goo

風邪をひいたら運動せよ、だとさ

 風邪を引いた時のルーチンはしっかり出来上がっている。

 ステージ1 なんか風邪気味だなと感じたらすぐにリポビタンDを飲んで、布団にくるまり、絶対安静。

風邪にはリポビタンD

 ステージ2 リポビタンDが効かず、体温が37度を越したときは、布団にくるまり、絶対安静。

 ステージ3 体温が38度を超したら病院へ。

 ステージ4 布団にくるまり、絶対安静にしているとそのうち汗をかき始める。そうなればしめたもの、完治はすぐそこだ。

 半世紀に渡りこの方法で問題なく過ごしてきたから正しいやり方だったのだろう。

 ただし、このルーチンを実行できないこともあった。風邪気味なのだが、スキーの約束をしている場合だ。会社は休んでもスキーには出かけていたのは、経験則から風邪気味でもスキー場に出かけると、すぐに風邪が治ってしまうと分かっていたからだ。

 理科系としては理由をいろいろ考えてみた。

(1)冷たい乾燥した空気が気道についたウイルスを殺してくれる。

(2)温泉の湯けむりがウイルスを殺してくれる。

(3)風邪とは、もともと気のせいで、風邪だと思うから風邪になる。スキーをして風邪のことを忘れてしまえば風邪は治る。

 などと理論整然と考えてみたのだが、今日何気なくテレビを見ていたら、

 「風邪をひいたら運動せよ」

 などと言っているのだ。

 運動は血行を良くし、代謝が上がるため免疫力がぐっと高まり、風邪を早く治すことができるのだという。なるほど、心から納得である。

 スキー場に行くと風邪が治るという事実をもう少し深く分析していたらジュール・ホフマン教授とノーベル賞を分け合っていたかもしれないと思うと少々残念な気持ちもするのである。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )