ゴルフィーライフ(New) ~ 龍と共にあれ

目指すはスクラップ・ブックか、はたまたビジョン・ボードか。
隠れ家CLUBゴルフィーにようこそ♪

深淵なるスパニッシュ・ギター

2019年08月23日 | お気に入り♪(マイナーなラジオ局編)

ニューシネマパラダイスのラストシーンを久しぶりに見たら、
イタリアではなく、なぜだか今度はスパニッシュ・ギターの情念の渦巻くような濃い響きが聴きたくなりました。

(↓)ブライアン・アダムスって、カナダのロックお兄ちゃんって感じであまり興味が湧かなかったのですが、
   スパニッシュギターの有名な弾き手、パコ・デ・ルシアと共演するっていうので、この曲はお気に入りになりました。
   これって95年の曲、個人的に色々あった年で、
   この音楽の持つ濃密な感じが気分にマッチしたんだと今になって思います。
   映像もスペイン風ですが、メッセージが濃い。
   " 血で感じるくらいまで愛せ。"

   you've gotta breathe her, really taste her
till you can feel her in your blood …
   have you ever really- really really ever loved a woman?

Bryan Adams - Have You Ever Really Loved A Woman?


(↓)明るすぎる映像が曲のイメージにイマイチ合ってませんが、
   スペイン語の言葉に涙する女性のことが、
   淡々とした抑えたメロディで、渋目なニュアンスで歌われていきます。
   そして2:40過ぎ、ひとしきり盛り上がり、
   抑えきれない熱情が溢れ出すかのようにスパニッシュ・ギターのソロが、汗か涙か踊りのように流れ出てきます。
Elton John - A Word in Spanish (1988) With Lyrics!   

(↓)最後は、村治佳織さんのアルハンブラの思い出。
   スペインの作曲家タルレガの有名なギター曲。
   憑依を感じるように楽器を弾いている女性は不思議に美しく見えます。
   ( セニョリータ、Play the guitar !)

Kaori Muraji 2007 11.7 new dvd


<2009/9/28初稿>

<2019/8/23再稿> エルトン ジョンの映画ロケット マンの公開記念に、「A Word in Spanish」差替え。

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エイリアンだったか

2015年03月14日 | お気に入り♪(マイナーなラジオ局編)

イングリッシュマン・イン・ニューヨーク、
ニューヨークに生きるイギリス人の心持ちを歌った曲だ。

今週は、ふと気づくと、この曲が頭で鳴っていた。というか、鳴らしていた。

イギリスで多感な時期に四年間を過ごした彼女は、
アジア人であるが故に受けた、異国の人間、エイリアンとしての差別的な扱いを思い出すのだろうか、
そんなフィーリングを吹き飛ばすかのようなこの曲が好きだ。
直接そう言っているのを聞いたわけではないが、ごくたまにしか聴くことのないこの曲が流れている時の反応でそうだと思う。
こういうノリやリズムの曲が好きなだけのことかもしれないが、ぼくの心根にも触れる歌になっていた。

関西人のぼくが、埼玉にあるホームでハーフラウンドを終えた時の気持ちにも似て。

I don’t drink coffee I’ll take Beer my dear
コーヒーもいいけど、昼はビールをもらうよ
I like my course done on one side
コースなら半分だけ終わったところがいい (結果が出る前、希望が残されている束の間のひと時が好きなんだ)
As you can hear it in my accent when I talk
話している時 僕のアクセントが分かるだろう、ぼくは東京にいる関西人なんだ(文章ではわからないけど)

Sting - Englishman in New York (with lyrics)

I’m an Englishman in New York
僕はニューヨークにいるイギリス人

I’m an alien, I’m a legal alien

ふざけているわけでもない。ぼくもエイリアンみたいなものだ。

ニューヨーカーだって、いろんな出自を持った異国の人間の集まり、
アウェイの地でどうしたらホームを作れるか、という気持ちが集まって、様々な文化や音楽が生まれたのだと思う。
世界最大といわれる都市にあってもそうなのだ。大多数の人々は、どこかアウェイ感を抱えながら、折り合いをつけながら生きているのだ。

マジョリティに属しているとは到底言えず、もはや出自不明なひとみたいになってきたせいなのか、日常的な日々の気持ちにマッチするフレーズのなんと多いことか。
夢や希望を語りたいが、そればかりでも語れない。
元気のもらい方も色々になってくるから、おじさんになることはややこしい。工夫しないと。

If “manners makes  man” as someone said     ” 礼節が人を作る ” と言うのなら
Then he’s the hero of the day                        彼は今日という日の英雄さ
It takes a man to suffer ignorance and smile   その日彼は 無知と嘲笑に耐える
Be yourself no matter what they say              自分らしくしていろ 彼等が何と言おうと

Modesty, propriety can lead to notoriety    謙遜や礼儀が 悪評につながってしまう
You could end up as the only one         唯一無二の人なのか、孤独な人で終わるのか (ここはきっとダブル・ミーニングだ)

Gentleness, sobriety are rare in this society   穏やかに平静でいることは この社会では稀なことだが
At night a candle’s brighter than the sun     夜になれば キャンドルの光は太陽より明るく輝く

Takes more than combat gear to make a man   一人前になる為に 戦闘服以上のものをまとえ
Takes more than license for a gun            そして銃のライセンス以上のものを持て
Confront your enemies, avoid them when you can  敵と向かい合うことがあっても、できれば争いは避けろ
A gentleman will walk but never run             紳士は走らない、歩くものだ

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武士は用事のないところには出かけない

2014年04月13日 | お気に入り♪(マイナーなラジオ局編)

NIKKEI MAGAZINEでいい感じの人を見つけました。

佐藤オオキさんという私よりおよそ10歳も年下のデザイナーの方なのだが、

「いまそこにある不便をなんとか工夫して楽しく生活すること、それってデザインの原点じゃないですか」

「アートは人を不安にしてもいいけど、デザインは人を幸せにしなければならない。最終的には喜びや快適というプラスの価値を与えて、日常にしっかり着地しなければならない」

