ゴルフィーライフ(New) ~ 龍と共にあれ

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Paul McCartney&Wings - "Love In Song"

2013年01月12日 | 政治と経済のお勉強

Paul McCartney&Wings - "Love In Song"

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世界は動いている。

2013年01月06日 | 政治と経済のお勉強

 「2010年代 東アジアの大転換の時代」という記事タイトルだけつけてから、大河ドラマ「八重の桜」をみてきました。

記事タイトル変更、「世界は動いている」。番組の中で使われていたフレーズです。
(会津藩校 日新館で教えられたという什の掟(じゅうのおきて)- 「ならぬことはならぬものです。」、
近年見直されているようで、会津に行くたびに目にしたこの言葉が随所で繰り返し使われていました。)

幕末という大きな時代の変わり目を描くこの番組には、日本の今と重なるものがありそう。
黒船という分かりやすい、目に見える形で変化がやって来るとは限らない。

( ↓ ) Googleは中国から撤退し、サービス提供も中国政府によって規制されていたはずなのに、、
    年初の記事に違和感を感じました。
    中国政府が管理を強化しても、「ソーシャル・メディア等による情報の拡散は止められない」のだ。
    こういった記事にはアメリカやヨーロッパの企業やサービス名が並ぶのが常だったので、
    読んでて、妙なつっかえ感がありました。
    (`・ω・´) mixiはどこ行った? あれ、単位が億人だ、中国は13億人もいるから。
    

 

( ↓ ) 昨年(2011年)の正月、2010年のGDPで中国が日本を追い抜いたとの報道でにぎわった後に購入したきりになっていた本。

19世紀後半、福澤諭吉が「脱亜論」を著して以来150年間、日本は中国より軍事的、経済的に上にあった。
日本は準白人としてアジア人の立ち入りが禁じられていた欧米のゴルフ場に出入りし、アジア諸国の中で日本だけがOECDやIMF、主要国首脳会議(G7)に参加し、我々はこれを当然のように考えていた。

~ 我国は隣国の開明を待て共に亜細亜を興すの猶予ある可ならず、むしろ其の伍(一緒になる)を脱して、西洋の文明国と進退を共にする

この思想は日本の中枢を占める政治家も、官僚も、マスコミも、経済人もすべてが共有した。
150年間の重みがある。
今日の日本外交や安全保障の考え方の思想的原点はここに示されている。

″ 中国の大国化という歴史的大変化を前に、日本では変化に対応する戦略の用意がない " との警鐘。
「米国との関係を重視さえすれば、日本の繁栄がある」という図式は変わった、
過去の延長線上でうまくゆく、というような幻想に囚われずに、不愉快な現実を直視しなさい、との箴言。
事実、米国の世論調査で、米国にとって東アジアで最も重要視すべき国は日本から中国に変わってしまっている。
前提条件が変われば、結果や結論が変わる。プロセス、解き方を変えないと前と同じような答えにはならない。

 

欧州共同体やASEANの発足をアメリカは軍事的理由から後押ししたが、
東アジア共同体には反対の立場をとっている。

ASEAN諸国(インドネシア、マレーシア、タイ、フィリピン、シンガポール、ミャンマー、ベトナム、カンボジア、ブルネイ、ラオス)は、宗教的にもばらばら、外交政策もばらばらで、紛争が絶えずまとまる要素がないと見る向きも多かったのに、平和と経済的安寧を育む理念のもと、
″ 平和をもたらす手段を専ら平和的手段に委ねた ″。

銀行の健全性と安定性の強化に資するという謳い文句ばかりに目が行きがちなBIS規制(バーゼル合意)についても、
BIS規制実施後の日本の銀行の凋落の原因から、真の目的が何だったかという説明がされている。
政治とは戦略なのだな、と納得させられるような内容も多かった。

よくありがちな中国に対する言説に疑問を抱かざるを得ない文章があったので引用。

「日米は民主主義という共通の価値観を持っている。他方、中国は共産主義独裁国で、米中には共通の価値観がない」と言う。
我々は客観的に見る必要がある。
米国要人に「あなたは日本要人と中国要人のどちらが自分に近いと思いますか。」と問えば、圧倒的に中国人と答える。

不勉強とは怖いものです。
ひょっとすると、ガラパゴス的誤認があたかも正論みたいに日本ではまかり通っているのかもしれない。

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政治と経済のお勉強

2012年12月30日 | 政治と経済のお勉強

これまで、オンとオフを分けて広く見聞を求めようという気持ちから、経済などの話は殆ど採り上げることはありませんでした。

しかし、ブログというのは、なかなか強力なもので、避けているテーマの本や話題への関心は次第に薄れてゆくのです。
近ごろ手に採る本にしても、いささか偏りが出てきているように思います。

こないだまで、「持続可能な社会」が、エネルギー施策に留まらない、経済や公共投資のメインテーマに浮上しつつあったのに、
26日に発足した自民党 安倍晋三内閣は力強くデフレ脱却を宣言し、
「強い経済を取り戻す」、「成長をあきらめた国に未来はない」、という風になんだか勇ましくて、株式市場や海外投資家も歓迎ムード。

金融緩和政策を打ち出しながら、物価を上昇させ、民間投資を喚起するデフレ脱却政策ってどういうやり方を採るんだっけ?
景気回復と、国債発行に依存しない財政規律って、そんなに上手く両立するものだったっけ?

