[7月27日10:30.天候:晴 東京都台東区上野 JR高崎線833M列車5号車内]
〔「お待たせ致しました。10時30分発、高崎線の普通列車、籠原行き、まもなく発車致します。発車後、電車が大きく揺れる恐れがありますのでご注意ください」〕
発車の時刻になり、ホームに発車ベルが鳴り響く。
低いホームは発車ベルやメロディが度々入れ替わっている。
尚、特急ホームの16番線・17番線では“あゝ上野駅”が流れる。
〔「15番線から高崎線の普通列車、籠原行きが発車致します。ベルが鳴り終わりますと、ドアが閉まります。お近くのドアからご乗車ください」〕
昔はドアを閉める前に笛を鳴らしていたのだろうが、今はそんなこともなく、客終合図があればすぐに閉扉する。
殆どの区間並走する京浜東北線と同じE233系車両ながら、こちらは閉扉する際に『ガチャン』という賑やかな音がする。
これは多分、ロック機構が違うのだろう。
そして列車は定刻通りに発車した。
低いホームから発車だと、直後に上り勾配になるのと、ポイント通過の為に列車がガクンと揺れる。
〔JR東日本をご利用くださいまして、ありがとうございます。この電車は高崎線、普通電車、籠原行きです。4号車と5号車は、グリーン車です。車内でグリーン券をお買い求めの場合、駅での発売額と異なりますので、ご了承ください。次は、尾久です〕
リサ:「病室ではどうだった?」
絵恋:「もう怖くて怖くてしょうがなかったのよ。夢から覚めたら、窓の外とか見られなくて……」
リサ:「また死体が落ちて来るかもって?」
絵恋:「そう」
リサ:「ふーん……」
絵恋:「あっ、リサさん、笑った!『そんなことあるわけない』って思ったでしょ!?」
リサ:「いや、無い無い」(ヾノ・∀・`)ナイナイ
リサは口元を歪めて手を振った。
リサ:「もしあるようなら、善場さん達が駆け付けるだけだ」
絵恋:「そんなの分かってるんだけど……」
リサ:「フム。私はゾンビくらい簡単に素手で倒せるからアレだけど、サイトーにはそれが無理だから怖いのか」
絵恋:「私はBOWじゃないからね」
リサ:「他には?病室って個室だったんでしょ?普通の部屋と何が違うの?」
絵恋:「そうねぇ……。専用のトイレとシャワーがあったことくらいかしら?」
リサ:「おー、まるでホテルみたい」
絵恋:「私の部屋でもビジネスホテルクラスでしょう。昔、御祖父様が入院していた時、その病室はシティホテルの部屋並みだったわ」
リサ:「サイトーの御祖父さん……」
絵恋:「会社を一から造った立役者でね。今の私が『御嬢様』であるのも、御祖父様のおかげなのよ」
リサ:「そうなんだ。サイトーは幸せ者」
絵恋:「萌えへへへ……。ま、まあね……」(´∀`*)ポッ
リサ:「ん?」
絵恋:「なに、どうしたの?」
リサ:「いや、何でもない。(私と同じリサ・トレヴァーの中に、サイトーみたいなお金持ちの御嬢様がいたような気がしたけど、誰だったっけ???)」
あまり他のリサ・トレヴァーと関わりを持たなかった『2番』のリサ。
しかしそれで良かったと、今は思っている。
もし仲良くつるんでいたら、自分も人食いをして倒されていただろう。
絵恋:「今日は泊まって行ってくれるの?」(*´Д`)
リサ:「いや、お泊りセット持って来てないから」
絵恋:「リサさんの為に用意してあげる!」
リサ:「いや、別に今日はいいから」
絵恋:「えーっ!プールもあるよ!?」
リサ:「だから、水着持って来てないって」
絵恋:「そんなぁ……」( ;∀;)
リサ:「急に言われても困るから、また今度ね」
絵恋:「うぅ……」orz
尾久駅は宇都宮線・高崎線の中でも静かな駅だ。
駅前広場とは反対側には、尾久車両基地が広がっている。
今では殆ど使用されていない“カシオペア”のE26系がよく留置されている。
上野駅“高いホーム”を出発すると、尾久駅の手前でポイント通過があるが、“低いホーム”からだとそれが無い。
つまり、上野~尾久間はそれぞれ別の線路を走っていることになる。
尚、駅名は『おく』であるが、地名は『おぐ』である。
都営バスや都電荒川線の停留所では地名に準じて、『おぐ○丁目』とか呼んでいる。
こういうことは、都内では他にもある。
練馬区には江古田という地区があるが、西武池袋線だと『えこだ』であるが、都営地下鉄大江戸線だと『新江古田(しんえごた)』である。
尾久駅を過ぎると、地平区間を走行する為か、踏切が多くなる。
京浜東北線の王子駅に接近すると、また上り勾配。
列車線にはホームが無いので、普通列車でも通過となる。
王子駅界隈には学校も多く、駅構内の広告看板にも、地元の学校法人の看板とかがある。
