ご近所の塀の上に置かれた鉢で、ギボウシがにょきにょき伸びて、花を咲かせている。
写真に撮って油断していたら、かれこれ十日ほども経ただろうか、そろそろ花時の終わりを迎えるので、その前に敬意を表して、ギボウシにご登場願った。
「うつろ庵」の擬宝珠は夙に咲き終えたが・・・。
凛と立つ隣の茎に寄りそふは
遅咲きぎぼうし背の君恋ふるや
「擬宝珠」が、と高を括っていたがあにはからんや、中には「擬宝珠」に凝りに凝って只ひたすら「擬宝珠」を集め、慈しんでいる人々もいる。彼らは「協会」まで設立して花を極め、研鑽を重ね、そのための国際的なネットワークをも構築して居られるという。
擬宝珠のほか、石楠花・皐・菊など等、それぞれの「協会」があるらしい。花には人を虜にして止まない、不思議な魅力があるようだ。虚庵居士のバカチョンカメラで撮った写真を掲載するのは、彼らに申し訳ない思いでいることを、付け加えておきたい。
擬宝珠を極めむとする人々の
おもひの丈を知るやギボウシ
背を伸ばし首を伸ばして次つぎと
ただひたすらに擬宝珠咲くかも
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます