くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

石塚左玄のこと

2013年12月26日 | Weblog

■最近彼がマクロバイオティックの元祖だと知って興味が高まる。日本の食文化に注目が集まるこの頃のこと、僕にとっては非常に重要な考え方・食養の創始者でそれも福井市内の出身だとくるととても身近に感じる。

歯の数は(歯の読み方「し」「は」=36)上顎半分で門歯4本、犬歯2本、のこりはすべて穀類、豆類を食べるための臼歯であるから、これと野菜や果物用の門歯、肉用の犬歯の数の比率で食すべきであるという考えの創始者がこの人だったのだ。

ナトリウムを陰性、カリウムを陽性と名付けて食品の陰陽のバランスをとるという考えも実は中国食養・漢方的発想とはちがっていて、彼は栄養学の視点で主張していたことを知って、ますます気に入った。マクロビオテックは漢方の陰陽的発想が多くて少し的が外れているように感じていたので、、。

食卓に肉と魚と野菜があるとき、その優先順位をどう決めるか?と問われると僕は「食べる僕と食べられる食物の距離を考えて遠い方から食べていく」という僕の持論も彼の身土不二、一物の全体を、そしてその時期の旬のものを、、という考えから派生したもの。

体は食べ物でできているのだから「食は本なり、体は末なり」。そういう体にやどる心もまた健全な身体に健全な精神が宿ることになるんだ、、みたいな事なんだろうと思う。そこで心身の病気の原因は食だとしたのだ。体をめぐる血液が濁ると、気血の流れが狂って「病気」になるという解釈で漢方論者が取り込もうとしたに違いない。が、「気」は「心」ではない(??)。しかし食物が精神に与える力は大きいと思う。昔、サウスパシフィックのトンガ王国ではある時期にパプアニューギニアなどのメラネシアの因習をうけてカニバリズム(人肉嗜好)が流行した時期があり、島民同士で殺戮を繰り返した歴史があったそうだ。

そんなことを色々と思い出していると書店で1冊の本が目にとまった。栄養士会の出版になる「調理師読本」。結構永く読まれている調理師試験用テキストだがこれが意外に面白い。ちびちび読んでいくのも楽しみだ。

 

 

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