ゴルフィーライフ(New) ~ 龍と共にあれ

目指すはスクラップ・ブックか、はたまたビジョン・ボードか。
隠れ家CLUBゴルフィーにようこそ♪

七つの会議に寄せて ~Paul McCartney - Who Cares

2019年02月17日 | お気に入り♪(ビートリー)

翻訳は良い趣味だ。(内田 樹)

アデルの倍音で記事にしたが、
受肉するような学びには、とりあえず自分の中に押し込んでおくことも必要だ。

自分たちの身体実感をベースにして、それにぴったりの言葉を探し出すことでは、

本当の学びは成立しない。

狭苦しい「自我の檻」から一生出られない。

よく分からない言葉や思想をむりやりにでも押し込んでおくということは大切なんです。

(内田 樹)

逆に、自分たちの身体実感をベースにして、それにぴったりの言葉を探し出すことで
勇気づけられるということも起きる。


七つの会議」に寄せて。

Lalaランドに出演していたエマ ストーンだってこんな気持ちになるのだ。
Another Day of Sun ~ あの日の朝と同じように

励ましてくれるのはポール。
I do”(オレは分かってるよ)

Paul McCartney - Who Cares

A-one, a-two
Did you ever get hurt by the words people say       人々が言う言葉に傷つくことだってあるし、
And the things that they dowhen they're picking on you?  人々の行動が いじめのように感じられることだってあるだろ?
Did you ever get sad by the end of the day                         一日の終わりに悲しい気持ちでいることだってあるだろう。
When they're making you feel like a rusty old wheel          まるで錆びた車輪のような扱いを受けて
That's been left in the rain                                           ずっと雨ざらしのまんまだ
Who cares what the idiots say     誰が馬鹿な奴らの言うことを気にするもんか
Who cares what the idiots do      誰が馬鹿な奴らのすることを気にするもんか
Who cares about the pain in your heart?  誰か君の心にある苦痛を気遣ってくれている人がいるのか?
Who cares about you?                              誰か君のことを気にかけてくれる人はいるのか?
I do                              ぼくがいるよ
'Cause you're worth much more            なぜなら、君にはもっと価値があるから
A fact you can be sure                             事実そうなんだから自信を持て
No need to hide                                 隠さなくていいよ
The love you've got inside                   内に秘めた想いを。
Did you ever get lost in the heart of a crowd  集団の中で自分を見失うことってあるかい。
Have the people around,                                人々に囲まれて
people are pushing you down                     人々は君を押し倒すんだ
Is it driving you mad                             イライラするなぁ、もう
and you're screaming out loud               そして、大声で叫びたくもなる。
And you're wonderin' who's going to recognize you 誰か自分のことを認めてくれる人が現れはしないのか
You’re a ghost in the dark                                  まるで暗闇にいる亡霊だな
 
 
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In The Blink Of An Eye / ポールの新曲

2016年11月02日 | お気に入り♪(ビートリー)

ポールの新曲が届きました。

きりっと寒くなった11月の夜、自宅最寄駅からの帰り道に、歩きながら聴くのが好きです。

特別にはっとするような驚きのあるメロディというわけでもないのに、
とても疲れを癒してくれる。何度も聴きたくなるような滋味がある。

凛とした、少し冷たい空気の中で響かせると、勇気を伴って迫ってくるような音と歌。

よく似た感想を持ったポール近年の曲たち。

Hope For the future/ ポールの新曲、Destiny(運命)のテーマ

( I Want to) Come home/ ポールの最新曲 再び ♪

今回はポール初のクラシック作品となったリバプール・オラトリオで組んだ、カール・デイヴィスが参加したクラシカルな小品。
(ポールは、もっと、カールと組むべきだと思う。 リバプール・オラトリオ)

「翻訳は良い趣味だ」(内田 樹)、
まだ、和訳も見当たらないので、適当に意訳してみました。

Paul McCartney - "En un Parpadeo"

I can see your shadow     君の影が見える
Underneath the moon      月明かりの下を行く君
Maybe a winter cloudburst  寒い冬の土砂降りになりそうだが
Heading this way soon      躊躇わずに この道を進んで行け

In the blink of an eye     瞬きのようにあっという間だった
Many songs have been sung 一体幾つの歌を歌っただろう
Many lives have gone by   一体どれだけの生命とすれ違ったろう
We will never give up     ぼくらは決して諦めはしない
We will hold on to love    ぼくらは愛を手離さない
With no reason to cry    泣かないといけない理由なんてあるものか


この映画は、『スノーマン』で知られる絵本作家レイモンド・ブリッグズの絵本『エセルとアーネスト』(1998年)をアニメーション映画化したもの。「In the Blink of an Eye」は映画のエンド・クレジットにて流れるテーマ曲です。


ポールはもともとブリッグズのファンで、アルバム『McCartneyⅡ』に収録された「Bogey Music」はブリッグスの『いたずらボギーのファンガスくん(原題:Fungus the Bogeyman)』に影響された楽曲。