と語る。

多忙な日常にボーとした非日常を挟んで、
″ 休みの日には、ただ積極的に消極的になるよう努めてます(笑) ”
って、なんだか良いなあ。羨ましい感性です。

足の爪先やらを痛めて、あまり動き回れないということもあるのですが、こういう心持ちに憧れるのです。

旅先に行っても、ホテルで読書して、プールに入って、あとは心ゆくまで寝て過ごす、みたいな投資効果を無視できるようなマインド。

「武士は用事のないところには出かけない」、

 ~ 内田 樹先生が、師である多田 宏先生に教えていただいてから座右の銘にしているという、これまたある意味贅沢な精神性。

「武士は用事のないところには出かけない」、これを座右の銘として、僕は用事がない限り、まず家を出ません。
学校と家と道場を3点移動するだけの生活を長く送っていました。
だから、関西に在住して21年ですが、梅田にも、三ノ宮にも月に1度くらいしか行かない。
京都奈良なんか観光に行ったこともない。清水寺には20年前に1度行きましたが、金閣寺にも銀閣寺にも二条城にも行ったことがないんです(笑)

~ それは、すごい胆力の練り方だね。(成瀬雅治 -- 有名なヨガ行者 -- )

と、話が続くのですが、はげしく同意もできないにせよ、
退屈を恐れることをせず、あえてその逆の志向を断じてみせるところに、木鶏の如き魅力を感じます。

( ↓ ) 音楽もそう。 ハレの日や祝祭の歌も良いですが、奇特なものを追い求めずに身の回りの日常や自然に題材を採ったものは普遍的なような気がします。

グリーングラスを歌っていた女性デュオが、Tom Waitsの美しさを掘り起こしてくれます。

The bats are in the belfry , the dew is on the moor  コウモリは鐘堂で眠り  荒野には朝露の雫    
where are the arms that held me,  and pledged her love before  彼女の腕は私を抱擁し, 愛を誓った

It's such a sad old feeling、all the fields are soft and green なんて悲しくて懐かしいフィーリングだ、 草原は柔らかな緑
it's memories that I'm stealing                盗み出すのは思い出なのです
but you're innocent when you dream            夢見る頃のあなたはあどけないまま

Running through the graveyard、we laughed my friends and I  墓場を走り抜けて笑い合い   
we swore we'd be together until the day we died           ずっと一緒だと誓った 死が二人を分かつまで   

I made a golden promise that we would never part   私たちは固く約束した 決して離れないと 
I gave my love a locket and then I broke her heart   ロケットに愛を込めたんだが 私は彼女を傷つけてしまった

( ↓ ) オリジナルのTom Waits版だけでは分からなかったと思いますが、こんなに美しいフィーリングを内包している。
   よく見かける、枝振りの見事なサルスベリの木があるのですが、Tom Waitsになんとなく似ている気がする。
   花や葉っぱを落とした裸木の枝姿は、複雑怪奇にうねっているのですが、奇妙に美しい。
   そして、近づいてみてようやく気づく幹肌の美しさ。ごつごつしていなくて、すべすべしている。

これはサルスベリでなくてハナズオウなのだが、無骨にチャーミングな花。

桜よろしく緑が芽吹く前に鮮やかな花をつけるのだが、花のつけ方を勘違いしてる感じがする。

それでもきりっと正装を装ってる風な感じもする。

 

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dancing in the moonlight ~ 楽理について

2013年09月16日 | お気に入り♪(マイナーなラジオ局編)

台風が来てるので、家にこもりながら、月踊りの歌を。

月の持つlunaticな魅力は、ここそこの音楽で歌われている。
月悦び♪
天上の月、水上の月 (1Q84 その2)

今更ながらのThin Lizzy、
出身地のアイリッシュ・ミュージックを取り入れたメロディのせいなのか、耳にひっかかるいい曲が多いです。

これはカバーのようですが、なんだかビートルズっぽい。サウンドで遊ぶ楽しさみたいなものが伝わってくる。
メロディや曲の良さというよりも、音色やプレイがすばらしい。

この本の中で元YMOの高橋幸宏さんがビートルズで一番好きな曲は、という質問に、「Baby,you're rich man」と答えているのに共感。
あの曲の素晴らしさは、鉄壁のリズム隊が鳴らすサウンドの格好良さ。 
ジョンレノン・センス

サザンオールスターズの関口さんがなるほど、ってことを言ってました。

1920-40年代だと、最初に楽譜が出版されていたんですよね、
それがビートルズの時代から、音としての芸術になった。
ここはこのギターの音、ここはこの声、ここはこの歪んだ音で、というふうに。 
ビートルズは今後たぶんクラシックになってしまうと思うんですけど、そのまま「あるもの」ととらえないで、「これをひとつひとつ作ってきた人がいるんだ」ととらえてほしい。

たしかに楽譜ありき、楽典ありき、のイメージを抱きがちですが、そこのところを見事に突いていると思いました。
鳴り響きの実体としての音楽。はじめから曲はそこにあるのではなく、サウンドも所与のものではない。

レコーディングされた音が再生されて鳴り響いているサウンドがビートルズの音楽なのに、鳴り響く前から曲があると人は思いがちだ。
西洋古典音楽系の常識に人は左右される。

楽理分析の世界は、これだけロックやポピュラー音楽が氾濫しているにも関わらず、停滞しているそうです。

一方でビートルズについて語られた文章はあまたあるが、音楽自体についての語りは印象的言辞に終始する。
ファンの関心は音の情緒的側面、あるいは直感的側面であり、メンバー個々のイメージの魅力である。
レコード評やライナーノーツの文章もそれに対応している。
率直に言えば、ポピュラー音楽評論家の多くは楽理知識、つまり音楽の読み書き能力を備えていない。
読者もまた楽理用語による説明を望んでいないし、説明されてもよく分からない。
音楽である以上、音自体が作られる過程、人が惹きつけられるときの音の細部はなにかと、読解されるべきだろう。

しかし、ビートルズの曲について楽理分析を説明すべく引用された譜例は、なんと著作権登録用に書き記されたピアノ譜であって、
ビートルズが録音した音全体が示されているわけではないし、五線譜であの音全体が示せるわけがない。
 

