報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

本日の雑感 1022

2015-10-22 22:02:49 | 日記
 昨日、帰宅したら本社の総務部から1通の通知が郵送されていた。
 すわ、寮費の値上げか!と思い、封筒を開けてみた。
 弊社の社員寮では光熱費込みで、入社時から年々上がって行くシステムだ。
 最高額が5万円だと聞いていて、正しく今年がその最高額に達する年なのだが、封を開けてみると確かにマックスなのに4万7000円になっていた。
 これはどういうことだろうと思い、今日総務に確認してみた。
 すると、減価償却により資産価値が下がった為とのこと。ハテ?
 まあ、確かに10年も住んでりゃ老朽化はしてくるだろうけど……。
 老朽化していても、民間のアパートやマンションじゃないのだから、取ろうと思えば取れるだろうに。
 とにかく、思ったより安い最高額で良かった。

 しかし、想定額の3000円安というのは……。
 いや、月額がこうだから、年額にすれば、小馬鹿にできない数字だ。
 3000円という数字、実は心当たりがある。
 今年に入ってからなのだが、御登山の度、内事部に置いて行く私の御供養が正にその額なのである。
 財の供養に対する功徳が、よもやそのような形で顕れるとは、まこと仏法の不思議である。
 今後もこういった供養を積んでいき、その後、どういった功徳となるのかこの目で確かめてみたい。
 きっとまた想定外の形で顕れてくれるのだろう。

 厳虎独白では元顕正会員同士のやり取りが続いている。
 で、沖浦爺さんは蚊帳の外w
 何か、必死になったコメントをしているが、あの爺さんへの薬は、全く相手にしてやらないことであるということが分かった。
 正に、姥捨て山の気分だなw
 本当は管理者の厳虎さんがそろそろ決断を下すべきで、私が管理者なら実際そうするところなのだが(けしてこのブログは学会員の出入りが禁止というわけではない。かつては、高速太郎さんと仰る学会員の方が出入りされていた)、まあ、他人のブログにとやかく言うべきではないということは、同じブログ運営者なら分かることだ。
 しかし、本当の話、顕正会は布教に対する方針を白紙に戻した方が良いね。
 私が会長に就任した暁には、3者全ての組織を解体し、白紙に戻すのだが。
 そうしないと、いくらブレーキを掛けても止まらない。
 長大編成の新幹線が最高速度で走行中、非常ブレーキを掛けても数キロ先まで走り続けるのと同じことだ。
 電車が本当に非常停止する際、実はただ単にブレーキハンドルを非常の位置まで押すだけでなく、パンタグラフを下ろすこともするということはご存知だったかな?
 顕正会が本当に良い組織作りをするには、それくらいしないとダメだと思う。
 その為には、浅井会長を捨てなくてはならない。
 ……まあ、無理だと思うがね。

 “新アンドロイドマスター”に新登場の妖精型ロイドの構想は前々からあって、実は原作プロットには、『研究所の吹き抜けエントランスを悠々と飛ぶ』なんてあった。
 そのうち作者も忘れていた存在だったが、これまた風邪気味による思考力の変動のせいだろうか、急に思い出した次第だ。
 プロットには『飛んでいる最中、蜘蛛の巣に引っ掛かって動けなくなる』という、今の私から見たら首を傾げるような内容があった。
 確か数年前、大石寺の第二ターミナルでタクシーを待っていたら、あそこの屋根、蜘蛛の巣の建設現場になっているので、そこに蛾が引っ掛かっているのを見て思いついたネタだったと思うが、所詮はネタだからなぁ……。
 体高30センチくらいはあるのに、どうやって蜘蛛の巣に引っ掛かって動けなくなるのかと、実際使おうとして首をひねると。
 しょうがないので、それすらも引っ掛ける蜘蛛型ロボットに登場してもらった次第。
 結構無理のある話の流れになったのは、その為。
 まあ、兵器ロボットとしての用途はあるのかも。
 『不良品として開発途中で放棄された為、性別の設定はされていない』というのだけ踏襲した。
 “大魔道師の弟子”よりノリが悪くて遅筆なのは【お察しください】。
コメント (15)
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“新アンドロイドマスター” 「外部と連絡を取れ」

2015-10-22 00:03:55 | アンドロイドマスターシリーズ
[期日不明 時刻不明 天候:晴 洋館(新館)1F 井辺翔太&シー]

 1階を探索している間にも、何度か“狂ったメイド”ダニエラの追跡を交わさなくてはならなかった。
 動きはバージョン3.0の46号機よりも速く、時には走って追いかけて来るくらいであった。
 そういった追跡を交わしながら進んで行くと、途中で見つけた応接室があった。
 そこにあったのは、新館の図面。
「……地下に行くと、通信機械室があるみたいですね」
「そんな部屋あるんだ。行ってみるしかないか……」
「可能性がある所を全て探索しましょう」
「でも、どうやって地下まで行くの?」
「えーと……。エレベーターで降りられるみたいですね。それも、貨物用ので」
「貨物用ねぇ……」
 図面を手に貨物用エレベーターのある場所へ向かった。
 貨物用エレベーターへ行くことはできたが、肝心の電源が落とされていた。
 ドア横のインジゲーターの下に鍵穴がある。
「鍵を探さないといけないようです」
「マジか……。鍵のありそうな所って、どこだろう?」
 それこそ管理者側であるダニエラやエリオットに聞けば良いのだろうが、ダニエラはあの調子だし、エリオットは旧館で1度だけ現れて以来、一切姿を現していない。
「もしくは、階段で行くとか……」
「階段なぁ……」
 パタパタと羽音を立てるシー。
「あ、そうだ」