ボギー・ミュージック、
タイプの全然違うナンバーだけど、もともと自分で楽しむ用に作ったという、好き勝手なガラクタ感が面白い。
ベースやドラム、パーカッションのリズムを幾層も重ねて
いろんな声色のボーカルや合いの手、さらには動物の鳴き声までがかぶさっていく。
たぶん、大方からの評価はそんなに高くないと思うけど、
” Without Bogey Music, Life is imcomplete (ボギーミュージックがなけりゃ人生はまるで不完全だ )"
Woo~ ってのがいい。

Paul McCartney - "Bogey Music" 2011 Remaster

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レヴォリューションのミーム

2015年11月11日 | お気に入り♪(ビートリー)

Tug Of WarとPipes Of Peaceのリイシューに湧いているばかりだというのに、
今度は2000年に発売されて世界各国でチャートのNo1になった「ビートルズ1」が、15年ぶりにリミックスされ、
併せてビートルズのビデオ・クリップ集が初めて公式発売されるなど、7種類のフォーマットでリイシューされた。

同一アルバムが、リミックス版を含めて2度チャートで1位になるのはオリコン史上でもはじめてのことらしい。

11月11日、夜の11時11分にリリースすべく、急いで本稿を書いている。

11:11というようなゾロ目の時刻を、続けざまに目にする体験を持つ人は結構いるそうだが、
私も実家に置いてある貰い物のオーディオ用のデジタル・タイマーの時刻表示が、見るたびに不思議と11:11であることが多くて、
これは何か意味があるのだろか、とよく思ったのを覚えている。

共時性(シンクロニシティ)体験の一種で、勘やインスピレーションが冴えている証拠だという説がある一方で、
晴れ男や雨女と同じで、単に記憶や印象に残りやすいだけのことだという説もある。

映像の修復作業は、まるで名画の修復作業を見ているかのようだ。

The Beatles 1 Video Collection Restoration Trailer

restoreされたビデオクリップは沢山あるが、Revolutionを通しで見たことって、実は殆どなかったかもしれない。

もともとは、もっとスローだったジョンの曲をもっとアップテンポなロックに仕立てようというアイデアを出したポールのコーラスが効いている。

モータウン風?の"シュビドゥワ シュビドゥワ~♪"ってのは映像のLive版でしか聴けないし、
Don't you know it's gonna be? (どうなるか分かるかい?)っていう合いの手を挟むようなコーラスも、

レコード盤ではファルセット気味だが、こちらのLive版では、野太くて格好いい。

ホフナーベースのボディーをうねらせるアクションも決まっている。
ラクダシャツみたいな恰好だというのに、それすら格好良く見えてしまう、ほんとに。あぁ。

1:50過ぎからのあっはん、ハァハァ、
そして僅か20秒足らずの間に、一気にエクスタシーに向かうかのようなラウドな野性は、ゲンスブールのジュテームの先を行ってる。

こちらの映像とかもリストアしてほしいなぁ。

ジョン レノン曰く、後のヘビメタの先駆け的な曲とのことだが、ラウドなRevolution同様、
ジョンのヴォーカルにぶつけてくるポールのシャウトするコーラスの野太さが格好いい。

Beatles - Ticket to Ride (Live at Wembley Stadium 1965)

 

 

天才というのは、ゴールデン・エイジという言葉があるように連鎖的に一気に出現するらしい。

石器時代に、仲間のハンターが棒を使っていたのに、一人だけ火打ち石を打ちつけて短刀を作った人がいたのはなぜなのでしょう。
仲間たちが草の根や木の実を採っていた時に、一人だけ地面に種を蒔いているような人がいたのはなぜなのでしょう。

たとえば、古代エジプト文明が産んだとてつもない巨大建造物であるピラミッドも、
クフ王の巨大ピラミッドをはじめとする最も巨大なものは僅か100年間の間に作られている。

紀元前5世紀のギリシャでは、アテネという都市国家に、
プラトンやソクラテスの哲学、アリストテレスやエウリピデスの詩が生まれ、
2000年後のフローレンスという都市国家では、ミケランジェロやダ・ヴインチらの巨匠が誕生し、ルネッサンスが起きた。

もっと最近でも、音楽の世界では数十年間で、ジャズやリズム&ブルースや、ロックが一気に拡がったし、
昭和のプロ野球には、巨人やONがいた。
ラーメン文化がここまで大きなムーブメントになったのもここ20年くらいだろう。
(少なくとも、20年前に、東京で博多とんこつラーメンを食べようと思ったら、環七のなんでんかんでん、とか限られた店に行くしかなかった)
進化というものは、ある時、一気にやってくる。

そこには「ミーム」と呼ぶべき、「人から人へと共有され、受け継がれていく行動様式や知恵のように、伝播していくもの」があったという。

遺伝子ではなく「ミーム」が、私たちを変化させる最も強力な手段になる。

例えば、何匹かのチンパンジーが、小枝を使って穴から餌の蟻をつり上げることを覚えたとしたら、
やり方を学ぶことで、一匹のチンパンジーの脳から、他の仲間のチンパンジーの脳に直接伝わり、
たった一晩で、チンパンジーの知性によって、生き残り戦術がガラッと変わってしまう。
生まれつき備わっていたスキルや遺伝子を通して次の世代に受け継がれるものではない。
天才と呼ばれる人たちの思考や癖、感情のパターンというのは、
遺伝子ではなく、周囲の出来事や人々によって心の中に、種が蒔かれ、作られていくもの。