かたや、譜面には表記されづらいサウンドや音色、ざらついたり濁ったりする楽器の音質や重なりぐあいなどを評価する分析手法が少しずつ模索されてきている、といいます。

この本では、ビートルズのメンバーの楽器や演奏スタイルにまで話が及んでいますが、
ジョンレノンが出す音のクセとかおもしろい、なるほど。(ノルウェイの森

アップ・ピッキング、言い換えればリズムの裏拍が「跳ねる」んです。これがリンゴのドラムと絡んでリズムのうねりを作り出していきます。
「ノーウェジアン・ウッド」を聴いてみてください。しなやかな動きのなかに「ひっかかり」のリズム、
これはどの曲にも共通したジョンの基本的なクセです。
(1小節で八分音符を8つ、「いち、にぃ、さん、しぃ」と
刻むときに、ダウンピッキングの「い、に、さ、し」が表拍、
アップピッキングの「ち、ぃ、ん、ぃ」が裏拍。)

そして、初期のヘフナー・ベースと共に、ポールの使用楽器の代名詞であるリッケンバッカー・ベースについて言及したくだり。

~ " つまったような腰のある音色 " !?
こういう書き方をされると、なにそれそれ!?って、耳を傾けたくなる。
純粋に楽曲に対して聴き手の動意を促すような、洗練された文章がもっと沢山あって然るべきだと思います。

「ラバーソウル」以降、ミュート奏法がますます生きてくる時期です。
とくに中期の特徴であるつまったような腰のある音色は、リッケン・ベースに装備されているミュート機構を使用したものです。
(弦楽器には構造上必ず音の伸びない音域(デッド・ポイント)が存在し、リッケン・ベースのデッド・ポイントの多さゆえの苦肉の策との見方も。)
この音色はアルバムでいうと「サージェント・ペパー」で堪能できます。

アイルランドつながりで、ポールによるグルーヴィーな「Give Ireland Back To The Irish」を。

~ Meanwhile Back In Ireland、There's A Man Who Looks Like Me

Tell Me How Would You Like It  どんな気分がするかい
If On Your Way To Work        一生懸命に仕事をしているさなかに
You Were Stopped By Irish Soldiers  アイリッシュの兵士たちに止められたら
Would You Lie Down Do Nothing     おまえは屈服して、何の抵抗もせず
Would You Give In, or Go Berserk     あきらめるのか、それとも狂ってしまえというのか

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グレープフルーツ・ムーン♪

2013年06月23日 | お気に入り♪(マイナーなラジオ局編)

今夜はスーパームーンだったのですが、、

地球を周回する月の公転軌道が楕円のため地球と月の距離は変化しているが、
中でも地球に最も近づいたとき(近地点)に満月または新月を迎えることをスーパームーンと呼ぶ。

スーパームーンが極大化する20:32を待たずに、あいにくの雨がざざざっ、と。

スーパームーンというのは、もともと占星術用語だったらしいが、ブルームーンとかもあるから、ややこしい。

 everytime I hear that melody  

煌くような断片だ。
Picking up scales and broken chords, と歌ったのはポールだが、トム ウェイツの曲は、まさしくそんな感じ。

スケールやコードの切れ端に対する感性が立っているから、立ったところがキラめいて聴こえてくる。

Tom Waits - Grapefruit Moon

 

トム ウェイツの動きやポーズはユニークだ。
Marthaのビデオでは、樹木の枝の動きになかに紛れようとしている姿まである。

この本の中で、何かが降りてきてシテがそれに取り憑かれるという、シャーマニックな能の起源について語られる箇所があるので引いてみよう。

能の舞というのは、素人の眼には、三間四方の舞台をくるくる回って、手を挙げたり下げたりするだけにしか見えない。
いったいそのどこに舞踊としての美があるのか、これは結構理屈をつけるのが難しいんです。
名人の見事な舞を見れば「何だかすごい」と感動することもありますが、
いったい何にに感動したのか、この人の動きは他の人とどこがどう違うのか、
それを説明できる語彙もロジックも、ただ見ているだけでは分かりません。

能舞台で地響きのような地謡がしてきたときに、身体がそっちに引っ張られる感じがしたんです。
囃子が始まると、今度は囃子の方に身体が引き寄せられる。
音楽が干渉してくると、能舞台の空間そのものに粗密濃淡の差ができて、たわんで、無色透明の空間に模様ができてくるんです。
その模様が舞の道順や動きを指示してくる。
能舞台そのものが「こういう動きをしなさい」ということを連続的に指示してくれるから、その通りに身体を動かしていればよい。それが形になる。

トム ウェイツはどことなく風貌や手つきや動きまで、グレン グールドを彷彿とさせるところがある。
共通するのは、憑依を感じるところ。
グレン グールドがアリアを弾きながら呻き声を出しているのを聴いた時に、これは凄いと思ったが、
あのまま歌い続けたら、トム ウェイツの音楽になるのではないかと思いました、

エレーヌ グリモー~ 憑依のピアニスト
狂気のピアノ/グレングールドとルービン・シュタイン 

( ↓ ) Martha,これも断片がキラめいている。

3:30過ぎから聴こえてくる響きやコーラスは讃美歌のように美しい。  

Tom Waits - Martha - Closing Time

東銀座のスタバで初めてヴェンディ(=グランデの上)、おっぱいアルバムとClosing Time.

