[1月6日13時00 天候:曇 栃木県日光市某所]
リサ「いててて……」
リサもまた車の事故の際、助手席の後ろに顔面をぶつけてしまっていた。
しかし、そこは鬼型BOW。
その程度のケガなど、すぐに回復してしまう。
と、そこへ、外側から車の窓ガラスが割られた。
鬼の男「テメェらァ……!」
外からは怨念の籠った声が聞こえて来る。
リサはその手に掴まれ、無理やり窓ガラスを割って車の外に引きずり出された。
除雪の進んでいない、積もった雪の上に叩き付けられる。
そして、頭から生えた2本の角のうち、1本を掴んで引き起こす。
鬼の男「やっと捕まえたぜぇ……!今度こそ、女に生まれたことを後悔するほど、メチャクチャに犯してやる!」
リサ「うう……」
鬼の女「お兄ちゃん!それより、あのクソ野郎だよ!私に銃弾を撃ち込みやがったのよ!」
鬼の男「あァ?どうせそこでノびてんだろ。俺はこの女とヤりてぇんだよ」
鬼の女「先に始末しとかないと、また邪魔されるよ!?」
鬼の男「じゃあ、お前が始末しとけよ!うるせーな!」
鬼の女「もうっ!」
鬼の女は好色の兄に呆れつつも、運転席のドアをこじ開けた。
高橋は作動したエアバッグに突っ伏して、気絶している。
鬼の女「さっきはよくも撃ってくれたわね……!女の顔を撃つなんて……!お前の顔もグチャグチャにしてから食い殺してやるよ……!」
鬼の女は牙を剥き出しにし、金色の瞳をギラリと光らせて、高橋を車から引きずり出そうとした。
鬼の男「ぎゃあっ!」
鬼の女「なに!?」
突然、鬼の男が叫び声を挙げたので、鬼の女はそっちに気を取られた。
見ると、リサが落ちていた鉄パイプに電流を流し、一時的な電磁棒として鬼の男に抵抗したようである。
感電した鬼の男に対し、今度は長く鋭く伸ばした爪で引っ掻き攻撃をする。
鬼の女「何やってんのよ、もう!」
ドゴン!(マグナムが発射された音)
鬼の女「えっ……?」
鬼の女の頭が半分吹き飛ぶ。
高橋は本当に気絶していたわけではなかった。
気絶していたフリをしていただけであった。
そして、鬼の女が背中を向けた瞬間を狙って、頭にマグナムを撃ち込んだのである。
高橋「俺のこと、クソ野郎って言いやがったな!あぁ!?クソ女!」
鬼の女「きさま……!」
鬼の女の頭がみるみるうちに回復していく……。
高橋「させるかこのやろ!!」
ドゴン!ドゴン!
高橋「リサも含めて、お前ら鬼は、回復中は動けねぇ!そうだろ!?」
リサ「あ……そういえば……」
鬼の男「チッ!だったら何だってんだ?」
高橋は、マグナムに弾をリロードする。
高橋「うわっ!」
そこへ鬼の男が炎を吹いてきた。
鬼の男「テメェらも、弾込め中は何もできねぇだろうが」
高橋「へっ、お互い様だな」
鬼の女「ブッ殺す!!」
鬼の女はリサと同じように、両手の爪を長く鋭く伸ばした。
そこからは、白い煙が出ている。
ズダーン!!(ライフルが発射される音)
鬼の女「ぐっ……!」
どこからか狙撃用のライフルが発射され、それが鬼の女に命中する。
鬼の男「なん……だぁ!?」
次に、鬼の男。
再び鬼の女。
首に当たり、女の首が吹き飛んだ。
鬼の男「オマエ、こっちに来い!」
鬼の男はリサを掴んで持ち上げた。
リサ「放せ!!」
リサは体中から放電する。
鬼の男「ぐぐっ……!電撃……使い過ぎたんじゃねーのか?さっきよりも弱くなってるぜ……!」
鬼の男はリサの電撃に耐えた。
リサ(生理が来ちゃった……)
生理が来たせいで、力が弱まったらしい。
鬼の男「どうやら、お前達の味方みてーだな。撃ってきやしねぇ……」
リサ「卑怯者が……!」
鬼の男「ん?」
そこへ、行く手を塞ぐようにして止まる1台の車。
更には、反対側の道にも止まった。
警察やBSAAの車ではないようだ。
そこからバタバタと降りて来たのは、黒装束に身を包み、日本刀を手にした者達だった。
リサ「あれは……もしかして……」
鬼の男「何だ、あいつらは?時代劇マニアか?」
鬼狩りA「鬼を発見!直ちに掃討する!」
鬼の男「まとめて黒焦げにしてやらァ!」
鬼の男は口から炎を噴き出した。
だが!
