ゴルフィーライフ(New) ~ 龍と共にあれ

目指すはスクラップ・ブックか、はたまたビジョン・ボードか。
隠れ家CLUBゴルフィーにようこそ♪

[2018年6月] 短くクラブを持って、振り遅れないタイミング重視のゴルフを。

2018年06月06日 | ゴルフィーライフ<気づきとアイデア>

今季は退院後、3W毎の通院時に治験の適用もなく、高額医療が続くこともあって、ラウンドの頻度を見直してみることにしました。
しかし、それすらも好機にしていきたい。

少し間隔を空けたほうが、フレッシュな気持ちで、あまりスコアに汲々するばかりでもなく、
ゴルフの内容が良くなることもある。

( ↓ ) いきなりPar発進後、続けてバーディーも奪取。その後、Parを採りきれないながら、大方ボギーでおさめる。
   何より、このところ常態化していた10以上の大叩きが一度もない。
   後半IN15番で、3アイアンで210yard先のフェアウェイ真ん中に置いた後の2打目、
   残り100Yardからのウェッジショットを高く上げ過ぎてショートしてバンカーに掴まって7を叩くなどしたが、
   その前の14番はあわや再びのホールインワンかという、ピンデッドの当たり。
   いつもなら、左サイドを怖れて、右目に打ってしまうのだが、この日はピンデッドを狙いに行けた。
   たぶん、クラブを短く握ったりしているうちに、リズムも良くなったのだと思う。


( ↓ ) これは約1か月前、前半は2ホールで10の大叩き(それでもハーフ52だ)、
    後半は流し気味になってしまい、Parすら取れていない。



少し間を置いたことで、シンプルに原点に戻ることが出来たのだと思います。
 昔子ども時代、バッティングが得意だった頃に、
 バットを短く持って、芯で球を捉えるようにしていたことを思い出していた。

 特にティーショットで振り遅れて右にOBするようなホールでは、短めにグリップするのが有効だった。
(この日はめずらしくOBがなかった。)

その当時のヒーローは王さんで、王さんを真似ていたのです。(王貞治 「努力とは」

王選手のルーティーンには、学ぶべき点が二つある。

 一つは、世界的なホームランバッターでありながら、打席でバットを短く持ってのルーテイン。
 (自分のタイミングでボールを捉える確認のためのルーティーンだ。)

 二つ目は、大きな筋肉がある土台となる下半身を、丁寧に意識するルーティーン。

本稿では、スコア改善に役立った、一つ目のルーティーンについてさらっておこうと思います。
(二つ目は次稿で。)

王貞治(巨人) 756号世界新記録

 

( ↓ ) グリップを若干余らせた握り方。

 

真髄・打つ 王貞治

( ↓ ) ここでも、グリップを多少短く持ったほうが、飛距離は変わらないのに、バットコントロールがし易くなるとの解説がされている。
    世界のホームラン王が、実際にもがいて体得した、打つことの真髄だ。

ゴルフもきっと同じ。

私は、ややもするとグリップエンドを手袋の縁を若干被せるようにして長く持つ癖がある。

(きっとクラブを長く使った方が、しなりや遠心力が使えて飛ばせるような誤ったイメージを持ってるからだ。
以前にも同じようなアイデアはあったが、実践出来ていない。
それだとコントロールが効かず、一番重要なタイミングが都度偶然任せになるから、安定しないに決まっている。)


これからは、短めに握って、タイミングを重視して、振り遅れず、芯で球を捉えるようにゴルフを変えていこう。

 大切なのはチカラではない、タイミングだ。

  これで無駄なOBもなくすぞ。

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自分の中に龍を目覚めさせる方法

2018年01月20日 | ゴルフィーライフ<気づきとアイデア>

拇指球の間で体重移動する、というのに気づきを得た。

”体重移動”という表現は、ロスの多い無駄な動きを招きがち。
必要なのはオーバーアクションではなく、”体重の乗せ方”。

拇指球の間という限定されたエリアだけを意識すると、
再現性を高めて、集中的に圧を乗せていくことにつながる。

私はかかと(踵)体重にこだわっているので、
よくある「拇指球体重」レッスンを信じていなかったのだが、
バランスを欠いていたのかもしれない。
⇒ <能ゴルフ ~ 腰椎4番>

あらためて、足遣いについて考えてみた。(硬直化したアイデアを解きほぐそう)。

岩殿城跡で鎖場登りをしてみて、膝上の筋力が足りないことに気がついたが、
ゴルフにおいても前傾姿勢での踏ん張りが大切。

かかと体重にすると、背中側の大きな筋肉を使えるものだと思いがちだが、
背中側の筋肉使いが硬くなって、柔軟さやダイナミクスを失いやすくもなるので、そこを見誤ってはいけない。

たしかに靴底の外側、かかと側が減っている。

この本で目からウロコだったのは、クラブを握る右手の指だけではなく、
両足の指も真ん中3本を使うということ。


ゴルフクラブを握るときや、柔道で相手の襟をつかむとき、居合で日本刀を持つとき、
おもに中指、薬指、小指の3本を使うようにして、できるだけ親指には力を入れないようにする。

なぜかというと、親指を使った瞬間に、手首がかたくなり、全身も力んで硬直してしまうからです。

これは足もまったく同じです。

親指ではなく、足の中指と薬指で前に押し出すようにすれば、
足首を硬直させずに、自然と地面をつかめるようになります。

地面をつかむコツは足首にあって、足首を上に上げれば足の指は開き、
足首を下に曲げれば自然に指が閉じて地面をつかむようにできている。

だから、親指で地面を蹴ったりつかもうとしていては、本来足が持っている能力の半分も使うことが出来ない。


( ↓ ) 最近ゴルフの時にこれを着けるようにしているのだが、足の指先が拡がって爪先部の安定度が増すような気がする。

近頃ドライバーの飛距離が戻ってきたのは、こいつのおかげかもしれない。

わざわざ買い求めたわけでもなく、多分貰い物か何かだが、
つま先での踏ん張りをサポートすることで足裏から全身のバランスを正す効果があるらしい。

つま先体重で踏ん張る力があってこそ、
かかと(踵)を柔らかく使う足遣いが生まれる。

前園真聖、大山式の効果に驚く!の巻【大山式ch】

 

音楽家や俳優の世界で支持されているアレクサンダーテクニークにおいても、
「体を少しだけ前に倒す」のが良いとされている。

( ↓ ) 突っ張り棒のような体軸、上下から内向きの力を得て安定する、という着想は、
   近頃 ゴルフのスイング理論でもよく耳にする「反力打法」に似ている。

 

「体を少しだけ前に倒す」ことによって、背中側の大きな筋肉の働きがかえって促進される。
「体の前側の秘密のつえに体を乗せる」ことで有利な姿勢を作ることができる。

 

ところで、龍の指先は日本では大体4本までらしく、
これはアメリカ土産のドラゴンだが、やはり4本。中国では5本指が多いらしい。

前々から龍のようになりたいと思ってました。

何を言ってるんだ、と思われるかもしれませんが、
人間の身体を通じて、荒ぶる自然の力を発動させてみたい。

ゴルフでもいいんです ~ 自然力のおろし方

自然体の作り方

体幹のホームベースを持った龍になれ

「龍」は荒ぶる巨大な自然力のシンボルです。

身体の中の任脈と督脈、これは人間という小宇宙を流れる龍脈のようなものです。

家のなかに三匹の龍を飼え、ではありませんが、
自分の中に龍を目覚めさせる奥義はないものか。

物事にすぐに翻弄される脳頼みの自分ではなく、
自然や宇宙につながる龍のような存在を信じ、それを自分の中に飼うための方法、
そういうものを探していたい。

フォースのようなものを。

May the Force be with you.(フォースとともにあらんことを)

 

それらの龍脈の起点を探していく。

丹田を強化するためには、丹田を明確に意識できなくては始まらない。

( ↓ ) この怪しい動きを、日々の腰割スクワットに採り入れたい。

丹田を触って確かめる、ってあまり聞いたこともない。

(右の絵は「靴底の外側が減らなくなると・・」の本からですが、
丹田を意識することで、力みが生まれて上ずった動きや姿勢になることを防ぐために、
肩の脱力を同時並行で行ったらいいのではないか。)

そして、龍のように、足の真ん中の3本の指を使う。

足裏への意識を少し変えるだけで、そこを起点に全身の動きが変わる。

You(龍)を自分の中に飼って育てれば、背中を押してくれる大きな支えを得ることだろう。

You Raise Me Up  [日本語訳付き] MARTIN HURKENS

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[2017年10月] ゴルフ肘が教えてくれた、新しいゴルフのパラダイム

2017年10月01日 | ゴルフィーライフ<気づきとアイデア>

夏の終わりに、ウィークからストロングへとグリップの改造にトライしてみたら、ゴルフ肘になってしまいました。

[2017年8月] 夏の終わりの晴れ上がり

もっともなような気がします。
ウィーク・グリップだと、左手小指側から腕の付け根まで裏筋の筋肉を使うのですが、
ストロング・グリップにすると、左手親指~中指側から表筋の筋肉を使います。
フェースが開かないようにあらかじめ捻じってグリップすることになるので、捻れた状態でインパクトの衝撃を加え続けた結果、肘を痛めてしまったのだと思います。

