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熊本熊的日常

日常生活についての雑記

雪が降った翌日

2014年02月09日 | Weblog

都知事選の投票を済ませて、世田谷文学館へ行く。開催中の企画展に合わせて行われるトークショーを聴く。その後、実家へ寄って母と合流して南浦和のLa Senteurで会食。帰宅は22時半頃になった。

かつてテレビのある生活をしていた頃、よく観ていた番組に「週刊ブックレビュー」というものがあった。そのオープニングのアニメーションを担当していたのがクラフト・エヴィング商會だ。それ自体に特にどうという想いはなかったのだが、なんとなくそのアニメと「クラフト・エヴィング」という名前が引っ掛かっていた。今、世田谷文学館ではそのクラフト・エヴィング商會の作品展を開催していて、今日はその関連企画のひとつであるトークショーが開かれた。今回のゲストは翻訳家の岸本佐知子と古屋美登里。この人たちが訳すようなジャンルの本は読まないので、今まで知らなかった。トークショーも特にテーマのようなものがあるわけではなく、何事かを語り合うというようなものではなかったが、友人同士の会話のような楽しさが伝わってきて愉快だった。トークショーの会場では橙灯の坂崎さんに出くわした。トークショーのなかでも奇遇ということについて話題になっており、思わぬ重なり合いが面白い。

ところで都知事選だが、今のところに引っ越してきて最初の選挙だ。以前にも書いたと思うが、選挙とか民主主義というようなものが理解できない。例えば今回の都知事選では、私は候補者の誰も知らない。勿論、候補者はそれぞれに主義主張を語るのだが、それが信頼に足るものかどうか判断のしようがない。都知事と原発の是非とがどのように関係するのかわからないし、その関係性について誰も語らないままに原発に対する姿勢を表明し合うという、候補者の有権者に対する姿勢も理解不能だ。そもそも都知事に何ができるのか、そのことと自分の都民としての生活とがどのように関連するのか、全くわからない。選挙期間中、午前中は調布の団地にある自宅で過ごし、午後は都心の勤務先で仕事をするという日々を送っていたが、とうとう候補者の肉声は一度も耳にしなかった。でそれでも与えられた情報を基に、自分なりに考えて候補者を選んでいるのだが、自分が投票した候補は落選した。今回の選挙に限らず、そもそも自分が投票した候補が当選したためしが無い。よく「民意」という言葉を耳にするが、選挙が民意の反映であるならば、私はこの国の民意から排除されて何十年も経っている。世界的に見れば、たいそう立派な国なのかもしれないが、それは私のようなろくでもない者を排除したからこそのことなのだろう。がんばろう、ニッポン。