( ↓ ) どちらも大変参考になる。鮎川氏のコード奏法ならば、敷居を身の丈にしてピアノ弾きを実現できそうな気がします。
小貫氏のも、コード弾きからスケールの練習まで、初心者オヤジならではの疑問や上達の工夫が綴られていて親しみやすい内容。しかも、"憧れのピアノが聴こえるCD館♪″として、トム ウェイツのClosing Timeが採り上げられたりもしている。
図書館で借りていた本なのだが、両方とも手元においておくと、励みになりそな本でした。買おかな。    
    

40歳からのピアノ入門-3ヶ月でマスターした「コード奏法」講座 (講談社+α新書)
鮎川 久雄
講談社

 

45歳、ピアノが弾けるオヤジになりたい! ~ゼロから始める欲張りレッスン奮闘記~
小貫 信昭
ヤマハミュージックメディア

 

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美しさは君のハートのなかに育てるものだ ~ ゴダイゴ ♪

2013年05月19日 | お気に入り♪(マイナーなラジオ局編)

入院を間近に控えて、希望が湧いてくるようなゴダイゴの曲を。

Godiego, Steve Fox

「翻訳は良い趣味だ」

" 美しさは永遠には続かない、それは君のハートのなかに育てるものだ "

映像はピンぼけだけれど、ピントのあった、分かりやすい美しさだけが美しいというわけでもない。

Beauty is in the eye of the beholder、とは、そういうことではなかろうか。

ゴダイゴ - Try To Wake Up To A Morning  

You're standing there so lonely   寂しそうにそこに立ってる君
Wish that I could help you out   なんとか救い出してあげられないものか
You used to be so lovely       あんなにも素敵だった君なのに
But I know you are too proud           プライドが高すぎた

I know inside you're empty     心の中は虚ろで
And spring won't come again    春はもう来ないかのよう
You just don't see reality       現実を見ようとしないあなた
To you it's just a pain         あなたにとって それはただ苦痛にすぎないから   

Try to wake up to a morning
Try to find a new beginning
Try to find what you've been missing
On the past just stop depending
Try to wake up to a morning
Try to find a new beginning
Try to open up your eyes
Stop telling yourself lies

Why keep on hanging to the past  どうして過去にしがみついているんだろう
Can't we make a fresh new start   ぼくらはフレッシュな新しいスタートを切れないというのか
Beauty won't last forever        美しさは永遠には続かない
Unless it grows in your heart      君のハートのなかに育たない限り

( ↓ )  埋込み無効になってますが、「はるかな旅へ」も。

A面の「はるかな旅へ」、ゴダイゴの人気絶頂期のシングルだったのに、全曲英語がウケなかったのか、それほどのヒットチューンにならなかった。
でも、B面の美しい「Try To Wake Up To A Morning 」とのカップリング、対照的なグルーブ感は最高だと思います。
今でもゴダイゴのなかでのfavoriteのひとつ。

ゴダイゴ 「Where 'll we go from now (はるかな旅へ)」Stereo Live
 

 初めての入院生活を目前に控えて、大好きなタケカワ ユキヒデさんの素晴らしい音源を見つけた

ポールの作品になる前のデモ音源を聴くのが好きなのですが、タケカワ ユキヒデさんのデモ音源にも同じようにインスピレーションが降ってくるようなキラメキを感じる曲があります。

TVドラマ西遊記のオープニング・テーマという看板を離れてみても、
エッジの効いたギターサウンドと目くるめくようなミッキー吉野さんのキーボードが格好良い曲ですが、
このデモ・バージョン、ちょっと大人でお洒落で、それでいて原石のような輝きがある。

YUKIHIDE TAKEKAWA - MONKEY MAGIC demo('78).mpg
 

 入院している間、iTunesで楽しもうと思ってます。 (なぜかiTunesにはVol1-3、6しかありませんが、)

Yukihide Takekawa

HOME RECORDING DEMO ARCHIVE SERIES VOL.1 - iTunes - Apple

本作VOL.1では1stアルバム『走り去るロマン』(1975年)収録ナンバーの原曲仕様を中心に、未発表オリジナル曲を織り交ぜて全24曲収録!のちにゴダイゴによる演奏でヒットした「ハピネス」や、名作バラード「雨に踊る少女」は10代のころに録音された幻の音源を初公開。そして大学生の頃に制作された音源から「IF YOU WANT TO FEEL(TRULY ME原曲)」、「FRAGMENTS」、ギタリスト&アレンジャーの石川鷹彦の自宅スタジオにて録音された「CAN'T GET YOU(LUCKY JOE原曲)」、数々の名作を生み出していくことになる作詞担当パートナー奈良橋陽子とのコンビ作品を初めて形にした「PASSING PICTURES」、「TWO PEOPLETOGETHER」、「I CAN BE IN LOVE, TOO」、「HEAVEN(未発表)」など、10代後半~20代前半当時のタケカワ青年による情熱がほとばしる貴重音源の詰め合わせ!ビートルズからの影響を消化しながら着実に独創的な音楽スタイルを構築し、満を持してデビューに至る直前期までの軌跡が刻み込まれた重要なドキュメントとなっています。 

HOME RECORDING DEMO ARCHIVE SERIES VOL.2 - iTunes - Apple

今回はタケカワがソロ歌手としてデビューを果たした直後の、1975年に録音された素材からセレクト。もちろん全曲が初登場音源、しかも全19曲中15曲がファン垂涎の未発表曲。映画『青春の殺人者』劇中にも挿入された「IT'S GOOD TO BE HOME AGAIN」、「MAGIC PAINTING」、ゴダイゴ名義の1stアルバム『新創世紀』のセッションにて録音されながらも収録が見送られた楽曲「30」、人気のCMソング「SPRINTER LEFTBACK」、同製品用に制作されながらも採用が見送られたことで埋もれてしまった名曲「CATCH THE SUN」など、ゴダイゴ結成前夜のドキュメントでありながら未発表アルバム級の音楽的クオリティを誇る貴重な作品集となっています。

HOME RECORDING DEMO ARCHIVE SERIES VOL.3 - iTunes - Apple

本作VOL.3では1976年に録音された素材より、結成して間もない初期ゴダイゴのレパートリーとして採用された諸作品や、ファン垂涎の完全未発表曲の数々で構成。CMソングとして制作された楽曲が充実しており「NOW YOUR DAYS」、「SYMFONICA」はそれぞれメロディの異なる別バージョン/完成形バージョンを同時収録。最終形として採用されるメロディラインがどのような過程を経て制作されたのか?その一端が垣間見えるメイキング・ドキュメンタリーとしての側面からも大変に貴重な作品集。 清涼飲料水のCM曲「CHESTA」は日本語詞による楽曲。初期ゴダイゴのステージでラストナンバーとして演奏され、のちにタケカワ自身のソロ・アルバム『レナ』に収録された名曲「SOMEWHERE ALONG THE WAY(あの頃)」、同じくゴダイゴのレパートリーながら重要な未発表曲としてその存在が語り継がれてきた幻のナンバー「GOT ENOUGH LOVE」など。

