[2月3日22時30分 天候:晴 東京都墨田区菊川2丁目 愛原家4階・愛原の部屋]
リサ「はぁ……はぁ……はぁ……」
おかしい。
私はリサから足ツボマッサージを受けているだけのはずだ。
リサにとっては、私から唯一『捕食』できる手段であり、私にとっては血中老廃物を除去してくれる行為なので、これに関してはお互いWin-Winのはずである。
おかげさまで、私の昨晩走り回って疲れた足も、みるみるうちに疲労が取れて来たわけで、今夜はぐっすり眠れそうだと思っていた。
だが、何故かリサの息が荒い。
私はうつ伏せになっている。
私は少し上半身を起こし、リサの方を見た。
愛原「どうした、リサ?辛いなら、別に無理しなくても……ん!?」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/43/1f5d1d8e5ddcf442285742dd9b30a4e5.jpg)
振り向くとリサは鬼化し、着ていた体操服も乱れている。
リサ「ガマンできない……。ガァァァァッ!!」
リサは両目を赤く光らせて、私に飛び掛かって来た。
口からは鋭い牙が覗いている。
私は枕元に置いていたショットガンを構えようとしたが、横にリサの口に噛ませることしかできなかった。
愛原「リサ、落ち着け!!」
ビーッ♪ビーッ♪ビーッ♪
愛原「!?」
スマホがアラームを鳴らす。
BSAAが開発したアプリだ。
危険なBOWが近くにいると、アラームを鳴らして教えてくれるというもの。
但し、その音が却ってBOWを誘き寄せてしまう恐れもあるので、サイレントモードにも当然できる。
今回はしていなかった。
このままではマズい!
感知したBSAAが出動してしまう!
愛原「リサ、落ち着け!落ち着くんだ!!」
リサは鬼化している為、物凄い力で振り解こうとする。
両手には鋭く伸びた爪。
リサ「ガァァァッ!肉ゥゥゥゥゥ!食わせろォォォォォ!!」
更に私は、ベッドの下に隠した電磁棒を取り出すと……。
愛原「うりゃっ!」
それをリサに叩き付けた。
リサ「ギャッ!!」
バチッと高圧電流がリサの体に流れる。
さすがは中国人民解放軍が、チベット弾圧の際に使用した武器だ。
要は、高圧電流の流れる警棒のようなもの。
警棒型のスタンガンとも言うか。
それは中国で普及しているのか、2013年、香港で起きたバイオハザードにおいても、ネオ・アンブレラの人型BOWが使用していた。
同じCウィルスながら空気感染してゾンビ化した者と違い、薬剤として投与された者は人型の生物兵器となる。
姿形は人間のままながら、顔だけが化け物になったりするので、大抵のBOW達はそれを隠す仮面やマスクを着けていた。
知能はゾンビよりも全く衰えておらず、普通に銃火器を扱える。
愛原「ど、どうだ!?」
リサは目を回して仰向けに倒れた。
高橋「先生!大丈夫ですか!?」
パール「お怪我は!?」
そこへ高橋とパールがやってきた。
高橋はマグナム44を構えている。
愛原「だ、大丈夫だ。ちょっとリサが興奮して、暴れただけだ」
高橋「取りあえず、頭撃ち抜いておきましょう」
愛原「やめとけ。もう気絶してる。それより、部屋に運んで寝かせておくんだ」
高橋「は、はい。先生、もうちょっと部屋のドアとか、改造した方がいいですよ」
愛原「そ、そうだな。前向きに検討しよう」
高橋「部屋は和室っぽくても、建物は鉄筋コンクリートなわけですから、改築はできるはずっス」
愛原「やっぱり、鉄扉とかにしておいた方がいいのかねぇ……」
高橋「そうですよ。善場のねーちゃんから、インゴットや札束が返ってきたら、それで改築しちゃいましょう」
愛原「う、うん。てか、お前はいいのか?そのインゴットとかで、何か欲しい物があったんじゃ?」