こういう時に効くのは、やはり鍼灸です。

業務用のパイオネックスという、自分でも貼れる円皮鍼(えんぴしん、貼ったまま置いておくので置鍼(おきばり)とも呼ばれる)も処方していただく。
(四日~一週間程度貼りっぱなしでもよいそうです。)

(肘のサポーターもいくつか試しましたが、勧められた『ドクター・エルボー』が一番痛みの軽減に効果がありました。)

 円皮鍼は、スケートの羽生結弦選手や、横綱の白鵬関も使っているようです。

 

シルバーウィークに予定していた、赤城への泊まりのゴルフも断念し、
慢性化させないように、じっくり約1ヵ月間を治療期間に充てました。

さらに、タルセバの副作用の爪囲炎(そういえん)が数年ぶりにやって来たのか、
左足親指にも痛みが。。

( ↓ )  テーピングと併せて、大山式ボディメイクパッドというのを足指に装着して、1ヶ月ぶりのラウンドに臨みます。

夏場から、冴えない天気の日が多かったのですが、祝福の秋晴れに恵まれる。

前回は、肘の痛みで途中から右手だけで打ったり、スコアもつけられないような按配だったので、
今回は、まずは18ホールをちゃんと完走すること、
痛みが酷くならないように、無理のない機能的なスイングで力みなくラウンドすることが目標。

グリップは元のウィーク・グリップというか、
松山英樹選手もそうだというスクエア・グリップにして、肘に負担のないニュートラルで効率的な動きに専念。

これまで、アドレスの都度、こんなに丁寧にグリップしたことはありませんでした。

左手親指を伸ばしたロングサムにして、フェース面をスクエアにします。

左手首を縦にコックすることで、インパクトの時に必ずトゥダウンを生じさせる遠心力を反力のようにも使えます。

 

アレクサンダー・テクニークという、演劇や音楽家向けとして有名なメソッドがあります。
身心の負担を軽減する「余計な力を抜く技術」であり、関節痛や身心のパフォーマンス向上にも効果的だというので、
自分なりに工夫しながら採り入れてみることにしました。

( ↓ )  私はかかと体重に過ぎる傾向がありましたが、
     やや前傾姿勢をとって、少し太腿の前側に体重をかけたほうが骨盤が立ってくるとのこと。
     スパインアングルを維持する緊張感も生まれるし、
     背中側の大きな筋肉とのカウンターバランスがとれるようにも思えます。

「体軸の骨を突っ張り棒のようにする」と、有利な姿勢になるのは、
上からの重力と下からの反力を、両端からの内向きの力として、体軸の骨を安定させ、
無駄なく、効果的にパワーを生み出すことができるから。

音楽とゴルフを繋ぐ試みにも思えたが、まさしくゴルフ・ライクである。
    

 

肘痛から学んだことは望外に大きかったと思います。

痛みが出ないように、丁寧にグリップして、
負担をかけない、スクエアで、機能的な動きを終始心がけていたら、
1ヶ月ぶりのラウンドでしたが、80台でラウンドできました。
(ドライバーをエピック・スターにした7月30日のラウンド以来、故障を挟んではいるものの、80台をコンスタントに出せる感じが出てきた。)

スコア以上に、確りしたゴルフが出来る手応えを感じましたし、、
パッティングまでつれて良くなる。

 

帰宅してからは、しっかりアイシング。 (矛盾するようですが、冷やして炎症を鎮めた後は、お風呂で温めて血の巡りを良くして、老廃物を流してやるとよい。但し、患部を手揉みするのはだめ。)

丁寧に労わりながら、ゴルフをすればいいのだ。

がさつさを逃れた、体の使い方。

[HD] Queen - Play The Game DTS 5.1 Remix

 

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芯喰いドライバー・エピックの誕生 ~ スイートスポットのほうを動かすという発想

2017年08月05日 | ゴルフィーライフ<気づきとアイデア>

ドライバーを自信を持って撃っていくために、スイングの「静けさ」を大事にしていくことにしました。

 「ゆっくり振る」というと、我慢する感じがあって、叩きに行きたい気持ちを迎えきれない場面が出てくるが、
「体は静かに、ヘッドを速く振ろう」なら、上達するスイングを作ることができそうだ。

([2017年7月]ゴルフダイジェスト・ダブルス選手権での教訓 ~ 静けさを大切に~)

アドレスからトップで力んではいけない。
しかし、漫然と、茫洋とスイングするのではなく、スイング中に集中するポイントを一点に絞る。

ダウンスイングからインパクトの間に集中する。

( ↓ ) 頭や手元が静かで、ダウンスイングを同じところに振っていく。
    本当に上手な人のスイングってこうだよなぁ、と感じさせる。
    ガチガチにスイングのすべてを固めるのではなく、ビュン! と集中するポイントがある。

リー・トレビノのスイング  天才シリーズ

静けさを持ってスイングすると、集中すべきポイントが分かりやすくなる。

( ↓ ) ニュードライバー、エピック・スターを手にして、
    ソール部分のウェート調整を始めようと思ったら、こんな記事が。
    (パーゴルフ 2017年8月8・15日号)

目からウロコだったのが、”フェースの真ん中に当てることを基準にして” ウェート調整するのではなく、
 ”自分の打点を基準にして” ウェート調整するという発想。

ウェート調整によって、クラブの重心・スイートスポットは動かせる。
(ウェートをトゥ寄りにすればトゥ寄りに、ヒール寄りにすればヒール側にスイートスポットも動く。)

フェースの真ん中に当てることを前提にして、
  ドローだ、フェードだって、大して意味のない弾道調整としてウェートを使うのではなく、
  自分の打点に合わせてスイートスポットを動かすことで、
  芯喰いショットを連発する飛距離アップの道具としてウェートを使うのだ。

 

それに、ちゃんと芯で撃てば、チーピンやダグフックは出ない。
(そのためにも「静かに」撃つのだ。)

( ↓ ) フェースのヒール寄りでヒットした時にチーピン気味の球が出るようです。
    シャンクが出るときと似ている。
    だから、ヘッドの少しトゥ側で撃っていく位の気持ちでちょうどいい。
    (上段:スイートスポットがヒール寄り、下段:スイートスポットがトゥ寄り)

チーピンやダグフックを防止するためにも、ヒール・ヒットは避けたいから、おのずとトゥ寄りで撃つ。
だから、スイートスポットもトゥ寄りにしたほうが芯を喰うだろう、という発想。
(フェースの真ん中で撃って、フェードボールにしようという発想ではない。
トゥ寄りで撃って、ストレートボールを狙うのです。)

ウェートをトゥ寄りにすると、重心距離も長くなるから、その面での飛距離アップ効果もありそうな気がする。

( ↓ ) 「明日に向かって撃て」のジェイル・ブレイク的なラストシーンの合間の様子。
    音楽でも映画でも、こういうアウトテイク的なものが好き。
    伝説や語り草になる名シーンや名演奏の前の、生身の人間を感じるから。

Butch Cassidy And The Sundance Kid - Behind the scenes

エピック(桁外れ)な、ジェイル・ブレイクのあらんことを。

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[2017年 覚醒する早春 ] 「正直なミス」を消していく ~ 踏ん張るゴルフのインナースキルとアウタースキル

2017年03月25日 | ゴルフィーライフ<気づきとアイデア>

覚醒する早春へ。

はじめて眼鏡を買ったのは、30歳になるかならないかの頃。
およそ20年間使い続けた、その眼鏡を買い換えたら、時を同じくして、ゴルフの方にも開眼するような気づきが生まれてきました。

(まじめな話、パットを決まって右に外すのは、右眼の視力が悪いガチャ眼のせいなのかもしれない。
 両眼では帳尻が合うように左右の眼から入る映像を修正する働きが脳にはあるらしいのだが、
  狙いを定める時の見え方や感覚に、偏りのようなものが生じているのかもしれない。)


まずは、音楽の本から気づきを得た、インナースキルを醸造してゆくための心がけ。

理屈や言い逃ればかりで成長の伴わない「不注意なミス」という、
ミスへの怠慢な対処の仕方をあらため、
それでも起きてしまう「正直なミス」を正していく。
ちょっとした習慣や意識の持ち方で、時間の経過を味方にできるかどうか、が変わってゆく。
[2017年 眠れる早春] ゴルフは醸造するが如く (インナースキルを発酵させてゆく)

私はたぶん、ミスをうやむやにする傾向があるのだと思う。
ポジティブもいいが、それは往々にしてミスに対する自覚の無さや対処をしない怠慢となり、
改善の手立てとして利用する機会を失ってしまう。
だから、いつまでたっても変わり映えしない。

たとえば、スコアカードにショット記録をつける時、「正直なミス」ショットに印をつける。
(これまでは、刹那的なグッドショットに印をつけていた。)
その「正直なミス」に向き合い、ミスを消していく努力をする。
(ゴルフは一発の華美さを求めるのではなく、ミスを最小化してスコアを作っていくスポーツなのだから、
ミスを消していくというのが正しく効果的な努力の仕方だ。)

