ゴルフィーライフ(New) ~ 龍と共にあれ

目指すはスクラップ・ブックか、はたまたビジョン・ボードか。
隠れ家CLUBゴルフィーにようこそ♪

New Year コンサート!!

2009年12月31日 | お気に入り♪(ビートリー)
あらら、もう年越し、そしてHappy New Year、、。

頭がワープ状態でしたが、このgroovyな音で、金星と火星に挟まれたところまで連れ戻してもらって ゆっくり大晦日の晩を過ごしましょ。

今年は久方ぶりに、帰省もせずに過ごすお正月。
これから紅白でも見て、ほんとにまったりします。

お正月番組、って存外嫌いでもなくて、普段TVあんまり見ない分面白かったりします。
今朝も、全国都道府県の梅干しを食べるのが夢、という少女の番組をやってて楽しめました。
なんだか、不況の時のほうが、TV番組もほっとするような温かい内容のものが多いような気がします。

大晦日らしく第九でも、と思いましたが、
元気の出るライブのオープニングで、元気に、年越し祈願しながら。

来年もいい年でありますように。<(_ _)>

Paul McCartney Wings LIVE [HQ] Venus and Mars/Rock Show/Jet


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時間の存在について

2009年12月31日 | 人間と宇宙~哲学を科学する

『時間はどこで生まれるのか』、続編です。( 前編はこちら ⇒  時空とあの世について)

 

時間はどこで生まれるのか (集英社新書)
橋元 淳一郎
集英社

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数式を使わずに相対論を理解するための、もっとも手っ取り早い方法、として著者が紹介するもの。
(たった3つの図で! 

(↓)小学生の算数あたりでも出てきそうな図。
   時速100kmで動く α と時速70kmで動く β。
   β からみると α は時速30kmで動いてるように見えます。

  ※ 図の世界線β が時間軸(縦軸)だと考えてα を見ればいいのです。
    なぜなら自分はそこ(βの世界線上)にいて、そこから見ているのだから。

    この考え方は大切だと思いました。
    時間や空間の軸をモノサシに β を見るのではなく、動く系( β )からモノを見る発想。
    時間や空間はどういう風に見えるのでしょう?
    時間軸や空間軸のどの点を見てるのでしょう? 



この考え方でいくと、光の速さも動く系からみると変わるはずですが、実際の観測では、光の速度は不変。

これをアインシュタインは誰も思いつかないような方法で解いたのです。

動いているモノの座標系は、時間軸だけではなく空間軸も光の世界線を中心にして傾くのです。



こうすると(動いてるひとの座標系の時間軸と空間軸が同じ角度だけ傾くと)、
動いている人から見ても、光の速度は止まっている人から見るのと同じになるというのです。

お気づきでしょう!

光の世界線が不変だという立場にたって、
そこから見た観測者の時間や空間の座標系を見ると、時間や空間の方が傾く、
つまり、動いている人にとっての時間と、止まっている人にとっての時間は異なるのです。

(↓)私からみた事象Aは現在(t=0)のことだが・・・

私にとって今現在の事象Aがあります。(t=0

・事象Aに向かって動く人 α の座標系で見た場合には、事象Aは過去( t がマイナス)
・私に対して α  とは逆向きに動く人 γ にとっては、事象A は未来 ( t がプラス)となるのです。

* ただし事象Aは、今現在の私(t=0)にとっては、前の記事に書いたとおり非因果的領域にある事象なので、私には確認のしようはありません。



著者はここで、こう強調します。
~ ここで重要なことは、このような時間の食い違いは、決して見かけ上のものではない。
 ある人にとっての過去が、別の人にとっては未来であるなどということはありえない、と思う人は、未だ絶対時間という亡霊に取り憑かれているのである。
人間的時間(マクロなスケールの時間)と物理学的時間はもちろん別のものである。しかし、人間的時間を探求しようとするときも、これまで述べてきたような物理的事実を無視して、正しい結論を得ることはできないはずである。
重要なことなので、もう一度強調しておこう。
他者と共通の「今」は存在しないのである。


■ 時間についての考察

この本は時間をテーマにしています。

時間は、色や温度に似たようなもの。
(色は光の波長や振動数、温度は粒子の運動エネルギー、といったものを
 人間の感覚で、識別して、区別したり計測したりするもの。
 ミクロの粒子レベルでは、色も温度も存在しません。
 マクロのスケールまで、光子や原子が集団化し、観測したときに出てくる概念です。)

であれば、ミクロの世界で時間が消滅するのは不思議でもなんでもないのです。

(ここでは割愛しますが、量子力学の実験で、ミクロの世界での時間の消滅が確認されています。)

著者は、20世紀の哲学者、マクタガートの時間系列(下記)の考え方を引き合いに出してこう言います。

~ われわれが感覚的に感じる人間的時間と、物理学で議論される物理学的時間を混同してはならないということである。
  人間、あるいは生命というレベルを離れて、この世界の物質的構造を云々するとき、そこでは人間的時間(A系列)が消滅するのは当然として、B系列の時間さえその存在が危うくなるのである。

 <マクタガートの時間系列>
 ・A系列 = われわれが日常的に感じている、今現在という視点からみた主観的な時間
 ・B系列 = 歴史年表や物理の測定に用いるような客観的な時間
 ・C系列 = 時間とは呼べない配列のようなもの。

(↓)生命(マクロの世界)レベルでの時間は、秩序が失われていく(= エントロピー増大の法則)方向に流れる。
   生命は、「意思」を持つまでに進化しているので、エントロピー増大の法則に立ち向かうが、最終的には死(無秩序)に向かう。      

ひとくちに時間といっても、数学や物理上の概念的なものから、生命レベルのマクロなものまで、いろいろ。
相対論や量子論によっても、時間の向きや流れについては解明されていません。

