[11月25日11:00.天候:晴 東京都渋谷区 某衣料品店]
店員:「ありがとうございましたー」
ようやく買い物を終えたマリアとルーシーは店の外に出た。
尚、服は採寸して直してもらう為、今は持っていない。
稲生:「1時間も盛り上がったなぁ……」
マリア:「まさかあそこまでラインナップが凄いとは思わなかった」
ルーシー:「イギリスも、あれくらいデザインが豊富だといいのにね」
2人の魔女は盛り上がりながら、稲生はやや疲れ気味に店の外に出た。
稲生:「てか、エレーナはどこ行った?」
エレーナ:「最初は一応、見てたけどね。そのうちいなくなったね」
マリア:「飽きて帰ったんじゃない?」
と、そこへ。
エレーナ:「ぬーん!」
カメラの前にドUPで映るエレーナ。
エレーナ:「おー、やっほ終わっははー?」
しかも口いっぱいにクレープを頬張っていた。
マリア:「ってアンタ、なに一人だけクレープ食ってんの!?」
エレーナ:「あぁ?ヒマだったし、この町、クレープが美味いって聞いたから、ちょっと探してみたらあったぜ」
なんちゃって制服には興味の無いエレーナだった。
尚、魔女ならではの服装(黒いローブやワンピースなど)は、原宿ではなく御徒町で購入するらしい。
秋葉原なら分からなくもないが、御徒町とは……。
エレーナ:「ん?で、結局服は買わなかったのか?」
ルーシー:「買ったよ。で、既製服だと微妙なサイズとか合わないから、直してもらうのよ。今日中にできるみたいだから、また後で来なきゃ」
エレーナ:「もし良かったら今度、ポーリン組御用達の服屋に案内するぜ。魔法具もそこで手に入る」
ルーシー:「また今度ね。それより、今度は新幹線に乗りたいんだけど?」
稲生:「はいはい、お任せを……」
エレーナ:「おいおい。どんだけ稲生氏を振り回したんだよ?稲生氏、早速もう疲れてんぜ?」
マリア:「えっ!?」
稲生:「いや、大丈夫ですよ」
エレーナ:「疲れた時には甘いものが1番だぜ。クレープ、お裾分けだぜ」
エレーナ、そう言って食べ掛けのクレープを稲生に差し出す。
稲生:「いや、いいよ」
エレーナ:「美人魔女の間接キス付きだぜ。遠慮すんな」
ルーシー:「あんまり調子に乗ると、怖い魔女さんが怒るからね?」
マリア:「 パペ、サタン、パペ、サタン……」
エレーナ:「おっと!こりゃ失礼だぜ」
エレーナ、自分のクレープを一気に食べた。
ルーシー:「でも美味しそうね。どこで買ったの?」
エレーナ:「あっちの原宿駅の方だぜ」
稲生:「あー、何かあるって聞いたな。クレープ屋さん」
マリア:「そういえばここ最近、甘い物を食べていない」
稲生:「もし良かったら、クレープを食べてから行きますか。僕が出しますよ」
エレーナ:「なにっ!?」
マリア:「そりゃ助かる!」
マリアは稲生の手を取った。
エレーナ:「くそー、勇み足だったぜ」
ルーシー:「あんまり調子に乗るからよ」
ルーシーはエレーナの肩を叩いた。
[同日11:29.天候:晴 同地区 東京メトロ明治神宮前駅]
〔まもなく2番線に、北綾瀬行きが到着します。黄色いブロックまで、お下がりください〕
おやつにクレープを食べた稲生達は、その足で再び地下鉄に乗った。
今日は何回か東京メトロに乗る機会がある。
その為、今日は東京メトロ一日乗車券を購入していた。
これなら元が取れるし、記念に手元にも残る。
稲生:「ルーシー、気分は大丈夫?」
ルーシー:「ええ、何とか……」
エレーナ:「もしダメだったら、稲生氏に介抱してもらうチャンスだぜ?」
マリア:「エレーナ、今ここから線路に落ちるか?」
エレーナ:「稲生氏の前で電車のダイヤを乱したら、怒られるぜ?」
稲生:「マリアさん、鉄道ダイヤ乱しは勘弁してくださいよ?」
マリア:「う……分かった」
鉄道での移動中は、稲生の立場がトップ。
〔明治神宮前(原宿)、明治神宮前(原宿)です。足元にご注意ください〕
やってきた東京メトロの新型車両16000系の先頭車に乗り込む。
陽気な発車メロディが流れるが、この駅にはホームドアはまだ付いていない。
〔ドアが閉まります。手荷物をお引きください。無理な御乗車はおやめください〕
JR東日本の通勤電車みたいに2点チャイムが3回鳴ってドアが閉まる。
