[7月19日07:00.天候:晴 静岡県富士市 東横イン新富士駅南口7Fマリアの部屋]
室内の電話が鳴る。
マリア:「ううーん……」
昨晩、モーニングコールを設定したのだった。
起き上がって電話を取ると、受話器の向こうから自動音声の声が聞こえて来た。
これがイリーナの声で、『もう朝よ。起きなさい』とでも聞こえてくれば一気に目が覚めるところだが、そんなことはない。
むしろ、マリアが起こす側なのだから。
マリア:「ふわ……」
電話を切ると、マリアは大きな欠伸をした。
マリア:「勇太もちゃんと起きただろうな……」
マリアはもう一度欠伸をして、バスルームに向かった。
[同日07:45.天候:晴 同ホテル1Fロビー]
ホテルのロビーは、朝は朝食会場となる。
マリアは勇太と一緒に、朝食会場に向かった。
勇太:「ここでは食べ放題みたいだね」
マリア:「そんなに食べれないよ」
ビュッフェスタイルとなっており、和食が中心である。
勇太:「昨夜、いい運動したせいか、程よくお腹空いてるんだよ」
マリア:「なるほど……」
勇太:「あ、ゴメン!マリアの部屋に、ゴム忘れて来ちゃったよ。後で取りに行くから」
マリア:「分かってるよ」
テレビの近くの席に座る。
勇太:「屋敷に帰ったら、しばらく和食が食べれなくなるから今のうちだ」
マリア:「まあ、そうだね。でも、ダニエラが、夜食におにぎり作ってくれるて話じゃない?」
勇太:「うん、そうなんだ。たまに食べると美味しいよね」
マリア:「うん……」
何か2人とも、会話がぎこちない。
何故なら2人とも……。
勇太:「急いで食べて、部屋に戻ろうか」
マリア:「う、うん」
マリアも耳が赤い。
勇太:「もう1度、マリアの部屋に行っていいかな?」
マリア:「いい……よ。で、でも、帰る準備してからの方が……」
勇太:「マリアは我慢できるの?」
マリア:「それは……」
勇太:「よし、急いで食べて」
マリア:「うん……」
[同日09:00.天候:晴 東京都江東区森下 ワンスターホテル1Fフロント]
エレーナ:「ご利用ありがとうございました。またのお越しをお待ち申し上げます」
朝のフロントは、チェックアウトする客で忙しい。
もっとも、休日から平日の日は客も少ない傾向があるので、いつもよりは忙しくない。
忙しいのは普段の平日と、週末である。
エレーナ:「おいおい、あの2人、朝っぱらから始めちゃったぜぇ!」
勇太とマリアが朝からムラムラして、チェックアウト前にもう1回戦やることに気づいたエレーナだった。
エレーナ:「早いとこ結婚しちまえよ!」
鈴木:「何が?」
エレーナ:「おっと!な、なに!?チェックアウトか?」
鈴木:「チェックアウトなんだけど、ここで10時まで待たせてもらう」
エレーナ:「誰かと待ち合わせか?」
鈴木:「ううん。エレーナの仕事ぶりを見てるの」
エレーナ:「はあ!?見世物じゃねーぞ!?」
鈴木:「ウクライナ美女の仕事ぶりなんて、テレビでしか見れないからね」
エレーナ:「おい、金取るぞ!?」
鈴木:「いいじゃんいいじゃん。常連の特権ってことで」
エレーナ:「勝手に決めんなっ!」
鈴木:「ほら、お客さん」
トチロ~:「どうもー」
エレーナ:「おはようございます。ご利用ありがとうございます」
鈴木はロビーのソファに座り、エレーナの仕事ぶりを見学した。
[同日09:30.天候:晴 東横イン新富士駅南口7Fマリアの部屋]
勇太:「も……もう出ない……っ!」
マリア:「あ、アタシも……ムリ……!」
2人は全裸で仰向けにベッドに転がっていた。
勇太:「そ、そろそろ時間だ。早いとこ準備しないと……」
勇太は精液の溜まったコンドームを、自分のナニから引き抜いて言った。
マリア:「だから早くイってって言ったじゃない。ちょっと、汗かいたからシャワー……」
勇太:「僕も入る」
マリア:「こら!勇太は自分の部屋のを使え!」
勇太:「一緒に洗った方が早いよ」
マリア:「Huh!?」
[同日09:30.天候:晴 ワンスターホテル1Fロビー]
鈴木:「ハァ、ハァ……」
鈴木、ホテル内の自販機コーナーで買った棒アイスを頬張りながら、荒い息をしていた。
宿泊客:「あの人、大丈夫ですか?」
エレーナ:「だ、大丈夫です。ご利用ありがとうございました」
宿泊客が退館すると……。