著者は、
客観的宇宙はあくまでもC系列であり、
t1⇒t2という刹那においてのみ時間は生起する
上向きの時間の流れについては、時間は生起しない。
なぜなら、そこには「意思」が存在する必要性・必然性がないからであり、
逆行する主観的時間は存在しない、
と結論づけています。

我々が不思議に思う生命レベル(マクロの世界)の時間の向きや流れは、
秩序を維持しようとする生命の「意思」の力によって決められるもののようです。

時間が逆行する、上向き時間(エントロピー減少)が成立するような世界にはそもそも生命がないのです。

やはり、時間の向きや流れに関する素朴な疑問も、生命の不思議に帰結してしまいました。。

なんだか、味気ない論文みたいなブログになってしまいました。

ならば、ついでに、、僕にとっては目からウロコだった、『ミンコフスキー空間』について。

有名なピタゴラスの定理、ds² = dx² + dy² は3次元以上の空間にも適用できます。
すなわち、ds² = dx² + dy² + dz²

しかし、時間軸 dt を考えた場合には、
ds² = dt² + dx² + dy² + dz² とはならず、
ds² = dt² - dx² - dy² - dz² となることが、
観測や実験から証明されています。

これは空間軸の距離を実数ではなく、虚数( i )としてピタゴラスの定理を適用すれば出てきます。
この、時空を結ぶ空間を数学上、ミンコフスキー空間と呼びます。

これが、空間は虚数、時間は実数としている根拠。


光の傾きが45度なので、光の世界線の距離(ds)は常にゼロになります。
これは、光の立場にたてば、時間も空間も存在しないという根拠にもなります。


2007年に放映されたアメリカの理論物理学者、リサ・ランドール博士(才色兼備の魅力的な方です)の日本来日の際の映像「異次元への招待」をYouTubeで見ました。
パート1~5まで、気がついたら1時間くらいYouTube見っぱなし。
3次元に時間を加えた4次元の世界ではなく、5次元の世界を解明していく試み。
また別の機会に採り上げてみたいと思います。

年越しを控えて、頭の中は完全にワープ状態。。

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時空とあの世について

2009年12月30日 | 人間と宇宙~哲学を科学する

以前の記事でちょこっと言い及んだ『時間はどこで生まれるのか』。
実に興味深いテーマです。

(↓)我ながら、簡潔に核心をついたコメントをしていることに感心、感心。。


相対性理論で明らかにされたように時空(時間と空間)は曲がり、個々の存在(系)ごとに時間は異なるもの。
時間や空間(存在が位置する場所)は絶対的なモノサシではなく、変化するものであり、唯一不変なのは光の速度。 
光の速度が絶対だとした場合に出現する時空図の中の”人間の感覚ではあり得ないけど存在する非因果的領域”。
相対性理論はマクロの世界を記述しますが、ミクロの世界を記述する量子力学で説明される、
流れを持たない(過去⇒現在⇒未来、と流れるのではない)配列としての時間。    
アリストテレスの時代のように哲学と物理学に密接な関係を持たせ、
物理学の立場から、ややもすると抽象的になってしまう哲学的とされる考え ‐ 時間や存在との関係‐ について切り込んだ興味深い本。

時間はどこで生まれるのか (集英社新書)
橋元 淳一郎
集英社

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ジェットストリームでの城達也さんの名ナレーションを聞いて、やっぱり、もうちょっと整理してスクラップしておこうと考え直しました。
とてもいい本でしたし、いつの時代にもついてまわる人間の根源的な問い、について考えるためのベースになるような内容。

なんでも、ニュートンがデカルトにこう言ったとか。。
”ぼくは物理の問題をやるから、君は心の問題をやってくれ。”
2人は対等に、物理や哲学を、人類の研究課題として捉えていたということです。

哲学はいつから、科学することを離れて、偉い人達の言葉や思想をなぞるような、観念的で抽象的なモノになってしまったのでしょう。
宗教との境目さえも はっきり分かりません。。

アインシュタイン以降、時間と空間が絶対的なモノサシであったニュートン力学では説明のつかない事象を解明する、相対論と量子論が物理学の2本柱になっています。

本著は、数学的に割り切った物理学者の専門性に走り過ぎることなく、
素朴で哲学的な疑問と突き合わせながら、分かりやすい説明がなされています。
科学と哲学を擦り合わせる視点やその分かりやすさは、目からウロコものです。

さてさて、まずはマクロの世界=相対論をベースに整理してみようと思います。

*個々の原子レベルのミクロの世界を語る量子論は勉強不足だし、(学生時代にファインマン博士の本は面白がって読んでましたが。)
そもそもミクロの世界では時間は消滅する=存在しない、のです。
(人間が認識するために、観測するというマクロの世界の行為に及んだときにはミクロの世界にも時間が現れます。)

時間は、色や温度と似たようなもの。

色は光の波長や振動数、温度は粒子の運動エネルギー、といったものを
人間の感覚で、識別して、区別したり計測したりするもの。
ミクロの粒子レベルでは、色も温度も存在しません。
マクロのスケールまで、光子や原子が集団化し、観測したときに出てくる概念です。
(時間も同じ。)
■ 時空図と世界線  


私が家を出て(A点)、レストランに到着(B点)するまでの動きを時間と空間の座標軸で表しています。
モノの動き(事象)を時空図上の直線なり曲線で表したものを世界線といいます。


■ 時間は実数、空間は虚数

 

空間は我々が1m、2mと「実数」で測定できる世界なのに、虚数などというものが入り込む余地があるのか??
「虚数」って、そもそも2乗すると-1になる存在しない数であり、数学上の概念のはずだったのに、、
空間が"虚"? 存在しないもの? 何言ってんの??