HOME RECORDING DEMO ARCHIVE SERIES VOL.4 (Amazon)

待望の第4弾では1977年前半に録音された素材より、当時のゴダイゴのレパートリーとして採用された諸作品や、幼児用の英語教育教材の為に書き下ろされた作品の数々を中心に収録。 幻の大作として伝説的に語り継がれてきた『組曲:ゴダイゴ号の冒険』に組み込まれた名曲の数々(「MOVING ON」、「MAY I HELP YOU」、「THE PHARAOH'S SON」、「NORTH POLE SONG」)や、多重録音による迫力のコーラスワークが圧巻のロックオペラ調の強力未発表曲「MAMA'S BOYS」、「CAN I ENTER INTO YOUR LIFE」、さらに『TBSブリタニカ』用に書き下ろされた短編楽曲を多数収録。

HOME RECORDING DEMO ARCHIVE SERIES VOL.5 (Amazon)

待望の第5弾では1977年後半に録音された素材より、ゴダイゴの名作2ndアルバム『DEAD END』収録作品の原曲仕様や、未発表メロディを含めたCMソング楽曲の数々を収録。 『DEAD END』ハイライトとなる楽曲「MILLIONS OF YEARS」、「THE LAST HOUR」、「IMAGES」、「UNDER UNDERGROUND」、同アルバム用に制作された未発表曲 「THE MOMENT OF TRUTH」等、多重録音によるハーモニーワークで迫る完成度の高い録音作品が充実。人気の名曲CMソング「MIRAGE」、「WHAT DID YOU DO FOR TOMMOROW」は採用されなかった別バージョン楽曲も遂に初公開!さらに『TBSブリタニカ』用に書き下ろされた短編楽曲も多数収録。 

HOME RECORDING DEMO ARCHIVE SERIES VOL.6 - iTunes - Apple

今回は1978年に録音された素材より、映画『キタキツネ物語』のために制作された音源を中心に紹介。新たに発見されたマスターテープ素材から「A WARM WIND'S BLOWING(白い彷徨)」、「IT DON'T HAVE MERCY(雨はナイフのようさ)」、「LIFE IS A MYSTERY(みんなみんな不思議だね)」は、「キタキツネ物語 オルタネイト・サウンドトラックス」収録のものより完成型に近いデモ・バージョンを初収録。主題歌候補として制作されながらも未採用となった作品も余すところなく収録。(※映画主題歌「赤い狩人」のデモ音源はマスターテープが存在せず、収録されておりません。)

HOME RECORDING DEMO ARCHIVE SERIES VOL.7 (Amazon)

待望の第7弾。本作では1978年に録音された素材より、劇中全編の音楽をゴダイゴが担当したことであまりにも有名な名作テレビドラマ『西遊記』(1978年)のために制作された楽曲のデモ音源を紹介します。
現在でも名曲として歌い継がれる国民的大ヒット「モンキー・マジック」や「ガンダーラ」の初期バージョン、三蔵法師の唱える呪文がタイトルとなった幻の未発表曲「ON MANI PAD ME UN」、劇中のハイライトシーンを幾度となく彩った名曲バラード「THANK YOU, BABY」。
アルバムにはミッキー吉野による楽曲が採用されたことで未発表のままだった同タイトルにしてメロディの異なる曲の数々…日本ロック史に燦然と輝く名盤『西遊記』の知られざる制作過程に迫る貴重なデモ音源を集大成した充実の内容となっています。

HOME RECORDING DEMO ARCHIVE SERIES VOL.8 (Amazon)

待望の第8弾!本作では1978年に録音された素材より、TV番組、CMソング、他アーティストやゴダイゴのレパートリーとして提供された楽曲のデモ音源を中心に紹介します。
きちんとした形で聴く事が難しかった「ひらけ!ポンキッキ」のテーマ楽曲、後にソロアルバム『レナ』に収録された「AFTER THE RAIN」、ゴダイゴの重要レパートリー「組曲:威風堂々」のメロディパートを歌った貴重な音源、海外CM用として制作された幻の名曲「TERCEL」、繊細なメロディで迫る「PRELUDE」はそれぞれメロディの異なる複数のバージョンを同時収録。全曲、英語詞で歌われたデモ音源となっています。

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その都度「別の話」が生まれてくるということ

2013年04月07日 | お気に入り♪(マイナーなラジオ局編)

映画「最強のふたり」をDVDで観る。
インタビューで監督自らが語っているように、「分かりやすい構造」のストーリーだ。
そのようなシンプルで、悪く言えば″ 単純な "物語が、フランスのような、現代の人文的・哲学的思想の極みにあった国で、なぜに高い評価を得たのか。 

 

最終講義-生き延びるための六講 (生きる技術!叢書)
内田 樹
技術評論社

内田先生は、師と仰ぐレヴィナス先生に実際に会って話を聞いた時に、なるほど本物の学者はこうなのだと確信したといいます。
「学者」に限った話でもないと思いますので、例によって引用させていただきますと、

ほんものの学者というのは「いいから俺の話を聞いてくれ」という人なんですよ。
こっちに受け止める技量があるかどうかなんて二の次で、こっちにバシバシと「パス」を蹴り込んでくる。
僕はこのレヴィナスの「とにかくパスを出す」というスタイルが本当に素晴らしいと思ったんです。
もちろん、人が来るたびに、レヴィナスは、同じような話をしていたのだと思うんです。
でも、「本に書いてあることを繰り返している」のとは違う。
うまく噛み砕くことのできない話を繰り返し語っていると、毎回その出来事の新しい相が見えてくる。経験の意味が変わってくる。
その経験の書き換えプロセスが実況中継されている。
同じ話を繰り返したのは、その都度「別の話」が生まれてきたからでしょう。そうじゃなければ、あれほど熱くは語れません。