アウタースキルの面では、右軸への気づきのさらなる技法化です。

1)まずは「4スタンス理論」で、自分のタイプを知ること。

4スタンス理論では重心の使い方を大きく4つに分けるのだが、
自分のタイプに合わない動作では、本来の身体能力を活かすことができないという。

自分がどのタイプに該当するのか、診断方法は様々で、判定しにくい所はあります。
そもそも日常的な身体使いが、自分の本来的な身体使いではなく、習慣化されてしまっただけという場合もあるので注意が必要だ。

私の場合は、概ねB2タイプ(野球でいうと松井選手や大谷選手がこのタイプ)のようなのだが、
靴の擦り減り方からも納得のいく診断のように思える。
(右足に限らず、両足共に、かかとの外側が擦り減っている。)


B2タイプの場合、よく言われる「チャーシューメン」のリズムが合うのだという。

2) 後ろ重心から前重心への移動、そして腹筋のふんばり

右足かかとにぐりぐりと重心を乗せていく意識はあったが、前重心への移動はあまり意識していなかった。

腹筋に力を入れるとは、地面に圧をかけるように踏ん張り続けて、前傾角度(スパイン・アングル)をキープすることだった。

インパクトが安定せず、伸び上がったような動きが出るのは、腹筋の緩みへの意識が足りていなかったのだと思う。

以前に開眼ポイントだった「右肩を引く」動き。

飛ばしには有効だが、意識が過ぎると、
動きが過剰になって、インパクトが不安定になってしまうのが難点だった。

上半身への過剰な意識を防ぐために、
右肩を静かに引いて後ろ踵に体重を乗せた後は、
つま先への重心移動と、腹筋を緩めずに、地面に対して圧力をかけ続けることに、意識のポイントを変えてやる。(動きとしては連動している。)

意識するポイントに柔軟性を持たせることで、力みを防止する。

いずれにせよ、つま先体重で、しっかり腹筋をふんばることが、強く安定したインパクトの要になる。

 

3) さて、上半身はどうするのか

右軸が良いのは分かるが、下半身の話が多い。
上半身を力ませずに使うにはどうしたらよいのだろう。

 

これだと思います、右腕を脇腹を擦るように降ろす「アンダースロー」

打ちにいくスポーツだから、どうしても、野球でいうと打者をイメージしがちなのです。
(右軸(後ろ足軸)打法だと、バリー ボンズとか松井選手とか。)

ただ遠くへ飛ばすのではなく、
スピードや威力と、コントロールを両立させるためのイメージとしても、
バッターではなく、むしろピッチャーへと、イメージや意識の切り替えが必要だと思うのです。
右へのプッシュアウトもきっと右腕を使えていないから。

(逆にチーピンを出さないためにも、クラブを寝かせたらダメ、立てて振ることに気をつけよう。)

手本になるような、画像や映像があまりないのが残念。

でも、ラウンドというのは、バッターのイメージで振り回してOBを叩くよりは、
18ホールを任されて、「正直なミス」に対処しながら、ふんばり続ける、ピッチャーのイメージのほうがよいのかもしれません。

攻める気持ちを持ちながらも、ミスを消していく気持ちも兼ね備えていく。

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[2017年1月] ソールした状態から始動するプロはいない

2017年01月14日 | ゴルフィーライフ<気づきとアイデア>

新年を迎えての意識改革事始めはゴルフでも。

50歳になって迎えた今年2017年は、混沌としたままの停滞状況から抜け出しましょう。

マインドのうえでは、

意識にラベルを貼って「冷静さ」に充ちた状態でいること、

良いことばかり起こることを期待することなく、それでいて、順風を意識して成功すること。

 

プーチン的な要素が足りていない。

波を打ったような冷静さの上にある強さ。

ゴルフにも、もっとプーチンを。

新年を迎えたホームコースでは、シベリアから飛来してきたのでしょうか、
ユリカモメが河べりに群れをなしていました。まるで絵画のような光景。

酉年に相応しい幸先。

ゴルフは、打撃のスポーツというよりは、ハンティングや釣りのようなスポーツであって、

決して力まかせの競技ではなく、流れや状況に応じて道具を使い、自然に対峙する競技なのだった。

 

ユリカモメが群れをなす新年の光景を前に、あらためてそのようなことに思いを至す。

 

5番、6番はいずれもティーショット」を右プッシュOBとしたが、そこからParであがって、ダボ、ダボで堪えた。
その流れで、得意のインコースに繋げることができればよかったのだが、
8番、9番で連続Parとした後、
折り返しの10番ショートは、ゴロとざっくりで3オン、おまけに3パット。
Par奪取することの多い11番も2打目をG手前バンカーに打ち込んだ後リカバリーするも、2ホール続けての3パット。
いつもなら、反攻のきっかけにすることの多いホールで続けてトリを喫する。

残念ながら、新年最初のラウンドで、「順風に意識的になって成功させる」ことが出来なかった。

しかし、「切れる気持ちをやめる」という一年前の状態は脱したことにする。(そう決めた。)
(2016/ 新年~「切れてしまう気持ち、をやめる」~)

「冷静さ」のラベルを、立ち上がる意識に、貼り続けます、今年は。

そして、空中で均衡を保ちながらスピードを上げていくゆりかもめのような、技術面での新しい取り組みはこれ。

  『ソールした状態からの始動をやめる』。

実は、昨年一番上達したのがパッティング。
コツは、”お先に”のパットにヒントを得た、ソールしないアドレスにあった。
([2016年5月]  『お先に』のパットは何故入るのか。)

これをドライバーにも取り入れる。
ベタッと休憩するかのようにソールしてしまうと、均衡が途切れて緩みやぐらつきが生まれるような気がする。
ソールすることで大切なグリップの圧に変化が生じて、ヘッドがスッと上がらなくなり、ボールとの距離も取りづらくなるのだという。


 

ソールをしないことで、最適な均衡点を探りながらのアドレスが可能になる。

4スタンス理論にあるように、一番パワーを出せる重心位置が分かれば、自分の身体能力を最大限に発揮できる。

(私は大谷選手と同じB2タイプ(後ろ重心外側重心、クロスタイプ)のようだ。)

 

累々とした型稽古を繰りかえしてゆくのも、ゴルフの愉しみだと思うのです。

時々変えてみるブログの副題ですが、
今年は” 冷静さと強さのラベルを貼ってゆく ” にしてみました。

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[2016年10月] タイミングを身体に沁み込ませるルーティンを。

2016年10月02日 | ゴルフィーライフ<気づきとアイデア>

腹痛に悩まされた9月でしたが、検査も終えて、ゴルフにも復帰。

このところ、兎に角チーピンを打たないことを心がけていますが、この日もそれをほぼ着実に実行。

( ↓ ) Outスタートから5連続パーのいしこに手堅くボギーで併走。

苦手の7番で、チーピン克服で確かな手ごたえのコントロールされたティーショットを放つも、
続くショートアイアンが、なぜかゴロ続き。またも魔の7番ホールになってしまいました。
ヘッドアップしてるのか、なぜかショートアイアンでのトップが止まらず、冴えないラウンドでしたが、
なんとか悪いなりに最少失点の範囲でのスコアメイク。

この世界はいい場所、あと1mm成長できればパースペクティブが変わる臨界点に行けるかもしれない。

 

 ステンソンのように、コースに応じて闘うゴルフをしたい。

そのために、先ずは磐石のティーショットでスタートしたい。

ゲームメイクが出来て、それでいて飛距離の愉しみも味わえる、ティーショット。
狭いフェアウェイや、ハザードに対処しながら、ターゲット・ゲームを闘うためのティーショット。

( ↓ ) 坂本龍南プロの、このレッスンが効きます。

実際に本番でやったら、ふざけているように見えたり、大ダフリが出そうな気がしますが、
ルーティンに取り入れてみると効果があります。

ヘッドを降ろし、そのままテークバックするのではなく、
ヘッドを降ろし、チーピン防止のためにフェースが閉じないように意識しながら、
身体の正面にクラブを起こしていく。

チーピン防止法⇒([2016年8月]チーピンの克服と復活の80台 ~ 夏の4連戦(後半))

右足にしっかり体重を乗せて、切り返しでの間の取り方、『 トップで止めるタイム感 』をルーティン化する。

縦方向の手首のコックも安定する。

『 スイングで本当に大切なのは、力やスピードではなく、タイミングなのだ 』ということを、
身体に沁み込ませるように、ルーティンにして覚え込ませる。


フルショットか、スリークォーターなのか、
フェアウェイの広さ、落としどころまでの距離やハザード対策に合わせて、ルーティンを3段階に切り替えれば、
より実戦的に使えそうだ。