高橋「いや、今はいいっス。この家が快適に、安全に暮らせるのなら、寄付しますよ」
愛原「そ、そうか……。悪いな」
まずは扉を頑丈な物に交換しよう。
前のマンションみたいに、鍵も3重ロックくらいにしないとダメか。
[2月4日07時00分 天候:晴 愛原家3階ダイニング]
とはいうものの、それまではリサに老廃物を吸い取ってもらってたおかげで、寝付きは良かった。
なので、起きる時も疲れが取れてて、案外すんなり起きれた。
愛原「おはよう」
高橋「あっ、おはようございます。昨夜は大変でしたね」
愛原「油断はできんなー」
3階のダイニングに降りると、高橋がキッチンに立っていた。
どうやら今、目玉焼きを焼いているところらしい。
付け合わせが何なのかは、できてからのお楽しみだ。
愛原「パールは帰ってきた?」
高橋「やっぱり終電でした。今、部屋で寝てます」
愛原「ゆっくりさせてやれよ。どうせ今日は休みだ。午前中だけ仕事なのは、俺とリサくらいのもんだ」
高橋「俺も手伝いますよー。俺だって、先生の不肖の弟子なんスから」
愛原「ハハ、それもそうだな」
そこへ、昨夜の体操服にブルマ姿のままのリサが下りて来た。
リサ「お、おはよう……」
リサは人間形態になっていた。
愛原「おー、おはよう」
だが高橋、どこから出したのか、ジャキッとマグナムをリサに向ける。
高橋「さあ、落とし前の時間だ。どうやって、先生に落とし前付ける気だ、コラ?」
愛原「お前、どっから出した?そのライトニングホーク……」
リサ「ご、ごめんなさい。ガマンできなかったの。先生の血と老廃物が美味しくて……」
高橋「言い訳タイム終了!ゴー・トゥー・ヘェェル!」
愛原「やめなさい、朝から。それより、目玉焼きが焦げるぞ」
高橋「おっと!」
愛原「リサも、もう少し自重しような?」
リサ「はい……」
愛原「今度からマッサージの前に、“鬼ころし”でも飲んでおこう。そしたら、少しは抑えられるかも」
リサ「今度からそうする」
因みに出動しかけていたBSAAには、私から幾度も説明して出動中止にしてもらった。
リサ「はぁ……はぁ……はぁ……」
おかしい。
私はリサから足ツボマッサージを受けているだけのはずだ。
リサにとっては、私から唯一『捕食』できる手段であり、私にとっては血中老廃物を除去してくれる行為なので、これに関してはお互いWin-Winのはずである。
おかげさまで、私の昨晩走り回って疲れた足も、みるみるうちに疲労が取れて来たわけで、今夜はぐっすり眠れそうだと思っていた。
だが、何故かリサの息が荒い。
私はうつ伏せになっている。
私は少し上半身を起こし、リサの方を見た。
愛原「どうした、リサ?辛いなら、別に無理しなくても……ん!?」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/43/1f5d1d8e5ddcf442285742dd9b30a4e5.jpg)
振り向くとリサは鬼化し、着ていた体操服も乱れている。
リサ「ガマンできない……。ガァァァァッ!!」
リサは両目を赤く光らせて、私に飛び掛かって来た。
口からは鋭い牙が覗いている。
私は枕元に置いていたショットガンを構えようとしたが、横にリサの口に噛ませることしかできなかった。
愛原「リサ、落ち着け!!」
ビーッ♪ビーッ♪ビーッ♪
愛原「!?」
スマホがアラームを鳴らす。
BSAAが開発したアプリだ。
危険なBOWが近くにいると、アラームを鳴らして教えてくれるというもの。
但し、その音が却ってBOWを誘き寄せてしまう恐れもあるので、サイレントモードにも当然できる。
今回はしていなかった。
このままではマズい!
感知したBSAAが出動してしまう!