最近の東京メトロ車両には、こういうドアチャイムが多い。
エレーナ:「国会議事堂前で丸ノ内線に乗り換えるか?」
稲生:「いや、このまま二重橋前駅まで乗って行くよ」
〔次は表参道、表参道です。乗り換えのご案内です。銀座線、半蔵門線はお乗り換えください〕
〔The next station is Omote-sando(C04).Please change here for the Ginza line and the Hanzomon line.〕
稲生:「二重橋前駅からでも、十分東京駅まで徒歩でアクセスできる」
エレーナ:「空に関しては私に任せてくれだが、地上と地下に関しては稲生氏だな」
稲生:「そ、そう?」
ルーシー:「この中でホウキ乗りはエレーナだけだからね」
稲生:「ルーシーは?」
ルーシー:「本科で習っただけ。私は普段乗らないから」
エレーナ:「慣れると楽なんだけどな。特に魔界の移動とか」
稲生:「そうだねぇ……」
稲生は手持ちのタブレットで千代田線沿線の地図を出していた。
まずは次の表参道駅……。
稲生:「あ……」
マリア:「ん?」
稲生:「原宿には明治神宮があるからそっち系だと思っていたけど、表参道は意外とキリスト教会が多い……」
エレーナ:「そんなの想定内だぜ。こんなド平日から警戒することは無いと思うぜ」
ルーシー:「それに今、教皇は西の方にいるんでしょう?そっちの方に目が向いてるよ」
稲生:「だといいんだけど……」
マリア:「明日はまた東京に戻って来るらしいから、明日は気を付けないと……」
稲生:「ええ。なるべく羽田空港に近づかない方法を考えてますから」
エレーナ:「さすがは稲生氏」
店員:「ありがとうございましたー」
ようやく買い物を終えたマリアとルーシーは店の外に出た。
尚、服は採寸して直してもらう為、今は持っていない。
稲生:「1時間も盛り上がったなぁ……」
マリア:「まさかあそこまでラインナップが凄いとは思わなかった」
ルーシー:「イギリスも、あれくらいデザインが豊富だといいのにね」
2人の魔女は盛り上がりながら、稲生はやや疲れ気味に店の外に出た。
稲生:「てか、エレーナはどこ行った?」
エレーナ:「最初は一応、見てたけどね。そのうちいなくなったね」
マリア:「飽きて帰ったんじゃない?」
と、そこへ。
エレーナ:「ぬーん!」
カメラの前にドUPで映るエレーナ。
エレーナ:「おー、やっほ終わっははー?」
しかも口いっぱいにクレープを頬張っていた。
マリア:「ってアンタ、なに一人だけクレープ食ってんの!?」
エレーナ:「あぁ?ヒマだったし、この町、クレープが美味いって聞いたから、ちょっと探してみたらあったぜ」
なんちゃって制服には興味の無いエレーナだった。
尚、魔女ならではの服装(黒いローブやワンピースなど)は、原宿ではなく御徒町で購入するらしい。
秋葉原なら分からなくもないが、御徒町とは……。
エレーナ:「ん?で、結局服は買わなかったのか?」
ルーシー:「買ったよ。で、既製服だと微妙なサイズとか合わないから、直してもらうのよ。今日中にできるみたいだから、また後で来なきゃ」
エレーナ:「もし良かったら今度、ポーリン組御用達の服屋に案内するぜ。魔法具もそこで手に入る」
ルーシー:「また今度ね。それより、今度は新幹線に乗りたいんだけど?」
稲生:「はいはい、お任せを……」
エレーナ:「おいおい。どんだけ稲生氏を振り回したんだよ?稲生氏、早速もう疲れてんぜ?」
マリア:「えっ!?」
稲生:「いや、大丈夫ですよ」
エレーナ:「疲れた時には甘いものが1番だぜ。クレープ、お裾分けだぜ」
エレーナ、そう言って食べ掛けのクレープを稲生に差し出す。
稲生:「いや、いいよ」
エレーナ:「美人魔女の間接キス付きだぜ。遠慮すんな」
ルーシー:「あんまり調子に乗ると、怖い魔女さんが怒るからね?」
マリア:「 パペ、サタン、パペ、サタン……」
エレーナ:「おっと!こりゃ失礼だぜ」
エレーナ、自分のクレープを一気に食べた。
ルーシー:「でも美味しそうね。どこで買ったの?」
エレーナ:「あっちの原宿駅の方だぜ」
稲生:「あー、何かあるって聞いたな。クレープ屋さん」
マリア:「そういえばここ最近、甘い物を食べていない」