遺伝子のように必ずしも世代を跨がなくとも、進化 -evolutionやrevolution -は起きるものだ。
そういうミームを選び取るかどうかにかかっている。

突然変異のように見えても、ラングストンの蟻のようなものかもしれないし。
(神秘を創造するシンプルな仕組み)

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ポールの新曲、Destiny(運命)のテーマ

2014年09月27日 | お気に入り♪(ビートリー)

この夏、そこにあった宇宙。 (恩寵の時空、色彩の記憶)

 

鼻先すぐのところに朝露の雫の冷たさを感じながら、
そこでは異界の断片が漏れ出して(Revealして)いるようでもあった。

風景というか、空気の質感みたいなものが似ている。

ポールの今度の新曲は、なんと、アクション・シューティング・ゲーム「Destiney」のテーマソング。
”なお、ポールは作曲家のマイク・サルバトーリとマーティ・オドネルとともにゲームのスコアも担当しています”とのこと。
ポールの音楽は異界のフィールドをも行き来する。

内田樹先生の鋭い論考は、音楽にまで及ぶ。

私たちの自己中心性と愚鈍さの核にあるのは、判断基準のでたらめさではありません。
むしろ、判断基準のかたくなさです。

マルクス主義が支配的なイデオロギーである時代が終わった今でも、
多くの人々は依然として歴史は「鉄の法則性」に従って粛々と「真理の実現」に向かって流れていると信じています。
これは、ほんとうです。
さすがに人間社会が「未開」から「文明」へ直線的に進化していると素朴に信じている人は少なくなりましたけれども、
いまここにあるものだけが存在するに値するものであり、存在するに値しないものは消滅した
(あるいは、消滅したものは、存在するに値しなかったものだ)
という「歴史の淘汰圧」についての信頼は にわかには揺るぎません。
「これからは・・・の時代だ」とか「・・・はもう古い」ということばづかいの前提にあるのは、
この歴史の淘汰圧への盲信であると言ってよいでしょう。
このような考え方を本稿では「歴史主義」と呼ぶことにします。
歴史主義は音楽史を語るときの私たちの考え方にも深く浸透しています。
現に、いまだに「今・ここで・私が」聴いている楽曲こそ、
歴史の審判と市場の淘汰を 生き延びた、もっとも洗練され、もっとも高度で、もっとも先端的な音楽であると、
何の根拠もなく信じているリスナーは少なくありません。

インドの探査機を含む7台もの火星探査機が火星の軌道に集まっているというニュース、
映画ゼロ・グラヴィティの製作費より安いコストでインドの火星探査は実現したというから凄い時代になってきました。

さて、科学が力を持った背景にはダーウィンの「進化論」の発表が関係していて、
新しいこと、変化することが「向上」することを意味し始め、
「生存競争」に生き残るために変化してゆくことが正義と同等の意味を持ち始めた、という考え方があります。
(芸術とはナニモノなのか)

内田先生が指摘する「歴史主義」は、同時代に、「進化論」に裏打ちされて常識化していったものだと考えることができます。

太古の黄金時代や古来の聖典にこそ真実が存在し、
参照すべきは未来ではなく、過去や創世記にある、という考え方は捨てられた。
進化することや、新しいことが良いことだ、というのが常識になった。

ゲーム「Destiny」で展開される世界は、ポスト地球の近未来の世界。
ポスト終末的な世界観は、今の延長上にある「変化」というレベルを超えた、大きな断絶があるように思います。
進化論でいうと、自然淘汰や自然選択ではなく、突然変異。
20世紀が思い描いた21世紀の未来感と、今現在の21世紀が思い描く未来感は異なってきているように思うのですが、
それは、「変化」というよりは、異なるものへの「変性」、「変容」のニュアンスが強くなっているような気がします。
今の延長線上にはない変わり方への期待や不安が、進化論ではなく、聖書的な創造説的な方へ人を向かわせるような気がする。

「地続きではない」未来という世界の捉え方は、仏教的であり、量子論的でもある。

そういう処にも、たずさえ、口ずさんでいけるような曲を作るポールはえらい、と思うのであります。

Some hope for the future; Some wait for the call  幾ばくかの未来への希望  呼ばれる時を待っている
To say that the days ahead will be the best of all  そして言うんだ これからの日々は最上の時間になる
We will build bridges up to the sky         我らは空に向かって橋を架け
Heavenly light surrounding you and I        天上の光が僕らを包み込む

From out of the darkness our future will come  まったくの暗闇の中から 僕らの未来は立ち顕れる
If we leave the past behind            過去を置いてこれたなら 
we’ll fly beyond the Sun              太陽の向こう側にでも行ける
We’ll be together, sharing the load      僕らは一緒になり 共に苦難を分かち合う

