[10月1日16時00分 天候:晴 東京都墨田区菊川 愛原のマンション]
今後は高価になるであろう絵画があるので、大事を取ってタクシーで帰宅した。
アプリで呼んだタクシーに、私は助手席に座り、合流した上野凛も含めて、少女3人は後ろに乗ってもらった。
愛原「あ、ここでお願いします」
運転手「はい、こちらですね」
タクシーは表側の新大橋通り側ではなく、裏手の駐車場側に止めてもらった。
私がカードで料金を払っている間、少女達は先に降り、トランクから荷物を降ろしている。
凛「先輩のお家、久しぶりです」
リサ「ん。外泊許可は大丈夫?」
凛「はい。それはもう」
リサ「早速、絵を飾ろう」
桜谷「リサ様のお部屋ですよね?」
リサ「当然」
愛原「おい、待て待て」
先にマンションに入って行く少女達を追い掛ける私。
領収書はちゃんと保管しておく。
愛原「パーティーは18時からだろ?食事もその時間に届くようにしてあるから」
リサ「おー、先生!太っ腹!……後で参加費、徴収するから」
桜谷「はい」
凛「分かりました」
愛原「え、参加費取るの!?」
リサ「え?だって、パーティー券売って、資金を稼ぐってネットに書いてあったよ?」
愛原「それ、政治家!議員さんがよくやるヤツ!」
リサ「おー!」
桜谷「参加費という名目はあれですが、食事代くらいは出しますよ」
凛「さすがにね」
愛原「別にいいのに……」
エレベーターを降りて、部屋に向かう。
リサ「因みに、何を頼んだの?」
愛原「弁当屋のオードブルと、宅配ピザのパーティーセットだけど……」
リサ「ケーキは?」
愛原「それも注文してある」
桜谷「そうなんですか?」
愛原「え、なに?」
桜谷「いえ、淀橋先輩が、『小島とケーキ手作りしてくる』って言ってましたけど……」
リサ「あ、忘れてた。あの2人、最近、お菓子作りにハマってるんだった」
愛原「マジか……」
リサ「まあ、皆で食べれば大丈夫」
愛原「あのなぁ……」
私は呆れた。
愛原「あとは飲み物だ。100円ローソンに買いに行くぞ」
桜谷「あっ、私が行ってきます!」
凛「私も」
愛原「そうか。これで、適当にペットボトルのジュースと紙コップでも買ってきて」
私は現金を渡した。
リサ「オレンジジュースね」
桜谷「オレンジジュースですね!」
桜谷さんと凛さんがジュースを買いに行った。
[同日18時00分 天候:曇 同マンション]
弁当屋のオードブルと、宅配ピザ店からのパーティーセットが届く。
リサ「おー!御馳走!」
更にはケーキも。
淀橋「手作りケーキです!」
なので2つあることになる。
上野理子「お姉ちゃん、こんなに食べたら太っちゃうよ」
凛「あんたの誕生日じゃないんだから……」
愛原「それじゃ、適当に始めるか」
淀橋「今日は高橋さん、いないんですか?」
愛原「あいつは今頃、東名高速を爆走してるよ。多分、今日は帰って来ないだろ」
リサ「わたしよりも友達を選んだ」
淀橋「ちょっと男子ィ!」
愛原「い、いや、俺は関係無いだろ!」
私はそそくさと、缶ビールの蓋を開ける。
リサはヒョイヒョイと、オードブルから肉類を中心に皿に取った。
桜谷「リサ様、誕プレです!」
リサ「おー、サンクス!」
愛原「一体、何なんだ?」
さすがは美術部員というべきか。
はがきサイズの小さな物であったが、リサの肖像画だった。
『魔王様の肖像画』が、どちらかというと禍々しい雰囲気のリサが描かれているのに対し、こちらのリサは頭に花輪を乗せ、白い服を着ているなど、清楚なイメージだった。
小島「あら、かわいい!」
淀橋「いつの間にモデルになったの?」
リサ「知らない。サクラヤ、これは?」
桜谷「空いた時間に、想像で描いてみました。なので、どちらかというと、アニメ絵に近いかもしれませんが」
リサ「いや、素晴らしい!ありがとう!」
愛原「リサ、俺からはクオカード」
リサ「ありがとう。この分だと、善場さんからは図書カードをもらえそうだね」
