報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

登山2回目

2013-10-18 22:52:43 | 日記
 えー、今月もまた大石寺へ参詣した。うーん……。何だろう。多くの功徳を積んだという実感はあるのだが、逆に呆気無さ過ぎて、前回の苦労は何だったんだろう?というものだ。
 久しぶりに始発の上りの東北新幹線に乗ってみた。確か、退転前に信心していた頃の“なすの”252号はE4系(Maxの8両編成)にプラス400系だかE3系(つまり、山形新幹線“つばさ”車両)が連結された大盤振る舞いだったと思うが、E4系が東北新幹線から追い出され、400系も引退した今、E2系10両編成だけのライトな列車になってしまった。それでも小山始発とあっては、ガラ空きなのには変わりない。
 東京駅で東海道新幹線に乗り換える際、乗換改札口を通ると、そこは有人改札の為にスタンプを押されることになる。これ、後でトラップの布石なので注意が必要だ。
 乗り換え先は7時26分発、“こだま”635号、名古屋行き。“こだま”も名古屋止まりは空いている。もっとも、私の乗車車両は【お察しください】。法道院のHNおゆみちゃん氏、障害者割引利かせてグリーン車に乗っているという話だが、見かけなかったな。車両は700系JR西日本車。車内チャイムが“いい日旅立ち・西へ”なので、すぐに分かる。
 BGMは上海アリス幻樂団より、同人アルバムCD“卯酉東海道”。……ガチだな。

 新富士駅で下車。知っている人は知っていると思うけど、北口のロータリーへの出口の手前に観光案内所みたいな所がある。そこにセブン銀行のATMが新たに設置されているので、情報提供させて頂く。
 ここからタクシーで大石寺に向かったのだが、西富士道路やその先の国道もフツーに空いていた。……前回の苦労って一体……orz
 うーん……どうしようかな?いや、今日支部登山している講中ってあそこだけだったっけ?いや、『支部登山で行きました』って書いたら、私の所属寺院ばれるよなぁ……。猊下へのお目通りも叶ったということまで、書いていいんだろうか?あの……私2回目ですって書いたら、もっとマズい?しかも、猊下の御目の前でしたって……。
 検閲に引っ掛かり次第、この記事は削除致します。

 さーて、ここで私の食べログだ。上記の部分は検閲により削除も有り得るが、ここから下は何としても残す。
 山内の商店街が随分と整理されて綺麗になったことは、最近登山したことのあるなら御存知だろう。そのうちの1つ、なかみせという飲食店は、私のイチオシである。特に、ランチタイムに食べたビーフシチューライスは絶品であった。是非とも写真をアップしたかったところだが、私にそんな技術が無いのが残念だ。
「私が自信をもって、オススメします!」
 と、私の写真(ジョニデ角度で)も込みで紹介したいくらいだ。いや、実に残念だ。カレーもあるようで、ビーフシチューがこれだけ美味いのだから、相当期待できると思う。今度登山した暁には、カレーにもチャレンジしてみたい。いやいや、ほんとマジで。顕正会の芙蓉茶寮を上回ってると思う。
 前に某板で、
「山内の食堂の味は、どうも顕正会の芙蓉茶寮に劣りがちである。もっと頑張ってほしい」
 と書いたら、さんざんっぱら非難された記憶がある。
 ちゃんと頑張っている所もあるってことですよ。是非とも、私の小説にも出したい。でも、それにはさすがに許可取らないとダメか。

 私の登山の最後は、六壷の勤行で終わる。所化さん達が、実に初々しい。
 後ろから見ていると、先輩所化僧に何やら注意されている所化さん達を散見することがある。どうやら、姿勢について注意されているようだ。信徒にはそこまで求められないが(加齢や身体障害などで正しい姿勢が取れない人も多々いるからか)、修行僧は本当に厳しいなと感じる次第である。これ、念仏系辺りの寺でいうなら警策(という字だっけ???)で引っ叩かれるようなものだよなぁ……。日蓮正宗には、そんなものは無い。木魚も無くて、代わりに太鼓を叩く。誰が考え出したか知らないが、それにしてもどうして日蓮正宗は木魚じゃなくて太鼓なんだろう???

