北京2日目、夜。
第4ステージの朝、八達嶺長城でサブウェイのサンドイッチを食べて以来、飲まず食わずだ。あ、ミネラルウォーターはちびちび飲んだけど。
そしてまた、ホテル近くのショッピングセンターの食堂街を徘徊。今日もガッツリいけますよ~(←1日2食続き)。
北京なら餃子でしょ、ってことで、餃子専門店が目に留まる。そこそこ繁盛している店希望、というチェックポイントは軽くクリア。店員が店先で呼び込みをするヤル気もよし。「二人なんですが…」と声をかけた途端に、愛想もなく席に案内するツンデレに歪んだ愛の予感(笑)。
餃子専門店なのにメニューのどこに餃子があるのか分らない。ウェイトレスのおねーさんが「何食べるの? 分んないわよ。ああ、ジャオズね。それはこの辺に書いてあるヤツよ」と厳しくも、親身のマンツーマン指導(苦笑)。
餃子を3皿選んだあたりで、いぬたろうが言った。
「ライスも食べたいよな」
おねーさんに「rice」と告げたが、分らないようだ。
目を皿にしてメニューを凝視すると、ありましたよ「米饭」という文字が。満面の笑みで「これこれ♪」と米饭を指さすと、おねーさんは強度の困惑の表情を浮かべた。
「餃子は主食なの。だからご飯とは一緒に食べない。絶対にこの取り合わせはダメ!!」
というようなことを切々と語った(←ホントかよっ)。
実は私、どこかで聞いたことがあったんだけどね。餃子はおかずじゃなくてパスタみたいなもんだと。
餃子ライス☆ラブないぬたろうは残念そうだったが、「じゃあ、何かおかずっぽいものを頼もうぜー。俺、エビがいいなー」と、難易度の高いことを言ってくれる(半泣)。
あーだこーだともめている我々に、業を煮やしたおねーさんは「何を食べたいかこれに書くべし!」とメモ帳とペンをくれた。
「エビってさー、中国語では海老じゃないよね。蛯沢騎手の蛯じゃない? ほら、虫みたいなヤツ」
もはや支離滅裂だ。そしておねーさんには「蛯」は分らなかった。
中国語会話本をもそもそと取り出し、料理の項を探す。“エビチリ”が載っていたので、それを指差した(※正解は虾。いい線いってたじゃん)。
「エビチリはうちではやってないのよー」←たぶん
「いや、エビチリじゃなくて、この部分、エビですよ。エビのおかずが食べたいの」←ダイナミックに完全日本語
「ああ、なるほど!!」←たぶん
そう言って、おねーさんは海老餃子を勧めてくれた…。
餃子、4皿目なんですけどorz
餃子を食べる時は餃子祭りに徹する、がおねーさんのポリシーなのか、我々がおかず(副菜)を頼みたいことが伝わらないのか、これ以上粘っても餃子が増えていくだけのような気がしたので、この辺で打ち止めにして飲み物へ移る。
「じゃあ、このお茶下さい」←桂なんとか茶
おねーさん、当惑の表情を浮かべ一旦退場。
今度はお茶の袋を持ったウェイターがやって来た。
「お前の頼んだお茶はこれだ。いいんだな、これで。本当に後悔しないんだな?」←絶対言ってないけど、アテレコするならこんな雰囲気
「……。イ、イエス」
おねーさんも後ろの方で不安げに見守っている。何? なんなのー? 私、なんか、マズいもの頼んじゃったワケ???
あまりにも心配になり、二人の後を追い、もう一度メニューを見せてくれ!と懇願。
そしておねーさんはまたメモとペンを取り出し「さあ、書くべし!」と迫ってくる。
無難なところに落ちつけようと「菊花」と書いた。
菊花普洱茶(←香港飲茶の時の定番)ということで落ち着いた。北京ならジャスミン茶だよねぇ。でも漢字(茉莉花? 香片?)が思い出せなかった。
+++
お茶が運ばれてきた。意外にもティーバッグだ。急須、お湯、お茶の袋、中は残りの9包(←お土産?)。
そうか。さっきのは「このお茶で後悔しないな?」ではなく、「お茶はこちらです。そして残りのティーバックは差しあげます!!」と言いに来たのかも…。
餃子も無事にやってきた。あと、お椀に入った謎の液体も。
ええっ、、、スープ? まさかフィンガーボウルってことないよね? 流石にそれを飲むのは頂けない。
「これは飲むもの?」ってジェスチャーをしたら、おねーさんは頷いていた。
恐る恐る口をつけたら、スープとは思えないほど薄味。なんだこりゃー。自分で味を整えるのだろうか? 周りを見ても分らない。と言うか、ポットを持った店員がうろうろしている。おかわりし放題か…。
餃子とお茶しか頼んでないのに、謎は更に深まってゆく。
今度はウェイター登場。
餃子が2個だけのった大皿を、二言三言と共に、テーブルに置いていった。すでに注文した餃子は出揃っている。
うわーん、、、なんですか、これー?