■ 空間がなぜ虚数なのか直感的に納得できる方法 - 光の世界線と時空図

下の図を正しく認識するには、
『(真空中の)「光の速さ」が絶対的な物理量である』
という事実を受け入れなければなりません。

これは論理的に証明されるようなものではなく、あらゆる観測結果、実験の結果として証明されたものであり、確かな事実なのです。

絶対的なモノサシは光速であり、時間や空間(時空)は絶対的なモノサシではないのです。
時空は変化する相対的なもの。
(これは、人間の日常的な直感とズレているので、なかなかこの事実を心底受け入れるのは難しいのですが、この誤った直感的な感覚が正しい理解を妨げます。)


 

時空図上に、光速を超える存在しない領域が出てきます。
これを非因果的領域といいます。

非因果的領域の事象は、光速を超える伝達手段を持たない限り我々の世界(絶対未来、絶対過去に分けられる円錐形のような世界)と因果関係を持ちえない、存在しない世界。
いってしまえば「あの世」の世界。

* この図では非因果的領域が分かりやすくデフォルメされていますが、
  座標軸の目盛を我々の日常感覚に合わせて1秒に1mを対応させると、
 30万kmの光速の傾きは限りなくゼロに近くなり、
 非因果的領域は、極めて狭い気づかないレベルのものになります。
 それゆえ、人間は日常生活においてこの非因果的領域に気づかないのです。


今現在の私(原点ゼロに存在する)にとっては、
左右にのびる空間軸は存在しない、すなわち虚数の世界、となります。

t = 0の"この瞬間"において、
空間上の他の事象(たとえば、あなたと私)と、
時間や空間を共有している、というのは人間の錯覚
なのです。


この瞬間(原点、ゼロ)を人間は認識できませんが、
この瞬間だけを切り取れば、その瞬間に私以外の他の空間(事象)は存在しないのです。

言い方を換えると、この瞬間の私と、時空を共有しているのは非因果的領域(あの世)だけ、となります。

(人間は認識するという行為を行うために瞬間を感じることはないので、
  その瞬間瞬間を周囲の空間と共有していると感じますが、
 正確には円錐形の時間軸の上下(t≠0)としか因果関係が持てないのです。)

時間よ止まれ、って歌がありましたが、ほんとに止まってしまったら、
   その瞬間に、この世でひとりぼっちになってしまうってことだ。。 

* ニュートン力学では、時間と空間は各々が独立した絶対的なモノサシだったので、
 時空図のような時間と事象(空間)を同じ座標系で語ることは便宜的なものでしかありませんでした。
 しかし、相対論では光速が絶対的な物理量であり、時空は影響しあう(相関関係にある)ので、
 同じ座標系の中で観ることは理にかなっています。
 そして両者は実数と虚数(数学的には逆も可。)の関係にあるのです。

>円錐形の時間軸の上下(t≠0)としか因果関係が持てないのです

と言われると、ホーキングの本に出てくる過去をさかのぼる光円錐も直感的な理解が容易になります。
(今見てる夜空の星は××万年前に発された光が目に届いてるんだよ、って言うでしょ。 あれを時空を絡めて説明するとこうなるわけです。)

 


(↓)時空のゆがみについて、の記事
 http://blog.goo.ne.jp/lifelongpassion/e/edb4801e5b76658ea38ae15720b2c3db

(↓)ホーキング未来を語る、の記事
 http://blog.goo.ne.jp/lifelongpassion/e/b7d668c5f40fd3e6ac3a530a75ac3865

※ 自分の言葉に置き換えながら書いてる部分かなりあるので、不正確な部分もあるかもしれません。
  専門家でもなんでもないのでご容赦ください

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サンセット~/ ロミオ~/ 城達也さんのジェットストリーム

2009年12月29日 | お気に入り♪(CM/TV/映画)
探しもの、見つけました。
映画「リトルロマンス」のイメージソング。

けれど、頭の中のイメージとちょっと違う。
もっと木枯らしの吹きすさぶような乾いたイメージがあったのですが、、。

サンセット・キッス / パオ


(↓)おまけというわけではありませんが、オリビア・ハッセーがジュリエットを演じた昔のロミオとジュリエット。
   前に「太陽がいっぱい」や「ゴッドファーザー」で採り上げたニーノ・ロータによる作曲です。
   (ヴァイオリン演奏がアンドレ・リュウだったとは初めて知りました。)
   この頃は、きれいな宝石のようなメロディが沢山ありますね~。
  (1968年!? そんなに古い映画だったとは。。)

ロミオとジュリエット(1968) テーマ曲 Romeo and Juliet  theme
まったりしたい時、たまに聴きます。溝口肇さんのチェロによるロミオ、や
城達也さんの名ナレーションが懐かしい、FM番組ジェットストリームのテーマ曲だったミスターロンリー。(↓)

yours
溝口肇
バップ

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ジェットストリーム(夜間飛行)城達也

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2つ目の穴に落ちてはいけない

2009年12月27日 | お気に入り♪(ビートリー_見つけもの)
土曜日の日経朝刊に、矢沢永吉インタビューが載っていました。
98年、50歳を目前にして、35億円(!?)の借金を負ったそうです。
しかも、それは、友人や側近の裏切り、詐欺によるもの。。

”髪の毛抜けながら、過呼吸の手前ぐらいまで、精神的にそりゃあ、なるじゃないですか。”

~ 自壊寸前の矢沢の心に、妻のひと言がしみた。
   あなた知ってる?人を恨まば穴2つって。人を恨んでばかりいても、解決しないってことよ。
   自分も2つ目の穴に落ちるよ。~

” 人生が思う通りにいかないのは皆同じ。
  人はね、動けば何か起きますよ。いい事も 悪い事も、ミディアムも。
  嫌だから人生やめますか?1回しょげりゃいいじゃない。落ちればいいじゃない。
  悪いことがずっとはないんだから。
  酒でも飲んで、ムックリ起きて、何かやろうかみたいな。その繰り返しでやってるんじゃないかと思うよ。”

奥さん、いいこと言いますね。
2つ目の穴に落ちないように、ってことが肝心。

(↓)YAZAWAと、ビートルズってあんまり結びつかないけど、そうでしたか。
   あまり、らしくない、呑みやのおっさん風のインタビュー、こういう力の抜け方もいいです。
音楽を語る  矢沢永吉


(↓)どってことない曲ですが好きな歌、もう一人の僕(The other me)。 
  2つ目の穴に落ちてしまってる嘆かわしさ、引っぱりあげてくれる君、
  なんだか 温かい感じ。

   I Know It Doesn't Take A Lot、To Have A Little Self-Control
   But Every Time That I Forgot、Well I Landed In Another Hole
   But Everytime You Pull Me Out …

Paul McCartney - The other me

(↓)これは未発表の妻リンダへの歌。
   海賊版でも聴いたことがないくらいの珍しい音源です。
Paul McCartney - Lindiana
コメント (2)
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無意識のレベルを強化すること~逆腹式呼吸と共感覚

2009年12月26日 | 心の筋力トレーニングを続けよう
脳と心の洗い方(「なりたい自分」になれるプライミングの技術) (Forest 2545 Shinsyo)
苫米地英人
フォレスト出版

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一見、禁断の書、的な匂いがしますが、
無意識レベルを変えることで、なりたい自分になる方法を提唱する本。
値打ちのある本だと思います。

トマベチ氏の話は具体的かつ説得力のあるもので、
日本は、戦後のGHQ占領下以降、撤退後現在に至るまで 民主主義が進化せず、
当時のGHQの落し物のような洗脳社会のままではないか、と警鐘を鳴らします。
サンフランシスコ講和条約に関するくだりなど、
なるほど、多国間の契約(条約)にあっては、正文が英語・フランス語・スペイン語であって、
日本語版は参考程度だったり、とすることがあるのか、とびっくりしました。
そして、その日本語訳が正確でなかったとしたら。。

<誰も物理的現実世界にいない>

我々は、自分の脳・意識を通して、外部の世界を認識しているのであって、
それは、R(Real)に対してR´(アールダッシュ)ともいうべき内部世界。
内部世界は、外部世界と連結しています。

内部世界は、人の意識によって変えられるものなので、
R´(アールダッシュ)は変性意識下の物理的世界となります。

内科の薬の効果の多くは「プラシーボ効果」と呼ばれるもので、
統計的に内科を受信しても3割くらいしか、何の病気かは分からず、それでも大抵 薬で症状が治まるのです。
氏は、このプラシーボ効果は、病気状態を望ましい状態に書きかえるという内部表現の書き換えにあたる、としています。

<人間は仮想世界とフィードバック関係を持てるように脳が進化している>

現実世界では、暑いと認識すると人間は汗をかきます。
仮想世界(たとえば映画)でも、同じように、感動する場面を見ると涙が出ます。
仮想世界であっても、そこに臨場感があると、内部表現の書き換えが起こるわけです。
仮想世界(たとえば連ドラ)により臨場感を感じて、Realな出来事に気づかないくらい熱中するようなことは誰にでもあります。

我々の内部世界(R´)は、仮想世界であっても現実の外部世界より強く連結していることだってあるということです。

RをR´でなく、そのままのRとして認識できるのは悟りの世界

我々は、仮想世界(P)とも物理的現実世界(R)とも連結できる、内部世界(R´)に生きているのです。

<生物の進化や種の保存に欠かせないもの~プライミング>

生物が、死滅せず 環境に適応して、より好ましい状態になろうと進化することをプライミングといいます。
人類の進化にともなって、生存競争の空間はどんどん仮想空間(P)に移動しています。
人間社会の中のたとえば組織だって、いわば物理的現実世界(R)というよりは、Pに近い。

<脳内物質ドーパミン(報酬系)>
これは、前にブログでも採り上げました。
(なぜブログにハマったのか http://blog.goo.ne.jp/lifelongpassion/e/0afbaff2cf5b5d373458129b5214908a

人類は、報酬系が前頭前野までいっているために、抽象度の高い情報に対してもプライミングを働かせることができるのです。
自分で設定して、内部表現に書き込めます。

やはり、ここがキモのようです。

そのために著者は

・「自分を自分のやりたいことのストーカーにしてしまうこと」

・「大いなる勘違い」をすること

を薦めています。

さてさて、ここまで(RとR´、PとR´が連結していること)はいいとして、
書き換える対象である R´(自分の内部世界)には、意識的な部分と、無意識の部分があるはずで、
ここが具体的にどうすれば、連結するのかが知りたい、と思いませんか。。

「無意識がゴール到達のために勝手に働くようになる仕組み」とは何なんでしょう?