たとえ、ドライバーであっても、常にフルショットするわけではない。
シチュエーションに応じて、距離を打ち分けることができるスキルがほしい。

クラブが14本なくても、9本でも距離を打ち分けながら戦えるような、そんなスタイルのゴルフがあってもよい。
アイアンマン選手権の準備をしながら、そういうスタイルが本当にあることに気づかされた。
([2016年8月]無念のアイアンマンカップ断念)
距離の打ち分けを、クラブやロフトに頼るだけだと、
ゴルフから、本能的でスポーティーな部分が失われてしまうような気もする。

 

 

王選手のルーティンに似ていることに気づいた。

この映像、ルーティンが短い1本目のホームランは、ややチーピン気味ともいえるホームランだが、
2本目、ルーティンを2回行なってからのホームランは、
ルーティン通り、タイミングがドンピシャの当たり。

ややもすると、スピード信仰からヘッドスピードの罠にはまりがちなのだが、
間の取り方を含めて、
ホームランに大切なのは何よりもタイミングなのだ

ゴルフのドライバーも同じ。
トップでの間の取り方を含めて、ドンピシャのタイミングでボールを捉えることが何より大事。

 

「右肩を引く」打ち方のルーティンとしても、これは最強ルーティンかもしれない。

肩甲骨を柔らかく使えるようストレッチさせて、パワーロスなくタイミングよくインパクトする。
(競技で使える球を磨く ~ スリークォーターで十分なのだ。)

 

既に今シーズン、打者としても22本塁打、100安打をマークしている大谷選手が、
投手として、1安打15奪三振の完封劇で10勝目を上げての胴上げ投手、日本ハムがリーグ優勝を果たしました。
ソフトバンクとの11ゲーム差をひっくり返しての逆転優勝といい、まるでマンガ。
日本最速164kmのストレートを投げる身体能力の高さ、
そして、石川遼選手を真似てたら、出来るようになったという柔軟な肩甲骨遣い。
始まりはそんなところからなのだ。真似してみよう。

【大谷翔平】 驚異の柔軟性

 

8月のアイアンマン選手権に続き、
9月には、今度は私が腹痛と熱で参加を断念することになってしまったパーゴルフ・ダブルス選手権。 泣

今回は3年前と同じくらいに苦しんだかもしれません。
([2013年10月] ようやくのニューメンバーズコンペ ~ ゲット・イット)

” でも、まだ俺は大丈夫だぜ。” (I'm Still Here)

10月は、夏の夢をふたたび追いかけましょう。

( ↓ ) 冒頭から、声とバッキングの音のタイミングやトーンが妙にずれているのですが、
最後のフレーズ(I'm Still Here)では、美し過ぎる程に、見事に調和する。

Tom Waits - I'm Still Here

「この世界はいい場所。努力を続ければ必ず報われる。」

調子はずれでも、テンポを保ってれば、そのうちきっと帳尻は合うよ、みたいな感じに聴こえます。

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競技で使える球を磨く ~ スリークォーターで十分なのだ。

2016年06月11日 | ゴルフィーライフ<気づきとアイデア>

競技会に出るなら、
ドライバーの引っかけだけは防ぎたい。
引っかけ球やチーピンは、一度出るとなかなか止まらないし、OBになったりケガも多いクセ球だ。

そのために、『右肩を引く』、修正ポイントの少ないスイング作りに今一度取り組むことに。

合わせにいって緩んだスイングをするのではなく、

右肩を廻して精度の悪い大振りをするのでもなく、

シンプルに右肩を引いて、エネルギーを漏らさず、緩まず、突く。



さらに精度を高めるために、

気持ち的にはハーフスイング位のつもりで、出来上がりスリークォーター位がちょうどいいことに思い至りました。

( ↓ ) ハーフショット~スリークォーターで弾道低めのストレート~フェードを打ってる。
     ハーフスイングでも、ビジネスゾーンを強くしっかり安定した軌道で振っているから、緩慢なロスだらけの大振りより全然いい。

  これは競技会で使える球です 

最後の2発はその延長でテークバックとフォローを大きめに味つける感じにチューンアップして振ってみた。

(エースドライバーをキャロウェイのXR16に変えてから、ビデオを撮るのは初めてだった。★★ ミッション1 = ペンタゴン作戦 ★★)


スリークォーター・スイングで十分なのだ

正確さを担保するスリークォーター・スイング。

競技を意識することで覚醒する、ということはあると思う。

軌道が確り安定して来たら、ポイント、ポイントで、確りフルスイングすればいい。

いつもマン振りするのは愚かだ。ドライバーショットに、もっとメリハリを与えていく。

スイング軌道をしっかりさせながら、且つ緩みや無駄な動きを排除しながら、1ラウンドの中でもメリハリをつけていく。

フルスイングする時でも、やみくもな大振りではなく、スリークォーターの延長としてのフルスイング。

大事なのは強く正確なミート ! ゴッチーズで肉 !

明日は初めての月例競技会、早く帰って寝なきゃ。

 

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[2016年5月]  『お先に』のパットは何故入るのか。

2016年05月28日 | ゴルフィーライフ<気づきとアイデア>

このブログを始めた頃の副題は ~ 風と遊ぶ ~ でした。

ただの球打ちではなく、風を感じながら、風を読み、球と共に風と戯れる。
リンクスを発祥とする、元来ゴルフの原点にあったような、ピュアなゴルフの嗜み方。
そこに戻ってみようと思いました。

久しぶりに訪れた河川敷のショート。
練習場と違って、本物の芝の上で、風を感じながらの球遊び。

隣には9ホールながら通常のコースも併設されているのですが、
ショートコースの方には、1コインの手軽さもあってか、

当時は老若男女問わず、いろんなプロフィールを持った、ゴルフ好きな人たちが集まって来ているような雰囲気がありました。
交通事故に遭ってリハビリして、ゴルフが出来るまでに回復した、というおじいさんがいたり、
(同伴で廻ったよしみで、バスで通ってくるというそのおじいさんを駅まで車で送っていったこともあったっけ。)
飲み屋の女将みたいなキレイなひとや、シングルハンデのひとまで、ゴルフ好きの集まるコミュニティみたいな感じが好きでした。

受付小屋で受付票に名前を書いて出すと、おばさんが覚えていてくれて、うれしかった。
ずいぶん空いてますねぇ、というと、最近は大体こんな感じなんですって。
3ホール×2周で500円だった頃によく通っていたのですが、
2周ではなく、
1周廻るだけで700円という料金設定になってしまって、客足が減ってしまったのです。
2周6ホールだとフィーリングも掴めてきますが、さすがに1周3ホールだとウォーミングアップでおしまい、みたいな感じで。。
(割引無しだと1周で1000円に値上がりしています。)

しかし、ホームコースも高速に乗らずして1時間弱で行ける手軽さとはいえ、
ここなら車で20分程度ですから、ほんとに散歩がてらに来れるのです。
ホームコースがあるからと、遠のけてしまうには勿体ない環境。

シロツメクサ、朝露、風の匂い。

ショートゲームを大切に、といいますが、
ここではショートゲームだけですから、ショートゲームを上手くするための工夫に自然と集中できる。

また、あとで、日記風ではなく、ちゃんとした記事にしたいと思う位の、インスピレーションが降ってきました。

1) なぜ 『お先に』のパットは、スコスコ入るのか。

そんなことを考えながら練習していると、
お先に、のパッティングでは、
アドレスでソールを地面につけていないことに気付きました。

そのほうがインパクトが揃う。
ちゃんとアドレスして(その間に、本能的な感覚より、理屈が優位になって、がんじがらめになって)、ということはしていない。
なぜかはよく分かりませんが、
べたっとソールしてしまうと、手元への感覚や集中力が、他の余計な部分に分散してしまうのではないでしょうか。
だから、肝心のインパクトが少し緩む。
フェースを決めたら、あれこれバタバタしないで、ただ正確にインパクトする。

そして、お先に、のパッティングでは、カップに狙いをつけてパッティングするというよりは、
カップを覗いて、既にカップインしている前提でもって、入れています。

入るかどうか、という迷いがありません。ある意味、打つ前にボールは当然にカップに沈んでいる。

だから、カップの直径面の円ではなく、
カップの内側の小傷めがけて打つことしました。
(下の写真でいうと少しカップの内側の白とグレーの境目にある小傷をイメージして入れる。)
平面的な円をめがけて打つと、カップの淵を舐めても入らない、ということが起こりますが、
平面ではなく、円のその下、カップの中をめがけて打つと、そのようなことは起きにくいような気もします。
シミュレートの仕方が間違っているのです。

既にカップインしている前提で打つ、というイメージを、もっと具体的に噛み込んでみると、

(既にカップインしている状態から)逆向きにカップから向かってくる軌道に対して、
カップの中へスッポリ戻すように、打ち返すイメージです。
(よく言われるフォワード・プレスというやつかもしれません。)

2) 右手人差し指をシャフトに添えることで、フェース面を安定させる

さらに、インパクトを緩ませることなく、きっちりしたフェース面をキープする方法があることに気が付きました。

『右手人差し指をシャフトに添える。』

左手人差し指を真っ直ぐ伸ばしてシャフトに添える、ということは実践していますが、、、
(<パッティングのファイナル・アンサー>末端と中心を結ぶのは左手だった)