面白い話だと思います。
何度も引用しますが、それは「鉱脈」を掘り当てたからなのだと思います。(アデルの倍音)
よくアーティストのマンネリズムについて、またかよ、みたいに言われることがありますが、発している倍音は生のライブであって、きっと、その時々で違っているのです。
映画や物語の題材やテーマもおなじだと思います。

おじさんや年寄りが繰り返す話のなかにも、似たような鉱脈があるのかもしれません。
ポールは、それを"Listen to what the man said"で言いたかったのです、たぶん。

今日はその"Listen to what the man said" でなくて、ソフトバンクのCMで使われてた曲のバージョン違いを。
3つも並べますが、発している倍音が違っていたので。

サビの部分で鉱脈が現れます。歌いたくなります。

Fun.: We Are Young ft. Janelle Monáe (ACOUSTIC)

なので、歌いやすいように歌詞付きのオリジナル・バージョンを。

Fun - We Are Young [LYRICS ON SCREEN]  

声も演奏も、Jake Cocoのがお気に入り。

We Are Young - Fun. Official Music Video Cover by Jake Coco, Corey Gray and Caitlin Hart

 

屋外でヘッドホンやイヤホンをする習慣はなかったのだが、欲しくなった。
音が外に漏れないしっかりした作り、ポーチ袋に入れてがんがん持ち歩けそうなタフなやつ。

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誰もが傷つき得ること ~ ALONE AGAIN NATURALLY

2013年02月09日 | お気に入り♪(マイナーなラジオ局編)

「翻訳するのは良い趣味だ」 ~ 内田 樹

浄土真宗には喪中という概念はないから、あまり気にすることはないのだけど。

荘厳なレクイエムにはどこか悲しみを強いる儀式的なところがあるが、
「それを悲しむまいとする」志向をもったものに共感することがある。

一聴すると明るくて楽しげなメロディなのに、そこに綴られた物語には痛々しいほどの哀しみがある。
乾いたドライな日常を送っていればこそ、時には湿らせて、心を巡らせてやらないといけないように思う。
そう、ストレッチだ。
そうでないと、ただでさえ偏っているものが、偏ったまま凝りのようになっていくのではないだろうか。
「心は自分ではない」のだから、そこにはあんまりタブーを作る必要もないのだ、しなやかに自由に。

自らの体験でもって感じ得ることなんて たかが知れていると思うから、
小説や文学が今ひとつ不得手な私は、ドストエフスキーを読む代わりにこのようなところで滋養を養う。

ALONE AGAIN NATURALLY

最初のバースなどは放送禁止になってもおかしくないくらいのメッセージを持っている。

In a little while from now         しばらく時間をおいてみても
If I'm not feeling any less sour     この嫌な気持ちが無くならないようなら
I promise myself to treat myself    自分にこう誓ってる、自分をこうしてやろうって
And visit a nearby tower         近くの教会の塔に行って
And climbing to the top, Will throw myself off  頂辺まで登って 身を投げよう
In an effort to make it clear to whoever       わからせてやる
What it's like when you're shattered          誰であろうと粉々になったら どんな風になるかってことを
Left standing in the lurch at a church         こうしてよろけながら教会立っていると、
Where people saying:                   人々がこう言うのが聞こえるんだ
 "My God, that's tough" "She stood him up"   ″あぁ、神様 なんてことでしょう″ ″待ちぼうけをくわされたんですって"
"No point in us remaining" "We may as well go home" ″ここに残ってることもないわね" ″はやく家に帰ったほうがいいわ ″
As I did on my own Alone again, naturally      昔からそうだったけど 一人ぼっちになったよ、あたりまえのように  

神を冒涜するつもりは全くないけど、誰もが傷つき得ること、誰もが弱者になり得ること、
そしてそうなった時のことが 淡々と歌われる。

To think that only yesterday        昨日までのぼくは
I was cheerful, bright and gay       元気で、明るくて、陽気だった
Looking forward to who wouldn't do    ワクワクして楽しみにしていたから 
The role I was about to play        自分が演じる役回りがこんなだとは思ってなかった
But as if to knock me down         でも、打ちのめすように
Reality came around              現実はやってきた
And without so much as a mere touch  大げさなことでなく ほんのちょっと触っただけで
Cut me into little pieces            それはぼくを粉々に打ち砕いた
Leaving me to doubt             ぼくは疑うようになった
Talk about, God in His mercy        みんな慈悲深い神様について話しているけど
Oh, if he really does exist           もし神が本当にいるなら
Why did he desert me            どうして彼はぼくを見捨てた
In my hour of need I truly am indeed  ぼくが必要としていた時に 本当にどうしようもなく求めていたのに
Alone again, naturally             また一人ぼっちになった、あたりまえのように

It seems to me that there are more hearts broken in the world
この世界には もっと傷ついた心が沢山あふれているように思う 

that can't be mended , Left unattended
決して癒されることもなく、相手にもされない心が

What do we do? What do we do?
ぼくたちはどうすればいいんだろう?

なんだかね、あの時の気持ちをすこし思い出した。(目には見えないが、世界にいろいろな形で残っている思いについて。)

前にもギルバート オサリバンにはインスピレーションを受けた。  そんなぼくに何がわかるのか ~ Nothing Rymed

あんまり、三連休には似つかわしくない記事になったので、楽しいやつも。

Gilbert O'Sullivan - Matrimony 1971

 

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夜毎夜毎の炉辺ものがたり

2013年02月03日 | お気に入り♪(マイナーなラジオ局編)

 たまに上手い表現を思いつくとうれしかったりする。(コクリコ坂から~そこに行けないから、上を向いてはいけないという道理はない)

「そこに行けないから、上を向いてはいけないという道理はない」

われながら たまには良いことを言うなぁと。
でも、そのよなことを言わしめるのは、素晴らしい表現者への憧れがあるから。

一昨年はその歌に感激してビデオを作ったり。
″ 空に終点はあるのかしら。夜が来て一日は終わるでしょ。″  2011年の夏空から

その頃に愛聴していた曲をYouTubeで見つけました。
これも歌詞が素晴らしい。
これは自分に向けられたメッセージだって感じることってあるでしょ。
クルマの中でバッハを流してたら、同乗していた連れに、葬式でもあったか??って言われましたが、
ほの暗い調べのなかに豊潤があるように思えたりすることがある。