かつてはここに分校(キャンパス)を設ける計画が東京中央学園にはあったようだが、頓挫している。
今では王子駅にもホームドアがあるので、見えにくくなかったが……。
リサ:「あのコ、ここからだとパンツ見えそう」
絵恋:「スカートが短い。校則違反だわ」
リサ:「東京中央学園ではアウトでも、あの学校ではOKなのかも」
絵恋:「そうかしら。何だか、風が出て来たね。またゲリラ豪雨でも降る?」
リサ:「降ると思う」
絵恋:「降ったら、やまないと思うから是非泊まって……」
リサ:「降る前に帰るから大丈夫」
絵恋:「ええ~っ!」Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
赤羽駅を出ると、次の浦和駅まではしばらく止まらない。
リサ:「ちょっとトイレ」
絵恋:「私も行く!」
リサ:「やっぱやめた」
絵恋:「何で!?」
愛原:「仲いいな」
リサ達が乗車している位置は4号車側の平屋席である。
そこだとトイレと洗面所がすぐ近くにある。
リサ:「トイレが1つしか無い」
絵恋:「だったら一緒に……」(*´Д`)
リサ:「いや、先に入っていいよ」
絵恋:「私の老廃物いらない?」
リサ:「今は『お腹』空いてない」
絵恋:「お先に失礼します……」
リサ:「全く……」
リサはトイレとは通路を挟んで向かいにある洗面所に入った。
リサ:「……!?」
一瞬、鏡に10歳くらいの少女の姿が映ったような気がして振り向いた。
それは新型BOWエブリンに似ていた。
しかし、そこには誰もいなかった。
リサ:(前にもこういうことがあったな……)
リサは首を傾げた。
エブリンの映像を善場に見せてもらったが、正直自分より強いのかどうかは分からなかった。
戦い方によっては負けるかもしれないし、勝てるかもしれない。
ただ、何だか『気持ち悪い』とは思った。
それは吐き気を催すという意味での気持ち悪いではなく、『なるべくなら関わりたくない』という意味に近かった。
絵恋:「リサさん、お待たせ」
しばらくして、トイレから絵恋が出て来た。
リサ:「ああ」
絵恋:「老廃物、出しちゃったよ?」
リサ:「いいよ。『お腹空いた』ら、その時もらうだけだ」
リサは手から触手を出す仕草をして言った。
もちろん本当に出したわけではない。
〔「お待たせ致しました。10時30分発、高崎線の普通列車、籠原行き、まもなく発車致します。発車後、電車が大きく揺れる恐れがありますのでご注意ください」〕
発車の時刻になり、ホームに発車ベルが鳴り響く。
低いホームは発車ベルやメロディが度々入れ替わっている。
尚、特急ホームの16番線・17番線では“あゝ上野駅”が流れる。
〔「15番線から高崎線の普通列車、籠原行きが発車致します。ベルが鳴り終わりますと、ドアが閉まります。お近くのドアからご乗車ください」〕
昔はドアを閉める前に笛を鳴らしていたのだろうが、今はそんなこともなく、客終合図があればすぐに閉扉する。
殆どの区間並走する京浜東北線と同じE233系車両ながら、こちらは閉扉する際に『ガチャン』という賑やかな音がする。
これは多分、ロック機構が違うのだろう。
そして列車は定刻通りに発車した。
低いホームから発車だと、直後に上り勾配になるのと、ポイント通過の為に列車がガクンと揺れる。
〔JR東日本をご利用くださいまして、ありがとうございます。この電車は高崎線、普通電車、籠原行きです。4号車と5号車は、グリーン車です。車内でグリーン券をお買い求めの場合、駅での発売額と異なりますので、ご了承ください。次は、尾久です〕
リサ:「病室ではどうだった?」
絵恋:「もう怖くて怖くてしょうがなかったのよ。夢から覚めたら、窓の外とか見られなくて……」
リサ:「また死体が落ちて来るかもって?」
絵恋:「そう」
リサ:「ふーん……」
絵恋:「あっ、リサさん、笑った!『そんなことあるわけない』って思ったでしょ!?」
リサ:「いや、無い無い」(ヾノ・∀・`)ナイナイ
リサは口元を歪めて手を振った。
リサ:「もしあるようなら、善場さん達が駆け付けるだけだ」
絵恋:「そんなの分かってるんだけど……」
リサ:「フム。私はゾンビくらい簡単に素手で倒せるからアレだけど、サイトーにはそれが無理だから怖いのか」
絵恋:「私はBOWじゃないからね」
リサ:「他には?病室って個室だったんでしょ?普通の部屋と何が違うの?」
絵恋:「そうねぇ……。専用のトイレとシャワーがあったことくらいかしら?」
リサ:「おー、まるでホテルみたい」
絵恋:「私の部屋でもビジネスホテルクラスでしょう。昔、御祖父様が入院していた時、その病室はシティホテルの部屋並みだったわ」
