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映画、ラストベガス

 ラストベガスの公開初日に映画館まで出かけた。

 シネコンの190席という小さなシアターが割り当てられていたが、初老の紳士方でほぼ満席であった。

 マイケル・ダグラス(70歳)、ロバート・デ・ニーロ(71歳)、モーガン・フリーマン(77歳)、ケヴィン・クライン(67歳)をラスベガスに連れて行って馬鹿騒ぎという映画だからストーリーはない。



 その上恋模様に出てくるのがメアリー・スティーンバージェン(61歳)というのだから、なにおか言わんやである。このメアリー・スティーンバージェンどこかで見たことあるなと思っていたら、あのバック・トゥ・ザ・フューチャーPART3に出てくる先生だというので納得、上品に歳をとったものだ。

 コメデイ映画なのであるが、なにかというと前立腺が出てきたりする年寄ギャグ満載で、大いに共感したり苦笑いをしたりする。

 REDといいこのラストベガスといい、「老人向け映画」R-65指定という新しい映画のジャンルを作り上げたのではないかと思う。そこで簡単にR-65指定の要件を書いておくと、

 1,往年の俳優を使うこと。最近の俳優の顔も名前も覚えられないが、昔の俳優はしっかり頭のなかに焼き付いている。残念ながら役名を覚えることはもう無理だが。AKBの入山とか川栄とか言われても識別できるはずがない。

 2.スラップスティック・コメディをベースとすること。間違っても推理サスペンスなどにしてはいけない。観客の推理をミスリードするようなエピソードをわざわざ入れなくても、ストーリーは殆ど追えていないのだから無駄というもの。

 3.上演時間は短く。1時間程度の上映時間が最も良いが、それ以上になる場合は途中でお手洗いのための休憩時間を取ること。この休憩の前後で話が完結していることが望ましい。休憩の前のストーリーを覚えていないと後半が楽しめない映画など観客のことを考えていないひとりよがりな映画というしか無い。

 メアリー・スティーンバージェンのオンリーユーをもう一度聴いてみたいものだ。


 

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