  それは、どうやって無意識レベルにアクセスするかにかかっているようです。

<通勤中は無意識が働いている>
⇒  なるほど、ルーティンになってることって、いちいち意識しなくても勝手に体が動いてます。

 そのために、まずは『Rを自分の中で吟味して揺るがせること』
 物理的現実世界(R)を取捨選択したうえで、うまく変性意識させたR´として定着させ、無意識に刷り込む。

 これが「大きな勘違いをしろ」ということなのでしょう。 

Rを自分が良い状態になるよう解釈して、
心の中でのリアリティ(R´)をしっかり維持させることで、
 周りは自然に引き込まれていくという考え。

<逆腹式呼吸が有効>
⇒  
 「Rを揺るがせる」ためには、「呼吸を意識に上げる」ことが有効。
 肺はもっともバイタル(vital、生命にかかわる)なホメオタシス(生体的フィードバック機能)を持った部分なので、
  生命に直結した肺を活用することで、本能的な無意識レベルと繋がりやすくなるということ
 肺を意識するためには呼吸、
 さらに、呼吸に意識を向けるためには、普段あまりやらない、息を吸うときに腹を凹ませる「逆腹式呼吸」がいいらしいです。
 この逆腹式呼吸をやることで、呼吸という、人間の生命に直結した、無意識のレベルにアクセスする肺の機能を活用して、
 無意識のレベル(潜在意識)を意識のレベルに上げること。
 そこで、心を向けたもの(意識したもの)は、無意識レベルにも定着しやすい、ということなのでしょう。

 また、逆腹式呼吸には、発声を良くする効果もあるらしいです。
 (バディホリーのしゃくりあげ唄法なんかは、これに近いですね。。) 

  30秒ドローイン・ダイエットにも通じるので、一石三鳥、みたいな効果が期待できるかも。
 (http://blog.goo.ne.jp/lifelongpassion/e/b728 2cf51d9db1194954d7938e1c0428

<自分なりの工夫で違う感覚にマッピングする人工共感覚>

 共感覚とは、例えばワインのテイスティングで、
 単に味のことなのに、「ビロードのような」とか「ざらざら・つるつる」とか、
 「寝ぼけている」といった他の感覚とつながること。
 この共感覚を使えるようになると、五感を司る無意識のレベルへのアクセスが活性化されるようです。
 たしかに、熱いものを触った時、瞬時に"熱い!"って反応するのは、意識レベルで意思決定しているのではなく、
 もっとvitalな部分が働いていますよね。

 * 実際に数万人に一人の割合で、音や字に色が見えたり、匂いを感じる感覚の持ち主がいるそうです。
 (単に表現力を豊かにする技法としての感覚ではなく、五感が混じり合った感覚を持つのが「共感覚者」。
 モーツァルトやダヴィンチ、もそうだったという説もあります。)

(↓)興味がある方はどうぞ。未知の感覚世界を体験できます。
   女性を視覚ばかり優先してみるのはどうか、と
   欧米的な五感を記号的に分節化した文化に一石を投じる一節もあります。
   決してオカルト的な感じはなく、視覚野等の存在についての研究を認めながらも自身の先天的な共感覚について述べられた本。

音に色が見える世界 (PHP新書)
岩崎 純一
PHP研究所

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あれれ、ずいぶん長くなってしまいました。。

この本、他にも「サブリミナル」、「洗脳」、天台宗でいう「止観」、
長い間禁断の書として封印されていたというイエスの「ユダの福音書」といったキーワードが出てきます。
なんだかカルト的な感じを抱く人もいるかと思いますが、
真実を知ってそれを良い方向に活かしていくんだ、という著者の思いみたいなものも伝わってきて良心的な内容だと思います。

キーとなる考え方は、
”まずはR´(自分が認識している世界)を揺るがせてから判断し考えよう”、
”なんでやねん?”を大切にということ。

思い込みや偏見、知らず知らずに刷り込まれてしまっている価値感、
それらを否定しなくてもよいけど、ちゃんと気づくことの大切さを教えてくれます。

(↓)好き嫌いはあるかもしれませんが、
  ”とりあえず一旦受けておきましょか”(桜井章一さん)の精神で観るのもいいかも。
  

異常な鼎談 苫米地英人 前編1/3

無意識のレベルを自分である程度コントロールすること、
そのうえで、意識レベルを上げ、より良い方向に仕向けること、
これは、人生の奥義にもつながるようなテーマです。
禅の世界、内観や只管打座といったことも、この辺りに繋がる思想なのではないでしょうか。

 


    

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騙される脳 / 米山 公啓

2009年12月26日 | 読書ノート
騙される脳 (扶桑社新書)
米山 公啓
扶桑社

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以前読んだ本の中の、鳥越俊太郎さんの指摘に、ハッとしました。

 " 日本人は、春夏秋冬を人生だと思っている。
  歳とともに考え方も服装も生きていること自体もグレーだと感じるようになる。
  人生そのものまでが四季の移ろいと同じだと信じ込んで、いや信じ込まされている。"

気付かないうちに、知らず知らず、信じ込まされてることって結構ありそうです。
そのカラクリをわきまえておいて損はありません。
例によって、抜書きしておきます。

< 自慢マーケティング >
・脳内の快感物質、幸せの原料とも言われるドーパミンが最も分泌されるのが、報酬系と呼ばれるケース。

・他人に先んじて「新しい」ことを、「自分で」、満足する結果が得られることを「予測して行なう」、
 この3要素が揃った、報酬系という働き

・繰り返し快楽を味わいたいがために、頭の中で何度も思い出す。
 さらには、誰かに伝えることで、より快感を増幅させ、また「新しい」報酬系を求める。
 この、誰かに伝えることによってパワーを増幅させていくことを著者は「自慢マーケティング」と呼んでいます。

自慢マーケティング、って上手いこといいます。そのとおりですね。
  他とは違っていたい、そんな風に思うことって、少なくとも僕の場合よくあります。
  でも、そこをワキマエテいるかいないか、この違いは大きい、とも思います。


 < おやじマーケットはブームを生まない >
・男の場合、右脳、いわゆる「オタク脳」が発達している。

・共通の話題ではなく、自分の好きなことに関する、自分だけの情報にこそ価値があるという思いが強い。
いわゆる" 男のこだわり "を周囲に示したい、という習性。

・だから、みんながいいということに興味が持てない。
 逆に人がつまらない、と思うようなことこそを、こだわって自慢することになって、女性から見れば理解しがたいことになってしまう。