Watching in wonder as our lives unfold   僕らの生命が展開していくのを驚きの眼で眺めている

Hope for the future, It’s coming soon enough     未来への希望、すぐにやって来る
How fast can we achieve?                   僕らはどのくらいの速さで達成できるだろうか?
Hope for the future, It will belong to us,     未来への希望、それは僕らのものだ
if we believe.                                                信じることができるなら

Hope shines brightest in the dark          希望は暗闇の中でさえ、輝くことができる
Where nothing’s ever seen             何も見えない暗闇にあろうとも
Lighting undiscovered places no one’s ever been  知られざる、誰も知らない所を照らしている


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プルーデンスな春

2014年03月16日 | お気に入り♪(ビートリー)

 裏拍が引っかかりながら、表拍と交互に組み立てられて鳴っているような感じ、とでも表現すればいいのでしょうか。

エンディングで聴かれるドラムの鳴らし方が凄いと思ってるので、同じところにフォーカスしてる動画を見つけると嬉しい。

予定調和的なさらさらした流れではなく、ピタリと決まったところに拍を決めてこない、ずらしの妙。
異界が堰を切ったように、ぶくぶく、どかどかと、溢れ出してくる感じ。

The Beatles - Dear Prudence - Amazing Drum Solo isolated - Ringo Starr E... (+playlist)


単に陽気な太陽の歌にとどまらない、荒ぶる自然の変容(metamorphose メタモルフォーゼ、変身・変態)の結果としての、穏やかな陽射し溢れる春。

聖娼シャムハトは自らが媒介となり、がちがちに固まったものを「分く」存在として、野人エンキドゥの塊をほどき、人間へと変貌させたという。
しまいこんだ内側の「粘膜」を露わにすることで、忘れ去られていた「内側」を外側に出していくという、ギルガメッシュ叙事詩に出てくる物語のようでもある。
(「あわいの力」にあった、粘膜と内臓を見せ合うことについての考察は、エログロぽくもあるが、なかなか的を得ているように思いました。)
もののけ、とか春と修羅、とか、世界の成立にかかわる力についての話でもあるのです。

Dear Prudence, won't you come out to play
Dear Prudence, greet the brand new day
The sun is up, the sky is blue
It's beautiful , and so are you
Dear Prudence won't you come out to play

宇宙には光や音の周波数が溢れている
そして、数学的に測定される宇宙の本質は、水面の波や持続するエネルギーのような「永続重力波(Standing Gravitational Wave)なのだといいます。
(粒子的な物質を持たない真空がポテンシャル・エネルギーを持っていたり、宇宙には未解明なダークエネルギーが存在したりする。)

ピラミッドのような四面体の形をした水の分子は、音や光の周波数を分化させて、ユニークな結果を生み出す。

水には、宇宙に溢れる光や音から様々な振動を発現させるマトリクスになる、という性質があるのです。

周波数は人間の組織に著しい変化を作り出している。
宇宙の中心からの音波、またはDNAはSGW(永続重力波)は、DNAや身体の部分をサイマティック(振動視覚化的)に再構築する。
これが一般に言われるヒーリングである。
さらに言うと、瞳の色からつま先の形まで、身体の細部のすべてに固有のバイオソニック(生体音響)振動が存在している。

各細胞には固有の周波数、またはエネルギーのサインがあり、近似する周波数を持つ細胞が組織を形成し、ひとつひとつの細胞とハーモニーをなしながら、また違った周波数で振動する。
突き詰めていくと、ハーモニー、恒常的なバランス、とは振動によってコントロールされている。

量子論やひも理論で説明されるように、物質は突き詰めると、振動になる。

そして、虹色の中央にあるのが黄緑色のクロロフィル、528Hzの周波数。

身体のなかの様々なバイオソニック振動が緩んで共鳴しやすくなるのが、クロロフィルの周波数に溢れる春の季節なのかもしれません。

生命を生み出す場のエネルギーについて以前取り上げましたが(場を考える ~ 意識や生命の見える化に成功した。 )、
水というプリズムのひとつひとつが整って、全体として規則正しい場を形成するようになると、
水のマトリクスが作り出す振動の波はお互いに干渉し、共鳴して、どんどん振動を増幅させていくはずです。

振動から見た世界を考えてみると、
太陽の光や、鳥の鳴き声、木々や風の音といった、光や音の周波数が満ちてくる春という季節は、
春が運んでくる雨雲や雪解けの水と相まって、どんどん振動を増幅させては、世界が倍音で満ちてゆく時季なのかもしれません。

ジョナサン・ゴールドマンによる、6つのソルフェジオ周波数のシーケンスを使った「聖なるハーモニー(Holly Harmony)」。
この周波数には、私たちの肉体的、精神的、感情的、霊的な本質に入り込んで、ストレスや病気をもたらす不調和なエネルギーを無効化し、消散させる働きがあるそうです。

この一年にお疲れ様~。

ダブル受験も重なったこの年、ようやくの春。


 

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New !