[9月18日02:00.天候:曇 東京都墨田区・敷島エージェンシー 3号機のシンディ]

 シンディは珍しくこの時間、事務所にいた。
 敷島が、井辺がここに連絡を寄越してくるかもしれないからと、社中泊をしているからである。
 シンディはボーカロイド居室ではなく、事務室にいたが、真夜中の充電は忘れない。
 タイマーでスリープ・モードが働いている為、シンディも椅子に座ったまま“眠っている”。
 しかし、緊急時にはすぐにそれが解除される。
 例えば……外部から通信が入った時とか。
「……!」
 ヒュイィィィンとインバータの唸る音がして、シンディのスリープが解除された。
(外部から通信が……?)
{ガガ……「シンデ……さ……。社ちょ……」ピピー……「こ……ら……井辺………」ザー!」}
「井辺、プロデューサー!?」
 通信の感度が頗る悪い。
 シンディの受信が悪いのではなく、送信側である井辺側に問題があるようだ。
「プロデューサー!?プロデューサーなの!?こちらシンディ!応答して!」
「どうした、シンディ!?」
 隣の社長室に簡易ベッドを置き、そこで寝泊まりしていた敷島が事務室に飛び込んできた。
「今、プロデューサーから通信が入ったんだけど……物凄く感度が悪くて……」
「GPSとかは?」
「それもダメだった」
「くそっ!」

[同日同時刻 天候:晴 宮城県仙台市青葉区・東北工科大学(南里志郎記念館) 1号機のエミリー]

{「シンディさん、社長!こちら井辺です!応答願います!」}
「……!井辺・プロデューサー?」
 同じくエキゾチックな雰囲気を放つ記念館にて充電中のエミリー。
 東京から350km以上も離れた場所で、井辺の緊急無線を受信していた。
{「! シンディさんですか!?」}
「ノー。私は・エミリーです。シンディに・何か・ご用ですか?」
{「私は今……アッー!」ザーーーーーーーーーーーーーーーーーー}
「井辺・プロデューサー?何か・ありましたか?応答・願います。井辺・プロデューサー」
 しかし、井辺からの応答は無くなってしまった。
 井辺が行方不明になっているという話は、もちろんエミリーも聞いている。
 各地に眠るバージョン・シリーズに対し、井辺の捜索を命じる指令を送った。
 しかし、全くなしのつぶてであった。
「シンディ、聞こえるか?私だ」
{「姉さん?」}
「今、井辺・プロデューサーから・緊急通信が・入った。シンディは・受信した・か?」
{「ええ。ただ、かなり感度は悪かったけど……」}
「そうか?私は・良かったが」
{「えっ!?それって……」}
「とにかく・今現在・井辺・プロデューサーは・御無事の・ようだ。敷島・社長に・連絡・よろしく」
{「了解」}

[同日同時刻 天候:晴 洋館(新館)地下1F・通信機械室 井辺、シー、ダニエラ」

「あ、あわわわわ……」
 思わぬ展開に、危うく腰を抜かすところだった井辺。
 シーの得意技の1つにキーピックがあり、エレベーターの起動スイッチはそれでONにした。
 そしてどうにか地下の通信機械室に行く事ができ、そこにあった通信機で外部と連絡を取ることにした。
 だが、どうやらシンディに繋がったと思ったが、何故かエミリーが応答したようだ。
 確かにマルチタイプの姉妹機だから、通信機能も同じ物を使っているはずだ。
 だが、シンディに呼び掛けて、何故エミリーが応答したのか?
 しかし、その疑問の答えをここで知ることはできなさそうだった。
 何故なら……。
「お客様ぁぁぁぁ……!」
 ガラスの破片を手にしていたはずのダニエラが、いつのまにか斧に変わっていた。
 女性が持つには重そうな斧だが、それを軽々と持ち上げて通信機に振り落とし、壊してしまった。
「見ィつけたぁぁぁぁぁ……!」
「に、逃げよう!翔太さん!」
 シーが井辺の肩を掴む。
「は、はい!」
 井辺は抜け掛けた腰でふらつきながらも立ち上がった。
 だが、バランスを崩して鉄の壁にぶつかってしまう。
「翔太さん!しっかりしてよ!」
「す、すいません……」
 鉄製の壁とは珍しい……のではなく、それは壁に収納されていた防火戸だった。
 井辺がぶつかったことでロックが外れ、ギィィと大きな軋み音を上げて通路を塞いだ。
「よ、よし!今のうちに!」
 防火戸が閉まったことでダニエラの進路を阻むことができた。
 エレベーターで逃げようと思ったが、電源が落ちてしまっている!
「しょうがない!翔太さん!階段だ!」
「は、はい!」
 階段室へ向かう途中、防火戸がこじ開けられ、ダニエラが追って来た。
「ふふふふふふふ……きゃははははははははは!!」
 狂った笑いをしながら追って来る。
「地下室に隠れる場所は無い!取りあえず、1階に上がろう!」
「分かりました!」
 階段を駆け上る井辺と羽ばたくシーだった。
コメント (11)
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