山でもバンナ公園でもタブノキ(クスノキ科)の花が咲きまくって良い匂いです。良い匂いといっても優しい匂いなので気付かない人もいるかも知れませんね。以前タブの実はアボガドと同属なのでタブの実の熟したのを食べるとアボガドの味がします、と書いたのを覚えてる人はいるでしょうか?いないか?(笑)。
最初はこんなふうな感じで、これがそのまま花びらとなって咲くのかな?それとも新しい葉が開いて来るのかな?と思っちゃいますよね。花と葉のセットの芽と葉だけのツボミがあり、画像のは葉だけの冬芽だと思います。
花と葉のセットのツボミが開いてくるとこんな感じで、細かい花のツボミと鱗片葉、へら状の葉、普通の葉といった構成で出来てます。鱗片葉は落ちて、もう殆ど付いてないですね。冬芽と春芽は違うと書いてありますが、石垣のはみんな同じような気がするなぁ。
小さな花が沢山咲きます。この頃には普通葉以外はみんな落ちちゃうのでタブノキの下には沢山の落ち葉があります。つまり鱗片葉とへら状の葉は中の花と新らしい普通葉を守る為にあるんですね。タブノキだけでなく他の種でも同じような事をする樹が沢山あります。この時期の山に行くと暖かい石垣でも落ち葉だらけなんですが、その葉には普通の落ち葉と新芽を守る為に働き、短命で落ちた葉とが混じっている訳です。「くりんくりん」とした葉が落ちてたら「これかぁ、」と自己犠牲で中身を守った短命葉をねぎらってあげて下さい。