幾つもの昼と夜を越えて 幾つもの海と島を渡り
真の光を探し続け  彼の旅は未だ終わらず

京都あたりを歩くと、そうだ京都行こう的観光イメージではなく、幾つもの生き死にの物語の匂いを感じたりすることがある。

言葉が意味をなくした都に 隠された愛の言葉を探し
声なき声がすすり泣く 深き暗闇の路上を歩む

誰にとっても同じ現実があるわけではない
それぞれに それぞれの現実があって、それぞれの光景がある。美しい詩だ。

夜毎夜毎の炉辺ものがたり
懐かしき隠者の面影

輝かしかりしかの年月を 取り返すことあたわずとも
それを悲しむまいとして  彼の旅は未だ終わらず

旅人 (中文字幕)

 

″ それを悲しむまいとして "
なんと意気軒昂なフレーズなんだろ。生老病死、誰もが避けて通れぬ苦しみや悲しみを過ごす時に。

「もし君が若い時にパリで暮らすことができれば、残りの人生をどこで過ごそうと、パリの日々はいつも君と共にある。
 なぜならパリは移動祝祭日なのだから」
ヘミングウェイの言葉を彷彿とさせる。
暖かい炉辺の日々は決して過ぎて流れ去ってしまうだけのものではなく、どこで何をしていようと自分について回る、そう思えたら素晴らしいではないか。

 

手嶌葵さんもカバーしたのが、QUEENの「手をとりあって」。
太陽の光も素晴らしいが、月の光も素晴らしい。陰翳礼讃、陰があってこそ際立つもの。

QUEEN 手をとりあって TEO TORRIATTE 本物映像コラボバージョン QP劇場

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夜のしじまに ~ 鼻唄作曲家

2013年02月01日 | お気に入り♪(マイナーなラジオ局編)

月がキレイな夜、

今晩は以前にも載せた、Ladidaで作った処女作でも聴きながら眠りましょ。
(シェイクスピアの詩に、適当に鼻歌でメロディをつけただけのものなのですが、存外気に入ってるのです。またつくろかな。)

夜のしじまに ~ 鼻唄作曲家

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CSN

2012年11月04日 | お気に入り♪(マイナーなラジオ局編)

朝晩はめっきり冷え込むようになってきました。

モンブランを買いにケーキ屋さんに入ると、もうXmasシーズン入りしてるんですね、こないだまで暑かったのに。

(左) フヨウってこんな実をつけるのです。もうすぐパパンって弾けてタネを飛ばすのでしょう。

(右) 昼の2時を過ぎると、もう西日です。ハロウィンの宴の後のようなのはウルシの仲間。
 

坂を下りた小径に新たな紅葉スポットを見つけました。もみじの緑を吹き抜ける秋風が爽やか。
紅く色づいた頃にまた散歩に来よう。

松田聖子の風立ちぬ、今は秋~が、カーラジオから流れていましたが、こちらもそう。
なんだか、イーグルスやCSN(クロスビー、スティルス、ナッシュ)あたりを思わせるアメリカンなコーラスワークが空の高い秋の日に合うな、と思ったので。

How old is your soul ?

Jason Mraz - I Won't Give Up (Lyric Video)

CSN(クロスビー、スティルス、ナッシュ)って、映画「小さな恋のメロディ」のTeach your children,あたりが日本ではポピュラーなのですが、よく似たテイストのこちらの曲を。 

Wasted on the Way - Crosby, Stills and Nash - Lyrics

Favoriite だったのは、Song for Susan、
「翻訳は良い趣味だ」といつものように前置きして訳そうかと思ったが、2行目で手が止まった。歌詞がナイーヴに過ぎる。
しかし、手が止まって隠したくなるような気分になるものには、
フェイクではない本当の痛々しいところに届くフィーリングが込められているように思います
BeatlesのI willがフェイバリットだ、と言えた頃の好み、(ビートルズで一番好きな歌は何ですか。
今でも良いと思うのでクリップ、めめしくて、青臭いやつ。

CSN - Song For Susan

If anyone wants to know where to find me    
I'll be right here in the warmth of your arms
'Cause you you're the one I can trust in
You've never done me harm

I'm putting all my troubles behind me
I don't feel the same when I'm away from your smile
'Cause you you're the one that can calm me down
Whenever I get wild

Fooling myself about how to exist
All by myself there was much I had missed
You came and showed me what happiness is

If anyone wants to know where my heart is
Tell everyone that's it's wrapped around yours
'Cause you you're the one I can turn to
You opened up the door

緑の多い土地柄が気に入っているのですが、かたや住宅造成も進んでおります。
若い桜の木が3本だけ残されておりました。

 

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サザエさん症候群に効きそうな歌を

2012年09月17日 | お気に入り♪(マイナーなラジオ局編)

発見だと思ったんだけどなぁ、あれ → 人間は光のようなものではないか ~ ゴルフィー仮説(多次元境界仮説)

Ph.Diddy、笑える。 のりのり。

woh, woh ~♪

he's super fly grad  彼は期待の星よ
life plans to shape the future, ( that's right ! )  将来有望、(輝いてる~!)
Sees his name in lights 名声は彼のもの、
And a center spread in the Nature , ( all right ! ) ネイチャー誌の見開きに登場よ( 間違いなし! )

女の子はこっちね。↓

La, la,
la la la la la,la ~ ♪

なぜか、元気出るなぁ、これ。 

明日から仕事だ、っていう時に効きそうでしょ。 研究者じゃないけど。

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二谷英明さんとネスカフェのCM

2012年01月09日 | お気に入り♪(マイナーなラジオ局編)

目黒にある二谷英明さんのご自宅で、インターホン越しにお声を聞いたことがある。

奥さまの白川由美さんに代って話されたのだが、
言葉も声も温かくて、厚みのある感じがした。
ヘンな言い方だが、あれほどダンディな肉声をインターホン越しに聞いたことはそれまでなかった。

