※去る9月20日、日蓮正宗先代御法主の第67世・日顕上人猊下が御遷化されましたが、この話はそれ以前に作ったものです。従いまして、作中にそのような描写は一切入っておりません。予めご了承ください。
[9月28日16:15.天候:曇 静岡県富士宮市 日蓮正宗総本山大石寺三門前→境内]
鈴木:「バス停から少し遠いですね」
稲生:「仕方無いよ。バス停の名前が『大石寺入口』だもん」
鈴木:「真夏じゃなくて良かった」
稲生:「そうだねぇ……」
昼間はまだ暑さが残るものの、朝晩は涼しい。
日も夏場と比べれば明らかに短くなったことと、雲が出て来て夕日を隠してしまったこともあり、気温は下がりつつあった。
鈴木:「宿泊するのはどこの坊でしたっけ?」
稲生:「報恩坊だよ」
鈴木:「何だか恣意的ですねぇ……」
稲生:「そういうこと言わないw」
稲生達は境内に入り、大石寺に数多ある宿坊の1つ、報恩坊に向かう。
特盛:「あれー?鈴木だぁー」
沢尻エリ:「本当ね」
鈴木:「おおっ、特盛!……と、エリちゃん!久しぶりだなぁ!」
特盛:「鈴木も元気になったなぁ!」
鈴木:「特盛、お前は更にデッカくなりやがって!」
稲生:(ポテンヒットさん作、“ガンバレ!特盛くん”の人達……)
特盛:「鈴木も六壺の勤行に行くのぉ?」
特盛は明らかに体重3桁あるであろう、大きな体を揺すった。
鈴木:「いや、俺達は支部総登山だ。今日から前泊入りで来たんだよ。だから俺達は宿坊の勤行に参加させて頂くことになる」
特盛:「そうなんだー」
鈴木:「エリちゃん、子供できたか?」
エリ:「いや、まだ。こいつ男性不妊じゃねーのと思うくらい」
特盛:「そんなぁ!エリちゃん、ヒドいよー!」
鈴木:「まあ、御本尊様に物すっごく頼むことだな。(顕正会の時、支隊長の松本と付き合ってた頃、エリは松本とヤってたはずだ。この2人のことだから、ロクに避妊もしないでヤってたはずだが、それでもデキなかったみたいだな。ということは……)」
エリ:「特盛、そろそろ勤行の始まる時間だ」
特盛:「いっけない!早く行かなきゃ!」
エリ:「じゃあな、鈴木」
鈴木:「ああ。お幸せに」
エリ:「オマエも早く彼女作れよ」
鈴木:「大きなお世話だ」
稲生:「好きな人ならいるのにね」
鈴木:「だから先輩、同じ魔法使いでしょ?何とかエレーナの落とし方を教えてもらえませんか?」
稲生:「僕よりもマリアさんの方が同じ魔女だし、後でマリアさんに聞いておくよ」
そうは言ったものの、稲生はマリアが哀れみを多分に含んだ顔で諦めるよう言って来るだけだと今から予知してしまった。
[同日16:30.天候:曇 大石寺東裏塔中・報恩坊]
稲生:「はい、到着ー」
鈴木:「三門から遠い……」
稲生:「早速中に入ろう。夕勤行始まるよ」
鈴木:「六壺の方はもうすぐ始まるでしょうけど、俺達は報恩坊さんの勤行では?だとしたら、もう少し後……」
中に入る。
藤谷秋彦:「やあ、キミ達、よく来てくれたねぇ」
稲生:「登山部長、お疲れさまです!稲生と鈴木、到着しました!」
秋彦:「今夕の弁当代と明日の朝の弁当代、それと御開扉料まとめて徴収するんでよろしく」
稲生:「はい。後で額が合わなくなり、藤谷班長の競馬の勝ち分で補填したなんてことにならないようお願いしますよ」
秋彦:「はっはっはー。さて、何の事かな?」
鈴木:「改めて凄い所に所属したもんだ……」
稲生:「藤谷班長はどちらへ?」
秋彦:「あいつも自分の眷属が来るんだから、ここで待ってりゃいいものを……。おい、田部井君。うちのバカ息子、どこ行った?」
田部井信徒:「藤谷さんならさっき、『ボイラー直してくる』って、裏手に行きましたよ?」
秋彦:「ボイラー?何のこっちゃ?」
田部井:「洗面所のお湯が出ないんで、藤谷さんが見に行ったんですよ」
秋彦:「あのバカタレ、なに他支部の寺院の設備勝手にイジってんだよ……」
チュドーン!