2013年08月31日 | お気に入り♪(ビートリー)

ポールの新曲「New」が発表されました。同名のアルバムも10/14に発売予定。
前回のDriving Tourでも当時新曲だったDriving Rainのパフォーマンスが素晴らしかったので、新曲をたずさえての秋のツアーがますます楽しみになりました。
ストーンズっぽいポールと来日公演の思い出

韻を踏みながら、韻を探しながら歌を作るっていうのは、思いがけない効果を生むようなところがあって、シンプルなワーディングに不思議な深みが与えられるようなことが起こる。
ワーディングや、韻を大切にする言葉使い、といった肌理の細やかさは、
発声の仕方を工夫したり、単なる話し言葉としてではなく楽器のように鳴らしてみたり、といった創意を生みだすベースになると思う。
深みを添えるだけではなく、新しい次の転回形へと発展するチカラを与えられる。

~ 翻訳はよい趣味だ。(内田 樹)

訳をつけておきました。

とてもシンプルな歌だけど、新しいパラダイムに居る人には、新しい自分を後押ししてくれるようなバイブレーションを感じるのではなかろうか。

( ↓ )  どんな文字にもなり得る三本線、こういうラインを何て呼ぶのだろう。

マイナスを消す働きのあるハ行のバイブレーションなどに見られる、宇宙の響きや波動と合わせていくといったテーマを連想させるような、シンボリックな3本のライン、
なんだか、その時々のバイブレーションを映し出してくれそうに見える。
バイブレーションを感じることができれば、今度はそれをベースにして転回形を生み出せるかもしれない。
音楽の語法を置き換えることでのテーマアップ。

Don't look at me       ぼくのことを見るんじゃない
It's way too soon to see     早過ぎるよ 見るには
What's gonna be , don't look at me 何かが起きるのはこれから、だから見ても仕方ないよ
All my life          ぼくはこれまでずっと
I never knew what I could be  自分が何になり得るのか、 
What I could do          何ができるのかも分からなかった
Then we were new        ようやく生まれ変わったぞ
oo-oo-oo-oo           うーうーうー

You came along                           きみが現れて 
And made my life a song    ぼくの人生を歌に変えてくれた
One lucky day you came along  とあるラッキーな日に きみはやって来た
Just in time         まさしくピッタリのタイミングだったよ !
While I was searching for a rhyme ぼくが韻を探しているあいだに
You came along          きみはやって来た
Then we were new        そして我らは新しくなったのだ 
oo-oo-oo-oo           うーうーうー

We can do what we want     我らはやりたいことが出来る
We can live as we choose     我らは選んだとおりの人生を生きることができるんだ
You see there's no guarantee   分かるだろ、保証なんてない
We've got nothing to lose     失うものなんてないのだから

Don't look at me         ぼくを見るんじゃない
I can't deny the truth       真実は否定できない
It's plain to see , don't look at me  それはもう明白だ、だからぼくを見ても仕方ないよ
All my life            ぼくはこれまでずっと
I never knew what I could be    自分が何になり得るのか、 
What I could do             何ができるのかも分からなかった
Then we were new        ようやく生まれ変わったぞ
oo-oo-oo-oo            うーうーうー 

ごるひーらいふ(NEW!)ってタイトルはどうかな。

 We can live as we chooseって言葉も拝借して、face the strengthに代わる副題に。

 『心は自分ではない』にも似たメッセージ。

  たとえば99%が、ぐちょっとした曇天であっても、1%の晴れ間が本来の自分だと決める。
選択と決定の積み重ね、大きな力はあるにちがいないが、それ以前は自分で決めていけることばかりだ。
選択権を握っているということは、すごいことだ。
大きな力への影響力を握っているということだから。

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That's What It Takes

2013年06月03日 | お気に入り♪(ビートリー)

「翻訳は良い趣味だ」

That's What It Takes、

副作用みたいなものかな。何か成そうとした時に求められる代償みたいなもの。

George Harrison - That's What It Takes - Lyrics

And now it begins to shine               ようやく輝きだした
And you found the eyes to see         今のきみの眼なら見えるだろう
Each little drop at dawn of ev'ry day  夜明け毎 ひとつひとつの小さな朝露の雫を

Your smile, it comes back to me       きみの微笑みがもどってきた
And whatever you may say                何について話をしようと構わないが
Don't let it stop, never fade away       その微笑みは決して忘れないで 
As we got to get out in this world together  一緒にこの世界に居ながらに抜け出そう
Doesn't really matter if we start to make some changes  ちょっとした変化から始めても問題ない

If that's what it takes (that's what it takes)       もしそうしないといけないなら
Then I've got to be strong (that's what it takes)  ぼくは強くなろう
Don't want to be wrong                                            悪い方向には行かせない
If that's what it takes                                                それが求められたとしても
 The closer I get Into that open door                      あの開かれた扉に近づくにつれ、
I've got to be sure                                                   ぼくは確信するのだ
If that's what it takes                                                必要な事柄が何なのかを

And now that it's shining through                         ようやく輝きが満ちてきた
And you can see all this world                               きみは世界を見渡すことができる
Don't let it stop, never fade away                           見渡すことをやめるな  霞ませてはいけない
If we got to be in this life forever,                    永遠にこの生命と共にいられるなら
Then we'd better be taking all the chances    すべてのチャンスを活かしていくほうがいい