 しかし、暗くなるのは早いものだ。だーれもいない第2ターミナルで、タクシーを待つのは寂しい。裏門にタクシーを呼ぶのは、本来はルール違反なんだそうだ(境内は車両乗り入れ禁止の観点から)。なので“妖狐 威吹”では、近隣の民宿前にタクシーを呼ぶという描写に変更している。
 帰りは“やきそばエクスプレス”の最終便。前回と同じ。……えー、道路空いてました。おかげさまで、定時に東京駅日本橋口に到着だす。
 ……前回は、オレの何が悪かったんだ?え?同行した紹介者さんのせいにするのは簡単だが、今回だって往路は紹介者さんと一緒だったぞ。
 罪障消滅か?いや、しかし……オレ1人の罪障消滅のせいで、あの大渋滞は無いだろー。
 結論。取りあえず、3連休の時の登山はオススメしません。キリッ
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本日の動向

2013-10-18 19:25:16 | 日記
 今日は泊まり明けの仕事があってからすぐ帰れるわけでもなく、会社に行って現任研修を受けてきた。これは警備業法で定められている法定研修で、警備検定などの一部有資格者を除いて、必ず受講しなければならない。
 それが終わっても、今度は急いで帰って歯科へ通院しなくてはならなかった。本当に忙しい日であった。
 今日の日はこれで終わりだが、明日はもっと忙しい。何故なら明日は、再びの大石寺へ向かうことになっているからだ。前回の反省を踏まえ、今度は新幹線で行くことにする。勧誡してから平日の登山はまだしたことが無いのだが、平日でもあの大渋滞では、もうバスで登山はできなくなるな。下山はもう帰るだけから、渋滞に巻き込まれたって別に平気なのだが。
 他にも支部登山している講中もあるようなので、是非とも小説のネタ作り今後の登山の参考にさせて頂きたい。
 おっ、そうだ。すっかり忘れていたが、今月で顕正会脱会4年目になる。即ちそれは、御受戒4年目ということになる。……昨日、今日御受戒した程度のあれでしかないな。取りあえず、御書についた埃だけは払っておこう。顕正会員に譲ろうかと思ったのだが、だーれも引き取ろうとしないのだ。巌虎さんは持ってそうだし、バーズさんも持ってるだろうし、ポテンヒットさんには、
「そんな漬物石の代わりにもなんねーのいらねーよw それより今度の競輪の予想だが、三連単の【中略】買いでキマリ!ちなみに西武園のオッサン共は【以下略】」
 と、あしらわれそうだし。
 御書はしばらく持っておけとの仏様のお達しのようである。

 
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本日の雑感

2013-10-18 02:23:47 | 日記
 どうにか原案が終わったが、それぞれに後日談があるので、さくっと紹介したい。

 ユタと威吹は予定通り、JR飯田線に全線完乗を果たした。といっても、途中で快速に乗ったり、特急に乗ったりしたので、全駅制覇というわけではない。“(ワイドビュー)伊奈路”で豊橋まで行った2人はその後、名古屋鉄道本線に乗り換え、名古屋に向かっている。
「一応、名古屋へ向かうという偽の記憶には従うつもりかい?」
 と、豊橋駅名鉄ホームで威吹が突っ込んでいる。

 マリアの屋敷にゆっくりしているイリーナは、余裕の態度で魔道書の講義を愛弟子に施している。途中で紅茶のおかわりを所望しながら。で、
(この人、いつヨーロッパに行くのだろう?)
 と、弟子に心の中で突っ込まれていることに気づいているのかどうか。

 自称“駅弁1人旅”をしている藤谷班長は、長野駅で1人旅していた別の顕正会員を発見し、
「ここ最近、顕正会員と縁があるなー」
 と、不思議な思いに包まれつつも、
「あ、ちょっとお時間よろしいでしょうか?法華講員の者ですが、少々法論の方を……」
 早速、折伏を実行するのであった。ところが、
「駅員さーん!この人、痴漢です!!」
 と、女性会員に、男の人生を転落させるあの呪文を唱えられ、
「お客さん、ちょっと駅事務室まで!」
「いやいや、警備室まで!」
「いやいやいや!鉄警交番まで!」
 駅員、警備員、鉄道警察隊に連行される。
「くそっ!これだから、三次元の女はキライだーっ!!」
 との断末魔を残しながら……。

 といったもの。つまり人間模様(一部、人間でない者もいるが)を描いて、後日談も終了するというものである。
 藤谷班長の動向だけ、一話分書けそうな気がするのだが……。ま、それはまたの機会にということで。
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あとがき

