LINEN GYOZA 近況日記

十年たちました…

専門看護師

2007-02-28 12:02:23 | 治療・体調・医療
 先週のNHK『プロフェッショナル』で取り上げられてたのは
専門看護師。その前の週の庭師が面白かったけど、予告で見たこれも
またおもしろそうだった。いつも病院でお世話になってる看護師さんが、その
‘専門看護師’だと聞いてたので、「専門看護師とはなんぞや?」と
興味がわいてきた。

 専門看護師って、通常の看護師さんがさらに勉強して(大学院)、
経験を積んで、試験を受けて、認定されるもので、
10年ぐらい前に始まった資格制度です。9つの分野に分かれていて、
テレビで取り上げられていた北村さんという方はクリティカルケア看護
の専門看護師でしたが、ほかにはがん看護、精神看護、小児看護などなど
があります。

 番組はおもしろかったけど、前の週の庭師の方がおもしろいなぁ、と
正直思っていました。クリティカルケアは生死の境をさまよう患者の看護
なので次々にあぶない状態の患者さんが運び込まれ、北村さんはその
一人一人に声を掛け、励まし、さまざまな判断を下していく。
すごいなー、と思ったけど、テレビを見ていた私はなんとなく物足りない
気がしてました。

 でも、それはとても浅い見方だったんです。
それがわかったのは一昨日夜。
ウォーキング後に雑談していたご近所さんのひとりは看護師さんで
その番組を見たというので感想を聞きました。

 「すごいな、と思った」と開口一番。
番組内で北村さんが患者さんのレントゲン写真を見て体を
起こすタイミングを瞬時に見極め、ドクターに提案してい
た場面を見てそう思った、と言うんです。さらに、
「それなのに表面上はゆったりとしていて、あれが‘鈍感力’。
私ももっとあんなふうになりたい」と。

 最近、小泉前総理がそのタイトルを口にしてからしばしば
あちこちで見かける『鈍感力』(渡辺淳一著)、このご近所さんは
その前からこのネーミングにいち早く目をつけ、さっさと
図書館に予約を入れてたという人なんですが、自分の仕事と
結びつけるのって、真摯な態度だし、すごいと思う。

 で、ご近所曰く、北村さんは多忙なのにのんびりと振舞う、
そうでなければ患者さんもリラックスできない。

 なーるーほーどーなぁ…

 深いわ…

 その後、専門看護師や認定看護師について検索してみた。
番組中で専門看護師の数を現在186人と言ってたけど、
私はてっきり‘クリティカルケア看護’のみの数字だとばかり
思っていたら、9つの分野の人全部で186人だとわかり超驚
その中で‘がん看護’は79人。
兵庫県内にはそのうちの10人が活躍中で、
そのうちの1人がお世話になってる看護師さんなのですね。

 がん患者の数から考えると、すっごい少ない。
たまたまここに住んでて、近所の病院にがんの専門看護師さんがいた―
これってとても幸運じゃない?
もし彼女がいなかったらワタシ点滴なんて出来なかったと思うよ。

看護には力がある(北村さん)