稲生:「わあっ!?」
田部井:「何だ、爆弾!?」
鈴木:「ついに顕正会が大石寺に爆弾テロ!?」
裏手に行くと、ギャグマンガのように煤だらけになった藤谷と巻き添えになった信徒数人が転がっていた。
藤谷春人:「あ、あれ?何でまた爆発したんだろ?」
稲生:「班長、何やってるんですか!」
秋彦:「春人!とんでもないことしてくれたな!大バカ者ーっ!!」
鈴木:「正証寺にアポ無し法論してきた顕正会員と、出て来た顕正会員の数が合わない理由ってこれ!?」
[同日20:00.天候:雨 同市内 JR富士宮駅前・富士宮富士急ホテル]
エレーナ:「あー、飲んだ食った!飲んだ食った!」
マリア:「おえ……。飲み過ぎた……」
夕食を終えてホテルに戻って来た魔女2人。
エレーナ:「しっかし、せっかくの旅行なのに雨とは……サイアクだぜ。鈴木の罰当たりめ」
マリア:「どうせ夜だし、富士山なんかもう見えないよ」
傘は持っていないが、魔道士のローブを着ていたので、ローブの下は全く濡れていない。
フロント係:「お帰りなさいませ」
エレーナ:「イケメンのフロントマンのお兄さん!酒売ってる自販機ある?」
フロント係:「はい。各客室フロアに自販機コーナーがございますので、そちらで取り扱ってございます」
エレーナ:「あざーっす!」
マリア:「この酔っ払いめ……っク!」
マリア自身も酒が回って、白い肌が赤く染まっていた。
マリア:「てか、まだ飲むのかよ」
エレーナ:「おつまみは!?」
フロント係:「自販機で販売してますよ」
エレーナ:「あざざーっす!」
2人はエレベーターに乗り込んだ。
マリア:「どうせ自販機のおつまみなんて、ピーナッツとかだろ?」
エレーナ:「十分だぜ」
マリア:「勇太は敬虔な信仰をしているだろうに、何か私達は申し訳無いな」
エレーナ:「それが魔女ってもんだ。仏教はそれでも火あぶりにしてこないだけマシだぜ」
マリア:「まあね」
エレベーターを降りた魔女2人は自販機コーナーでビールやチューハイ、そしておつまみを購入して部屋に戻った。
そして、部屋の中で二次会を始めたのだった。
[同日21:30.天候:雨 富士宮市上条 大石寺・報恩坊]
藤谷秋彦:「報恩坊さんのボイラー設置工事が終わるまで寝れると思うな!」
藤谷春人:「カンベンしてくれよ、オヤジぃ!」
稲生:「何で僕達まで……」
鈴木:「班長!何でその場にいなかった俺達まで工事手伝わされるんですか!?」
春人:「それが『異体同心』ってもんだ」
田部井:「いや、絶対に違うと思う……」
敬虔な信仰を実践中の稲生達であった。
[9月28日16:15.天候:曇 静岡県富士宮市 日蓮正宗総本山大石寺三門前→境内]
鈴木:「バス停から少し遠いですね」
稲生:「仕方無いよ。バス停の名前が『大石寺入口』だもん」
鈴木:「真夏じゃなくて良かった」
稲生:「そうだねぇ……」
昼間はまだ暑さが残るものの、朝晩は涼しい。
日も夏場と比べれば明らかに短くなったことと、雲が出て来て夕日を隠してしまったこともあり、気温は下がりつつあった。
鈴木:「宿泊するのはどこの坊でしたっけ?」
稲生:「報恩坊だよ」
鈴木:「何だか恣意的ですねぇ……」
稲生:「そういうこと言わないw」
稲生達は境内に入り、大石寺に数多ある宿坊の1つ、報恩坊に向かう。
特盛:「あれー?鈴木だぁー」
沢尻エリ:「本当ね」
鈴木:「おおっ、特盛!……と、エリちゃん!久しぶりだなぁ!」
特盛:「鈴木も元気になったなぁ!」
鈴木:「特盛、お前は更にデッカくなりやがって!」
稲生:(ポテンヒットさん作、“ガンバレ!特盛くん”の人達……)
特盛:「鈴木も六壺の勤行に行くのぉ?」
特盛は明らかに体重3桁あるであろう、大きな体を揺すった。
鈴木:「いや、俺達は支部総登山だ。今日から前泊入りで来たんだよ。だから俺達は宿坊の勤行に参加させて頂くことになる」
特盛:「そうなんだー」
鈴木:「エリちゃん、子供できたか?」
エリ:「いや、まだ。こいつ男性不妊じゃねーのと思うくらい」
特盛:「そんなぁ!エリちゃん、ヒドいよー!」
鈴木:「まあ、御本尊様に物すっごく頼むことだな。(顕正会の時、支隊長の松本と付き合ってた頃、エリは松本とヤってたはずだ。この2人のことだから、ロクに避妊もしないでヤってたはずだが、それでもデキなかったみたいだな。ということは……)」
エリ:「特盛、そろそろ勤行の始まる時間だ」
