中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

「継いでくれるはず」という思い込みは危険である!!

2017年10月10日 05時00分00秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」310ページ「第2-2-64図 対話状況別に見た、後継者の選定を始めてから了承を得るまでにかかった時間」をみましたが、今日は311ページ「第2-2-66図 対話状況別に見た、後継者・後継者候補と対話する上での障害」をみます。

下図から後継者・後継者候補と対話する上での障害について対話状況別に見ると、「対話ができていない」企業に着目すると、「会社や事業の将来性が見通せない」が最も多く、「経営の引継ぎ時期を決めていない」や「後継者の引継ぎ意思が不明」が続いていることが分かります。

白書は、資質や引継ぎ意思等を挙げる後継者側の問題もある一方で、「経営の引継ぎ時期を決めていない」といった、経営を引き継ぐ経営者側の課題もあり、時期を明確化した計画的な事業承継を進めることが重要である、とあります。

以上を踏まえ、白書は、後継者・後継者候補に対して明確に経営を譲る意思を伝え、後継者との対話ができている小規模事業者ほどスムーズに後継者の了承を得ることができている。

経営を担うことは後継者の人生にとっても大きな決断である。親族であっても、暗黙の了解や「継いでくれるはず」との思い込みで、経営者と後継者・後継者候補との間でコミュニケーション不足や齟齬があると事業承継の円滑な実施に差し障りかねない。

従業員や役員等の親族以外に経営を任せる場合は、引継ぎ意思の確認や、後継者・後継者候補の親族の了承も必要であり、より丁寧な対話が求められる、とあります。

事業承継に一子相談や以心伝心はないということですね。。。!!

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