鬼狩りB「耐火盾!」
機動隊が持つようなサイズの盾を全員が装備する。
炎はそれで塞いだ。
鬼狩りC「放水始め!」
更には別の車からは、ホースが伸びていて、そこから水が放射された。
鬼狩りD「鬼の炎は封じた!全員、鬼の首を狙え!」
鬼の男「オマエ、ちょっと降りろ!変な真似をしたら殺すぞ」
リサ「その前に鬼狩りに殺されろ!」
リサは鬼の男から離れると、鬼の女の所へ向かった。
鬼の女は首無しの状態で起き上がると、自分で捥げた頭をくっつけていた。
やはり、ただの銃弾だけでは倒せないのだ。
リサ「おらぁーっ!」
リサは後ろから鬼の女に飛び蹴りを食らわせた。
鬼の女「ぎゃっ……!」
それは道の反対側からやってきた、別の鬼狩り隊の前に倒れる。
鬼狩りE「鬼だ!首を斬れ!」
鬼の女は鬼狩り隊の集中攻撃を受け、今度こそ本当に首を刎ねられたのだった。
鬼狩りF「ん?こいつも鬼か!?」
リサ「あ、愛原リサです!」
鬼狩りF「愛原……?あっ!」
栗原重蔵「待て!そのコはいい!」
車からは、甲冑を着こんだ栗原重蔵が降りて来た。
鬼狩りF「は、はっ!」
重蔵「あー……蓮華と同じ学校のコだね?」
リサ「そ、そうです」
リサは重蔵の圧に緊張しながら答えた。
重蔵「蓮華から話は聞いてるよ。それより、蓮華を……ワシの孫を焼きおった凶悪な鬼はどこにいる?」
リサ「あ、あっちです!」
重蔵「総員!直ちに向かうぞ!」
鬼狩りG「ははーっ!」
鬼狩り隊の別動隊が鬼の男の元へ向かうと、車の中からスマホの着信音が鳴った。
それは自分のスマホだった。
事故の衝撃か、或いは鬼の男に引きずり出された時かは不明だが、車の中に落としていたのだった。
リサ「も、もしもし?」
高野芽衣子「久しぶり、リサちゃん。取りあえず、“青いアンブレラ”としても援護射撃しておいたから。あとは鬼殺隊の皆さんで、どうにかできそうね」
リサ「さ、さっきの狙撃は高野さんでしたか?」
高野「そういうこと。じゃあ、愛原先生とマサによろしくねー」
すぐに電話は切れた。
と、今度はパトカーやら救急車のサイレンが。
高橋「救急車が来たぞ!先生を病院に運ぶんだ!」
リサ「! そうだ、先生!」
リサは助手席を見た。
そこには、顔中血だらけになっている愛原がいた。
リサ「いやあぁぁぁぁぁっ!!」
リサ「いててて……」
リサもまた車の事故の際、助手席の後ろに顔面をぶつけてしまっていた。
しかし、そこは鬼型BOW。
その程度のケガなど、すぐに回復してしまう。
と、そこへ、外側から車の窓ガラスが割られた。
鬼の男「テメェらァ……!」
外からは怨念の籠った声が聞こえて来る。
リサはその手に掴まれ、無理やり窓ガラスを割って車の外に引きずり出された。
除雪の進んでいない、積もった雪の上に叩き付けられる。
そして、頭から生えた2本の角のうち、1本を掴んで引き起こす。
鬼の男「やっと捕まえたぜぇ……!今度こそ、女に生まれたことを後悔するほど、メチャクチャに犯してやる!」
リサ「うう……」
鬼の女「お兄ちゃん!それより、あのクソ野郎だよ!私に銃弾を撃ち込みやがったのよ!」
鬼の男「あァ?どうせそこでノびてんだろ。俺はこの女とヤりてぇんだよ」
鬼の女「先に始末しとかないと、また邪魔されるよ!?」
鬼の男「じゃあ、お前が始末しとけよ!うるせーな!」
鬼の女「もうっ!」
鬼の女は好色の兄に呆れつつも、運転席のドアをこじ開けた。
高橋は作動したエアバッグに突っ伏して、気絶している。
鬼の女「さっきはよくも撃ってくれたわね……!女の顔を撃つなんて……!お前の顔もグチャグチャにしてから食い殺してやるよ……!」
鬼の女は牙を剥き出しにし、金色の瞳をギラリと光らせて、高橋を車から引きずり出そうとした。
鬼の男「ぎゃあっ!」
鬼の女「なに!?」
突然、鬼の男が叫び声を挙げたので、鬼の女はそっちに気を取られた。
見ると、リサが落ちていた鉄パイプに電流を流し、一時的な電磁棒として鬼の男に抵抗したようである。
感電した鬼の男に対し、今度は長く鋭く伸ばした爪で引っ掻き攻撃をする。
鬼の女「何やってんのよ、もう!」
ドゴン!(マグナムが発射された音)
鬼の女「えっ……?」
鬼の女の頭が半分吹き飛ぶ。
高橋は本当に気絶していたわけではなかった。
気絶していたフリをしていただけであった。
そして、鬼の女が背中を向けた瞬間を狙って、頭にマグナムを撃ち込んだのである。
高橋「俺のこと、クソ野郎って言いやがったな!あぁ!?クソ女!」
鬼の女「きさま……!」
鬼の女の頭がみるみるうちに回復していく……。
高橋「させるかこのやろ!!」
ドゴン!ドゴン!