愛原「リサ、落ち着け!落ち着くんだ!!」
リサは鬼化している為、物凄い力で振り解こうとする。
両手には鋭く伸びた爪。
リサ「ガァァァッ!肉ゥゥゥゥゥ!食わせろォォォォォ!!」
更に私は、ベッドの下に隠した電磁棒を取り出すと……。
愛原「うりゃっ!」
それをリサに叩き付けた。
リサ「ギャッ!!」
バチッと高圧電流がリサの体に流れる。
さすがは中国人民解放軍が、チベット弾圧の際に使用した武器だ。
要は、高圧電流の流れる警棒のようなもの。
警棒型のスタンガンとも言うか。
それは中国で普及しているのか、2013年、香港で起きたバイオハザードにおいても、ネオ・アンブレラの人型BOWが使用していた。
同じCウィルスながら空気感染してゾンビ化した者と違い、薬剤として投与された者は人型の生物兵器となる。
姿形は人間のままながら、顔だけが化け物になったりするので、大抵のBOW達はそれを隠す仮面やマスクを着けていた。
知能はゾンビよりも全く衰えておらず、普通に銃火器を扱える。
愛原「ど、どうだ!?」
リサは目を回して仰向けに倒れた。
高橋「先生!大丈夫ですか!?」
パール「お怪我は!?」
そこへ高橋とパールがやってきた。
高橋はマグナム44を構えている。
愛原「だ、大丈夫だ。ちょっとリサが興奮して、暴れただけだ」
高橋「取りあえず、頭撃ち抜いておきましょう」
愛原「やめとけ。もう気絶してる。それより、部屋に運んで寝かせておくんだ」
高橋「は、はい。先生、もうちょっと部屋のドアとか、改造した方がいいですよ」
愛原「そ、そうだな。前向きに検討しよう」
高橋「部屋は和室っぽくても、建物は鉄筋コンクリートなわけですから、改築はできるはずっス」
愛原「やっぱり、鉄扉とかにしておいた方がいいのかねぇ……」
高橋「そうですよ。善場のねーちゃんから、インゴットや札束が返ってきたら、それで改築しちゃいましょう」
愛原「う、うん。てか、お前はいいのか?そのインゴットとかで、何か欲しい物があったんじゃ?」
高橋「いや、今はいいっス。この家が快適に、安全に暮らせるのなら、寄付しますよ」
愛原「そ、そうか……。悪いな」
まずは扉を頑丈な物に交換しよう。
前のマンションみたいに、鍵も3重ロックくらいにしないとダメか。
[2月4日07時00分 天候:晴 愛原家3階ダイニング]
とはいうものの、それまではリサに老廃物を吸い取ってもらってたおかげで、寝付きは良かった。
なので、起きる時も疲れが取れてて、案外すんなり起きれた。
愛原「おはよう」
高橋「あっ、おはようございます。昨夜は大変でしたね」
愛原「油断はできんなー」
3階のダイニングに降りると、高橋がキッチンに立っていた。
どうやら今、目玉焼きを焼いているところらしい。
付け合わせが何なのかは、できてからのお楽しみだ。
愛原「パールは帰ってきた?」
高橋「やっぱり終電でした。今、部屋で寝てます」
愛原「ゆっくりさせてやれよ。どうせ今日は休みだ。午前中だけ仕事なのは、俺とリサくらいのもんだ」
高橋「俺も手伝いますよー。俺だって、先生の不肖の弟子なんスから」
愛原「ハハ、それもそうだな」
そこへ、昨夜の体操服にブルマ姿のままのリサが下りて来た。
リサ「お、おはよう……」
リサは人間形態になっていた。
愛原「おー、おはよう」
だが高橋、どこから出したのか、ジャキッとマグナムをリサに向ける。
高橋「さあ、落とし前の時間だ。どうやって、先生に落とし前付ける気だ、コラ?」
愛原「お前、どっから出した?そのライトニングホーク……」
リサ「ご、ごめんなさい。ガマンできなかったの。先生の血と老廃物が美味しくて……」
高橋「言い訳タイム終了!ゴー・トゥー・ヘェェル!」
愛原「やめなさい、朝から。それより、目玉焼きが焦げるぞ」
高橋「おっと!」
愛原「リサも、もう少し自重しような?」
リサ「はい……」
愛原「今度からマッサージの前に、“鬼ころし”でも飲んでおこう。そしたら、少しは抑えられるかも」
リサ「今度からそうする」
因みに出動しかけていたBSAAには、私から幾度も説明して出動中止にしてもらった。
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