衛生管理の重要性

　先日の新聞報道で、東大阪市保健所の発表として血糖
値測定の為の採血器具が約９００人に使い回しされてい
たことが明らかにされた。
　針そのものは交換していたようだが、皮膚に触れる部
分が消毒だけで再使用されていたことになる。衛生的に
問題を感じる。

　厚生労働省から２００６年３月付で、使い回しを禁じ
る通知が出されていたが、認識が不十分であったことに
なる。
　私は以前、市の民生保健委員会の委員であったが委員
会の審議の中で今回の件とは全く別件ではあるが注射針
の再使用を絶対に行わないよう強く指摘したこともある。
　規則や通達云々以前に、この種の感覚は衛生感覚に基
づくものだけに今後、同種の問題が生じないか懸念して
いる。

　採血器具の使い回しの問題は、和歌山県内、島根県内、
神奈川県内、富山県内、滋賀県内、埼玉県内、岐阜県内
の自治体でも生じており、衛生管理の問題が問われる。
　人災による健康被害を防ぐためにも厳しく問われるべ
き衛生感覚である。