ツアー・オブ・北京第4ステージの序盤を沿道観戦するため、北京北站(北京北駅)から八達嶺駅まで列車の旅。
一世一代のプラットホーム200mスプリントで座席をゲットした我々。全席自由ゆえ、一等車(並び: 2席-2席)、二等車(3席-2席)共、料金は同じ。しかし、座ることが最優先だったので、最初に目についた二等車の2席に迷わず着席。
二等車とはいえ足元広々で快適。踊り子号みたいな感じ。1時間半のゆったりとした列車の旅が8元(120円)だなんて嬉しい限り。まあ、そのためには200mスプリントを乗り越えなきゃいけないんだけど(笑)。
+++
それにしても、車内は子供の遠足のような賑やかさだ(苦笑)。たまたま、我々の周りは一人旅や大人しい人で、多少騒々しさは緩和されていた。
お腹がすいた。水とキャンディぐらいしか持っていない。
車内販売に期待を寄せていたが空振り。ワゴンをちら見するも、朝食っぽいものがない。あまりじろじろ見ると、中国語で絡まれそうだしー。
中国人の乗客は、my水筒を持って通路を右往左往している。なるほど、車内に給湯器があるんだ。透明の水筒には、お茶っ葉以外にもフルーツやお花みたいなものが沈んでいる。いいなぁ。日本から水筒を持ってくればよかったよ。いい匂いがするので見回すと、カップラーメンを食べている乗客まで。その手もあったかー。
今度は違う販売員らしき女性がやって来て、車両前方に立ちはだかり、紙芝居のような写真を見せながら、何やら演説を始めた。
写真というは、昔、よくあったざらっとした下敷きみたいなもので、見る角度を変えると違う絵柄に変わるアレ。それには、万里の長城の美しい四季の様子が印刷されている。
販売員は乗客に写真を配り、熱い演説は続く。その写真自体を売ってるんだか、別の何か(※ 博物館で長城の3D映画が上映されているらしい。それの前売券?)なんだか分りゃしない。程なくして、写真は回収された。見た感じ、外国人は我々だけだ。この孤独感、どーなってるんだかさっぱり分らない感。取り残されてるみたいなのに、状況が把握できなさ過ぎて、終いには笑いがこみ上げてくるような。
+++
山間部に入ると列車のスピードは緩み、車窓の景色を楽しむことができる。万里の長城、悠久の絶景を堪能するなら、行きは左側、帰りは右側ががいい。
実は往路は右に座っちゃったので(※尤も左は3人掛けだったので)、復路の車窓からの長城を数枚。
子供の遠足状態だった往路の車内は、この景色に歓声とも溜息ともつかないような、静かなどよめきに包まれた。
余談。復路は一等車の右側に座った。完璧。実は帰りも八達嶺駅で集団スプリント(苦笑)。ただ、ゲートから車両までの距離は短いので、北京北駅のようなことにはならなかったし、一番手前の車両が一等車だっただけのこと。でも、一等も二等もそんなに変わらないかな。多少広いけど、何故かテーブルが取っ払われてたりして、逆に微妙な感じ。
+++
往路の車内に話を戻すと、八達嶺駅に到着する少し手前で、スイッチバックが入る。参考にさせてもらった旅行記で「スイッチバックのため、一旦、通過駅で停車するけど間違えて降りないでね」といった注意事項が記されていた。
「ああ、ここがそれなんだ」と私は思ったが、他の乗客は「なんだなんだ。着いたのか。降りるぞー」と、色めき立ち、私も焦ってしまったよ。「ここは八達嶺駅ではありません」と車内アナウンス(たぶん)。「なんだなんだ。じゃあまた座るぞー」って右往左往する客。はやる心が抑えられないって感じで面白い(笑)。
スイッチバックの通過駅の駅員さんが列車を見送る(これも復路)。
旅情があるよねー。
(photos by kumataro)
一世一代のプラットホーム200mスプリントで座席をゲットした我々。全席自由ゆえ、一等車(並び: 2席-2席)、二等車(3席-2席)共、料金は同じ。しかし、座ることが最優先だったので、最初に目についた二等車の2席に迷わず着席。
二等車とはいえ足元広々で快適。踊り子号みたいな感じ。1時間半のゆったりとした列車の旅が8元(120円)だなんて嬉しい限り。まあ、そのためには200mスプリントを乗り越えなきゃいけないんだけど(笑)。
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それにしても、車内は子供の遠足のような賑やかさだ(苦笑)。たまたま、我々の周りは一人旅や大人しい人で、多少騒々しさは緩和されていた。
お腹がすいた。水とキャンディぐらいしか持っていない。
車内販売に期待を寄せていたが空振り。ワゴンをちら見するも、朝食っぽいものがない。あまりじろじろ見ると、中国語で絡まれそうだしー。
中国人の乗客は、my水筒を持って通路を右往左往している。なるほど、車内に給湯器があるんだ。透明の水筒には、お茶っ葉以外にもフルーツやお花みたいなものが沈んでいる。いいなぁ。日本から水筒を持ってくればよかったよ。いい匂いがするので見回すと、カップラーメンを食べている乗客まで。その手もあったかー。
今度は違う販売員らしき女性がやって来て、車両前方に立ちはだかり、紙芝居のような写真を見せながら、何やら演説を始めた。
写真というは、昔、よくあったざらっとした下敷きみたいなもので、見る角度を変えると違う絵柄に変わるアレ。それには、万里の長城の美しい四季の様子が印刷されている。
販売員は乗客に写真を配り、熱い演説は続く。その写真自体を売ってるんだか、別の何か(※ 博物館で長城の3D映画が上映されているらしい。それの前売券?)なんだか分りゃしない。程なくして、写真は回収された。見た感じ、外国人は我々だけだ。この孤独感、どーなってるんだかさっぱり分らない感。取り残されてるみたいなのに、状況が把握できなさ過ぎて、終いには笑いがこみ上げてくるような。
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山間部に入ると列車のスピードは緩み、車窓の景色を楽しむことができる。万里の長城、悠久の絶景を堪能するなら、行きは左側、帰りは右側ががいい。
実は往路は右に座っちゃったので(※尤も左は3人掛けだったので)、復路の車窓からの長城を数枚。
子供の遠足状態だった往路の車内は、この景色に歓声とも溜息ともつかないような、静かなどよめきに包まれた。
余談。復路は一等車の右側に座った。完璧。実は帰りも八達嶺駅で集団スプリント(苦笑)。ただ、ゲートから車両までの距離は短いので、北京北駅のようなことにはならなかったし、一番手前の車両が一等車だっただけのこと。でも、一等も二等もそんなに変わらないかな。多少広いけど、何故かテーブルが取っ払われてたりして、逆に微妙な感じ。
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往路の車内に話を戻すと、八達嶺駅に到着する少し手前で、スイッチバックが入る。参考にさせてもらった旅行記で「スイッチバックのため、一旦、通過駅で停車するけど間違えて降りないでね」といった注意事項が記されていた。
「ああ、ここがそれなんだ」と私は思ったが、他の乗客は「なんだなんだ。着いたのか。降りるぞー」と、色めき立ち、私も焦ってしまったよ。「ここは八達嶺駅ではありません」と車内アナウンス(たぶん)。「なんだなんだ。じゃあまた座るぞー」って右往左往する客。はやる心が抑えられないって感じで面白い(笑)。
スイッチバックの通過駅の駅員さんが列車を見送る(これも復路)。
旅情があるよねー。
(photos by kumataro)