黄昏が近づくとフクロウは飛び立つ準備を始めます。暗闇で木に激突。最近は夜目、遠目が効かなくなって来ました。
黄昏れたフクロウ
「馬場亜里と40本の倒木」展
フレドリック・ブラウンだったかジョージ・バークリーだったかが、「誰も見ていない森の中で倒れた木は音をたてるか」と言ったらしい。
哲学的な議論は良くわからないが、樹齢数千年の老木が人知れず倒れることを想像するだけでも、心にどしんと響くものがある。
生物にとって生命は、生きるか死ぬかの重要な問題だ。それだからこそ、寿命があることによる生じる美というものも、明らかに存在する。
友人の新進写真家、馬場さん、仲間内ではアリさんと呼んでいるのだが、はその倒木に魅せられた一人だ。
亜里さんのお気に入りは長野県の麦草峠付近らしい。コメツガが群生しているこのあたりは火山性の土壌で、岩ばかりごろごろしている土地。そのため木々がしっかり根を張ることが出来ないのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/b5/108d14ce2cbd0ed6adf0d1d08b432cfb.jpg)
ここでコメツガが成長していくと、50年ほどで根が自重を支えられなくなってしまい、倒れてしまう。本来の寿命を全うせずにである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/9b/5821bb9c3bb76638aa14ed2d8f1d1477.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/f0/1ebd9ba9ca069fe4a171ad34fcc8abf7.jpg)
アリさんの心を打ったのはここだという。自らの成長が自らの寿命を短くしてしまう。それでも上に上に伸び続ける木々を撮り続けているのだ。
銀座のギャラリーで馬場アリさんの個展が開かれる。40枚の倒木の写真を集めた「馬場亜里と40本の倒木 Ali Baba and the Forty Tobokus」展は11月3日(木)から。機会があれば是非ご覧になってください。
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ここでコメツガが成長していくと、50年ほどで根が自重を支えられなくなってしまい、倒れてしまう。本来の寿命を全うせずにである。
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アリさんの心を打ったのはここだという。自らの成長が自らの寿命を短くしてしまう。それでも上に上に伸び続ける木々を撮り続けているのだ。
銀座のギャラリーで馬場アリさんの個展が開かれる。40枚の倒木の写真を集めた「馬場亜里と40本の倒木 Ali Baba and the Forty Tobokus」展は11月3日(木)から。機会があれば是非ご覧になってください。
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