2013-10-16 21:00:25 | 日記
 最後まで読んで下さった方、真にありがとうございます。中途半端な終わり方になってしまいましたが、何ぶんこの程度の才能で……。
 因みに長野県が舞台になってますが、当の作者は長野県には1度しか行ったことがありません。それも、顕正会員だった頃、長野で男子部の大会が開催された時です。やれ人数の水増しやら何やらで、山門入り口さん辺りにさんざんっぱらコキ下ろされた、あの大会の時です。
 なので、ユタ達が飯田線に乗ったのを羨ましく思っています。作者の願望も入っているのですね。
 御受戒してから長野県に行かなくなったとの終わり方は、ある意味を込めたオマージュでして、どうしても御受戒してから遠出の旅行というと大石寺になってしまうものですからね。
 だけどそれは、魔女に頼らなくてもいいということでもあります。
 早く作者も幻想を追わないで、現実を直視した信仰姿勢を取れればいいんですけど。

 マリアの性格はクールで無口という設定ですが、威吹よりもセリフ多いですね(笑)。ま、ユタに気を良くして喋ったということで。

 明日からまた通常の日記に戻ります。ありがとうございました。
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原案紹介 14

2013-10-16 18:15:10 | 日記
(視点は再び三人称へ)

 威吹は確信した。ユタには実は死生樹の葉は効いていないのだと。何故ならユタはバスに乗る前、生花店で花束を買い、洋菓子店でケーキを買い求めたからだ。
 車中でバスに揺られながら、威吹は意を決したかのように聞いた。
「もうユタは思い出したんじゃないのかい?」
「うん。思い出した」
 あっさり認めた。
「最初から?」
「いや、1番変だなと思ったのが、飯田線に乗ろうと言った時。何か……本来なら中央本線を名古屋方面まで行く計画だったのに、飯田線って言った理由が分かんなかった」
「そこからか……」
 そして目的地の町まで行った時、確信したという。
「あんなに苦労して魔界に行ったのになぁ……」
 威吹は残念そうな顔をした。
「いや、甲斐はあったと思うよ」
「えっ?」
「とにかく、マリアさん達に話があるんだ」
「……?」

 バスはいつもの通り、森の入口に到着する。魔道師のことだから、屋敷ごと行方をくらますことは序の口だと思ったが、そんなことは無かったようで、立て札形式の道標は健在だった。
「うへ、もう1度クイズやれって?」
「更に難しくなってる……」
 ここで1時間くらいはロスしたかと思う。

 どうにか屋敷に到着した時だった。
「ん?何か、中から音楽が聞こえない?」
 威吹が長くて尖った耳を澄まして言った。
「ピアノの音が?」
「それもあるけど……」
「あれ?こんなの、前あったっけ?」
 玄関ドアの横に、インターホンが付いていた。押すとちゃんと、ピンポーンって鳴る。
「こんにちはー」
 ドアが開くと、そこにはフランス人形達がいた。
「マリアさん、いらっしゃいます?」
 すると、人形がスーッと奥へ向かった。
「誰か歌ってるな?」
「あいつが?」
「いや、マリアさんの声でも、イリーナさんの声でもない」
 ユタ達は人形に誘われ、奥へ向かった。

「わたしは歌うの♪誰の為に♪あなたの為に♪でもわたしが1番歌いたいから♪」
 歌詞が聴き取れるくらいにまで、はっきりと歌声が聞こえてくる。
「一体、誰が歌ってるんだ?」
「ボク達以外に、来客があるのかな?」
 ドアを開けると、そこにいたのは……。
「あ、あなた達……」
 マリアとミク人形だった。

