以前にも書いた記憶があるが、昨年暮に失業したとき、自営の道を行かざるを得ないだろうと思い、退職書類のなかで住民税を普通徴収によって納めることを選択した。ようやく納税通知書が手元に届いたので、早速開いてみると、それなりの金額が記載されており、それを4回に分割して納税するようになっている。通知書のなかには「納付には、便利な口座自動振替制度をお勧めします。」とあり、さらに「便利で確実な口座振替で!」と記されたチラシも同封されている。徴収する側が自動振替を勧めるのは、それによって自分たちが取りっぱぐれるリスクを軽減できるからであり、納税者にとっては特にメリットがあるわけではない。その金額を見ると、それなりにまとまった数だ。給与からの天引きで毎月納税していると然程意識もしないのだが、こうして1年間の金額を目の当たりにすると、やはり税金の使途というものが気になる。諸外国に比べると日本は政治に対する国民の関心が低い印象があるのだが、それは税金の多くが天引きで広く薄く徴収される仕組みになっていることと関係があるような気がする。