まずは駅の立ち食いうどん。
関西風うどんは今ではあちこちにあるし、家内も家でうどんの時は関西風だしで作ってくれます。
一方で、味は記憶だともいいます。
若干、人が賑わっていた頃に比べると味が変わったような気はしますが、
カツオだしの香りかたや、うどんの柔らかさ加減まで、この立ち食いうどん、やっぱり何処とも違うように思える味。
高校の学食で食べた、あそこでしか食べられないラーメンの味にも通じる、食べつけた味。
独りの時には、新幹線車中での食事はガマンして、一杯きつねうどんを食っていきます。
その後、めし食う予定があっても 大抵食います。
ちょっと前までは、天ぷらうどんも捨てがたいので、え~いって2杯食ってました。
(ケータイで撮ったためにこれだけ写真が小さいです。決して軽んじているわけではありませぬ。)
昔 父が手土産に買ってきた鳥弁当、持ち帰りしてみたら、味がまるで変わってました。残念。。
しかし、今回の帰省で 新大阪駅前に大好きなバッテラの旨いの見つけました。
これからは、コレでいきます。
(鯖ずしは結構目にしますが、バッテラの美味しいのはなんだか少なくなりました。
新大阪駅中央改札出口、タクシー乗り場に向かう手前。店内で食べることもできます。)
夜、高校時代の友人と道頓堀にある「たこ梅」日本橋本店へ。
開高 健や池波正太郎も通ったという老舗です。
たこの甘露煮が有名なのでとりあえず注文。
たこ梅東店(梅田)で食べることのできる鯨のさえずりの刺身が好きなのですが、
今回は、歴史ある こちらの本店にしました。(ひところ閉店していましたが、復活した名店です。)
(↓写真左)
お目当ては鯨のおでん。
手前からさえずり、ころ。右手には鯨のすじ。(どて焼きはあまり好きではないですが、煮込んだすじは、鯨であれ牛であれ好物。)
さえずりは、刺身も旨いが、おでんも旨いっ!
(写真右 ↓)
鯨の塩たん。これも旨いっ!
(↓)道頓堀筋も東の端、日本橋まで来ると人が少なくなります。
道頓堀川のネオンも少し大人風。
シメは、住職やってる友人の勧めで「つるとんたん」へ。
うどんのニューウェイブです。
クリームソースのうどんとか創作メニューが沢山あって、麺も太め・細めが選べます。
場所柄か、水商売風のひとも多いようで華やいだ雰囲気。
(↓)つるとんたん、って覚えにくい。。
いつのまにか、とんてんつる、とか、とんてんかん、になってる。。(-_-メ)
明太子&山かけの冷やしうどんと、炙り銀杏を注文。
美味いうどんでしたが、オーソドックスかと思いきや、意外に明太子と山かけの取り合わせ、合いません。。(・。・;
引き立て合うことなく、山芋のネバネバに明太子がのみ込まれてしまってるみたいな。。
でも、シメがラーメンでなくてうどんってのがオツ、さすが住職。
灯台もと暗し。
弟の勧めで、橋下知事が推進する、大阪ミュージアム構想(
http://www.osaka-museum.jp/index.php)
でスポットライトの当たっている富田林の寺内町を散歩してみました。
大河ドラマ「天地人」のオープニングシーンに感激して、
GWに山形の朝日町というところまでわざわざ棚田を見に行きました。
(
http://blog.goo.ne.jp/lifelongpassion/e/6ed6012e8a8634a60704201c5f0ed436)
水を張っていない田植え前のカラカラした田んぼを見て、
あらら~、って感じでしたが、存外近くにチャンスがありました。
11月初旬には、ロウソクを並べた"棚田ライトアップ"というイベントまであったようです。
この寺内町には、小説 夫婦善哉で関西ではつとに有名な織田作之助(通称オダサク)が32歳の頃、住んでいたようです。
(富田林に住む前、新婚の26歳からは堺市丈六に住んでいたとのこと。)
つながりを感じる部分が色々あって、大阪からの帰路、夫婦善哉を買い求めて読んでみました。
関西の文化が凝縮されたような、それでいて軽いタッチの小説。
主人公の蝶子(都蝶々というのは、きっと蝶子にあやかった名前だったのですね)と柳吉が、たこ梅を真似て関東煮の店を開いたり、
柳吉と自分が同い年だったりと、これまた、縁を感じるような部分があったりして、興味深く楽しめました。
オダサクが、「可能性の文学」で言っている旧式の定跡にとどまらず可能性を押し広げる、端の歩をつく精神に共感。
そして故郷の上方文化に疎い我が身を少しばかり反省。
今度は法善寺で、ちょっとずつ2杯入ってる、沢山(ぎょうさん)入ってるように旨いこと考えよった、「めをとぜんざい」を
スウスウ音を立てながら啜って(すすって)みたいですなぁ。
※ 帰省して京都に小旅行をしてから帰京(というのか?)。
明日から今度は会津行きです。
あっという間に寒くなったので、季節を跨がないうちに京都ブログもアップするつもり。