 マリアはミク人形を膝に抱いて、ソファに座った。
「少し魔力が向上したので、このコに魔法を掛けてみた。そしたら望み通り、歌えるようになったのだ」
「名実共に、ボーカロイドか」
 ユタは納得したように頷いた。
「来る度にヒヤリとさせる連中だ。ここに来たということは、死生樹の葉は効かなかったのか?」
「いや、それは効いたと思いますよ」
「ならば……」
「マリアさん達の想定通りにはいかなかっただけの話で」
「稲生よ。私が口添えするから、イリーナに弟子入りしたらどうだ?相当な魔道師になれるかもしれんぞ?」
「いえ、結構です。僕は普通の人間でいたいんで」
「それは残念だ」
「それより、気になったのはもっと別のことです」
「?」
「もともと、死生樹の葉なんてものは存在しなかったんじゃないかって」
「は?」
「どうしてそう思う?では、そこの狐妖怪が嘘情報流したというのか?」
「いや、威吹は悪くない。威吹が持って来てくれた情報は本当でしょう」
「では……」
「当初は『死んだ人を生き返らせる』という、はっきりとした内容でした。それがいつの間にやら、『悲しみを無くすだけ』という曖昧なものに変わってしまった。妖狐族に伝わる内容と、僕達が取ってきた葉っぱは別物の可能性も……」
「…………」
 マリアは、参ったような顔になった。
「おい、マリアンナ。お前が嘘情報流したのか!」
 威吹が憤慨するように言った。
「いや、私も嘘は言ってない。ちゃんと稲生氏にも、内容に沿う資料を見せた」
「それにしたって、内容がかけ離れ過ぎてる。本当は別に、あるんじゃないですか?」
「責任問題を言うなら、多分そこの妖狐にあるだろう」
「何だって!?今度は責任逃れか!」
「死生樹には、確かにある部分に死人を蘇らせる効果のあるものが存在する。それは、葉っぱではない」
「ええっ!?」
「何だ、それ!?」
「花だよ」
「花ぁ!?」
「花なんて咲いてなかったけど……。うっ、桜と同じで季節物か!?」
「季節物どころではない。100年に1度咲けばいいだけだ。前回咲いたのは10年前と聞いた」
「てことは……次に咲くのは90年後!?……僕、生きてない……」
「そこでもう1度相談だ。魔道師になれば、90年なんぞ風の一吹きだぞ?何せ師匠は概算で1000年は生きてることになるくらいだ」
「それでも、結構です」
「ユタ……」
「……そうか。やはり、葉っぱなど飲ませるべきではなかったか」
「悲しみを消す効果があるというのは本当のようですね。おかげで今、スッキリしています」
「そうか」
 それで魔界に行った甲斐はあったと言ったのか。
「何だかんだ言って、マリアさんやイリーナさんにはお世話になりましたので、お礼を……」
 ユタは花束とケーキを差し出した。
「ああ。……ありがとう」
「イリーナさんはどちらへ?」
「今は日本にいない。いつまたここに来るかも分からん。師匠には、あなた達のことは伝えておく」
「よろしくお願いします」

 珍しく屋敷の外まで、マリアが見送ってきた。
「今までありがとうございました」
「歳を取ってからでもいいので、もし魔道師になりたくなったら、いつでも訪ねてきてくれ。時と場合によっては、私が師匠になるかもしれん」
「はい。それじゃ……」
 ユタ達は屋敷をあとにした。
 見送った後で屋敷に戻るマリア。
「それにしても……」
 マリアは抱き抱えていたミク人形のぜんまいを巻いて、床に置いた。自分で床の上を歩くミク人形。
「……やっぱりあの稲生氏、ただ霊力が高いだけの人間ではないような気がする」
「ふふふ。やっぱり私の弟子ね」
「あっ」
 いつの間にか屋敷の中に、イリーナがいた。
「師匠。ヨーロッパ放浪に行ったんじゃなかったのでは?」
「気がかりなことがあって、戻ってきたのよ」
「気がかり?」
「この国でね、何かありそうな気がしてね」
「この国で?」
「まあ、たまに私の取り越し苦労ってのもあるんだけど……」
「それは何ですか?」
「まだ調査中。でも、この国の人間達も薄々気づいてるみたいだから、大丈夫なんじゃないの?」
(富士山でも噴火するのか?それとも、南海トラフ?)
「それよりこの人形、一段と可愛くなったね?」
「ああ。私の魔力というより、あの稲生氏の霊力によるものが大きい。本当に歌まで歌うようになってしまった」
「名前は何ていうの?」
「何か知らんが、『初音ミク』という名前だった」
「いい名前ね。よろしくね」
 イリーナが右手を差し出すと、小さな右手を差し出してコクコク頷くのだった。

 帰りのバスが無いので、本当に威吹に背負ってもらうユタだった。
「悪いねぇ……」
「想定内だからいいよ。ったく!葉と花を間違うなんて、笑い話にも程がある!あの魔女も、最初から花だと言えばいいものを……!」
 結局、最初から最後まで振り回されたのは威吹であったようだ。
「花だと最初から言ってたら、僕は悲しみを抱えたままだったよ。むしろ、マリアさんの優しさだったと思うね」
「ま、おかげで魔女というのがどんな奴らか分かったけどさ」
 そして、その恐ろしさも。
(今は味方になってくれたからいいようなものの、敵に回ってきたら厄介だな……)
「威吹の跳躍力で行けば、快速“みすず”に間に合うな。これで飯田まで行って、そこで1泊して、明日は特急“(ワイドビュー)伊那路”2号に乗ろう」
「……鉄道マニアの記憶も消して欲しかったかな?」
「ん?何か言った?」
「何でもなーい」
 以上がユタが顕正会を辞めてから法華講に入るまでの、不思議な不思議な体験の一部始終である。
 尚、御受戒後、ユタが再び長野県を訪れた記録は残っていない。
                                  終
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