右手の人差し指も同じように、真っ直ぐ伸ばしてシャフトに添えると、
  俄然球の転がりが良くなって、ストロークも安定してきました。

再現性が高くて、狙い通りのラインに打ち出していける。

最後に右にふにゃっと曲がるような転がりの悪い球ではなく、ターゲットを捉える球質になる。

これはアプローチにも効きます。
シャンクが出たり、ザックリしたりするのは、フェース面が安定していないから。
ところが、右人差し指を添えると、フェース面が安定するのです。
フェース面を正しく安定して使えるから、球がフェース面上の一定の距離をちゃんと駆け上がるので、スピンの効きも安定して良くなる。
フェース使いやボールのスピン量に至るまで、偶然だらけ、のアプローチにならない。

ラインも出しやすくなったし、しゃくるような動きも抑えられる。
フェースの開き具合とか、カット気味に入れたりとか、細かいテクニックの掛け合わせが、ゴルフを難しくしている、のだと思う。

最近は、グリーンのカラー付近までくると、専ら安全を期して、多少のラフでもパターで寄せていたが、
この安定感があれば、自信を持って、ウェッジでも狙っていけそうな気がする。

 本日は、最近記事化できていなかった気づきを続けます。今度はドライバー編です。

 月刊ゴルフダイジェストが、ここのところ、私の考えていることと、見事なシンクロニシティぶりなのですが、今月号もまた。

 (端点をキメてペンタゴン打法を強化する ~ リベラル・アーツとしてのゴルフ)

 ” 左脇を締める ” です。

左脇を締めて、まっすぐテークバックを始動する。
左脇が開くと、フェースは開くし、空いた左脇をインパクトからフォローで締める動作が入るから、引っかけが出やすくなる。

前回も取り上げましたが、レッドベターの新理論「Aスイング」もこれに似ている。
予め左の手首もコックして、そのままタテにテークバックする。

ニクラウスは、シャンクなんて打ったことがない、と言っていた。

予め左手首を固めておいたり、左脇を締めてテークバックすることで、後で調整するような偶然性を排除していけば、帝王のゴルフに近づけるのでしょか。

 

 さて、地に落ちたゴルフの立て直しに取り組み始めました。

(  ↓  ) この日は、武者修行のつもりで、単独エントリーしての、見知らぬ上級者二人組とのラウンド。

時刻通りにフロントに到着したのですが、仲間同士二人で廻りたかったようで、先に出発したみたいですー、とのこと。
係の人が無線機を使って調整してくれたおかげで、スタートホールで挨拶して同伴させていただきましたが、
なんとなく、急かされているようなムードが。。
(上手い人の中には、プレーファストを通り越した、せっかちなペースを強いるようなゴルファーが多いように思う。)

でも、必要だったのは、この緊張感。
スタートホールから2つ続けてパーを取ると、話をしてくれるようになりました。

前半はショットは良いのですが、ショートゲームに難があり、苦手にしている7番でまたも11の大叩き、
勿体ないねえーと言われる、いつものゴルフに逆戻り。

しかし、後半は4連続を含む5つのパー。
その間はオナーを渡さず、ティーショットも好調で、飛距離も二人を置いていく展開に。

なんでもない50cmのパットを続けて外したり、粗さも出ましたが、ハーフ43と、久々の快心ラウンドでした。

 

(  ↓  )  そして、私を師匠と呼んでくださる、国際派のRさんとのラウンド。
ドライバーは水物といいますが、ドライバーの調子がいい時は、たいてい飛ばそうという邪念がなく、謙虚にスイングしている時。
この日は、邪念がかなり混ざり込んでいて、引っかけを連発、ティーショットの精度が悪すぎました。
それでも前半47で堪えて踏みとどまる。

パッティングとショートゲームで凌いだ後半でしたが、
あがり4ホールで3つのOBでは巻き返しとはいかず、47-54で101.

理事長杯があったみたいで、青ティーはフルバックでした。
いつもの200yard Par3は220Yard近くあるので、アイアンで攻めるには厳しかったし。

スコアメイクには、必ずしも自己ベストを目指すばかりの単細胞的スコアメイクだけではなくて、
最低線をどのレベルで揃えて、堪えて、凌いでいくかというスコアメイクもあるのだ、と考え直すことにしました。

これからは、雨か曇りのような、停滞した梅雨前線のようなスコアしか望めないような時に、
最低線を、どうやって押し上げていくか、ということも、大切にしようと思うのです。

悪い時も受け容れないとね。それが人生というものさ、セラヴィ。

Elton John - Dear John (1982) With Lyrics!

 

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端点をキメてペンタゴン打法を強化する ~ リベラル・アーツとしてのゴルフ

2016年04月17日 | ゴルフィーライフ<気づきとアイデア>

さて、あまり成果をあせらず、じっくりと愉しみながら、
ペンタゴン・スイングの強化に取り組むことにします。
(★★ ミッション1 = ペンタゴン作戦 ★★)

向上する途上にあって、何かしらがんばっている、というのが楽しいから。

さて、先日来、シャンクに悩まされたが、転んでもただでは起きない、そこから何かを掴みとる。

一つ、(フォローの出し方)

左太ももに向けて振っていくイメージを持つと、シャンク防止だけではなく、
身体の中心にクラブを引きつけて打つことができる。

( ↓ ) 右小指プラス右薬指もかけて、一つのところを二つかけることで、いつも以上に左右の腕の一体感が出るという。
    そのような詰めた握りはこれまで試したことがない。技の引き出しが増えそうなアイデア。

二つ、(テークバックは締めていけ)

左脇を締めたままハーフウェイ・バックまで引く。軌道が安定して、都度調整する必要がなくなる。

縦振りになるから、チーピンや引っかけの防止にもなる。

フェース面をボールに向けたままテークバックする、
左手のコックをキープして、フェースローテーションを抑えたスイングは、オースチン打法(ペンタゴン打法)の動きに似ている。

( ↓ ) こないだ、骨ストレッチをゴルフスイングに活かすという発想が同じで驚いていたら、
今度はオースチン打法×田村プロという着想での特集です。

資本主義社会にいながら、最近になって頓に使われるようになった、”シェア”という言葉。

同じような考え方をする人が現れては、アイデアを共有したり、シェアすることで、拡がりが生まれていくのがいい。

(骨ストレッチのゴルフ ~ ゴルフの真髄へ)
([2014年11月] イーグル奪取でタコ男決戦を制す)

田村尚之も大絶賛!50歳からの飛ばしは「オースチン打法」【月刊GD5月号予告】

あのデビッド レッドベターが、Atheletic スイングに代わる新しいAスイング(Altenativeスイング)を提唱し、6月には邦訳版も出版されるようだが、このAスイングも動きが似ている。
”あらかじめ手首のコックを完了させておいて”、そのままテークバックしていくとある。
ペンタゴン打法にも共通した考え方だ。
(★★ ミッション1 = ペンタゴン作戦 ★★)

( ↓ ) ジャック ニクラウスのスイングにも似たクラブを縦に引いて、縦に収める動き。
しかし、スイングは直線的な動きをするのではなく、身体の中心にクラブを通すようにループする。

 

「一つ、二つ」で、端点をキメれば正確性が担保されるから、あとはダイナミックなクラブ使いが出来る。

 

 

ゴルフ・スイングについて考えて、身をもって実践してみるというのは、
私にとってのリベラル・アーツみたいなものです。

”音楽、文芸と体育とを最もうまく混ぜ合わせて、これを魂に差し向ける人”

そのようなハルモニウム(調和)を目指すようにしたい。
(試行錯誤の不協和音ばっかりですが。)

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★★ ミッション1 = ペンタゴン作戦 ★★

2016年03月20日 | ゴルフィーライフ<気づきとアイデア>

M1に替わるミッション1、 ペンタゴン作戦始動。

よく” 顔のいいクラブ ” という言い方をするが、これほど顔(フェース)が独特なドライバーもめずらしい。

狙いすましたインパクトを予感させるキャロウェイのニューモデルXR16ドライバー。

研ぎ澄まされた刃(やいば)の美しい
その切っ先によく似た そなたの横顔

そんな歌さえ浮かんでくるような、美しく特徴的な顔をしている。
見るたびにインパクト重視、ちゃんとミートしろよ!と語りかけてくれそうなフェースだ。

 

2016年ニューモデルになるこのXR16ドライバーには、
ボーイング社とキャロウェイのコラボによる空気力学のテクノロジーが活かされている。

長年キャロウェイのアイアンを愛用していて、キャディバッグもキャロウェイだが、
不思議なことにキャロウェイのドライバーを手にするのは初めてだ。
ドライバーにはいつも、どこかギミックを求めてきたのだが、戻るべき場所に戻ってきたのかもしれない。

言葉遣いを誤ってはいけない。
ドライバーは操縦するもの、操るもので、
無理に振り回すものでもなければ、力任せに引っ叩くものでもない。
ボーイングとの共同開発だというこのドライバーなら、そこを勘違いせずにいられるかもしれない。
飛行機は操縦して、操るものだから。