  男なので理解できます、この習癖。。男性諸兄、気をつけましょう。。
    まぁ、分かってもらえなくても それはそれで気にしても仕方ないんですけどね

年末、年賀状作りやら何やらでこもっていると、読みっ放しの本が沢山あることをあらためて反省。

風邪っぴきだし(呑んだらソファで横になるな~)、あまり外に出ずに、抜書き程度でもいいから読んだ本に謝意を表そうと思ったら、
次の記事の読書ノート、存外 力入ってしまいました。

読書の記録って、1冊の本ごとにしなくても、何かしらトリガーになるような出来事とあわせて、
横串で、血肉になった箇所に絞ってソリューション・カット的に自分の言葉で書いてみるとかした方がいいかもしれないと思いました。

楽しまずにシンドイ思いを、こんなことで したくないですもんね。   
  

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6 a.m. デイ・アフター・クリスマス

2009年12月26日 | お気に入り♪(マイナーなラジオ局編)
マイナーなラジオ局編。

クリスマスが明けた寒い朝の歌。

Ben Folds Five- Brick (with lyrics)


こういう曲を聴くと、なぜかスタローンがオーバーラップします。

看守が最後にほんの一瞬見せる男気に溢れた”incredible smile”。
前に採り上げたオープニングシーン
http://blog.goo.ne.jp/lifelongpassion/e/1cf341556d27d9034cc6c71d14f0c2c6
もいいですが、このエンディングも格別。
映画ロックアップから。

Lock Up - Ending




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年の瀬あれこれ

2009年12月25日 | 日記

ちょっとブログ、間が空きました。 ここ最近のあれこれを。

<赤羽ゴルフ倶楽部>
12/23に打ち納めのつもりで、近くの赤羽早朝ハーフへ。
前日、飲み会で、呑み足らずに、帰り途中下車して、かねがね行きたいと思っていた赤羽のOK横丁に付き合ってくれる奇特な女史がいました。
なので、半ば、二日酔い状態。。
見ての通りの、霜降り状態で、砲台グリーンは止まりません。
ドライバーは安定してましたが、グリーン周りでOB打ったり、散々の出来。。

近頃、2打目以降でOBを打つケースが多い。
ショットは悪くないし、バンカーショットも随分上達したのですが、マネジメントがなってないのでしょう。
結局ハーフ55という残念なスコアでした。

しかし、一緒に廻った、いつも横浜から来てくれる「無名氏」の上達ぶりには目を見張るものがありました。
まぁ、練習、練習、ということで。
最終ホール、180Y弱のPar3で、4番アイアンで1オンしてPar(ホームラン)で締めたのが救いでした。
(バーディーパットを決まられないところが、悔しいです。)

<クリスマス>
したの子は、5年生にもなるのに、枕元にサンタさんへのお願いの手紙を書いてました。
あらかじめ聞いていたサッカーアニメ" イナズマイレブン"のゲームソフトはともかく、
DSもください(あとで聞くと 最近調子が悪いらしい)、と書いてあるのを見て、
”こいつ、まだ本気でサンタ信じてる~!?”と少々眼が点…。
なので、手紙のサンタさんの署名欄に、崩した筆記体で しっかりSanta,ってサインしておきました。

(↓)チーズフォンデュ(旨すぎて写真撮り忘れました)もそうですが、
   子どもに人気のあるのは、やっぱりチキン。
   オーブンで丸焼きにするとなおのことインパクトがあるみたい。
   (グレービーソースをかけて。)
   家内はケーキ作りがうまい(近頃は、僕好みのアメリカンな濃い味付けのものも。)のですが、
   今年は20日のパーティーで、これまたケーキ上手の義妹が2種類もケーキを焼いてきてくれて、
   たらふくいただいたので自粛。



(↓)ぼくは、どちらかというと こちらが落ち着いたりします。
   ぶりしゃぶに、好きな塩くじらを一品追加して。
 
  

年末に帰省して、正月は母をこちらに連れてきて過ごすというのがここ数年のパターンでしたが、
この年末年始は家でゆっくり過ごす予定。
さしあたって特段の予定がない正月、というのは10年来記憶にないくらいで、たまにはいいかも。

そこで、ひそかに電子ピアノでも始めようか、と画策しています。
コンパクトなやつを買ってきて、コード弾きで好きなフレーズを弾けたらいいくらいの気軽さで。
(ゴルフ、読書、音楽鑑賞、ブログ&デジカメにガーデニング、トレーニング、ってもうすでに廻りきってませんが。。)

大人がはじめるピアノ入門 楽譜が読めなくても「戦メリ」が弾ける (アスキー新書 039)
中村 靖
アスキー

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ムック はじめよう!ピアノでコード弾き CD付 (リットーミュージック・ムック―キーボード・マガジン)
野村美樹子,坂本 剛毅
リットーミュージック

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(↓)これを聴いてるだけで幸せになれるぼくなら、コードだけのフレーズ弾きもアリでしょ。
The Beatles - Hello Goodbye (take 1)

そうそう、弟の嫁の実家が高知で美容室をやっていたのですが、そこで使われていた道具が、来春5月公開予定の映画「パーマネントのばら」(菅野美穂主演)のセットとして使われました。ぜひ、見てやってくださいね~

 

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クリスマス・グリーティング♪

2009年12月20日 | お気に入り♪(ビートリー_見つけもの)
今日は午後からクリスマス・パーティー♪

恒例のチーズフォンデュや、ケーキを持ち寄ったりして3世帯が集まります。

(↓)ビートルズがファンクラブ向けに歌った”christmas time is here again ”の2009年版リミックス。

The Beatles Christmas and New Year 2009 Greetings


(↓)リンダの"お~イェー!"っていう素人っぽいコーラスが好きな曲。
   この頃のポールは結構 酷評の的にされてて、この曲なんかも絶好の標的になりそうなお気楽さ。
   ポールが" i take her most of every night "って歌うとことか、
   嬉しくって初々しい感じが、そのまんま素直に表れてる雰囲気があって大好き。

