黄昏が近づくとフクロウは飛び立つ準備を始めます。暗闇で木に激突。最近は夜目、遠目が効かなくなって来ました。
黄昏れたフクロウ
映画、路上のソリスト
東京日比谷にあるTOHOシャンテシネに出かけた。渡世の義理を果すために路上のソリストを見ようと言うわけだ。2時間前にチケット売り場に行ったのだが、最前列しか席が残っていないと言う。こんな映画のために出直すのも面倒と言うことで、最前列で見ることにする。
LAタイムズでコラムを担当するステーィブ・ロペス記者が公園のベートーベンの像の前で見たのは2本の弦しかないバイオリンを弾くナサニエル。ショッピングセンターのカートに全財産を詰め込んで路上生活をおくっている。ジュリアード音楽院に入学し将来を嘱望されていた天才チェリストの彼に何が起こったのかを追ったロペス記者の連載コラムは評判になる。そしてロペス記者はナサニエルをホームレスの境遇から救い出そうとするのだが、というストーリー。
ステーィブ・ロペス記者をロバート・ダウニー・ジュニアが演じている。トロピックサンダーで私の評価を下げた彼だがアイアンマンでは名誉回復していた。この映画では落ち着いた演技でさらに評価を上げることになった。傷だらけだがいい顔をしている。
ナサニエルをジェイミー・フォックスが演じている。Rayやドリームガールズ、コラテラルとよく彼を見ているのだが、いずれも映画の内容が好みでなかったこともあり印象に残っていない。今回もチェロを弾く彼にはどうも違和感が付きまとった。それでも精神を病むナサニエルを好演している。
音楽は交響曲3番英雄などベートーベンが多いのだが聞き覚えのある旋律が続く。気に入ったのはナサニエルがコンサートホールでオーケストラを聴いている場面。ナサニエルが見ている映像として画面には原色の光が踊る。以前、音楽家には音が色として知覚される共感覚を持っている人がいると聞いたことがる。きっとそれを表現しようとしているのだろう。
実話に基づいているという私の苦手に分類されるこの作品だったが、面白かった。他人に何かを与えようと必死に努力すると結局自分が変わっていく。そしてそこから得るものは大きいというモチーフと理解した。
最前列で見たのだが十分楽しむことが出来た。もっともエンドクレジットが下から上に流れていくのを見ているとまるでスターウォーズのオープニングのようにも見える。最前列ならではの視覚効果だ。
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