稲生:「もし良かったら、クレープを食べてから行きますか。僕が出しますよ」
エレーナ:「なにっ!?」
マリア:「そりゃ助かる!」
マリアは稲生の手を取った。
エレーナ:「くそー、勇み足だったぜ」
ルーシー:「あんまり調子に乗るからよ」
ルーシーはエレーナの肩を叩いた。
[同日11:29.天候:晴 同地区 東京メトロ明治神宮前駅]
〔まもなく2番線に、北綾瀬行きが到着します。黄色いブロックまで、お下がりください〕
おやつにクレープを食べた稲生達は、その足で再び地下鉄に乗った。
今日は何回か東京メトロに乗る機会がある。
その為、今日は東京メトロ一日乗車券を購入していた。
これなら元が取れるし、記念に手元にも残る。
稲生:「ルーシー、気分は大丈夫?」
ルーシー:「ええ、何とか……」
エレーナ:「もしダメだったら、稲生氏に介抱してもらうチャンスだぜ?」
マリア:「エレーナ、今ここから線路に落ちるか?」
エレーナ:「稲生氏の前で電車のダイヤを乱したら、怒られるぜ?」
稲生:「マリアさん、鉄道ダイヤ乱しは勘弁してくださいよ?」
マリア:「う……分かった」
鉄道での移動中は、稲生の立場がトップ。
〔明治神宮前(原宿)、明治神宮前(原宿)です。足元にご注意ください〕
やってきた東京メトロの新型車両16000系の先頭車に乗り込む。
陽気な発車メロディが流れるが、この駅にはホームドアはまだ付いていない。
〔ドアが閉まります。手荷物をお引きください。無理な御乗車はおやめください〕
JR東日本の通勤電車みたいに2点チャイムが3回鳴ってドアが閉まる。
最近の東京メトロ車両には、こういうドアチャイムが多い。
エレーナ:「国会議事堂前で丸ノ内線に乗り換えるか?」
稲生:「いや、このまま二重橋前駅まで乗って行くよ」
〔次は表参道、表参道です。乗り換えのご案内です。銀座線、半蔵門線はお乗り換えください〕
〔The next station is Omote-sando(C04).Please change here for the Ginza line and the Hanzomon line.〕
稲生:「二重橋前駅からでも、十分東京駅まで徒歩でアクセスできる」
エレーナ:「空に関しては私に任せてくれだが、地上と地下に関しては稲生氏だな」
稲生:「そ、そう?」
ルーシー:「この中でホウキ乗りはエレーナだけだからね」
稲生:「ルーシーは?」
ルーシー:「本科で習っただけ。私は普段乗らないから」
エレーナ:「慣れると楽なんだけどな。特に魔界の移動とか」
稲生:「そうだねぇ……」
稲生は手持ちのタブレットで千代田線沿線の地図を出していた。
まずは次の表参道駅……。
稲生:「あ……」
マリア:「ん?」
稲生:「原宿には明治神宮があるからそっち系だと思っていたけど、表参道は意外とキリスト教会が多い……」
エレーナ:「そんなの想定内だぜ。こんなド平日から警戒することは無いと思うぜ」
ルーシー:「それに今、教皇は西の方にいるんでしょう?そっちの方に目が向いてるよ」
稲生:「だといいんだけど……」
マリア:「明日はまた東京に戻って来るらしいから、明日は気を付けないと……」
稲生:「ええ。なるべく羽田空港に近づかない方法を考えてますから」
エレーナ:「さすがは稲生氏」
総括してみれば新生活に突入したものの、未だ不慣れな部分があり、モヤモヤ感は拭えない。
住んで都にする自身はあるが。
恋愛運・結婚運は現状のまま。
上昇したかと思えば下降し、結局振り出しに戻る。
仕事運は微増か。
一応、希望のオフィスビル警備に就けた。
金運は現状のまま。
給料も貯金も現状のまま。
もっとも、社会の底辺の中ではこの世の中、現状維持できただけでも上々らしいが。
健康運も現状維持。
老化による衰えを感じるくらい。
とまあ、運勢的には総括して殆ど変化の無い1年だったかな。
現状を維持するだけの信仰であるならば、何も日蓮正宗でなくとも良いだろう。
もっとも、信仰の姿勢が変わっていないのだからそれも当たり前だ。
運勢が良くなるから信仰の姿勢が変わるのが私というタイプ。
しかし日蓮正宗の教えでは、自分の信仰の姿勢が変わらないと運勢が良くならないという逆の内容だ。
はてさて、私は来年もいるのかな?