(CM) ネスレ ニド 「クリーミィな味わい。」 二谷英明 白川由美 (1983-04)

ネスカフェのCMは昔から好きで、このブログでも記事にした。
ネスカフェのCM と遠藤周作 

懐古趣味ばかりでもいけないが、いい大人がたくさんいた。
負けないよう がんばらなくては。ご冥福をお祈りいたします。

マホガニーのテーマもネスカフェで知った。人生のあわいを歌っている。

Do you know where you're going to? 貴方はどこを目指しているのか分かっていますか。
Do you like the things that life is showing you 貴方は人生が見せてくれるものが好きですか。
Do you get what you're hoping for    貴方は望んでいたものを手にしましたか。
When you look behind you、there's no open door 振り返った時には 開いていた扉はもうありません。
What are you hoping for?         貴方は何を望んでいたのですか。

Diana Ross - Do You Know

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腹上死のテーマ ~ burning buildings

2011年12月17日 | お気に入り♪(マイナーなラジオ局編)

細川護煕氏の油絵、「尋胡隠君」で見た、ハッとするようでホッとする得も言われぬ黄色の印象を大事にとっておきたいので、掲載は見送りにしますが、
目の前に広がる宙(そら)を占める赤のパーセンテージが相当に高くなった紅葉景色、
腹上死は色でたとえると そんな風なのかも。

音楽にたとえると、と思ったら、即座に思い浮かんだのがこれだった。
少しハードボイルドに甘いエルトン・ジョン。

面白いサイト見つけた。(あなたが腹上死するとしたら、きっとこんな腹上死。
" ××はお風呂場でタトゥの似合う女子大生に優しく触られて何度も絶頂し、脳の血管がダメージを受けて力尽きます。"
だって。ははは、ダメージに強くならなければ。

ELTON JOHN BURNING BUILDINGS

It used to be a sweet sensation それは甘いセンセーションだった
No price too high for love     愛は金では買えない
Now I pay for this bitter taste   今 この苦い味の代償を払っているが
And the price is not enough    一体いくら償えばよいのだろう

Such cruel spot for your kicks  残酷なまでに急所を突いた君の一撃
Such hard knocks on my heart  ハートは木端微塵だ
How long before the pain ends  この苦痛は一体いつになったら終わるのか
Tell me where living starts      いつになったらまともな暮らしを始められるのか

And lovers leap off burning buildings 恋人達は燃えるビルディングを飛び降りる
Waking up on a sky high wire      空中のワイヤーの上で目覚めながら
Desperation leaves us clinging      絶望の中 僕たちがしがみつくのは
On the edge of a house on fire     燃えさかる炎に崩れていく
家の端
And lovers leap off burning buildings 恋人達は燃えるビルディングを飛び降りる 
Live our life on borrowed time     借り物の時間を過ごす人生
Every flame that ever moved you   君が動くたびに燃えさかる炎は
Touched your lips but never mine   君の唇に触れることはあっても 僕には届かない

No room for conversation        会話の余地など残されてはいない
Cold stares and angry words      冷たい視線と怒りに満ちた言葉
Fall in pieces from our faces       顔面のピースが崩れ落ちる
We read "do not disturb"         近寄らないでと言ってるのだ

Some lovers just go hungry       飢えていくものもいれば
Others beg for just a bite         噛みつこうとするものもいる
You use me under pressure        君はぼくをプレッシャーに晒す
To whet your appetite           そんなに君の食欲を刺激するかい

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移動祝祭日 ~ La Mer

2011年09月04日 | お気に入り♪(マイナーなラジオ局編)

ヘミングウェイが若き日のパリの思い出を綴った「移動祝祭日」を氏は愛読しているそうだ。

「もし君が若い時にパリで暮らすことができれば、残りの人生をどこで過ごそうと、パリの日々はいつも君と共にある。
 なぜならパリは移動祝祭日なのだから」
(ヘミングウェイ)

パリで暮らした日々は、移動祝祭日(movable feast, 年によって日が変わる祝祭日)、
その人の一生のどこにも祝祭日としてついてゆく、という。

海野弘 本を旅する
海野 弘
ポプラ社

作家のインタビューなどを読むと、驚かされることがある。
たとえば村上春樹氏はこう語る。
~小説家として長い歳月にわたって小説を書き続けながら、同時に誰かに好かれることが可能であるとは思えない、
嫌われたり、蔑まれたりする方が、どちらかといえばナチュラルなことみたいに思える。

そんなふうに自嘲することはない。
表現者はたしかに、表現することによって一種の旗を掲げるようなものだから、
選ばれない、支持されないリスクを引き受けなくてはいけないかもしれないが、
岡本太郎氏が言うように嫌われるくらいで丁度いいのだ。
逆説的だが、嫌われる分だけ、のびのびと自由になる権利を獲得できるようにも思える。
岡本太郎氏は、そっちの方が全然大切だと諭しているのではないだろうか。

私が作家先生に求めるのは、強さを持った、全人的な魅力であるようにも思えて、
そこへ行くと、ヘミングウェイの言葉のなんと爽やかで頼もしいことか。
パリなんぞには行ったこともないのだが、言わんとすることは、なんとなく分かる(ような気がする)。

ゆっくりと台風が西日本を通過して、関東でもときどき思い出したように、バラバラっと雨が降る週末。
夕方暗くなった空をよく見ると、今夏あんまり見なかった入道雲がまだむくむくと覆っていた。

( ↓ ) よい歌に恵まれた今年の夏を象徴するかのよう。← 気が早いぞ、紅白は12月だ。
    メロディを少し離れて、少しふざけながら愉しげに、寄り添いながら舞い踊るようにハミングしている。
    ポール マッカートニー風の外し方というか、いくつかのメロディやアイデアが自由に、少し気まぐれに降ってくる。
    こういうイメージは「移動祝祭日」となって、ついてきてくれるのだ。

La Mer (Beyond The Sea) - YouTube Co-Production

 

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