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くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

福井の秘境

2008年11月02日 | Weblog
■1日は越前岬灯台が公開されると聞いて博幸と出かけた。新しい灯台と交代するために旧灯台内部が公開されるのだ。へえぇ!これだけのライトでよく水平線まであかりが届くなぁ。結構見学者も来ていた。

越前岬に来たついでに血ケ平の「賓谷の滝」探検に出かけた。たまたま看板を見ただけで、行ったことも聞いたこともない所だが、なにしろ山の中を上に下にくねくね果てしなく細い道の続く場所だ。なにか思わぬ発見があるにちがいないという予感があった。ようやく目的地に着いたようで看板がある。滝まで細い獣道が500メートル続くらしいので車を止めた。

山菜取りだろうかなぜかそこに車をとめていた地元の人がいたので聞いてみると確かにこの先だという。一度行った事があるが本当に滝があるという。

昨晩の雨で湿った木々を掻き分け進む。人が訪れているような形跡はない。水の音が大きくなってきた。

突然、左足が脛の半分ぐらいまで水没した。落葉で足元が見えなかったが排水溝に踏み込んでしまったらしい。滑って転びそうになった。急に視界が開けた。

数十メートル上から一枚岩のような壁面を流れ落ちる滝は見事。反対側の谷にも一条滝があるようだが今は水量が少ないようだ。ちょうど昨晩の雨がよかったのかも知れない。博幸も満足げに岩肌で植物撮影。かれは東京の里山作りボランティアですっかり植生観察オタクになってしまった。

そこまで来たので梨ヶ平の集落まで行ってみる事にした。海岸から急で細い山道をくねくねと登ると山頂付近に数十戸のまるで山岳城砦のような場所に作られた集落があるのだ。現にあたらしいコンクリートの城があって私設の美術品展示館になっている。家紋のついた旧家がそのまま使われていて木造部の軒や塗壁の風情は尋常ではない。漆塗りの板壁の納屋の屋根にはしゃちほこのついた小屋根が天守閣のようにくっついていたりする。

その庄屋らしき旧家の私設美術館の説明によると平家の落武者7家の隠れ住むところということで梨ヶ平となったとか。集落を取り囲むように作られたすり鉢型の段々畑は本当に山頂の砦のおもむきがある。東側は山頂の急な岩肌を背にして海岸からの風をさえぎっている。北前船関連の裕福な商家かなとも思っていたが違うかもしれない。とにかく、こんなところにどうしてこんなが、、と思うようなところだ。

さらに時間があったので延々とドライブして勝山の恐竜博物館まで、、。黒川紀章デザインの卵型ドームはとてもいい。恐竜の展示もさすがに福井観光の目玉だけあって斬新。若い人も多く見ごたえがある。

その日は充実した福井探訪、秘境探検の旅だった。
コメント (1)
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