なんだか よく分からなくなってきている、、まずい。。。

自分のワードで政治や経済を語るには、ブログにしない分野のせいか、知見が薄くなってきている。
TPPの是々非々を述べよ、などと言われたら、語るべき言葉を十分に持ち合わせていない。

普遍の真理みたいなことは大切なテーマだし、何かしらテーマを持ってブログを書くというのも大事なことなのかもしれないが、
日常的な趣味のツールのようになってくると、もっと幅広にしておかないと、自分の興味の向く方向までが偏っていく。これではいけない。
作家先生ではないのだから、ミステリーが専門とばかりに枠をはめる必要もないし、専門外であっても気軽にスクラップブックをどんどん作っていったら良いではないか。
そのうち、考えも醸成されてくる。

( ↓ ) 株式相場の動向を政治イベントに絡めて定点観測する。
    年末にかけての反騰でようやく東日本大震災以前の水準である1万200-300円台を回復した日経平均が、「1万5千円くらいに上昇するでしょう」って、どして??
    一方で、なるほど、金融緩和しても、経済成長というエンジンがなくては、お金はリスク資産や設備投資には向かわない。
    金融政策は万能ではない。年末の株価上昇は統治能力への買い、だという意見にふむふむする。

 

( ↓ ) 平成5年の細川内閣誕生以前の出版になる「明日はござなくそうろう」。
    かつての政治家になかった率直な姿勢に驚きました。
    (右は、父に学生時分に渡されて読んだベストセラー、「鄙の論理」。)

    さっと読み返してみて、この本からの引用にはならないことが分かったが、氏の言葉に驚いたことがある。
   ″ 歴史の風雪に耐えてきた書物以外の本は読む気にならないし、読まない。″みたいなことを現職の首相が語っていたのを覚えている。(私の記憶が確かなら。)
    インターネットもなかった90年代前半、週刊ダイアモンドやFINANCIAL TIMESのような情報誌こそが活きた情報の宝庫だと信じていたのに、
    そんなものは取るに足らぬものだ、みたいな言い方だったと思う。(私の記憶が確かなら。)

    かくして、私も知らず知らずのうちに影響を受けているのかもしれない。(胡隠君の黄色 ~ もみじの腹上死

    でも、ちょっと逆行して、週刊誌的な経済動向や政治動向にも耳を澄ませることもしようと思ったのであります。
    時代の変わり目を生きている実感みたいなものは、そういうところにあるのかもしれぬ。
      ( 世界は「物理」と「物語」で成り立っている ~ With A Little Luck )
    そして、そういったテーマはインターネットとも親和性があるのです。

     

( ↓ ) 当時BGMのようにしていた映画のうちのひとつ。 
    お金も人も、バブルに踊り、やがて弾けていった。。
    (叩きつけられたライターが目の前で砕け散り、ぴゅっと出たオイルを顔で受けた私が言うのだから、本当のことだ。)

金融緩和へと政治のプレッシャーが増す中で、日銀の白川総裁のインタビューが興味深かった。

曰く、

政策金利は事実上ゼロになり、国債購入を通じて金融緩和を進めてきた。
それにも関わらず金融機関の貸出しは増えず、企業の投資や家計の消費は高まらない。
CPIはマイナス圏から脱する兆しはない。
金融政策だけではデフレ脱却は難しい。
物価上昇を達成する魔法のつえはない。

変化は必ずチャンスを生み出す。
民間投資を促すには、医療や介護など生活者の需要が大きい分野の規制緩和を進め、企業の新市場への参入を容易にする必要がある。

2006年の量的緩和解除の「早すぎた引き締め」、2008年リーマン・ショック時の協調利下げに加わらずに円高を招いた、との批判もある中、
″資産価格が上昇しても、物価上昇率が低い時には金融緩和の継続によってバブルを増幅しかねない″

名字が同じだから、なのだが、
任期満了を前に日銀の中立性の大切さを説く姿に、頑固なまでのに気丈な白川 静氏にも似た学者魂に似たものを感じました。 
透明にすることによって隠蔽されたもの、そして賦活させるもの

(長く学会で冷遇されていたことについて)

学問は政治ではないので、そんなことは気にもならない。

~ 白川 静

コメント (2)
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