「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「擬宝珠・ギボウシ」

2006-08-02 09:09:56 | 和歌

 ご近所の塀の上に置かれた鉢で、ギボウシがにょきにょき伸びて、花を咲かせている。

 写真に撮って油断していたら、かれこれ十日ほども経ただろうか、そろそろ花時の終わりを迎えるので、その前に敬意を表して、ギボウシにご登場願った。
「うつろ庵」の擬宝珠は夙に咲き終えたが・・・。






             凛と立つ隣の茎に寄りそふは
  
             遅咲きぎぼうし背の君恋ふるや  



 「擬宝珠」が、と高を括っていたがあにはからんや、中には「擬宝珠」に凝りに凝って只ひたすら「擬宝珠」を集め、慈しんでいる人々もいる。彼らは「協会」まで設立して花を極め、研鑽を重ね、そのための国際的なネットワークをも構築して居られるという。

 擬宝珠のほか、石楠花・皐・菊など等、それぞれの「協会」があるらしい。花には人を虜にして止まない、不思議な魅力があるようだ。虚庵居士のバカチョンカメラで撮った写真を掲載するのは、彼らに申し訳ない思いでいることを、付け加えておきたい。






             擬宝珠を極めむとする人々の
  
             おもひの丈を知るやギボウシ  



             背を伸ばし首を伸ばして次つぎと
  
             ただひたすらに擬宝珠咲くかも