( ↓ )  ジョージはギターにジャケットを着せていた。  

        入院中もタンクトップやTシャツばかりで、

        めったに着ないパジャマだけど、第二ボタンが赤いのは勝利のしるし。

        右肺の2cm大の原発巣が消失したのだ。

        間も無く、今週中には、このベッドとお別れだ。

        副作用もあるけど、戦いの第一章は終わり。帰艦の軌道を探るべし。


ジョージとジェフ リンのコンビネーションは、ボブ ディラン、ロイ オービソン、トム ペティまで巻き込む。 旅するウィルベリー一族によるナンバー。 いろいろあるけど、個人的に気に入ってたやつを。

The Traveling Wilburys Last Night- Track 4 (Lyrics)

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夜明け前のゴールド - "Golden Earth Girl"

2013年05月24日 | お気に入り♪(ビートリー)

朝陽が昇ると青くなっていく

少し前、ゴールドに輝く空。

 

「翻訳は良い趣味だ」

ゴールドな地球をたたえる歌、讃えるというよりも湛えている。

バックでは、ドップラー効果のような、波動の共鳴音のような音がする。

Paul McCartney - "Golden Earth Girl"

 

Golden Earth Girl, Female Animal            黄金色に輝く地球の少女、野生の娘
Sings To The Wind, Resting At Sunset    風にあわせて歌い、夕陽に休む
In A Mossy Nest                                         苔むした寝ぐらで
Sensing Moonlight In The Air                   宙に漂う月光を感じながら
(Moonlight In The Air)

Good Clear Water Friend Of Wilderness   甘美な澄んだ水、野生の友
Sees In The Pool Her Own Reflection.      水溜まりに映る自分の影を見てる
In Another World                                           違う世界で
Someone Over There Is Counting.             その向こうの誰かが数えている

Fish In A Sunbeam, 
In Eggshell Seas.       太陽の光に輝く魚、卵の殻みたいな海

Fish In A Sunbeam,  Eggshell Finish.        太陽に輝く魚、マットな仕上げ

Natures Lover Climbs The Primrose Hill,  自然を愛する彼女、歓楽の丘を登る
Smiles At The Sky Watching The Sunset  空に向かって笑い、夕陽を見つめている
From A Mossy Nest.                                     古びた寝ぐらから
As She Falls Asleep She's Counting ...      眠りに落ちながら、彼女は数える

 

~ primroseをpromiseと取り違えてました。

  primrose(プリムローズ、サクラ草)っていうのは、シェイクスピアのマクベスにある表現を引いているのかもしれません。そこでprimrose pathというのは、歓楽や快楽の道、あるいは放蕩と訳されています。「約束の丘」みたいなピューリタンな訳より、自然でnature's plan的で、文意にあってると思います。


eggshell finishedっていうのは、卵の殻の表面がつるっとしてないように、光沢仕上げでないマットな質感のことをいうそうです。

Fish in a sunbeam、太陽が射したら空が青くなる。ゴールドは何処へ。

 

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ビートルズで一番好きな歌は何ですか。

2012年10月06日 | お気に入り♪(ビートリー)

harman/kardonのスピーカーで随分クオリティのあがった音を聴きながら、
パソコンを替えて、最初にブログに何を書こうか、と考えていた。
(あさってのゴルフで華々しい結果を結実させて、ばーん!と景気よくいこう、とも思ったが、あんまり高望みはしないほうが身のためだ。)

" ビートルズで一番好きな歌は何ですか? "

誰もそんなことは聞かないけれど、難しい質問です。

でも一度、UCLAのサマースクールにいた頃に先生役だったBarbraとそういう話になったことがある。

他にも好きな歌は沢山あるのだが、なぜかその時、ぼくは" I will が一番だ"と言った。

地味で控えめな小品だけど、素朴でキレイなメロディに乗せて歌われる詩は、深い優しさと強さに満ちている。そして、ちょっとさみしげだ。
Barbraはその答えに驚いたように、" なんてロマンチックだこと "、みたいに言っていた。

ホワイトアルバムと呼ばれるそのジャケット、
Sgt・・・の狂騒の後に発表された、シンプルだけど、とてつもなくバラエティに富んだアルバム。
I willの入ったB面の深淵な静けさ、が好きで、夜中とか、独りのときに聴くのにぴったりだった。

I Will - The Beatles Lyrics

訳すと野暮になるけど、 すごい何かを持ったフレーズがさりげなく歌われる。

For if I ever saw you, I didn't catch your name.