エレーナ:「鈴木、人の仕事ぶり見ながらハァハァ言うのやめてくれる?フツーにキモいんですけど?あと、他のお客様から不審がられてる!」
鈴木:「ご、ゴメン。エレーナの仕事ぶりが何だかエロ可愛くて……」
エレーナ:「どこが!?」
[同日10:00.天候:晴 JR新富士駅富士山口]
ホテルをチェックアウトし、まずは新富士駅に向かう。
新富士駅は改札口を通らずに往来できる、南北自由通路が存在する。
そこを通って、富士山口に出た。
要は北口である。
富士駅方面のバスや、大石寺方面の登山バスなどはここから出ているのだが、他にもタクシーや一般車乗降場も存在する。
そこの駐車場に、藤谷のベンツGクラスが停車していた。
勇太:「藤谷班長、おはようございまーす!」
藤谷:「おっ、稲生君とマリアさん、おはよう」
藤谷は運転席でタバコを吸っていたが、それを消した。
マリア:「オハヨウゴザイマス」
藤谷:「よしよし。2人とも、乗ってくれ。稲生君は助手席な?」
勇太:「はい」
勇太は助手席に座り、マリアはリアシートに座った。
このGクラス、1回買い替えている。
最初は左ハンドル車だったのだが、今は右ハンドル車になっているからだ。
Gクラスにしたのは、かつて真冬の大石寺に他の車で登山中に雪にはまってしまい、立ち往生した為である。
それ以来、雪道でも難無く走れる車を選んだらこれだったという。
藤谷:「何だかスッキリしつもも、少し疲れた顔してるな?ランニングでもしたのか?」
勇太:「ギクッ!……ちょ、ちょっと運動を……はい」
藤谷:「まあ、確かに稲生君は文科系だからな。少しは運動して、体力を付けた方がいい」
藤谷は車を走らせると、富士見大通りへと進路を向けた。
この大通りは県道だが、道なりに走ると国道139号線に入り、西富士道路へと入ることができる。
勇太:「は、はあ……そうですね」
勇太は頷いて、チラッと後ろのマリアを見た。
マリア:(余計なこと言うなよ?)
マリアは目で勇太にそう言った。
今日は天気が良いで、日差しが強い。
夏だというのに、白い開襟シャツでありながら黒いジャケットを羽織り、サングラスを掛ける藤谷は強面そのものだった。
室内の電話が鳴る。
マリア:「ううーん……」
昨晩、モーニングコールを設定したのだった。
起き上がって電話を取ると、受話器の向こうから自動音声の声が聞こえて来た。
これがイリーナの声で、『もう朝よ。起きなさい』とでも聞こえてくれば一気に目が覚めるところだが、そんなことはない。
むしろ、マリアが起こす側なのだから。
マリア:「ふわ……」
電話を切ると、マリアは大きな欠伸をした。
マリア:「勇太もちゃんと起きただろうな……」
マリアはもう一度欠伸をして、バスルームに向かった。
[同日07:45.天候:晴 同ホテル1Fロビー]
ホテルのロビーは、朝は朝食会場となる。
マリアは勇太と一緒に、朝食会場に向かった。
勇太:「ここでは食べ放題みたいだね」
マリア:「そんなに食べれないよ」
ビュッフェスタイルとなっており、和食が中心である。
勇太:「昨夜、いい運動したせいか、程よくお腹空いてるんだよ」
マリア:「なるほど……」
勇太:「あ、ゴメン!マリアの部屋に、ゴム忘れて来ちゃったよ。後で取りに行くから」
マリア:「分かってるよ」
テレビの近くの席に座る。
勇太:「屋敷に帰ったら、しばらく和食が食べれなくなるから今のうちだ」
マリア:「まあ、そうだね。でも、ダニエラが、夜食におにぎり作ってくれるて話じゃない?」
勇太:「うん、そうなんだ。たまに食べると美味しいよね」
マリア:「うん……」
何か2人とも、会話がぎこちない。
何故なら2人とも……。
勇太:「急いで食べて、部屋に戻ろうか」
マリア:「う、うん」
マリアも耳が赤い。
勇太:「もう1度、マリアの部屋に行っていいかな?」
マリア:「いい……よ。で、でも、帰る準備してからの方が……」
勇太:「マリアは我慢できるの?」
マリア:「それは……」
勇太:「よし、急いで食べて」
マリア:「うん……」
[同日09:00.天候:晴 東京都江東区森下 ワンスターホテル1Fフロント]
エレーナ:「ご利用ありがとうございました。またのお越しをお待ち申し上げます」
朝のフロントは、チェックアウトする客で忙しい。
もっとも、休日から平日の日は客も少ない傾向があるので、いつもよりは忙しくない。
