日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

久しぶりに政治家から聞くまともな言葉

2010-05-30 10:50:01 | 社会・政治
普天間基地問題だけに限るが、鳩山由紀夫首相のこれまでの実体を伴わない数々の発言からわれわれが確信したことは、鳩山首相が政治に関してずぶの素人であるということだった。いや、ずぶの素人でもふつうの常識があれば、基地問題の本質が何であるかをまず見抜き、それにどう対処すべきなのかを考え出す。鳩山首相が腹案があるとか言っていた頃、さては「ヤンキーゴーホーム」を叫ぶのかとの期待が一瞬脳裏をかすめたが、それもはやばやうたかたの泡と消えてしまった。その後の顛末は皆知るところである。

鳩山首相が国民に理解出来ない脈絡のない言葉を連発すれば、ふつうなら閣僚を始め与党のしかるべき人がその言動を窘めるのが筋だと思うのにそれが無いに等しい。すなわち今の民主党政権を担うすべてが一つ穴の狢であると言える。鳩山首相だけを取り沙汰するのは片手落ちである。そこにようやく現れたのが、米軍普天間飛行場移設問題で辺野古への移設を明記した政府の対処方針の閣議決定に反対し、消費者担当相を罷免された社民党党首福島瑞穂さんの国民の誰にでも分かる次の発言であった。

 沖縄の人たちに、これ以上の負担を押し付けることに加担するわけにはいきません。
 私は言葉に責任を持つ政治をやっていきたいと思います。だからその言葉に従ってサインをしませんでした。

ではこれから先、どうすればよいのか。沖縄の人たちが合意しない以上、日米合意は絵に描いた餅である。外国の軍隊が日本固有の領土に駐留し続けるこの不条理を今こそ日本国民すべてが問題視すべきなのである。私は日本から米軍基地を無くすことが基地問題の根本的解決であるし、真の独立を回復する第一歩になると従来から提言している。わが国の自主防衛のあり方はその間に考えていけばよい。