愛原「だろうな。因みに善場主任は今日は忙しいから、明日渡すってさ」
リサ「ほおほお……。男かな?」
愛原「どうだろうな」
すると、リサのスマホにLINEの着信が来た。
それは善場主任からで……。
リサ「げっ!『バカなこと言ってると、カードの額、減額しますよ』だって!監視されてる!」
淀橋「さすがは政府機関……」
リサが寄生虫で『魔王軍』を結成しているのと同様、善場主任も善場主任で、リサに何かを植え付けて監視しているのだろう。
なので、滅多なことはできないのである。
小島「でも、否定はしないんだね」
愛原「た、確かに……」
すると、私のスマホにも着信。
愛原「『いい加減にしませんと、次の仕事は別の探偵事務所に回しますよ。やめてもらっていいですか?(笑)』だって!?やべっ!俺も監視されてる!」
凛「政府機関からの仕事って、物凄く報酬は高いそうですけど、こういう弊害もあるんですね」
愛原「う、うん。そうだな……。この話は終わりにしよう、うん。さて、次のプレゼントは誰かな?」
淀橋「あ、はい。私です」
リサ「ヨドバシとコジマは、あのケーキじゃないの?」
淀橋「あれは、パーティーの参加費代わりです。もう1つのプロフェッショナルのケーキと比べると、ちょっと形が悪いですけど……」
愛原「いや、大丈夫だよ。味は良さそうだよ」
リサ「うん。いい匂いはする」
淀橋「ありがとうございます」
プレゼント贈呈の後はゲームをしたりと、盛り上がった感じではあった。
一方、高橋の方はというと……。
高橋「足柄サービスエリアの温泉っス!今夜はここに1泊してから、東京に戻ります!」
というLINEが来た。
どうやら高橋は高橋で、ドライブを楽しんでいるらしい。
今のところ、警察の御厄介になるようなことはしていないようだ。
愛原「リサへの誕プレ兼土産を忘れるなよ」
という返信をしておいた。
すると……。
高橋「大丈夫ですって!超OKっスよ!」
ということだった。
まあ、信じるとしよう。
今後は高価になるであろう絵画があるので、大事を取ってタクシーで帰宅した。
アプリで呼んだタクシーに、私は助手席に座り、合流した上野凛も含めて、少女3人は後ろに乗ってもらった。
愛原「あ、ここでお願いします」
運転手「はい、こちらですね」
タクシーは表側の新大橋通り側ではなく、裏手の駐車場側に止めてもらった。
私がカードで料金を払っている間、少女達は先に降り、トランクから荷物を降ろしている。
凛「先輩のお家、久しぶりです」
リサ「ん。外泊許可は大丈夫?」
凛「はい。それはもう」
リサ「早速、絵を飾ろう」
桜谷「リサ様のお部屋ですよね?」
リサ「当然」
愛原「おい、待て待て」
先にマンションに入って行く少女達を追い掛ける私。
領収書はちゃんと保管しておく。
愛原「パーティーは18時からだろ?食事もその時間に届くようにしてあるから」
リサ「おー、先生!太っ腹!……後で参加費、徴収するから」
桜谷「はい」
凛「分かりました」
愛原「え、参加費取るの!?」
リサ「え?だって、パーティー券売って、資金を稼ぐってネットに書いてあったよ?」
愛原「それ、政治家!議員さんがよくやるヤツ!」
リサ「おー!」
桜谷「参加費という名目はあれですが、食事代くらいは出しますよ」
凛「さすがにね」
愛原「別にいいのに……」
エレベーターを降りて、部屋に向かう。
リサ「因みに、何を頼んだの?」
愛原「弁当屋のオードブルと、宅配ピザのパーティーセットだけど……」
リサ「ケーキは?」
愛原「それも注文してある」
桜谷「そうなんですか?」
愛原「え、なに?」
桜谷「いえ、淀橋先輩が、『小島とケーキ手作りしてくる』って言ってましたけど……」
リサ「あ、忘れてた。あの2人、最近、お菓子作りにハマってるんだった」
愛原「マジか……」
リサ「まあ、皆で食べれば大丈夫」
愛原「あのなぁ……」
私は呆れた。
