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映画、私の中のあなた

私の中のあなた

 これは今年見た映画の中でベストの一本である。

 何度か予告編を見ていたが、こんな映画とは知らなかったので、たぶん試写会に当たらなかったらこの「私の中のあなた」を見ることが無かったかもしれない。本当にラッキーであった。

 白血病の姉、ケイトを救うためのドナーとして生まれてきたのがアナ。その彼女がもう姉のドナーにはならないと両親を告訴する。これがあらすじと聞くとだれでも結末を読めるだろう。でも後味が悪そうだなという先入観があったのだが、、、、、

 とにかくよく出来た映画である。ストーリーについて余計なことを書くと、これから見る人の感動が薄れてしまうから書かないが、結末に驚きそして後味もすばらしいとだけ言っておく。

 母親役をキャメロン・ディアスが演じている。チャーリーズエンジェルのイメージが強く、演技はあまりうまくないねと思っていたのだが、この映画では見違えるように良い。元弁護士の母親役がぴったりとは、あのお馬鹿なキャラクターのキャメロン・ディアスはどこへ行ってしまったのだろう。彼女の一番の当たり役になるかもしれない。

 アナをアビゲイル・ブレスリンが演じている。「幸せのレシピ」でなかなか良かったので、「リトル・ミス・サンシャイン」のDVDを借りてみてみたのだが、あまりぴんとくる演技ではなかった。それがこの映画ではちがう。どうしてそういう表情をするの、と疑問におもったシーンも後でその理由が分かると、天才子役にしか出来ない演技だったと納得することになる。

 父親役のジェイソン・パトリックはスピード2以来ご無沙汰であったが、この映画では脇役とはいえ重要なエピソードで光り輝く。ちなみにその際バックに流れる曲はFeels like homeで昔から大好きな曲である。




 勿論姉のケイトを演じているソフィア・ヴァジリーヴァも良いし、弁護士も判事もきっちり存在感がある。このように一流の俳優を配役し全員が魅力たっぷりなのは脚本が良いということなのだろう。

 こんな重いテーマの映画だがお涙頂戴的なところは全く無く、問題意識の押し付けも無いから、すんなりと心の中に入ってくる。本当に上手に作ってあるので、お勧めの映画だ。






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