スナイパーのようなそのフェースを手にする度に
「狙いすます」その感覚を持って、ターゲットに向かって撃ちにいく。

新兵器XR16ドライバーで、新しいミッション、「ペンタゴン作戦」を遂行する。

五角形(ペンタゴン)をキープして動くのがアニカの動き。

左手甲の角度に注目。

 決して引っ叩いたりしない。それはたぶん、引っぱたかなくても、もっと強くミートする術が分かっているからだ。

女性でありながら、男子PGAツアーの試合に挑み、
筋力トレーニングで肉体改造に取り組んでいたような彼女が、なぜ筋力に頼らずにスイングしていたのか。

そこのところをよく考えてみなくてはいけない。

~ ゴルフに必要な体幹作りや、ウェアまで、影響を受けている。男版アニカになりたいと思う。

古武術にある井桁の動きにも似ている。

支店が固定されたヒンジ運動ではなく、井桁崩しの原理(井桁術理)。井桁術理の別名は「平行四辺形の原理」。
(長方形が畳まれて平行四辺形に変形していくように動くことから、そう呼ばれている)

固定された支点を作らず「互い違いにずらす」ことで、身体の運用が広がる。

   

 

三角形だと支点が、肘や手首に固定されるので、引っぱたくイメージが出やすいが、
(四角形ではないが)五角形だと、支点が滑らかに連動して動く「井桁術理」のイメージになる。

 

支点を連動して動かし、「固定化された支点を消していく」動き。

淀みを消し、スムーズなコンビネーションで、部分ではなくもっと大きな全体のパワーを発現させる、その着想。

王選手の一本足打法も、どこか井桁の動きに通じるものがあるような気がする。
身長177cm、79kgとあるから、私とほぼ同じ体格。
大リーガーに、フラミンゴ打法と言わしめたバッティングフォームは、筋力に頼った力任せの打ち方ではない。
圧倒的なホームランバッターは、決して引っぱたくような打撃をしていなかった。

 


( ↓ ) これはパッティングについての記事からだが、ドライバーやUtlity系のクラブにも応用が可能だと思うのです。

 五角形 = 『ペンタゴン打法』 の誕生だ。

新しいネーミングによって意識化されると、それは新しい技法になる。

( ↓ )五角形だと左手甲を予め甲側に折った手首遣いになる。

 

アニカのスイングも、左手甲の角度をうまく使うことで、インパクト後にフォローが大きく出しやすくなっているように見える。
そして、手首の甲側に少し角度がついていると、テークバックから自然とタテ振りになるように思える。
(クラブが寝て入って、引っかけや左へのミスになることの防止になる)

元祖「骨ストレッチ・スイング」の使い手ともいえる、
伝説のゴルフ・プレイヤー マイク オースティンの手首使いにも似ている。 

骨ストレッチのゴルフ ~ ゴルフの真髄へ

このマイク オースティンの骨ゴルフの記事を書いたのは2014年の7月のことなのだが、
2015年のALBA12月号では、骨ストレッチの松村先生や、永井プロが同じような骨タイツを着て、
「骨スイング」なる特集が組まれていました。
なんだか、嬉しかったです。

 

 

不振ながら前回のラウンドで収穫だったのは、
得意のUtilityまで不振の影響が及んで、ちゃんと当たらなくなっていたのが、五角形を意識することで当たりが戻ってきたこと。

Utilityの安定感をドライバーに持ち込めないか、という発想はあったが、これまで具体化できていませんでした。

ドライバーとセットで、このペンタゴン打法を定着させることができれば、抜群のゴルフが出来るようになると思う。

しっかり球をつかまえることができるし、フォローで左手首の受けが確りしているから、方向性にも優れる。

 左を避けたい時には、右手首の角度をキープしてスイングするようにしていたが、逆の発想があったということだ。
 
 押し手である右手のパワーを殺すかのように右手を固定しなくとも、 あらかじめ左手の甲の角度をつけることで ” 左手で強く押し込む”。
  方向性を決める役割を担っている左手なのだが、甲をつかって押し込むことで、方向を安定させるだけでなく積極的にパワーを引き出していく。

 ( 「左手の縦のコックをキープしろ」、という教えがあるが、たぶん同じことを言っているのだと思う。)

 

ペンタゴン打法を支える井桁術理、それを実践し強化していくための骨ストレッチ。

( ↓ ) 左手首甲側の角度を使う、末端を固定することで全身の力をより強く引き出すことができる。

肩を回すのではない「右肩を引く」動きも、井桁の動きにマッチする。
(回すのではなく、右肩を後ろに引くドライバー(重力使いの名手へと)

 

引いて突くという無駄のない動きは、正確で強いインパクト作りにとても効果的なのですが、時々淀みが出て、動きがスムーズでなくなる。

( ↓ ) 「右肩を引く」動きをスムーズにできるように肩甲骨の可動域を拡げる。

( ↓ ) これは骨ストレッチではない別の動画から。
   肩に手を当てて押し合う動き、ゴルフに必要な腹斜筋を強化する感じもつかめる。
   肩甲骨の柔軟性を高め、「右肩を引く」動きから、淀みを消すためのトレーニングでもある。

生涯スポーツとしてのゴルフの奥深さは、こういう身体技法みたいなところに顕われると思うのです。

 Annika Sorenstam Career Highlights

(ただし、近頃好調のパッティングのキメ方は違う。
 アップライトに吊るように構えて、手首は支点を定めてロックするのです。これはまたあらためて。)

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2016/ 新年~「切れてしまう気持ち、をやめる」~

2016年01月02日 | ゴルフィーライフ<気づきとアイデア>

新年にあたり、今年の抱負は、

~「切れてしまう気持ち、をやめる」~ です。

昨年の年納めラウンドで実践したものを、今年は習慣化します。

スコア云々以前の問題であり、スコア以上の問題でもあり、

キープを続けられない、切れてしまう気持ちをやめます。
いい加減に流してしまうことをやめます。

「やめる」習慣という引き算的な発想には、
「続ける」習慣に比べて、新しみがなく、プラスが少ないんじゃないかという、変な思い込みや偏見があります。(私の場合)

 

一方で、新しい行動を習慣化する「行動習慣」は比較的短期間で身につくらしいのですが、
習慣化した「身体習慣」や、「思考習慣」からの脱出は、実は時間のかかる難儀であり、
やめてしまうためには、「身体習慣」で三か月、「思考習慣」で六か月を要すると言われているそうです。

 

この図は、視覚的に理解を得やすい。
「いつもどおり」の現状を維持しようとする「習慣引力」の視点からみると、
新しい習慣に抵抗する「習慣引力」、既存の習慣を閉じ込めようとする「習慣引力」に抵抗することは、
いずれにせよ、引力との対峙であることに変わりはない。

むしろ、内部にある「いつもどおり」の中には、肯定的で、自分のためになっている既存習慣もあるがために、
手放すのが難しくなっている、ジレンマが存在するであろうことが容易に想像がつく。

そこをちゃんと意識に上げて、対峙すべき習慣引力を見極める。

それなりの、真剣さをもって対峙しないと、身心や思考についたクセを直すことはできないと思いますから、
これは、新年にふさわしい、宣言すべき新たなチャレンジです。

まずは、三か月後、” 流してしまうようないい加減なラウンドはしなくなった” と思えるようにします。
” ひきずられて、気持ちが切れることを、やめることができた。 ” と思えるようにします。

春先には、スコアはともかく、気持ちの部分で、
行き詰まり感を打破して、
心のクセを直していく軌道に乗せることができたぞ、と思えるようにします。


( ↓ ) 新年バーゲンに行ってきましたが、私が買ったのは、新年ラウンドに向けて新調した手袋とブレスサーモの靴下。

(一番左のは、昨年末に新調したM1ドライバーのヘッドカバー。
値段に相応しいざっくりとした風格のあるヘッドカバーがいいのになぁ、と思ってましたら、最近の流行りらしいです。
手袋と並べると、ほんとに手にすっぽり入るミトンに見えてしまいますが。)

 

  

( ↓ )  今年最初の技術的なテーマは、こちら。

昨年末に手応えをつかんだ、「右肩を引く」動き。

「右肩を回そう」とすると、チェックポイントの多い複雑な動きになって、パワーロスが発生しやすくなる。

「右肩を引く」ことで、パワーロスなく、エネルギーをダイレクトに伝える。
ブレやロスを生む、無駄な動きを排除する。

それでも、上半身(右肩)にばかり意識を向けると、どこか動きづらく、インパクトが安定しないものです。
(年末のラウンドで、そのことを感じました。)

「右肩を引く」時に、股関節に正しく乗っていくと、動きづらさがなくなり、意識の向け方も安定度を増してくることに気がつきました。

お正月のゴルフ番組を見ていて、上手なゴルファーに力んでいる人はいない、ということをあらためて感じたのですが、
単にバランスが良いだけで出力するエネルギーへの信頼感が不足していると、どうしても欲が出て、力んでしまう。

