[12月13日21:00.天候:不明 栃木県日光市某所 旧・日本アンブレラ地下実験場→地上]
〔最終警告、最終警告。このエリアは、まもなく自爆します。直ちに当該エリアより、待避してください。繰り返します。……〕
私が咄嗟に拾い上げたのは、電撃グレネード。
私はその起動スイッチを押して、スーパーガンナーに投げつけた。
高橋:「おおっ!?」
電撃グレネードとは高電流を放つ手榴弾のこと。
スーパーガンナーは高電流に触れ、全身にそれが流れたことで誤作動を起こした。
それまでは辛うじて私達に照準を当てて発砲していたのが、もうメチャクチャに撃ちまくっている。
しかし、流れ弾に注意しなければならない。
……のだが、どうやら弾切れになったらしく、それも無くなった。
高橋:「じゃあな、あばよ」
私達は梯子を急いで昇って、先ほどのガスマスクが出て行った非常口を出た。
そしてその鉄扉を閉め、急いでそこから離れる。
愛原:「伏せろ!」
そして非常口の向こうから、大きな爆発音がした。
それこそ、先ほどの非常口のドアが吹っ飛んでくるくらい!
高橋:「うぉらぁーっ!!」
高橋は飛んで来た非常口のドアを手持ちのマグナムで撃ち返した。
この廊下には黄色いパトランプが点滅していたが、それが赤色に変わる。
〔最終警告、最終警告。このエリアは、まもなく自爆します。……〕
愛原:「ここもか!急ぐぞ!」
高橋:「はい!」
廊下の突き当りにはまたドアがあって、それを開けると階段があった。
それを駆け昇る。
下で爆発した為、その振動が階段室にまで及んだ。
ウーズA:「ウゥウ……!」
ウーズB:「アァア……!」
その衝撃で、上からウーズが2匹落ちて来た。
愛原:「悪いが遊んでいるヒマは無い」
私達は奴らを振り切ると、閃光手榴弾をお見舞いしてやった。
ウーズA:「アァァッ!」
ウーズB:「ウゥゥッ!」
奴らが怯んでいる隙に、さっさと階段を駆け上る。
愛原:「まだ上か!?」
階段を上がり切ると、また鉄扉があった。
それを開ける。
また1本廊下が続いているが、その先にエレベーターがあった。
上に行くエレベーターのようだが、これで何とか地上まで戻れるようにしてほしい。
だが、動かすにはカードキーが必要のようだ。
しかし、心配御無用。
リサが持っているカードで起動できた。
そのエレベーターは上で止まっているらしく、呼び戻さなくてはならなかった。
エレベーターはフェンスを横を手動で開けるタイプだ。
〔最終警告、最終警告。このエリアは、まもなく自爆します〕
高橋:「うわっ、ここも!?」
愛原:「どうやら本当に破壊する気満々のようだな」
エレベーターが到着し、私達は急いで乗り込んだ。
フェンス式のドアを閉めてボタンを押すと、エレベーターが上昇した。
愛原:「急げ急げ~!急げ急げ~!」
そのエレベーターがB1と表示した所で止まった。
急いでドアを開けると、下から爆発音が聞こえた。
愛原:「まだ地上じゃないのかよ!?」
リサ:「さっきの場所、随分と深かったもんねぇ……」
赤ランプが点灯している中、突き当りには梯子があった。
今度こそ、ここを昇れば地上だろうか。
私達が梯子を昇っていると、また警告放送が流れる。
どうやらガチのようだ。
昇り切ると蓋があった。
それをずらすと……。
愛原:「地上に出たぞ!」
それはマンホールを模した出口になっていた。
あのガスマスクもここから出たのだろうか?