リサ:「サイトーの御祖父さん……」
絵恋:「会社を一から造った立役者でね。今の私が『御嬢様』であるのも、御祖父様のおかげなのよ」
リサ:「そうなんだ。サイトーは幸せ者」
絵恋:「萌えへへへ……。ま、まあね……」(´∀`*)ポッ
リサ:「ん?」
絵恋:「なに、どうしたの?」
リサ:「いや、何でもない。(私と同じリサ・トレヴァーの中に、サイトーみたいなお金持ちの御嬢様がいたような気がしたけど、誰だったっけ???)」
あまり他のリサ・トレヴァーと関わりを持たなかった『2番』のリサ。
しかしそれで良かったと、今は思っている。
もし仲良くつるんでいたら、自分も人食いをして倒されていただろう。
絵恋:「今日は泊まって行ってくれるの?」(*´Д`)
リサ:「いや、お泊りセット持って来てないから」
絵恋:「リサさんの為に用意してあげる!」
リサ:「いや、別に今日はいいから」
絵恋:「えーっ!プールもあるよ!?」
リサ:「だから、水着持って来てないって」
絵恋:「そんなぁ……」( ;∀;)
リサ:「急に言われても困るから、また今度ね」
絵恋:「うぅ……」orz
尾久駅は宇都宮線・高崎線の中でも静かな駅だ。
駅前広場とは反対側には、尾久車両基地が広がっている。
今では殆ど使用されていない“カシオペア”のE26系がよく留置されている。
上野駅“高いホーム”を出発すると、尾久駅の手前でポイント通過があるが、“低いホーム”からだとそれが無い。
つまり、上野~尾久間はそれぞれ別の線路を走っていることになる。
尚、駅名は『おく』であるが、地名は『おぐ』である。
都営バスや都電荒川線の停留所では地名に準じて、『おぐ○丁目』とか呼んでいる。
こういうことは、都内では他にもある。
練馬区には江古田という地区があるが、西武池袋線だと『えこだ』であるが、都営地下鉄大江戸線だと『新江古田(しんえごた)』である。
尾久駅を過ぎると、地平区間を走行する為か、踏切が多くなる。
京浜東北線の王子駅に接近すると、また上り勾配。
列車線にはホームが無いので、普通列車でも通過となる。
王子駅界隈には学校も多く、駅構内の広告看板にも、地元の学校法人の看板とかがある。
かつてはここに分校(キャンパス)を設ける計画が東京中央学園にはあったようだが、頓挫している。
今では王子駅にもホームドアがあるので、見えにくくなかったが……。
リサ:「あのコ、ここからだとパンツ見えそう」
絵恋:「スカートが短い。校則違反だわ」
リサ:「東京中央学園ではアウトでも、あの学校ではOKなのかも」
絵恋:「そうかしら。何だか、風が出て来たね。またゲリラ豪雨でも降る?」
リサ:「降ると思う」
絵恋:「降ったら、やまないと思うから是非泊まって……」
リサ:「降る前に帰るから大丈夫」
絵恋:「ええ~っ!」Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
赤羽駅を出ると、次の浦和駅まではしばらく止まらない。
リサ:「ちょっとトイレ」
絵恋:「私も行く!」
リサ:「やっぱやめた」
絵恋:「何で!?」
愛原:「仲いいな」
リサ達が乗車している位置は4号車側の平屋席である。
そこだとトイレと洗面所がすぐ近くにある。
リサ:「トイレが1つしか無い」
絵恋:「だったら一緒に……」(*´Д`)
リサ:「いや、先に入っていいよ」
絵恋:「私の老廃物いらない?」
リサ:「今は『お腹』空いてない」
絵恋:「お先に失礼します……」
リサ:「全く……」
リサはトイレとは通路を挟んで向かいにある洗面所に入った。
リサ:「……!?」
一瞬、鏡に10歳くらいの少女の姿が映ったような気がして振り向いた。
それは新型BOWエブリンに似ていた。
しかし、そこには誰もいなかった。
リサ:(前にもこういうことがあったな……)
リサは首を傾げた。
エブリンの映像を善場に見せてもらったが、正直自分より強いのかどうかは分からなかった。
戦い方によっては負けるかもしれないし、勝てるかもしれない。
ただ、何だか『気持ち悪い』とは思った。
それは吐き気を催すという意味での気持ち悪いではなく、『なるべくなら関わりたくない』という意味に近かった。
絵恋:「リサさん、お待たせ」
しばらくして、トイレから絵恋が出て来た。
リサ:「ああ」
絵恋:「老廃物、出しちゃったよ?」
リサ:「いいよ。『お腹空いた』ら、その時もらうだけだ」
リサは手から触手を出す仕草をして言った。
もちろん本当に出したわけではない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます