ゴルフィーライフ(New) ~ 龍と共にあれ

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その都度「別の話」が生まれてくるということ

2013年04月07日 | お気に入り♪(マイナーなラジオ局編)

映画「最強のふたり」をDVDで観る。
インタビューで監督自らが語っているように、「分かりやすい構造」のストーリーだ。
そのようなシンプルで、悪く言えば″ 単純な "物語が、フランスのような、現代の人文的・哲学的思想の極みにあった国で、なぜに高い評価を得たのか。 

 

最終講義-生き延びるための六講 (生きる技術!叢書)
内田 樹
技術評論社

内田先生は、師と仰ぐレヴィナス先生に実際に会って話を聞いた時に、なるほど本物の学者はこうなのだと確信したといいます。
「学者」に限った話でもないと思いますので、例によって引用させていただきますと、

ほんものの学者というのは「いいから俺の話を聞いてくれ」という人なんですよ。
こっちに受け止める技量があるかどうかなんて二の次で、こっちにバシバシと「パス」を蹴り込んでくる。
僕はこのレヴィナスの「とにかくパスを出す」というスタイルが本当に素晴らしいと思ったんです。
もちろん、人が来るたびに、レヴィナスは、同じような話をしていたのだと思うんです。
でも、「本に書いてあることを繰り返している」のとは違う。
うまく噛み砕くことのできない話を繰り返し語っていると、毎回その出来事の新しい相が見えてくる。経験の意味が変わってくる。
その経験の書き換えプロセスが実況中継されている。
同じ話を繰り返したのは、その都度「別の話」が生まれてきたからでしょう。そうじゃなければ、あれほど熱くは語れません。

面白い話だと思います。
何度も引用しますが、それは「鉱脈」を掘り当てたからなのだと思います。(アデルの倍音)
よくアーティストのマンネリズムについて、またかよ、みたいに言われることがありますが、発している倍音は生のライブであって、きっと、その時々で違っているのです。
映画や物語の題材やテーマもおなじだと思います。

おじさんや年寄りが繰り返す話のなかにも、似たような鉱脈があるのかもしれません。
ポールは、それを"Listen to what the man said"で言いたかったのです、たぶん。

今日はその"Listen to what the man said" でなくて、ソフトバンクのCMで使われてた曲のバージョン違いを。
3つも並べますが、発している倍音が違っていたので。

サビの部分で鉱脈が現れます。歌いたくなります。

Fun.: We Are Young ft. Janelle Monáe (ACOUSTIC)

なので、歌いやすいように歌詞付きのオリジナル・バージョンを。

Fun - We Are Young [LYRICS ON SCREEN]  

声も演奏も、Jake Cocoのがお気に入り。

We Are Young - Fun. Official Music Video Cover by Jake Coco, Corey Gray and Caitlin Hart

 

屋外でヘッドホンやイヤホンをする習慣はなかったのだが、欲しくなった。
音が外に漏れないしっかりした作り、ポーチ袋に入れてがんがん持ち歩けそうなタフなやつ。

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2 コメント

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Unknown (沙於里)
2013-04-07 23:40:45
ft. Janelle Monáe もJake Cocoも知らないアーティストでしたが、
どちらも胸にキュンキュンきました。
アデルの倍音の話、改めて読んだあとだからかな。

キュンキュンきましたか (沙於里さんへ)
2013-04-08 07:13:10
サビの部分がTVで流れてて、ぼくもビビッときました。
詩もいいし、素直に盛り上がれる感じで。
こういうの見つけたときに反応があると嬉しいです。音楽の好みって、意外に、感じるトーンの違いがびみょーにあるように思いますから。

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