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ラジカセの修理 SONY CSF-E16

 ハードオフを冷やかしていたら、SONYのラジカセ CSF-E16がジャンクの棚に転がっていた。

 表示にはラジオはOK,再生スピードが早いと書いてある。値段は1,080円。

電池室をみてみると液漏れなし。筐体やネジ類をみても分解した形跡はみられない。これなら修理できるだろうと購入した。

SONY ラジカセ CSF-E16

 家に帰り早速動作させてみると、確かに再生スピードが早いようだ。大昔に購入したブラザースフォアのカセットテープの中からグリーンフィールズを再生してみると、約175秒かかった。パナソニックのRX-FS-21で同じテープを再生すると179秒だからおよそ2%早い。

 その他に早送り、巻き戻しができないのと、再生時回転ムラが大きい。早速分解してみた。

 キャプスタンがサビだらけピンチローラーも茶色く汚れている。

SONY ラジカセ CSF-E16

 無水アルコールでキャプスタンとピンチローラーを掃除。キャプスタンの汚れは有機質のようなネバネバした物質が主で、幸いなことにそれほど錆びていない。ピカピカに磨いた。

SONY ラジカセ CSF-E16


回転ムラは大幅に軽減され、グリーンフィールズの再生時間も178秒と少々長くなり、パナソニックと同程度になった。汚れによりキャプスタンの直径が増えていたことになると考えると、この結果は納得できる。

 次は早送り、巻き戻の問題だが、ゴムベルトが滑っているようだ。以前千石で購入した38φ1.2Tのゴムベルトに交換したら問題なく早送り、巻き戻ができるようになった。

SONY ラジカセ CSF-E16

 上の写真の奥に見えるベルトの交換が、早送り、巻き戻の改善に効果があった。ついでに手前に見える長い方のベルトも交換し、プーリーの溝をきれいに掃除して修理完了。

 なかなかまともな音で鳴り出したので、以前修理したパナソニックのRX-FS-21のワウが断然気になりだしてしまった。泥沼の始まりのようである。
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