右奥の皿がそれ。。。
「他の客が残したもんだけどさー、まだ温かいからお前にやるよ」的な風習があったらどーしよーとびくつきつつ、目を凝らして皿を見ると、餃子2個以外が乗っていた形跡はない。サービスと信じ、ありがたく戴いた。
餃子はどれもこれも美味しかった。日本の焼餃子より、ロシアのペリメニに近いかも。
無愛想ながらも、めっちゃ世話を焼いてくれた店員さん達に谢谢。
東方餃子王…チェーン展開している有名店みたい
+++
帰ってきてから疑問を解決すべく検索。今更ながらインターネット、凄いわー。
まず、謎のスープ。
これは餃子の茹で汁らしい。蕎麦湯の餃子版ってことです。
体にいいとか、口がさっぱりするとか、中国人はガブガブ飲むとか、驚きの事実。
あと、気になったのが、テーブルの上にMYお茶の水筒とか、ペットボトルの水やコーラを置いている人が多かった。
これもビックリだ。なんと中国では、高級店以外なら飲み物の持ち込みOKらしい。
こういうワケか。中国なのにお茶を頼んでいる人がいなかったのは。アルコールを注文している人はいたけどね。
(photos by kumataro)
第4ステージの朝、八達嶺長城でサブウェイのサンドイッチを食べて以来、飲まず食わずだ。あ、ミネラルウォーターはちびちび飲んだけど。
そしてまた、ホテル近くのショッピングセンターの食堂街を徘徊。今日もガッツリいけますよ~(←1日2食続き)。
北京なら餃子でしょ、ってことで、餃子専門店が目に留まる。そこそこ繁盛している店希望、というチェックポイントは軽くクリア。店員が店先で呼び込みをするヤル気もよし。「二人なんですが…」と声をかけた途端に、愛想もなく席に案内するツンデレに歪んだ愛の予感(笑)。
餃子専門店なのにメニューのどこに餃子があるのか分らない。ウェイトレスのおねーさんが「何食べるの? 分んないわよ。ああ、ジャオズね。それはこの辺に書いてあるヤツよ」と厳しくも、親身のマンツーマン指導(苦笑)。
餃子を3皿選んだあたりで、いぬたろうが言った。
「ライスも食べたいよな」
おねーさんに「rice」と告げたが、分らないようだ。
目を皿にしてメニューを凝視すると、ありましたよ「米饭」という文字が。満面の笑みで「これこれ♪」と米饭を指さすと、おねーさんは強度の困惑の表情を浮かべた。
「餃子は主食なの。だからご飯とは一緒に食べない。絶対にこの取り合わせはダメ!!」
というようなことを切々と語った(←ホントかよっ)。
実は私、どこかで聞いたことがあったんだけどね。餃子はおかずじゃなくてパスタみたいなもんだと。
餃子ライス☆ラブないぬたろうは残念そうだったが、「じゃあ、何かおかずっぽいものを頼もうぜー。俺、エビがいいなー」と、難易度の高いことを言ってくれる(半泣)。
あーだこーだともめている我々に、業を煮やしたおねーさんは「何を食べたいかこれに書くべし!」とメモ帳とペンをくれた。
「エビってさー、中国語では海老じゃないよね。蛯沢騎手の蛯じゃない? ほら、虫みたいなヤツ」
もはや支離滅裂だ。そしておねーさんには「蛯」は分らなかった。
中国語会話本をもそもそと取り出し、料理の項を探す。“エビチリ”が載っていたので、それを指差した(※正解は虾。いい線いってたじゃん)。
「エビチリはうちではやってないのよー」←たぶん
「いや、エビチリじゃなくて、この部分、エビですよ。エビのおかずが食べたいの」←ダイナミックに完全日本語
「ああ、なるほど!!」←たぶん
そう言って、おねーさんは海老餃子を勧めてくれた…。
餃子、4皿目なんですけどorz
餃子を食べる時は餃子祭りに徹する、がおねーさんのポリシーなのか、我々がおかず(副菜)を頼みたいことが伝わらないのか、これ以上粘っても餃子が増えていくだけのような気がしたので、この辺で打ち止めにして飲み物へ移る。
「じゃあ、このお茶下さい」←桂なんとか茶
おねーさん、当惑の表情を浮かべ一旦退場。
今度はお茶の袋を持ったウェイターがやって来た。
「お前の頼んだお茶はこれだ。いいんだな、これで。本当に後悔しないんだな?」←絶対言ってないけど、アテレコするならこんな雰囲気
「……。イ、イエス」
おねーさんも後ろの方で不安げに見守っている。何? なんなのー? 私、なんか、マズいもの頼んじゃったワケ???
