はすっごい気持ち良かったけど、記憶はあるよ」
高橋:「オ〇ニーかよ!」
愛原:「気持ちは分かるけど、紛らわしいからやめなさい!」
リサ:「はーい……」
高橋:「〇ナニーがしたいのなら、俺のDVD貸してやるからよ」
愛原:「どうせ男がシコッてるヤツだろ?女の子のリサが参考になるか!」
高橋:「あ、先生、観ます?」
愛原:「観ねーよ、アホか!」
このことについては後日、高野君に任せることにした。
女の子の性教育については、女性に任せるべき。
[同日07:00.天候:晴 愛原のマンション]
昨夜はエラい目に遭ったなぁ……。
高橋:「先生、おはようございます」
愛原:「ああ、おはよう。昨夜は大変だったなぁ」
高橋:「全くですよ。中坊の夜中家出はよくあることですが、それ以上にエクストリームでしたね」
愛原:「別に家出じゃないんだがな」
私は洗面所に行った。
そこで顔を洗ったりヒゲを剃ったりしていると、リサがやってくる。
リサ:「愛原さん、おはよう」
愛原:「おう、リサ。昨夜は大変だったな?」
リサ:「ごめんなさい。ムラムラが抑え切れなかったの」
リサは自分の唇に自分の人差し指を当てて言った。
愛原:「ふーむ……第二次性徴後の心理か。こういうのも相談した方がいいかも……」
オリジナル版の『リサ・トレヴァー』は14歳でクリーチャーに変貌し、あとはそのまま体が成長することも老化することもなかったという。
愛原:「俺が中学生の時も、高橋みたいなヤツがいてだなぁ……」
高橋:「え、何ですか!?俺、御指名ですか!?」
愛原:「いいから、オマエは朝飯作ってろ!……オリジナルの場合は精神が病んでいたから、思春期ならではの事件は無かったみたいだけど、こっちのリサは人間の状態を完璧に保っていられるので、こういうことも発生するということだな」
先日、初潮を迎えたというし、妊娠・出産もできるということだろう。
ん?そういえば“バイオハザード”シリーズで、そういうヤツいなかったか?
私は朝の身支度を整えると、ダイニングに向かった。
高橋:「今朝はベーコンエッグに御飯と味噌汁、サラダです」
愛原:「さすがだな、高橋」
高橋:「少年刑務所で習ったものです」
愛原:「何度も聞いたよ。それじゃ頂きます」
リサ:「頂きまーす」
私達は朝食に箸をつけた。
愛原:「これからの予定だが、8時半になったら事務所に行くぞ。そこで高野君と合流する」
高橋:「はい」
愛原:「9時になったら善場さん達が迎えに来るから、その車に乗って横浜港に向かうって計画だ」
リサ:「はーい」
高橋:「分かりました。政府エージェントの車だから、さぞかしVIP待遇でしょうね」
愛原:「どうだかねぇ……」
ま、防弾ガラスくらいにはなっているのだろう。