( ↓ )いつかまた歌いたくなるかもしれないので。

I Will by The Beatles - karaoke version.wmv

Barbraはこの声に世界が惚れた、ようなことを言っていた。 

Twist and Shout - The Beatles

I will とtwist and shout、タイプは違うのに、どちらもすごい。
本当は一番なんて とても決められないのです。

The Beatles - Twist And Shout (1965)_HQ

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月悦び♪

2012年09月29日 | お気に入り♪(ビートリー)

なんだか訳わからないけど、すごい。。

一部のファンの間では、意味不明だけどどぎつそうな歌詞や、
ブチ切れたようなシャウト、等々の理由で根強い人気のある曲。 

曲の終りのほうで、ポールが得意のマウス・ベースでリズムを刻み始めたかと思うと、
途中からメロディが流れ出て止まらなくなったかのようなハミングに突入していくとこ、が大好き。

(この曲風に表現すると、鼻血ハミング、とでも呼んだらいいのでしょうか。)

 Monkberry Moon Delight っていうのは、 " 尽きせぬ悦び " を意味する隠語で、これはドラッグソングだという説もあれば、
ポールによれば「monk」は子ども言葉の「MILK」で、
「Monkberry Moon Delight」とは、「イチゴ・ミルク・シェイクみたいな飲み物」とのこと。
これもまた、何でも歌にしてしまうポールならではの、どうにでも解釈できる歌ということでしょうか。

明日は中秋の名月(たぶん台風ですけど)、
ブログを始めて半年くらいの頃、こんなコメントを残して放置していましたが、手を入れてみました。

歌詞に対するコメントが国を問わず多いようなのに、日本語訳が見つからない。
夢の旅人みたいに対訳してみようか、と思いましたが、
ネットに見つけたコメントの通り、英詩自体が様々なので、やめました。
ちょっとエロくて手に負えない部分もあるので。。
  ~ "catch up(catch up) super delay(super delay)" 
    強いて翻訳するなら「追いつけ、追いつけ、超遅れてるぞ」ぐらいか? 
    となっていたはずなのだが、ネット経由で入手した版では、
    "Ketchup (ketchup) Soup and puree (soup and puree),"
    「ケチャップ、ケチャップ、スープとピューレ」 てなことになっている。
    おい、全然違うぞ。 どういうことだ ?

Monkberry Moon Delight (Tribute to Paul McCartney)

So I sat in the attic, A piano  at my nose,         そう、屋根裏に座ってたら、 鼻をつくピアノ
( A cannon up my nose)                    ( 鼻に近づく大砲)

And the wind played a dreadful cantata (touch her ...).  そして風が怖ろしいカンタータを奏でてた
Sore was I from the crack of an enemy's hose,     ひりひり痛いのは やつのホースにヒビが入ってるせい
And the horrible sound of motor (tomato...).        モーターのいやな音がする、(トマトの音)
Catch up (ketchup) super delay (soup and puree),  キャッチアップだ ! (ケチャップ だ ! )  超のろま (スープとピューレになるぞ)
Don't get left behind (get left behind)...          遅れるなよ(取り残されるわ)
   
When a rattle of rats had awoken,             ネズミのガラガラがうるさくて起こされた     
The sinews, the nerves and the veins.          筋肉の腱や神経や静脈まで目覚めたんだ
My piano was boldly outspoken, in attempts to repeat its refrain.  オレのピアノは大胆で率直で、このリフレインを繰り返したがってるんだ
So I stood with a knot in my stomach,      だからオレは立ってた、胃に結び目を作って、
And I gazed at that terrible sight          そしたら怖ろしい光景を見たんだ

Of two youngsters concealed in a barrel,     二人の若者が樽のなかに隠れて
Sucking monkberry moon delight.           しゃぶってたんだ、モンクベリームーンデライトを


Well, I know my banana is older than the rest,  オレのバナナは他のに比べたら老いぼれだ
And my hair is a tangled red tar (beretta).      毛はもつれて、赤くてヤニだらけ (ベレッタ

When I leave my pajamas to billy budapest,   オレのパジャマなんか ビリー ブダペストにくれてやった
And I don't get the gist of your letter (your letter...).   おまえの言ってること 意味が分かんないよ

monkberry moon delight  モンクベリームーンデライト、尽きせぬ悦び、、

あんまり、中秋の名月らしからぬ歌でした。

あらためて見たら、なかなかよい文章を書いていたので →天上の月、水上の月 (1Q84 その2)

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インスピレーションをありがとう ~ Martha, my dear

2012年09月16日 | お気に入り♪(ビートリー)

多次元境界仮説の発見から一夜明けた今日は、まーくんの誕生日祝い。

無駄話ばっかりでごめんね、

きみはいつだって僕のインスピレーションの源だ、

マーサ、マイ ディア。

今度は塩麹ではなくて醤油麹が熟成中。

MARTHA MY DEAR-THE BEATLES

Martha my dear,
though I spend my days in conversation,
please remember me.

Martha my love, don't forget me, Martha my dear.

Hold your head up,you silly girl, look what you've done.
When you find yourself in the thick of it, help yourself to a bit of what is all around you, silly girl.

Take a good look around you, Take a good look, you're bound to see
that you and me were meant to be for each other, silly girl.

Martha my dear,
you have always been my inspiration,
please be good to me.

Martha my love, don't forget me, Martha my dear.

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ゼロ・ポジションを探せ

2012年07月08日 | お気に入り♪(ビートリー)

ニュートラルで、一番チカラを込めることができるゼロ・ポジション。

ブログの副題 ~ 夏は来そうだ、が泣いてるぞ。

これでは、ぼくには夏は、一生来ぬ(こぬ)。じゃないのか。

そんなことないよ、誰だってゼロポジションは持ってる、ゼッタイ見つけられるぜぇ、って感じ。

Paul McCartney - Brown-Eyed Handsome Man

うまく探せなかったようだけど、いつも何度でも、探してみればいい。

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彼女がそこに立っていたから♪

2012年06月30日 | お気に入り♪(ビートリー)

この演奏いいなぁ、groovyだ。!