股関節に正しく乗れば
股関節から踵までの反力を使った出力エネルギーの強さへの信頼感が増すから、力みからも解放されるはずです。
王選手の一本足打法しかり、パワーのある強い球、遠くへ飛ばすにはコツがある。

股関節に正しく乗ることができていれば
痛めがちな膝への負担も減る。

これもまた骨使いへの熟達の道。
(骨ストレッチのゴルフ ~ ゴルフの真髄へ)

こうでもない、ああでもないと、もぞもぞ修行は続くのですが、熟達へ向かっていると信じましょう。

( ↓ ) これは別の本からですが、股関節の使い方と理屈は同じです。

右の股関節に正しく乗ることで、重力を上手に使ってエネルギーを生むことが出来る。

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回すのではなく、右肩を後ろに引くドライバー(重力使いの名手へと)

2015年11月08日 | ゴルフィーライフ<気づきとアイデア>

人生を春夏秋冬に喩えるのはどうかと思う。

春に見せた桜の色は其処にはないが、、

寂寥の空に美を感じることがある。

TVで、真っ赤な紅葉もいいけど、緑の混ざってる色づき始めた頃の紅葉が好きなんですーと言ってるひとがいた。

感性の良い人だ、と思った。ひと口に紅葉と言っても、いつ何人にとっても錦秋の紅こそが一番というわけでもない。

ライブ感を持って、その時々の嬉しみを感じるならば、時間の質は変わるからだ。 

(人生はライブである ~ ゲンスブールの違和感とビロードの滑らかさ)

紅ではないが、橙が街のあちこちに在った。

夕方に見た橙。

いい歳をしたおっさんが夢を見て何が悪い!

 

ゴルフにも似たようなところがある。
映画監督の篠田正浩さんが語るダンディズムが印象に残っています。
ありがちな、嘘っぽいダンディズム論ではありません。
夢と理想の狭間でじたばたもがくことはある。格好悪い。
しかし、そこに生まれる尊さや身の処し方がある。
(鷹のダンディズム

ゴルフのいちばんの効用は己を知ることができる点にあります。そもそもスポーツとはそういうものだと思います。
理想を高く掲げながらも、日々、己の限界をいやというほど思い知らされる。
このギャップが人間にダンディズムを教えるのだと思います。
理想と現実の狭間にあってじたばたしているけれど、そのじたばたを表に出さない。
じたばたの振幅が大きければ大きいほど、それを見せないのがダンディズムというものなのでしょう。
ゴルフをするようになって60年が経ちました。あの頃は、まさか自分が80を過ぎてもゴルフをしているとは思ってもみませんでした。
何事も、頂点を極めた後は、徐々に下降線を辿り、ついにここでギブアップかという時を迎えます。
そこで人生もゴルフもきれいさっぱり区切りを付け、リタイアメントを宣言するのもひとつのスタイルなのかもしれません。
しかし、一度エントリーしたら雨が降ろうと雪が降ろうととにかくゴルフ場に姿を現し、
理想と現実の差にもがきながら決してそれを顔には出さず、ホールアウトするまでボールを追いかける。
ゴルファーにはそんな身の処し方もあると思うのです。(篠田正浩)

 

ゴルフ・トゥディが潔い雑誌になっていました。

多くのゴルフ好きが感じている通り、ボディターンが基本でしょ、とレッスン記事を組んだ翌号で、手打ちでないと球がつかまるわけないでしょ、とレッスンしたりする。
やっぱり憧れはドローだ!って特集を組んだら、最高の球筋はフェードなんです!と言ってみたりする。

そういうのを止める、ときっぱり宣言しているところが潔い。

これは、目からウロコかもしれません。

回転したり、回すのではなく『右肩を引く』 のだ。

回転しながら右サイドを開かずに残せとか、回転軸は左か右か、とかややこしい無理難題を並べることなく、
右肩を引いて戻す、重力の理にかなったシンプルな動き。

結果として回転運動になるのであって、回る意識はエネルギーをとっ散らかすだけで、散漫な動きを招くだけのような気がする。

右肩や右腰の高さをキープしてインパクトするのは、あおり打ちによるパワーロスを防ぎ、
最も安定したパワー=重力を最大限に活かす工夫でもあるのだが、
右肩を引いて戻す、といシンプルな動作なら、修正点や意識するポイントが少なくて済む。

ドライバーのスイングに迷いが出ていたが、これで断ち切りたい。

黄色いボールを白いボールに変えて、また新世界へと。

  

「自然は不安定なものばっかりだ。でも重力は安定している。
ひとつのゴルフ場の中で完ぺきに一定なんだ。それを利用するとスイングも安定する。
ショットが安定している人が頼りにしているのは、おそらくはそういう理屈なんだろうね。」

原型を留めない演奏は、得てして興ざめになるのだが、このロケットマンはちょっと違った。
重力の安定しない宇宙にいるロケットマンの孤独。宇宙空間では時空さえも歪む。
思考と時間、そして重力は、密接な関係にあると言うが、
それらのバランスや安定を欠いたタイムレスな時空で聴こえる音や思考がどのようなものかといった趣き。

Elton John - Rocket Man feb 2013

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[2015年7月] ショートゲーム革命間近。

2015年07月20日 | ゴルフィーライフ<気づきとアイデア>

ショートゲームが格段に良くなりました。

まずパッティング、
1m~1.5mをすこすこ入れた昨日のパッティング、無敵の#7VERSAあればこそなのですが、気づきもあったのです。
(アダムがイヴを見つける時 ~ ダウンブローのパター)
心がけていたのは、
コンパクトなテークバックからフォローまでを、スタンス幅の間を目安にして、
その幅のあいだを、緩まずにしっかり振ること。

フォローがスタンスの外側までダラダラ流れてはだめで、左足のスタンスのところまでインパクトの後も緩めずきっちり振る。

(しかし、ロングパットもショートパットも決めたのに、この日は”お先に”のパットを5つも外しました。ありえません。
”お先に”の30cmを外して、その後の”お先に”をもう一度外す、という芸当も。この気の緩みが最大の敵であります。)

そして、長らくの課題であった、安定しないアプローチ、
近頃は、旧いキャロウェイX-12のアイアンセットからPWを抜いてきて、ランニングウェッジ用にキャディバッグに入れたりしていました。
このPWは、シャフトがUS製で硬めとはいえカーボンシャフトなので、
意に反して奥へ奥へといってしまうピッチショットやランニングアプローチの防止になる柔らかい球を期待したのです。
強く入って大きくオーバーすることは少なくなったように思いますが、
絶対奥に行かせたくない場面で、PWでの転がしだけでは限界を感じていたのも事実。。

楽しみにしていたのは、5月発売予定だったナイキのエンゲージ・ウェッジ「トゥスイープ・ソール」。
発売延期になって、いつ発売になるのかとヤキモキしておりました。
最近はいわゆる「異形ウェッジ」が流行りで、ウェッジが豊作なシーズンだと思います。
ウェッジがいいと好スコアに直結します。スコアメイクが易しくなる。

 

ところが、心待ちにしていたナイキのウェッジの発売日を週末に控えた今週になって
突如として私の心を奪っていったのは、『Ksウェッジ』でした。

とうとう私にピッタリのエースウェッジを手にした気がします。

鋳造で形成された、ウェッジには珍しい深いキャビティ、そして鍛造フェイスの丁寧なつくり、
柔らかな打感を感じさせるマットなサテン仕上げのヘッド、
異形を感じさせない、確りした仕事をしてくれそうな渋い顔つきには、
細かな工夫が沢山あるのです。

 

シャンクを防ぐ、ヒールの工夫。
ワイドなフェースでネック部分が長く、球にしっかりスピンがかかるイメージが湧く。

このKSウェッジのウリはゼロバウンス・ソール。
(ローバンスどころではない、バンスがゼロ。)

バウンスについて、あまり深く考えたことはなかったが、
バンスには、サンドウェッジがバンカーに突き刺さるのを防ぐ役目がある。

 

 

バンスのおかげで、ダフってもソールが滑り、地面に突き刺さるザックリが防げる。
しかし、このバンス使いが、サンドウェッジを特別なクラブにしているのもまた事実。
固いバンカーだとバンスが跳ねてトップするということも起こり得る。

なんだか、ハイバンスとローバンスのいいとこ取りみたいで、すごく魅力的だ。

 

ワイドソールは間違いなく良い機能だと思う。
もぐり過ぎを防ぐのがバンスの機能だとしたら、そもそも、もぐり過ぎるような打ち方をさせなければよい。
ソールが滑れば、バンスが滑ってるのと同じことだ。バンスの必要がなくなる。
ゼロバンスだと跳ね返らないし、ラウンドソールでワイドソールだから、ざっくりすることもなく、滑って抜けがいいはず。
理屈にかなっている。

トップのミスへの安心感のあるリーディングウェッジ。

そのような論評は見当たらなかったが、バンスがないアイアン形状のソールだと、フルショットにも使いやすいのではないかと思う。

これまでSWは58°を使っていたのですが、
58°を使っていた時はフルショットすることなんて無く、バンカー使用と、滅多にラウンドですることのないロブショット専門でした。
56°のKsウェッジなら100ヤードを切ったフルショットから、バンカー、Green周りまで、この一本でカバーできそう。
課題のショートゲームがとてもシンプルになりそう。頼りになる一本になりそうです。