しかし、そんなことはどうでもいい。
愛原:「ここから離れるぞ!」
私は高橋とリサが出たのを確認すると、マンホールの蓋を閉めた。
その場所は広い空き地になっていて、砂利が敷いてあった。
鉄柵の外側に出ると、空き地の下から鈍くて大きな音がした。
施設全てが自爆したのだった。
高橋:「先生、ここアンブレラの土地みたいですよ?」
鉄柵の外には錆びた看板が立っていた。
そこにには『アンブレラコーポレーションジャパン(株)社有地』とあり、『私有地につき、無断立入厳禁』と書かれていた。
どうやらここが、日本アンブレラの新研究所跡地であったようである。
建物は取り壊しても、法人としては存在していたわけだから、土地だけは持っていたようだ。
愛原:「間一髪だったな……」
高橋:「そっスね……」
私達が呆然としていると、1台の車が近づいて来た。
それは何の変哲も無いコンパクトカーだった。
日産・ノートといったか。
その車が私達の前で止まった。
管理人:「愛原さん達でしたか!」
その車から降りてきたのは、合宿所の管理人だった。
愛原:「管理人さん?どうしたんです?」
管理人:「合宿所の裏手から震動がしたので、様子を見に来たんですよ。ここ、合宿所の裏手なので」
管理人が指さすと、坂道の下の方に合宿所が見えた。
ここは少し坂道を上がった場所にあるのだ。
管理人:「いや、御無事で良かったですよ。なかなか戻って来られないし、連絡も付かないしで……」
愛原:「御心配をお掛けしました」
管理人:「とにかく戻りましょう。車に乗ってください」
愛原:「はい、ありがとうございます」
私は助手席に、高橋とリサはリアシートに座った。
その時、私はカーナビに表示された時計を見た。
愛原:「えっ!?もう21時をとっくに回ってる!?」
管理人:「そうですよ。こんな時間になっても戻って来られないので、心配していたんです」
愛原:「ど、どうも御心配お掛けしました」
管理人:「今日は市内にお泊まりですか?」
愛原:「いえ。日帰りのつもりです……」
管理人:「でしたら、このまま駅まで送りますよ。今行けば、終電車に間に合いますから」
愛原:「終電!?もうそんな時間なんだ……」
管理人:「都会と違って、ここは終電車が早いんです」
管理人はそう言うと、車を走らせた。
愛原:「すいません。JRの方でお願いします」
管理人:「JRの方ですね」
何とか無事に終わることができた。
しかし、新たな敵の登場とは……。
愛原:「管理人さん」
管理人:「何ですか?」
愛原:「管理人さんがこの道を来る時、ガスマスクを着けた男が歩いていませんでしたか?」
管理人:「ガスマスクですか?いいえ。特にそういうのは見ませんでしたが……」
愛原:「そうですか……」
何か、腑に落ちない部分はあるなぁ……。
〔最終警告、最終警告。このエリアは、まもなく自爆します。直ちに当該エリアより、待避してください。繰り返します。……〕
私が咄嗟に拾い上げたのは、電撃グレネード。
私はその起動スイッチを押して、スーパーガンナーに投げつけた。
高橋:「おおっ!?」
電撃グレネードとは高電流を放つ手榴弾のこと。
スーパーガンナーは高電流に触れ、全身にそれが流れたことで誤作動を起こした。
それまでは辛うじて私達に照準を当てて発砲していたのが、もうメチャクチャに撃ちまくっている。
しかし、流れ弾に注意しなければならない。
……のだが、どうやら弾切れになったらしく、それも無くなった。
高橋:「じゃあな、あばよ」
私達は梯子を急いで昇って、先ほどのガスマスクが出て行った非常口を出た。
そしてその鉄扉を閉め、急いでそこから離れる。
愛原:「伏せろ!」
そして非常口の向こうから、大きな爆発音がした。
それこそ、先ほどの非常口のドアが吹っ飛んでくるくらい!