ビートルズの英国デビュー・アルバムのオープニング曲なのだが、オリジナルの素朴さを通り越したノリにしびれた。
この曲にはこれ以外はありえない、と思えるオリジナルのボーカルのノリの良さをいっそう鮮やかにする、オカズの効き具合。

こういう試み(どういう試みだか、ミックス違いなのか、何が起こっているのか、よくわからないけど)は大歓迎だ。

 荒削りなまま疾走する17歳のビート。

The Beatles - I saw Her Standing There (with lyrics)

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Somedays♪ ~ 神話的構造を求めてはいけない

2012年06月30日 | お気に入り♪(ビートリー)

「翻訳はよい趣味だ」。

テキストのベタ打ちではなく、かるた風にしてみた。

Yesterdayは言うに及ばず、"day"の関係するタイトルに名曲が多いと言われるポール。

このSomedaysも、間断なく紡がれてゆくメロディのうえで、弦やオーボエの音がこれまた絶え間なく蠢いては、心象風景の大切さを語っている。
アムステルダムの船上祝祭日





自分の思考はあたかも一直線を進行しているかのように思える。
振り返ると、たしかに一直線に見える。
でも、実際は無数の転轍点(てんてつてん)があり、無数の分岐があり、それぞれに「私が採用しなかったプロセスと、そこから導かれる結論」がある。
分岐点まで戻って、その「違うプロセスをたどって深化したもの」の背中を追いかけるというのは、ものを考えるうえで大切な仕事だ。
「起きてもよいのに、起きなかった出来事」のリストを思いつく限り長くすることは知性にとってたいせつな訓練だ。
「起きてもよいことが起きなかった理由」を推論する仕事は「起きた事が起きた理由」を推論するのとはかなり違う脳の部位を使用するからだ。
(内田 樹)

さすが、ウチダ先生、もっとブログに時間を割こうという決意表明までリーダブルだ。
起きなかった出来事の背中を追いかけたくなるのは、おじさん特有の心理なのかもしれない。

まもなく、46の誕生日を迎えようとしているが、
私にも、引きとめもしなかった背中、追いかけなかった背中、が沢山あるように思える。
~「あっ」と思って振り返ると、もう角を曲がりかけていて、背中の一部しかみえない。

アイデアや文章に限らず、自分が進んでいる道に「どうも展望がない」ということがわかったころには、ついてゆく背中は見えなくなってしまっている、
「そうだ、あの時の背中についてゆけばよかったんだ」、
そして「いっしょに角を曲がって、袖口をがしっとつかむんだった」、と思うようなことがある。

「小さな背中を引きとめもしなかった」、
格好よくも聞こえるが、今となっては背中を見失ってしまっただけなのかもしれぬ。
やさしさの街角
なんだか、ほろ苦い話だが、その背中はいつまでも見えてるはずもない

そういうもののような気がする。

これもウチダ先生の受け売りなのだが、やせ我慢こそがダンディズムらしい。
追いかける背中が見えないのでは仕方がない。

やせ我慢を続けるのも、まぁよかろう、と思うことにしよう。

「人生は自動販売機ではない」のだから、報いがないほうがむしろ当たり前のことなのだ。
(100円入れれば100円の缶コーヒーが出てくるわけではなく、持ち合わせの天賦が1万円分ほどあったとしても、1万円分の買いものができるわけでもない。)

だから、ことさらに不幸だったり、不運だったりするわけでもない。

イエス キリスト的な神話的構造を求めるほうがどうかしている。

 

街場の読書論
内田樹

太田出版

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変装をしていても

2012年06月17日 | お気に入り♪(ビートリー)

London townのバックカバーのPaulの写真が好きでして。
(Twitterのアイコンで着ているシャツはきっと影響を受けている。)

ほかではなかなか聞けない、お気に入りのdress me up as a robber のearly takeを乗せて、
スクラップブックでも作るように。

正規テイクでは歌詞が加えられ、堰を切ったように流れ出すスパニッシュな間奏のギターがいいのだが、こちらもデモテイクとは思えない異色のインスピレーションにあふれている。 
(完成品になる前のバージョンを聴くのは結構おもしろい。)

モーツァルトの凄さについてはよく語られるところだが、
多彩な楽想が頭のなかに渦巻いては形になっていくさまは凄いと思う。
プロで音作りのツボを心得ていれば出来てしまう曲ではなくて、
インスピレーションが降ってこないとこんな曲は書けないよなぁ、という曲はなんとなく分かる(ような気がする)。

そんなポールの歌ですが、大仰なメッセージというよりは、
変哲のない普通の物事を慈しむ詩がいっぱい、なのです。

どんな格好をしてようが ぼくは変わらない。

If we go on forever, I may never make a change.
永遠というものがあっても、ぼくは変わらないかもしれない。

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