( ↓ ) 「ボールがフェースの上を滑ると距離感を合わせるのが難しい」。

バンスの話はひとまず置いておくとして、ウェッジのロフト角についての記事が、よくまとまっている。
ロフト角が大きくなると、それはそれでシビアさが増す。

今回、56°をチョイスしたのは、ショートゲームを極力シンプルにしたかったから。
58°より56°のほうが易しく安定したショットが打てるとのこと。
このわずか2°の差の違いは大きく、ボールが意に反してフェース面を上滑りすることがなくなって、距離感を作りやすくなるらしい。
ロブショットのような高い球というのは、上方向へ浮かせる距離によって、進行方向の距離を相殺するわけだから、
当然に距離感を合わせるのが難しくなるわけだ。

KSウェッジは開いて寝かせても使いやすいので58°との2°の差なんてあまり問題でないように思えますし、
何よりバンカーからランニングアプローチまで、Green周りがこれだけで事足りるというのがシンプル。

冒頭でパターの振り幅への意識について書きましたが、
ウェッジ一本で打ち分けを可能にするために、ウェッジの振り幅と距離感の掴み方をシンプルにする。
クォーターショットやハーフショットの振り幅を確かめながら、30,50,70ヤードといった中途半端な距離の精度を高めていくのです。
(何を今さらですが、ちゃんとウェッジを練習することは殆ど無かったかもしれません。)



前日、宙に架かった見事な丸い虹。

明けた猛暑の中のラウンド、ショートゲームでパーを拾いまくる以前に、
ここ最近では記憶にないほど、ドライバーからミドルアイアンまで、長物が右にふける擦り球ばかり。
普段はミスの少ないユーティリティーまで、インパクトすら、ままならず、何度かゴロを打ったほど。

原因に気づきました。

右膝を痛めてから取り組んできた、左重心打法を実践しなかったこと。
ここ数ラウンド、出だし立ち上がりに苦しんだのに、この日はパースタートで調子に乗って、どんどん力みが増していき、
やがて崩壊、ゴルフにならなくなりました。

膝を痛めたのを機に、ゴルフに必要な体幹や裏すじの筋肉ではなく、目に見える表筋の筋肉まで鍛えようとしたのが裏目に出たのだと思います。
両ひじが開いて、上半身の外側の筋肉で振りに行ってるのです。
体使いは硬く、遠心力や向心力を使えていないから、力むほどにスイングからキレが失われていく。スイングが重い。

 

途中で両ひじを絞って、体の内側につけて打つと、少しマシになりましたが、時すでに遅し。53/53という惨憺たるスコア。
(最終ロングホールも左OBで2打罰,クリークで1打罰でスコアは7でしたが、
それ除きでは、3つでGreenに運び、1.5mを沈めて4つであがっているのです。やりようの部分はあったと思います。)

しかし、負けに学ぶともいう。

パーを拾いまくる、ショートゲーム革命は間近な気がする。

チューリップ StudioLive 虹とスニーカーの頃

あ、ピアノやらなきゃ。

コメント (2)
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アダムがイヴを見つける時 ~ ダウンブローのパター

2015年06月27日 | ゴルフィーライフ<気づきとアイデア>

” 悩めるアダム、エースを探せ。 "

 (月刊ゴルフダイジェスト 6月号より)

以前、オデッセイの#7 ホワイトアイスを手にしたのですが、
絶対エースの予感を感じながら、

罰ゲームでしばらく使わないことにしてる間に本当に使わなくなって、昨年夏に売却してしまいました。
(無敵のパターは#7)

売却すると同時に、マレット型のNIKEのパターグリップを流行りの太グリップ「SuperStroke」に変えておかしくなり、
直ちにホワイトアイスを買い戻そうとしたものの、瞬く間に売れてしまったようで、ショップに問い合わせると、
” いいパターを有難うございました。また宜しくお願いします。”

そこで今春、GWに同じオデッセイの最新モデル「ワークス#7 」を買い求めましたが、
クランクネックとツノ型ヘッドという違和感のある組合せにどうも馴染めず、
このたび、差額数千円で、ベントネックの付いた旧モデルの、「ヴァーサ#7」に買い替え。


正統派のパターやフィーリングへのこだわりも捨てられず、「PINGスコッツデール シェイ」も使っていますが、
パターに迷いが生じている時には、もっとアバウトに打っていけるような、もう少し茫洋とした安心感のある、ツノ型パターが欲しくなる。
アダムと同じように悩んでいるのですが、ひと足先にイヴを見つけたのかもしれないわん。

( ↓ ) アダムとは試しているパターまで同じ、「ホワイトアイス#7」と「ヴァーサ#7」。

やはりベントネックがツノ型のヘッドにはしっくりくる。
クランクネックであろうが、そんなに変わらないようにも思いますが、「しっくりくる」というこの気持ちが大事。
パターの座りもよく、ライ角通りにいつも構えられそう。

シェイを購入する時にもお世話になったショップのお兄さんは、パターコレクションが止められないというパターマニア。

縦に入った白いサイト・ライン、ツノ型ではまだ珍しいバーチカル・タイプですが、
欧米では、むしろ、ホリゾンタル・タイプより、フェースのアライメントが合わせやすいバーチカルが主流になりつつあるのだという。

デザイン的にはホリゾンタルの方がなんだかプラレールっぽくてキレイに感じたりもするが、
構えてみた時に、後方のツノを過度に大きく感じたくない。
今私が、パッティングで心がけたいと思っている、ダウンブロー気味にカツンとインパクトするイメージが湧きやすいのはヴァーチカル・タイプだ。
これからはこちらが主流、と言うお兄さんのアドバイスに素直に従いました。

 ( ↓ ) ”マムシの矢吹”の真骨頂は、”1.5メートルは外さない”。

ボールに最初から順回転をかけるためにはアッパーブローに打つのだ、とい意見もあるのですが、
”転がりの良い球でカップに飛び込んでくれる”のはダウンブローだと思います。

1)「最新パターはこう打って / 絶対条件はダウンブロー」より

~正確に転がるボールを打つために必要なのがダウンブローです。
しっかりと上から打って、ボールにヘッドの重みを伝えてください。
ダウンブローで打ち出されたボールは、地面に張り付くように飛び出し、そのあとに順回転をしてグリーン面をしっかりととらえて転がっていきます。

アッパーブローの方が、ボールをこすり上げるヘッド軌道になるので、順回転をかけやすいように思えるかもしれませんが、あまりよくありません。

弾みの多い軽い球質のボールだと、芝の種類や、グリーン上のわずかな起伏、ゴミなどの影響を受けやすくなってしまうので、距離感も方向性も出しづらくなってしまうのです。
薄い当りになりやすい打ち方なので、ボールは順回転していても、距離感も方向性も安定しなくなります。手先で順回転を掛けるような打ち方では意味がありません。
私がパッティングで最も大事だと思うのは、ヘッドのエネルギーをボールに確実に伝えて、まっすぐ、しっかり転がる球質のボールを打つことです。

 

2)「基本中の基本=パッティングの極意」より

~フェースの芯より上側で打つより、下側で打つ方が、
アッパーブローよりダウンブローの方が
直進性の高い転がりになります。
ツアープロは、ドライバー以外のクラブはパターも含めて
経験上、フェースの上下の真芯か少し下でボールを打っています。
パッティングでパーフェクトに正しく打たれたボールは
カップの底に向かって強い回転で転がり込みます。

そして、マムシの矢吹さんの教えの中で、もうひとつ、これが大事なんだよな、と思ったのが、
表現はやや異なりますが、パッティンググリップの握り方、
「クラブを下から支え持つ感じ。」

アップライトに構えるのも、下から支え持つと自然にパットを釣るような構えになって、腕が悪さをするのを防止する構えだと読み取りました。

アダム スコットも、右手が悪さをすることを徹底的に排除する打ち方やグリップに気をつけています。
「下からクラブを支え持つのは、フェースをまっすぐロールさせずに動かしたいので、腕の前側の筋肉を使いたくないからです」。

「PING スコッツデール シェイ」の調子が良くない原因は、
イメージを出し過ぎて、左手人差し指を伸ばすだけでは飽き足らず、
(<パッティングのファイナル・アンサー>末端と中心を結ぶのは左手だった
右手人差し指まで伸ばしてグリップに添えてみたりしたからだと思います。
固定して動かないようにしているとはいえ、
これでは、悪さをする右手を殺せていない。
下からパターグリップを握りに行くと、筋肉の裏筋を使う構えになるから、表筋側の力みを防止できそうだ。

高いミート率を誇るアダム スコットのスイングを今さらながらですが、見習ってみようと思います。
左重心で、右腰を高く使って右足を倒し込みながらのスイングは、ジェイソン デイと同じように力感とバランス感覚が参考になる。
高いマウンドから重力なりに投げ下ろす理にかなったピッチングフォームのような動き。

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