報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
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 実際のものとは異なります。

“私立探偵 愛原学” 「解散後の掃除」

2023-02-04 21:12:29 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[10月2日08時00分 天候:晴 東京都墨田区菊川 ジョナサン菊川店]

 朝食を取りに、近所のファミレスに向かう。
 昨日、宿泊した少女達もついてきた。
 しょうがないので、朝食を食べ終わったコ達から帰ってもらうことにした。
 リサはやはりというか、朝からバターチキンカレーを注文した。
 他の少女達はバラバラ。
 目玉焼きセットを注文するコもいたし、ホットサンドを注文するコもいた。

 上野凛「先輩、ドリンクバー取ってきます。何にしますか?」
 リサ「おー、リン、ありがとう!オレンジジュースで!」
 凛「分かりました」
 淀橋「私達も取って来よう。愛原先生のも取ってきますよ。何にします?」
 愛原「おー、こりゃすまない。ホットコーヒーで。シュガーだけよろしく」
 淀橋「ハイ」
 リサ「ヨドバシ、気が利く」
 淀橋「先生の奢りなんだから、これくらいしないとってね」

 いつの間にか、私が奢ることになっているw
 まあ、いいか。
 夕食は、奢られる側なのだから。
 私は店だけ用意しておけば良い。
 既に宴会コースを予約しておいた。
 昼はどうするかだが、適当に弁当でも買って来るか。
 それ以前に、高橋がいつ帰って来るかだが。

[同日08時45分 天候:晴 同地区内 都営地下鉄菊川駅→愛原のマンション]

 淀橋「それじゃ魔王様、また明日ね」
 リサ「うん、気を付けて」
 桜谷「あの……授業中お漏らしの刑は……」
 リサ「先生の命令もあるし、今回は勘弁してやる」
 桜谷「ありがとうございます!」
 リサ「でも、明日の体育はブルマね?」
 桜谷「わ、分かってますぅ……」

 私とリサは、菊川駅で『魔王軍』のメンバーと別れた。

 リサ「先生、家に帰るの?」
 愛原「もちろん。あのコ達も帰ったことだし……」
 リサ「おうちデート!」
 愛原「部屋の片づけだ。洗濯もしないとな」
 リサ「ぶー……」

 マンションに戻る。

 愛原「こうやって女の子達が家に泊まると、昔を思い出すよ」
 リサ「どれくらい昔?」
 愛原「子供の頃。夏休みとかになると、親戚が泊まりに来たりしたもんだ」
 リサ「ふんふん、それで?」
 愛原「うちの従兄妹は、どちらかというと、女の子の方が多いんだ。だから必然的に、姉ちゃん達が多くなる」
 リサ「愛原先生の従姉かぁ……」
 愛原「もう皆結婚して、お子さんもいるよ」
 リサ「ほおほお。それで?」
 愛原「しっかりしたお姉さんもいれば、ズボラなお姉さんもいてね。で、部屋の掃除を俺が手伝わされるとするだろう?」
 リサ「ふんふん」

 リサは興味津々に聞いてきた。

 愛原「来客用の布団を退かすと、脱ぎっ放しの下着とか出てきたもんだ」
 リサ「……マジ?」
 愛原「マジ。もちろん、後で母親が回収するんだけど、俺だって健康な男子だったからな、くすねたくなる時くらいはあったよ」
 リサ「なるほど」

 リサは大きく頷いた。

 リサ「先生を振り向かせるには、脱ぎっ放しのパンツをベッドの中に入れておく……と」

 リサはスマホを取り出して、メモをしていた。

 愛原「こらこら!メモをするんじゃない!……で、この話にはまだ続きがある」
 リサ「なになに!?」

 リサが乗り出してくる。

 愛原「まあ、ぶっちゃけ、パンツやシャツくらいなら、忘れてもご愛敬って感じだろう。そのズボラな従姉は、ブルマまで脱ぎっ放しで、さすがにそれは伯母さんに怒られてたよ」
 リサ「おー!……そうか。先生の世代だから、当たり前にブルマ穿いてたんだね」
 愛原「そう。紺色のブルマだったが、リサが今穿いているのは、少し違ったな」
 リサ「横に線が入ってるヤツ?」

 リサはスカートを捲り上げると、中に穿いている紺色ブルマの横を指さした。

 

 リサが持っているブルマは、全て無地タイプである。
 緑色のブルマは学校指定の物をイメージしたもので、それも無地だったし、紺色の方は、絵のモデルになる際に参考にした漫画のキャラクターが無地のブルマを穿いていたからだ。

 愛原「いや、無地だったよ。要は、裏地が無いタイプだったな。リサが持っているブルマは、全て白い裏地があるタイプだろう?」
 リサ「確かに」

 

 
(リサが持っている3着のブルマ。上は学校指定の衣料店で購入したもので、下は通販で購入したもの。いずれも、白い裏地がある)

 愛原「あれは平成に入ってから出回った後期タイプなんだって」
 リサ「そうなんだ」
 愛原「でも従姉達が遊びに来ていたのは、昭和末期から平成初期に掛けてのことだったから、まだ裏地の無い旧タイプを持っていたんだろう」
 リサ「ほおほお。……今はそれ、無いのかな?」
 愛原「そもそも今、ブルマ自体がそんなに造られてないからな。たまに中古品としてネットオークションに出てくることがあるらしいが、かなりの高値が付くらしい」
 リサ「しかも中古じゃ、わたし、穿く気になれないね」
 愛原「まあ、そんなもんだろう」

 しかし、リサはもしも真っ当な人間として生きていたのなら、私より10歳は年上のはずなのだ。
 従姉達の中でも、最年長のお姉さんがそれくらいの歳だったと思う。
 となると、リサも本来はブルマを穿いていたはずなのである。
 何の違和感も無く穿いたのは、そういう実年齢というのもあったのかもしれない。

 愛原「こんな話、面白い?」
 リサ「おもしろーい!もっと聞かせて!」
 愛原「はいはい」

 私は掃除をしながら、昔語りを始めた。
 因みにリサ率いる『魔王軍』のコ達はしっかりしているのか、誰1人として下着を……もとい、忘れ物をすることはなかった。
 それにしても、高橋はいつ帰ってくるのやら。
コメント (1)
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