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河童の学校 2012 マニアック編

2012年09月05日 | 生き物

海から山中まで途中に障害がなく正しく繋がっている川には、海と川を行来する生き物が結構います。 分り安いのが鮭だったり鮎ですね。 実際にはもっと色んな生き物がいて、チョッとぐらいの障害なら頑張って遡上してきます。 今回の川にも障害と呼べる人工物は一応ありますが、それ程問題では無いようです。 今回はそんな生き物をチョッとだけ紹介しましょう。 

まず一番簡単に見つけられるのがフネアマガイ(フネアマガイ科、場所によっては絶滅危惧種)です。 殻の模様は色々です。 以前は奄美より南に生息と言われてましたが、今ではドンドン北上して紀伊半島にもいるそうです。 多分探せば房総半島にもいるんじゃないかな? なんで内地で広まったかというと、水槽の掃除屋としてこれまた売ってるんですねぇ、情け無い。 そう言うのが自然界でも広まってるんです。 幼生が黒潮に乗って行ったと言うより人為的です。  

裏っ返してみるとこんな感じ。 淡水のアワビなんて言う人もいるけど食べられるかなぁ? フタは体の中にあるので見えませんが、ちゃんとした調査で同定しないといけない時はその形で区別出来るので犠牲になって貰うしかないでしょう。 ココの川だってちょっと形の違う殻のがいるので意外と難しいですよ。 ちなみにこういう貝ってみんな巻貝なんです。 アワビとかもね。 だから巻貝特有のフタがあるわけで、進化の途中で今のような体内にフタがある形になったんでしょうね。 だけど何の為かなぁ? 必要なくていずれ消えるのか、内蔵だけは守りたくて体内に移動して残したのかなぁ? フタが完全に無くなった種類も沢山いるから何ともいえない。 

そしてこれが多分フネアマガイの卵嚢です。 一個に一匹なんじゃなくて、一個に100匹分くらい入ってるそうですが見た事無いので本当かどうか分りません(笑)。 直接稚貝が産まれる仲間もいるそうですが、フフネアマガイの幼生は海まで流れて行き、稚貝になったら川を遡上して成長したのち結婚し、また卵を産む、と言う人生なんですね。 汽水域にいる貝だなんて書いてある事が多いですが、そんな事はありません。 石垣のある程度の川には大抵淡水域でいます。

こちらはカノコガイの仲間(石垣にはカバクチカノコもいます)だろうと思ってたらやっぱりイシマキガイ(アマオブネ科)のようですねぇ。 フネアマガイがいる所は大抵いるそうですが、今回の範囲では少なかったです。 少ないと言えばフネアマガイも去年より少なく感じましたが、翌日忘れ物を撮りに行ったら下流側には沢山いました。 前日くらいまで大潮だったんですが、それが関係するのか上流側に何か変化があったのか。 イシマキガイも場所を移動すればもっっと沢山いるエリアがあるのかも・・・。 イシマキガイの卵嚢もフネのと同じような感じなので、 違いはオイラには分りません。

画像のは他の貝にかじられたんでしょうか? それとも淡水で溶けたのかな? 淡水の貝は自分の貝殻の材料欲しさに他の貝の殻を良くかじります(笑)。  

フタの色からしてイシマキガイだと思うんですが、フタが黒いタイプもいたから違う種類もいるのかも知れませんネェ。 いずれも詳しい方いましたら訂正お願いしますね。

これが前日川の中に仕掛けて忘れて帰ってしまったペットボトルで作った罠の成果です。 当日1時間くらい前に仕掛けた時は坊主だったんですが、さすがに一晩置いたらテナガエビが2匹も入ってました! 子供たちに見せてあげたかったなぁ。 ちなみに日本産のテナガエビは16種類だそうですが、琉球列島にはそのうちの15種類がいるそうです。 ただ、オニテナガエビというのが石垣等で養殖用に入って来た過去があるので、元々いたのかそうでないのかがまだわからないみたい。

と言うわけで、このテナガエビもキチンと同定して無い(手抜き)ので、ただのテナガエビとだけ書いておきます。 上と下で違う種類でしょこれ。 ただ、いずれにしても食べられるのは間違いないはず(笑)。 

コメント (3)
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