特盛:「いっけない!早く行かなきゃ!」
エリ:「じゃあな、鈴木」
鈴木:「ああ。お幸せに」
エリ:「オマエも早く彼女作れよ」
鈴木:「大きなお世話だ」
稲生:「好きな人ならいるのにね」
鈴木:「だから先輩、同じ魔法使いでしょ?何とかエレーナの落とし方を教えてもらえませんか?」
稲生:「僕よりもマリアさんの方が同じ魔女だし、後でマリアさんに聞いておくよ」
そうは言ったものの、稲生はマリアが哀れみを多分に含んだ顔で諦めるよう言って来るだけだと今から予知してしまった。
[同日16:30.天候:曇 大石寺東裏塔中・報恩坊]
稲生:「はい、到着ー」
鈴木:「三門から遠い……」
稲生:「早速中に入ろう。夕勤行始まるよ」
鈴木:「六壺の方はもうすぐ始まるでしょうけど、俺達は報恩坊さんの勤行では?だとしたら、もう少し後……」
中に入る。
藤谷秋彦:「やあ、キミ達、よく来てくれたねぇ」
稲生:「登山部長、お疲れさまです!稲生と鈴木、到着しました!」
秋彦:「今夕の弁当代と明日の朝の弁当代、それと御開扉料まとめて徴収するんでよろしく」
稲生:「はい。後で額が合わなくなり、藤谷班長の競馬の勝ち分で補填したなんてことにならないようお願いしますよ」
秋彦:「はっはっはー。さて、何の事かな?」
鈴木:「改めて凄い所に所属したもんだ……」
稲生:「藤谷班長はどちらへ?」
秋彦:「あいつも自分の眷属が来るんだから、ここで待ってりゃいいものを……。おい、田部井君。うちのバカ息子、どこ行った?」
田部井信徒:「藤谷さんならさっき、『ボイラー直してくる』って、裏手に行きましたよ?」
秋彦:「ボイラー?何のこっちゃ?」
田部井:「洗面所のお湯が出ないんで、藤谷さんが見に行ったんですよ」
秋彦:「あのバカタレ、なに他支部の寺院の設備勝手にイジってんだよ……」
チュドーン!
稲生:「わあっ!?」
田部井:「何だ、爆弾!?」
鈴木:「ついに顕正会が大石寺に爆弾テロ!?」
裏手に行くと、ギャグマンガのように煤だらけになった藤谷と巻き添えになった信徒数人が転がっていた。
藤谷春人:「あ、あれ?何でまた爆発したんだろ?」
稲生:「班長、何やってるんですか!」
秋彦:「春人!とんでもないことしてくれたな!大バカ者ーっ!!」
鈴木:「正証寺にアポ無し法論してきた顕正会員と、出て来た顕正会員の数が合わない理由ってこれ!?」
[同日20:00.天候:雨 同市内 JR富士宮駅前・富士宮富士急ホテル]
エレーナ:「あー、飲んだ食った!飲んだ食った!」
マリア:「おえ……。飲み過ぎた……」
夕食を終えてホテルに戻って来た魔女2人。
エレーナ:「しっかし、せっかくの旅行なのに雨とは……サイアクだぜ。鈴木の罰当たりめ」
マリア:「どうせ夜だし、富士山なんかもう見えないよ」
傘は持っていないが、魔道士のローブを着ていたので、ローブの下は全く濡れていない。
フロント係:「お帰りなさいませ」
エレーナ:「イケメンのフロントマンのお兄さん!酒売ってる自販機ある?」
フロント係:「はい。各客室フロアに自販機コーナーがございますので、そちらで取り扱ってございます」
エレーナ:「あざーっす!」
マリア:「この酔っ払いめ……っク!」
マリア自身も酒が回って、白い肌が赤く染まっていた。
マリア:「てか、まだ飲むのかよ」
エレーナ:「おつまみは!?」
フロント係:「自販機で販売してますよ」
エレーナ:「あざざーっす!」
2人はエレベーターに乗り込んだ。
マリア:「どうせ自販機のおつまみなんて、ピーナッツとかだろ?」
エレーナ:「十分だぜ」
マリア:「勇太は敬虔な信仰をしているだろうに、何か私達は申し訳無いな」
エレーナ:「それが魔女ってもんだ。仏教はそれでも火あぶりにしてこないだけマシだぜ」
マリア:「まあね」
エレベーターを降りた魔女2人は自販機コーナーでビールやチューハイ、そしておつまみを購入して部屋に戻った。
そして、部屋の中で二次会を始めたのだった。
[同日21:30.天候:雨 富士宮市上条 大石寺・報恩坊]
藤谷秋彦:「報恩坊さんのボイラー設置工事が終わるまで寝れると思うな!」
藤谷春人:「カンベンしてくれよ、オヤジぃ!」
稲生:「何で僕達まで……」
鈴木:「班長!何でその場にいなかった俺達まで工事手伝わされるんですか!?」
春人:「それが『異体同心』ってもんだ」
田部井:「いや、絶対に違うと思う……」
敬虔な信仰を実践中の稲生達であった。