あまりにも心配になり、二人の後を追い、もう一度メニューを見せてくれ!と懇願。
そしておねーさんはまたメモとペンを取り出し「さあ、書くべし!」と迫ってくる。
無難なところに落ちつけようと「菊花」と書いた。
菊花普洱茶(←香港飲茶の時の定番)ということで落ち着いた。北京ならジャスミン茶だよねぇ。でも漢字(茉莉花? 香片?)が思い出せなかった。
+++
お茶が運ばれてきた。意外にもティーバッグだ。急須、お湯、お茶の袋、中は残りの9包(←お土産?)。
そうか。さっきのは「このお茶で後悔しないな?」ではなく、「お茶はこちらです。そして残りのティーバックは差しあげます!!」と言いに来たのかも…。
餃子も無事にやってきた。あと、お椀に入った謎の液体も。
ええっ、、、スープ? まさかフィンガーボウルってことないよね? 流石にそれを飲むのは頂けない。
「これは飲むもの?」ってジェスチャーをしたら、おねーさんは頷いていた。
恐る恐る口をつけたら、スープとは思えないほど薄味。なんだこりゃー。自分で味を整えるのだろうか? 周りを見ても分らない。と言うか、ポットを持った店員がうろうろしている。おかわりし放題か…。
餃子とお茶しか頼んでないのに、謎は更に深まってゆく。
今度はウェイター登場。
餃子が2個だけのった大皿を、二言三言と共に、テーブルに置いていった。すでに注文した餃子は出揃っている。
うわーん、、、なんですか、これー?
右奥の皿がそれ。。。
「他の客が残したもんだけどさー、まだ温かいからお前にやるよ」的な風習があったらどーしよーとびくつきつつ、目を凝らして皿を見ると、餃子2個以外が乗っていた形跡はない。サービスと信じ、ありがたく戴いた。
餃子はどれもこれも美味しかった。日本の焼餃子より、ロシアのペリメニに近いかも。
無愛想ながらも、めっちゃ世話を焼いてくれた店員さん達に谢谢。
東方餃子王…チェーン展開している有名店みたい
+++
帰ってきてから疑問を解決すべく検索。今更ながらインターネット、凄いわー。
まず、謎のスープ。
これは餃子の茹で汁らしい。蕎麦湯の餃子版ってことです。
体にいいとか、口がさっぱりするとか、中国人はガブガブ飲むとか、驚きの事実。
あと、気になったのが、テーブルの上にMYお茶の水筒とか、ペットボトルの水やコーラを置いている人が多かった。
これもビックリだ。なんと中国では、高級店以外なら飲み物の持ち込みOKらしい。
こういうワケか。中国なのにお茶を頼んでいる人がいなかったのは。アルコールを注文している人はいたけどね。
(photos by kumataro)
海外旅行の楽しみはこれですよね!
エビ餃子が追加の話は家族で大爆笑でした。
窮地に陥ってるようでいて、またそれが楽しくもあったりして(苦笑)。
異国の旅のピンチの時は“旅の序盤に地球の歩き方をなくした人”(謎笑)のことを思い出すようにしています。
それに比べればたいしたことないぞ~、と!?w
そんなつまらんところを覚えていていただいて恐縮です 泣き笑+慚愧)
今だったら「旅先でインターネット使えばまあいいかー」ですけど、当時ならこんな恐ろしいことはないですよねー(泣)。