ゴルフィーライフ(New) ~ 龍と共にあれ

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誰もが傷つき得ること ~ ALONE AGAIN NATURALLY

2013年02月09日 | お気に入り♪(マイナーなラジオ局編)

「翻訳するのは良い趣味だ」 ~ 内田 樹

浄土真宗には喪中という概念はないから、あまり気にすることはないのだけど。

荘厳なレクイエムにはどこか悲しみを強いる儀式的なところがあるが、
「それを悲しむまいとする」志向をもったものに共感することがある。

一聴すると明るくて楽しげなメロディなのに、そこに綴られた物語には痛々しいほどの哀しみがある。
乾いたドライな日常を送っていればこそ、時には湿らせて、心を巡らせてやらないといけないように思う。
そう、ストレッチだ。
そうでないと、ただでさえ偏っているものが、偏ったまま凝りのようになっていくのではないだろうか。
「心は自分ではない」のだから、そこにはあんまりタブーを作る必要もないのだ、しなやかに自由に。

自らの体験でもって感じ得ることなんて たかが知れていると思うから、
小説や文学が今ひとつ不得手な私は、ドストエフスキーを読む代わりにこのようなところで滋養を養う。

ALONE AGAIN NATURALLY

最初のバースなどは放送禁止になってもおかしくないくらいのメッセージを持っている。

In a little while from now         しばらく時間をおいてみても
If I'm not feeling any less sour     この嫌な気持ちが無くならないようなら
I promise myself to treat myself    自分にこう誓ってる、自分をこうしてやろうって
And visit a nearby tower         近くの教会の塔に行って
And climbing to the top, Will throw myself off  頂辺まで登って 身を投げよう
In an effort to make it clear to whoever       わからせてやる
What it's like when you're shattered          誰であろうと粉々になったら どんな風になるかってことを
Left standing in the lurch at a church         こうしてよろけながら教会立っていると、
Where people saying:                   人々がこう言うのが聞こえるんだ
 "My God, that's tough" "She stood him up"   ″あぁ、神様 なんてことでしょう″ ″待ちぼうけをくわされたんですって"
"No point in us remaining" "We may as well go home" ″ここに残ってることもないわね" ″はやく家に帰ったほうがいいわ ″
As I did on my own Alone again, naturally      昔からそうだったけど 一人ぼっちになったよ、あたりまえのように  

神を冒涜するつもりは全くないけど、誰もが傷つき得ること、誰もが弱者になり得ること、
そしてそうなった時のことが 淡々と歌われる。

To think that only yesterday        昨日までのぼくは
I was cheerful, bright and gay       元気で、明るくて、陽気だった
Looking forward to who wouldn't do    ワクワクして楽しみにしていたから 
The role I was about to play        自分が演じる役回りがこんなだとは思ってなかった
But as if to knock me down         でも、打ちのめすように
Reality came around              現実はやってきた
And without so much as a mere touch  大げさなことでなく ほんのちょっと触っただけで
Cut me into little pieces            それはぼくを粉々に打ち砕いた
Leaving me to doubt             ぼくは疑うようになった
Talk about, God in His mercy        みんな慈悲深い神様について話しているけど
Oh, if he really does exist           もし神が本当にいるなら
Why did he desert me            どうして彼はぼくを見捨てた
In my hour of need I truly am indeed  ぼくが必要としていた時に 本当にどうしようもなく求めていたのに
Alone again, naturally             また一人ぼっちになった、あたりまえのように

It seems to me that there are more hearts broken in the world
この世界には もっと傷ついた心が沢山あふれているように思う 

that can't be mended , Left unattended
決して癒されることもなく、相手にもされない心が

What do we do? What do we do?
ぼくたちはどうすればいいんだろう?

なんだかね、あの時の気持ちをすこし思い出した。(目には見えないが、世界にいろいろな形で残っている思いについて。)

前にもギルバート オサリバンにはインスピレーションを受けた。  そんなぼくに何がわかるのか ~ Nothing Rymed

あんまり、三連休には似つかわしくない記事になったので、楽しいやつも。

Gilbert O'Sullivan - Matrimony 1971

 

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2 コメント

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あうう (沙於里)
2013-02-10 22:58:34
この曲、めちゃ好き。ALONE AGAIN NATURALLY。
歌詞の内容はずっと知らなかったけど、益々好きになりました。
あうう・・なんか、今の私にはタイムリーすぎる。。
でも謝々

オサリバン、って (沙於里さんへ)
2013-02-11 14:33:59
なんだかサルみたいな名前だな、と思うのはわたしだけでしょか。{(-_-)}
いい曲だけど、刺さるものがあると思います。
文学はどうも苦手なので、ドストエフスキーの代わりにしてるみたいな感じです。
タイムリーだというコメントが気になりましたけど、ぼくも身体痛めてばかりなので、こういうチョイスになりました。
沙於里さんは、もっと明るいやつでね。^ ^

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