Paul McCartney - Rare Home Videos - Part 1 - HD





 
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[09年12月 リバーサイドフェニックスゴルフクラブ]

2009年12月19日 | ゴルフィーライフ[ラウンド編]

あー、ゴルフってやつは。。

4人集まって年忘れゴルフ&スーパー銭湯宴会の予定が、木曜の晩になって うち2人がケガ。。

で、易しいコースでしたが、スコアはぼろぼろ。

3番のバーディーで見せた、グリーン方向にある木の根元からpwで右からフックをかけてピン横につけたショットや、
ピンまで50ヤード位距離があって そこそこアゴの高いバンカーショットを1ピン圏内につけたりと、
成長が感じられるショットもあったのですが、
スコアを作っていく流れに乗れないまま、あきらめ半分、遊び半分で、
いい加減にゴルフをやると、すぐにこんなスコアになってしまいます。

ほんとは、あまり振りかえりたくもありません。。

決して、ショットはそんなに悪くないのですが、
我慢してスコアを作ることを、ややもすると ないがしろにしてしまう、ヘンチクリンな癖。
ゴルフがマッチプレーだったら、と思ったりもしますが、
思うようにならないところが、これまたゴルフの魅力なんでしょうなぁ。。

(↓)現実を直視するとこんな按配でした。
       間違いなく、昨年までのぼくなら、スコアカードを帰り道に破って、ケセラセラ♪でしたが、いまは成長の糧にします。
   6番や13番あたりで、コラエテいれば、展開は随分変わったようにも感じます。
    気持ちがきれたら、ハーフで10、トータルで20くらいは簡単に悪くなります。

       昨年まであたりなら、前の組が詰まって、イライラする同伴者の気持ちがよく理解できないところがありましたが、
   今日あたりなら、かなり理解できます。
       でも、心の狭い、いやなゴルファーにはなりたくありません。自戒、自戒。。

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冬 ~ ヴィヴァルディ「四季」から

2009年12月18日 | お気に入り♪(クラシック)
ヴィヴァルディの四季、春があまりに有名ですが、
ヨーヨーマのチェロで滔々と演奏される、冬の第2楽章「ラルゴ」がお気に入り。

ヨーヨーマではありませんが、綺麗な映像を見つけました。

(↓)2:15過ぎに登場するのが第2楽章。
   この印象派的な感性の絵画、映像が気に入りました。
   冬の中にモノトーンだけではない美しい色彩を感じる研ぎ澄まされた感覚に驚きました。

WINTER (VIVALDI FOUR SEASONS)


日本流 (ちくま学芸文庫)
松岡 正剛
筑摩書房

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最近読んだ 松岡正剛氏の「日本流」。
伝統の檻に閉じ込められて 元気を失った「日本的」なるものではなく、
歴史上と今日に存在する、多様性にあふれた新たな視点としての「日本の流儀」について語られた本。

氏が影響を受けたという湯川秀樹博士がこんなことを言っています。

" ぼくはね、谷崎(潤一郎)のように自然をみなきゃあかんと思うてるんですよ。
 谷崎は女の足の指のようなものを偏愛するでしょう。
 自然かて、ああいうものなんですよ。
 科学者は自然にうずくまって足の指を見なければいかん。 "

枯葉とか枝先などにも、自然の美しさを見つけられる心に相通ずるものを感じます。
『世界で最も素晴らしく最も美しいものは、見ることも、いや触れることすらできない。心で感じなければならない。~ ヘレン・ケラー』
大抵のことは、ある出来事を自分というフィルターを通ったときに、どういう具合になってるか、にかかっているように思います。
このフィルターを抜群に(少なくとも自分にとっては)サイコーのものにしたい。

この本を読むと、「キワ」や「ハシ」の稜線に遊ぶ、
「陰翳に遊ぶ」という遊び心を持った日本人が沢山いたということが分かります。
なんだか、そういった歴史に名を残したような人たちの感覚や考え方に似たようなものを感じると嬉しいものです。

本の中で語られる日本は、日本人の起源から現代まで、あらゆる分野の人に及び、
ここで簡単に整理できるようなものではないですが、日本人としての流儀をわきまえ、活かすという意味では参考になります。

(↓)このフィッシャー版(冬の全楽章版(Ⅰ~Ⅲ楽章))も気に入りました。
   演奏している立ち姿にまで情感が立ち昇っているよう。
   第Ⅰ楽章のドラマティックな緊張感が好きになりました。
   この曲は、綺麗な映像をつけたスローなものもアップされていますが、テンポの速い演奏の方が断然映えます。


Julia Fischer- Concerto No. 4 in F minor (Winter) - Vivaldi






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名監督への道~オーバーラッピング・グリップと「右人差し指添え打法」

2009年12月17日 | ゴルフィーライフ<気づきとアイデア>

まだジャストアイデアの段階ですが、グリップの変更に取り組んでみようと思い始めました。

ゴルフを始めて以来、僕はインターロッキング・グリップですが、
オーバーラッピングの方が右手のパワーを使った押し手のゴルフができそうに思えます。

手首のコックもスムーズに入りそうだし、インターロッキングのガチガチ感より、柔らかく握れそうな気がするのです。。
(「右肩ロック」とあわせて、目線をビシッと安定させ、低く振りぬいていけば、
  手首を固めなくても挙動は安定するはず。)


劇的な上達を望むのであれば、クラブと身体の唯一の接点であるグリップ改造はアリ、かもしれません。

あのタイガーも、コーチのハンク・ヘイニーのアドバイスでストロングからスクエア・グリップに変更しましたが、
当初は" 絶対できない "と言っていたくらいで、
グリップの変更は、手先のニュアンスやフィーリングが変わるので、勇気のいる改造でもあります。