忙しいのは普段の平日と、週末である。
エレーナ:「おいおい、あの2人、朝っぱらから始めちゃったぜぇ!」
勇太とマリアが朝からムラムラして、チェックアウト前にもう1回戦やることに気づいたエレーナだった。
エレーナ:「早いとこ結婚しちまえよ!」
鈴木:「何が?」
エレーナ:「おっと!な、なに!?チェックアウトか?」
鈴木:「チェックアウトなんだけど、ここで10時まで待たせてもらう」
エレーナ:「誰かと待ち合わせか?」
鈴木:「ううん。エレーナの仕事ぶりを見てるの」
エレーナ:「はあ!?見世物じゃねーぞ!?」
鈴木:「ウクライナ美女の仕事ぶりなんて、テレビでしか見れないからね」
エレーナ:「おい、金取るぞ!?」
鈴木:「いいじゃんいいじゃん。常連の特権ってことで」
エレーナ:「勝手に決めんなっ!」
鈴木:「ほら、お客さん」
トチロ~:「どうもー」
エレーナ:「おはようございます。ご利用ありがとうございます」
鈴木はロビーのソファに座り、エレーナの仕事ぶりを見学した。
[同日09:30.天候:晴 東横イン新富士駅南口7Fマリアの部屋]
勇太:「も……もう出ない……っ!」
マリア:「あ、アタシも……ムリ……!」
2人は全裸で仰向けにベッドに転がっていた。
勇太:「そ、そろそろ時間だ。早いとこ準備しないと……」
勇太は精液の溜まったコンドームを、自分のナニから引き抜いて言った。
マリア:「だから早くイってって言ったじゃない。ちょっと、汗かいたからシャワー……」
勇太:「僕も入る」
マリア:「こら!勇太は自分の部屋のを使え!」
勇太:「一緒に洗った方が早いよ」
マリア:「Huh!?」
[同日09:30.天候:晴 ワンスターホテル1Fロビー]
鈴木:「ハァ、ハァ……」
鈴木、ホテル内の自販機コーナーで買った棒アイスを頬張りながら、荒い息をしていた。
宿泊客:「あの人、大丈夫ですか?」
エレーナ:「だ、大丈夫です。ご利用ありがとうございました」
宿泊客が退館すると……。
エレーナ:「鈴木、人の仕事ぶり見ながらハァハァ言うのやめてくれる?フツーにキモいんですけど?あと、他のお客様から不審がられてる!」
鈴木:「ご、ゴメン。エレーナの仕事ぶりが何だかエロ可愛くて……」
エレーナ:「どこが!?」
[同日10:00.天候:晴 JR新富士駅富士山口]
ホテルをチェックアウトし、まずは新富士駅に向かう。
新富士駅は改札口を通らずに往来できる、南北自由通路が存在する。
そこを通って、富士山口に出た。
要は北口である。
富士駅方面のバスや、大石寺方面の登山バスなどはここから出ているのだが、他にもタクシーや一般車乗降場も存在する。
そこの駐車場に、藤谷のベンツGクラスが停車していた。
勇太:「藤谷班長、おはようございまーす!」
藤谷:「おっ、稲生君とマリアさん、おはよう」
藤谷は運転席でタバコを吸っていたが、それを消した。
マリア:「オハヨウゴザイマス」
藤谷:「よしよし。2人とも、乗ってくれ。稲生君は助手席な?」
勇太:「はい」
勇太は助手席に座り、マリアはリアシートに座った。
このGクラス、1回買い替えている。
最初は左ハンドル車だったのだが、今は右ハンドル車になっているからだ。
Gクラスにしたのは、かつて真冬の大石寺に他の車で登山中に雪にはまってしまい、立ち往生した為である。
それ以来、雪道でも難無く走れる車を選んだらこれだったという。
藤谷:「何だかスッキリしつもも、少し疲れた顔してるな?ランニングでもしたのか?」
勇太:「ギクッ!……ちょ、ちょっと運動を……はい」
藤谷:「まあ、確かに稲生君は文科系だからな。少しは運動して、体力を付けた方がいい」
藤谷は車を走らせると、富士見大通りへと進路を向けた。
この大通りは県道だが、道なりに走ると国道139号線に入り、西富士道路へと入ることができる。
勇太:「は、はあ……そうですね」
勇太は頷いて、チラッと後ろのマリアを見た。
マリア:(余計なこと言うなよ?)
マリアは目で勇太にそう言った。
今日は天気が良いで、日差しが強い。
夏だというのに、白い開襟シャツでありながら黒いジャケットを羽織り、サングラスを掛ける藤谷は強面そのものだった。
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