愛原「あとは飲み物だ。100円ローソンに買いに行くぞ」
桜谷「あっ、私が行ってきます!」
凛「私も」
愛原「そうか。これで、適当にペットボトルのジュースと紙コップでも買ってきて」
私は現金を渡した。
リサ「オレンジジュースね」
桜谷「オレンジジュースですね!」
桜谷さんと凛さんがジュースを買いに行った。
[同日18時00分 天候:曇 同マンション]
弁当屋のオードブルと、宅配ピザ店からのパーティーセットが届く。
リサ「おー!御馳走!」
更にはケーキも。
淀橋「手作りケーキです!」
なので2つあることになる。
上野理子「お姉ちゃん、こんなに食べたら太っちゃうよ」
凛「あんたの誕生日じゃないんだから……」
愛原「それじゃ、適当に始めるか」
淀橋「今日は高橋さん、いないんですか?」
愛原「あいつは今頃、東名高速を爆走してるよ。多分、今日は帰って来ないだろ」
リサ「わたしよりも友達を選んだ」
淀橋「ちょっと男子ィ!」
愛原「い、いや、俺は関係無いだろ!」
私はそそくさと、缶ビールの蓋を開ける。
リサはヒョイヒョイと、オードブルから肉類を中心に皿に取った。
桜谷「リサ様、誕プレです!」
リサ「おー、サンクス!」
愛原「一体、何なんだ?」
さすがは美術部員というべきか。
はがきサイズの小さな物であったが、リサの肖像画だった。
『魔王様の肖像画』が、どちらかというと禍々しい雰囲気のリサが描かれているのに対し、こちらのリサは頭に花輪を乗せ、白い服を着ているなど、清楚なイメージだった。
小島「あら、かわいい!」
淀橋「いつの間にモデルになったの?」
リサ「知らない。サクラヤ、これは?」
桜谷「空いた時間に、想像で描いてみました。なので、どちらかというと、アニメ絵に近いかもしれませんが」
リサ「いや、素晴らしい!ありがとう!」
愛原「リサ、俺からはクオカード」
リサ「ありがとう。この分だと、善場さんからは図書カードをもらえそうだね」
愛原「だろうな。因みに善場主任は今日は忙しいから、明日渡すってさ」
リサ「ほおほお……。男かな?」
愛原「どうだろうな」
すると、リサのスマホにLINEの着信が来た。
それは善場主任からで……。
リサ「げっ!『バカなこと言ってると、カードの額、減額しますよ』だって!監視されてる!」
淀橋「さすがは政府機関……」
リサが寄生虫で『魔王軍』を結成しているのと同様、善場主任も善場主任で、リサに何かを植え付けて監視しているのだろう。
なので、滅多なことはできないのである。
小島「でも、否定はしないんだね」
愛原「た、確かに……」
すると、私のスマホにも着信。
愛原「『いい加減にしませんと、次の仕事は別の探偵事務所に回しますよ。やめてもらっていいですか?(笑)』だって!?やべっ!俺も監視されてる!」
凛「政府機関からの仕事って、物凄く報酬は高いそうですけど、こういう弊害もあるんですね」
愛原「う、うん。そうだな……。この話は終わりにしよう、うん。さて、次のプレゼントは誰かな?」
淀橋「あ、はい。私です」
リサ「ヨドバシとコジマは、あのケーキじゃないの?」
淀橋「あれは、パーティーの参加費代わりです。もう1つのプロフェッショナルのケーキと比べると、ちょっと形が悪いですけど……」
愛原「いや、大丈夫だよ。味は良さそうだよ」
リサ「うん。いい匂いはする」
淀橋「ありがとうございます」
プレゼント贈呈の後はゲームをしたりと、盛り上がった感じではあった。
一方、高橋の方はというと……。
高橋「足柄サービスエリアの温泉っス!今夜はここに1泊してから、東京に戻ります!」
というLINEが来た。
どうやら高橋は高橋で、ドライブを楽しんでいるらしい。
今のところ、警察の御厄介になるようなことはしていないようだ。
愛原「リサへの誕プレ兼土産を忘れるなよ」
という返信をしておいた。
すると……。
高橋「大丈夫ですって!超OKっスよ!」
ということだった。
まあ、信じるとしよう。