タイガーや遥くんは、インターロッキングですが、
主流はオーバーラッピングだし、アニカや女子プロも殆どがオーバーラッピング。
(インターロッキングは手が小さい人向け、と言われてますが、そうでもなさそうです。
男版アニカを目指すなら変更もありでしょ。
 ミケルソンも確かオーバーラッピングでぶっ飛ばしてるし、ジャンボもそう。)

<インターロッキング>
・左右の一体感は高まる
・左手人差し指を絡めることで、利き腕の右手が使いなくなり、
 バランスは良くなるが、パワーダウンは避けられません。
 (僕が、右手のコックがうまく使えないのは、ココに起因するのかも。)

 <オーソドックスなのはオーバーラッピング>
・右手の自由度が増し、リストコックが使いやすくなる。


飛ばしのみを重視するなら、ベースボールグリップ(テンフィンガー)というのまでありますが、
これはやり過ぎ、コントロール・正確性に欠けるように思えます。

(↓)よくあるスプリット・ハンドのドリル。
   ぼく的には、両手が詰まって密着させるインターロッキングにからオーバーラッピングへの変更は違和感ありますが、
   スプリットハンドに比べればかわいいもの。
   オーバーラッピングならスプリットハンド的な効果も期待できそうですし。。
 
(出典 増田哲人プロ/強いゴルフの作り方)

(↓)ショートアイアンなんかで巻き玉が出る、とか、
    アイアンが捉まらないといった症状にも有効そうな、
   『右手人差し指添え打法』 です。



ドライバーを状況に応じて使い分けること、
プレイヤーとしての自分とは別に、客観的にプレイヤーの自分を俯瞰してみることのできる監督のような眼を持つこと、
については以前記事にしました。(↓)

 ラウンドの中で、この監督の視点・持ち駒を使った采配を心掛けていけば、
悪い流れを断ち切ったり、トータルでのゴルフ力がアップするのではと思います。
少なくとも、波を引き寄せる工夫もなく気が付いたら終わってた、みたいな、つまらないことにはならないはず。

ドライバー(先発投手)に限らず、グリップに至るまでバリエーションが増えれば采配のし甲斐も出てくるというものです。

この冬のいい練習課題ができました。

 (<ラウンドのマネジメント~3本柱を有する監督になる> http://blog.goo.ne.jp/lifelongpassion/e/46a851540b98312296c699bd5388f0d9

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Fields Of Gold Sting

2009年12月13日 | お気に入り♪(マイナーなラジオ局編)
なんだか気持ちが荒んだ感じがして、聴きたくなりました。

以前にスティングのShape Of My Heartを採り上げましたが、
" オレの心はそんな形じゃない "ってところが好きです。
http://blog.goo.ne.jp/lifelongpassion/e/416bc10acad74892d2605211f95347d8


Fields Of Gold Sting


(↓)ネットにあった訳詞を拝借しました。
   孤独な雰囲気を漂わせながら あたたかい、そんなのに弱いです。

大麦の草原を西からの風がそよぐ時
君は僕の事を思い出すだろう

君は空にかかる嫉妬深い太陽の存在すら忘れてしまうだろう
黄金色の草原を二人で歩く時には

彼女は恋人を大麦の草原に連れ出し、しっかりと彼を見つめ
そして彼の腕の中に倒れこみ、その髪は広がった
黄金色の草原の中に

ずっと私のそばにいて、私の恋人でいてくれますか?
この大麦の草原で
嫉妬深い空にかかる太陽の存在を忘れていられますか?
この黄金色の草原で

西からの風が大麦の草原を
まるで恋人たちのようにそよいで行くのごらんなさい
彼女の唇を唇でふさぐ時、彼女の体が揺らぐのを感じなさい
この黄金色の草原の中で

僕は軽々しく約束などしない
約束を破って来たこともある
けれども残された日々の中で僕は誓う
この黄金の草原をともに歩いていくことを
この黄金の草原をともに歩いていくことを

大麦の畑で過ごしたこの夏の日々から長い年月が流れた
沈み行く太陽の中を走り回る子供たちをごらん
この黄金の草原の中を

大麦の草原を西からの風がそよぐ時
君は僕の事を思い出すだろう
君は空にかかる嫉妬深い太陽に向かい
語ることが出来るだろう

黄金色の草原を僕らが歩く時
黄金色の草原を僕らが歩く時
黄金色の草原を僕らが歩く時


(↓)スティングの曲の中でもフェイバリットのひとつ。
   荒城の月、にも通じる深い哀しみと強靭なメンタルが同居したような感性。
   後年のLiveバージョンはさらに深みを増します。

Mad about you - Sting [en]




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[09年12月 ロイヤルカントリークラブ(宇都宮)]

2009年12月13日 | ゴルフィーライフ[ラウンド編]

やはり、ゴルフは気持ちの持って行き方が大切。。

今日は来週の年忘れゴルフを控えて、忘れかけた感覚を呼び起こすために、ラウンドしてきましたが、
めちゃくちゃ叩きました。

 近所の朝のハーフラウンドにも似た気軽さ、があってか、
ティーオフぎりぎりで到着してしまい、いきなりティーショットで大だふり。

『右肩ロック』は過度に意識すると、右肩が下がるのでそのへんのバランスが肝心。

でも、時折 バックスイングが緩んでオーバースイングになってしまってプッシュスライスは出たものの、
ドライバーはまずまず。

得意のあがり3ホールは、前半はともかく、後半は緩みがありました。
このあたりの気持ちの緩みをいかに無くしていくかが、一番の課題かもしれません。

 

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