高橋:「うぉらぁーっ!!」
高橋は飛んで来た非常口のドアを手持ちのマグナムで撃ち返した。
この廊下には黄色いパトランプが点滅していたが、それが赤色に変わる。
〔最終警告、最終警告。このエリアは、まもなく自爆します。……〕
愛原:「ここもか!急ぐぞ!」
高橋:「はい!」
廊下の突き当りにはまたドアがあって、それを開けると階段があった。
それを駆け昇る。
下で爆発した為、その振動が階段室にまで及んだ。
ウーズA:「ウゥウ……!」
ウーズB:「アァア……!」
その衝撃で、上からウーズが2匹落ちて来た。
愛原:「悪いが遊んでいるヒマは無い」
私達は奴らを振り切ると、閃光手榴弾をお見舞いしてやった。
ウーズA:「アァァッ!」
ウーズB:「ウゥゥッ!」
奴らが怯んでいる隙に、さっさと階段を駆け上る。
愛原:「まだ上か!?」
階段を上がり切ると、また鉄扉があった。
それを開ける。
また1本廊下が続いているが、その先にエレベーターがあった。
上に行くエレベーターのようだが、これで何とか地上まで戻れるようにしてほしい。
だが、動かすにはカードキーが必要のようだ。
しかし、心配御無用。
リサが持っているカードで起動できた。
そのエレベーターは上で止まっているらしく、呼び戻さなくてはならなかった。
エレベーターはフェンスを横を手動で開けるタイプだ。
〔最終警告、最終警告。このエリアは、まもなく自爆します〕
高橋:「うわっ、ここも!?」
愛原:「どうやら本当に破壊する気満々のようだな」
エレベーターが到着し、私達は急いで乗り込んだ。
フェンス式のドアを閉めてボタンを押すと、エレベーターが上昇した。
愛原:「急げ急げ~!急げ急げ~!」
そのエレベーターがB1と表示した所で止まった。
急いでドアを開けると、下から爆発音が聞こえた。
愛原:「まだ地上じゃないのかよ!?」
リサ:「さっきの場所、随分と深かったもんねぇ……」
赤ランプが点灯している中、突き当りには梯子があった。
今度こそ、ここを昇れば地上だろうか。
私達が梯子を昇っていると、また警告放送が流れる。
どうやらガチのようだ。
昇り切ると蓋があった。
それをずらすと……。
愛原:「地上に出たぞ!」
それはマンホールを模した出口になっていた。
あのガスマスクもここから出たのだろうか?
しかし、そんなことはどうでもいい。
愛原:「ここから離れるぞ!」
私は高橋とリサが出たのを確認すると、マンホールの蓋を閉めた。
その場所は広い空き地になっていて、砂利が敷いてあった。
鉄柵の外側に出ると、空き地の下から鈍くて大きな音がした。
施設全てが自爆したのだった。
高橋:「先生、ここアンブレラの土地みたいですよ?」
鉄柵の外には錆びた看板が立っていた。
そこにには『アンブレラコーポレーションジャパン(株)社有地』とあり、『私有地につき、無断立入厳禁』と書かれていた。
どうやらここが、日本アンブレラの新研究所跡地であったようである。
建物は取り壊しても、法人としては存在していたわけだから、土地だけは持っていたようだ。
愛原:「間一髪だったな……」
高橋:「そっスね……」
私達が呆然としていると、1台の車が近づいて来た。
それは何の変哲も無いコンパクトカーだった。
日産・ノートといったか。
その車が私達の前で止まった。
管理人:「愛原さん達でしたか!」
その車から降りてきたのは、合宿所の管理人だった。
愛原:「管理人さん?どうしたんです?」
管理人:「合宿所の裏手から震動がしたので、様子を見に来たんですよ。ここ、合宿所の裏手なので」
管理人が指さすと、坂道の下の方に合宿所が見えた。
ここは少し坂道を上がった場所にあるのだ。
管理人:「いや、御無事で良かったですよ。なかなか戻って来られないし、連絡も付かないしで……」
愛原:「御心配をお掛けしました」
管理人:「とにかく戻りましょう。車に乗ってください」
愛原:「はい、ありがとうございます」
私は助手席に、高橋とリサはリアシートに座った。
その時、私はカーナビに表示された時計を見た。
愛原:「えっ!?もう21時をとっくに回ってる!?」
管理人:「そうですよ。こんな時間になっても戻って来られないので、心配していたんです」
愛原:「ど、どうも御心配お掛けしました」
管理人:「今日は市内にお泊まりですか?」
愛原:「いえ。日帰りのつもりです……」
管理人:「でしたら、このまま駅まで送りますよ。今行けば、終電車に間に合いますから」
愛原:「終電!?もうそんな時間なんだ……」
管理人:「都会と違って、ここは終電車が早いんです」
管理人はそう言うと、車を走らせた。
愛原:「すいません。JRの方でお願いします」
管理人:「JRの方ですね」
何とか無事に終わることができた。
しかし、新たな敵の登場とは……。
愛原:「管理人さん」
管理人:「何ですか?」
愛原:「管理人さんがこの道を来る時、ガスマスクを着けた男が歩いていませんでしたか?」
管理人:「ガスマスクですか?いいえ。特にそういうのは見ませんでしたが……」
愛原:「そうですか……」
何か、腑に落ちない部分はあるなぁ……。
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