高橋「リサも含めて、お前ら鬼は、回復中は動けねぇ!そうだろ!?」
リサ「あ……そういえば……」
鬼の男「チッ!だったら何だってんだ?」
高橋は、マグナムに弾をリロードする。
高橋「うわっ!」
そこへ鬼の男が炎を吹いてきた。
鬼の男「テメェらも、弾込め中は何もできねぇだろうが」
高橋「へっ、お互い様だな」
鬼の女「ブッ殺す!!」
鬼の女はリサと同じように、両手の爪を長く鋭く伸ばした。
そこからは、白い煙が出ている。
ズダーン!!(ライフルが発射される音)
鬼の女「ぐっ……!」
どこからか狙撃用のライフルが発射され、それが鬼の女に命中する。
鬼の男「なん……だぁ!?」
次に、鬼の男。
再び鬼の女。
首に当たり、女の首が吹き飛んだ。
鬼の男「オマエ、こっちに来い!」
鬼の男はリサを掴んで持ち上げた。
リサ「放せ!!」
リサは体中から放電する。
鬼の男「ぐぐっ……!電撃……使い過ぎたんじゃねーのか?さっきよりも弱くなってるぜ……!」
鬼の男はリサの電撃に耐えた。
リサ(生理が来ちゃった……)
生理が来たせいで、力が弱まったらしい。
鬼の男「どうやら、お前達の味方みてーだな。撃ってきやしねぇ……」
リサ「卑怯者が……!」
鬼の男「ん?」
そこへ、行く手を塞ぐようにして止まる1台の車。
更には、反対側の道にも止まった。
警察やBSAAの車ではないようだ。
そこからバタバタと降りて来たのは、黒装束に身を包み、日本刀を手にした者達だった。
リサ「あれは……もしかして……」
鬼の男「何だ、あいつらは?時代劇マニアか?」
鬼狩りA「鬼を発見!直ちに掃討する!」
鬼の男「まとめて黒焦げにしてやらァ!」
鬼の男は口から炎を噴き出した。
だが!
鬼狩りB「耐火盾!」
機動隊が持つようなサイズの盾を全員が装備する。
炎はそれで塞いだ。
鬼狩りC「放水始め!」
更には別の車からは、ホースが伸びていて、そこから水が放射された。
鬼狩りD「鬼の炎は封じた!全員、鬼の首を狙え!」
鬼の男「オマエ、ちょっと降りろ!変な真似をしたら殺すぞ」
リサ「その前に鬼狩りに殺されろ!」
リサは鬼の男から離れると、鬼の女の所へ向かった。
鬼の女は首無しの状態で起き上がると、自分で捥げた頭をくっつけていた。
やはり、ただの銃弾だけでは倒せないのだ。
リサ「おらぁーっ!」
リサは後ろから鬼の女に飛び蹴りを食らわせた。
鬼の女「ぎゃっ……!」
それは道の反対側からやってきた、別の鬼狩り隊の前に倒れる。
鬼狩りE「鬼だ!首を斬れ!」
鬼の女は鬼狩り隊の集中攻撃を受け、今度こそ本当に首を刎ねられたのだった。
鬼狩りF「ん?こいつも鬼か!?」
リサ「あ、愛原リサです!」
鬼狩りF「愛原……?あっ!」
栗原重蔵「待て!そのコはいい!」
車からは、甲冑を着こんだ栗原重蔵が降りて来た。
鬼狩りF「は、はっ!」
重蔵「あー……蓮華と同じ学校のコだね?」
リサ「そ、そうです」
リサは重蔵の圧に緊張しながら答えた。
重蔵「蓮華から話は聞いてるよ。それより、蓮華を……ワシの孫を焼きおった凶悪な鬼はどこにいる?」
リサ「あ、あっちです!」
重蔵「総員!直ちに向かうぞ!」
鬼狩りG「ははーっ!」
鬼狩り隊の別動隊が鬼の男の元へ向かうと、車の中からスマホの着信音が鳴った。
それは自分のスマホだった。
事故の衝撃か、或いは鬼の男に引きずり出された時かは不明だが、車の中に落としていたのだった。
リサ「も、もしもし?」
高野芽衣子「久しぶり、リサちゃん。取りあえず、“青いアンブレラ”としても援護射撃しておいたから。あとは鬼殺隊の皆さんで、どうにかできそうね」
リサ「さ、さっきの狙撃は高野さんでしたか?」
高野「そういうこと。じゃあ、愛原先生とマサによろしくねー」
すぐに電話は切れた。
と、今度はパトカーやら救急車のサイレンが。
高橋「救急車が来たぞ!先生を病院に運ぶんだ!」
リサ「! そうだ、先生!」
リサは助手席を見た。
そこには、顔中血だらけになっている愛原がいた。
リサ「いやあぁぁぁぁぁっ!!」
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