娘のお新香にびっくり

2015年04月13日 | ドイツの暮らし

春満開の日、妻と娘と三人の夕飯。娘が盛り付けたお新香の姿に
びっくり、思わず吹きだしたが、よく見るとなかなか春らしい姿だった。
日本で生まれ育った僕では、一生思いつかない盛り付けだ。



一番下の娘は料理をするのに、上手く出来るかどうかなどと
躊躇することもなく、実に屈託がない。新しいレシピでも
実にあっさり作るし、料理自体を楽しんでいる様子がよく
伝わって来る。
昨日は昨日で、朝からミューズリー、ドイツのグラノラートを
オーブンで手作りしていた。



娘の自由な明るい性格と物怖じしないことが、気軽に料理を
したり、ケーキを作ることと一つにつながっているところを
見ると、僕は良く育ってくれたと思って、実に嬉しくなる。

 


春爛漫、桜輝く。

2015年04月12日 | ドイツの暮らし

桜輝く。
今日は本当に気持ちの良い春の一日です。



春爛漫。村のプールで水泳の後、22年間住む自宅への通りを
ノンビリと歩きました。本当に春満開です。







ようやく、自宅に戻って来ました。
また、櫻を眺めています。

風の中に揺れる、春の日の櫻の一つ一つの花が静かに
踊るようでした。



「日本の手仕事 ー 懐の深い器」

2015年04月09日 | 日本とドイツの手仕事

日本から新しいお皿が届きました。黒釉の深い落ち着き、清楚な
青い白釉、どちらも静かな芯の強さを秘めた器です。



京都亀岡の陶芸家、吉井さんの陶器に出逢ってから約十年、
少しづつ各種の器を求めてはドイツに持ち帰り、我が家の料理の
伴侶としてきましたが、今回は初めて自ら器自体の形状や釉薬の雰囲気、
使い勝手を考えて、自分の料理と家族との食事のために注文した
オリジナルの角皿です。

桜咲く春の陽光の中、妻と娘と一緒に荷を解きました。



軽い興奮に包まれた幸せな午後のひと時でした。

昨日、今日と続いた長い残業の後、夜の9時過ぎからともかく
夕餉の用意をし、簡単ながらも毎日のお惣菜をこの真っ新な黒と白の
二種の皿に盛りつけました。
さすがに良い器は料理を支える懐が
深いと思いました。
吉井さん、有難うごさいます。




今日は毎日の暮らしの中で、まるで春の日差しのような一日でした。

 


「ドイツで作る日本のごはん」 ー鰻ご飯の三題噺 !?ー

2015年04月07日 | 日本の「食」

家族揃っての好物、鰻ご飯の三題噺。
京都からドイツに戻る時に、錦の先輩、大國屋さんが十年来、
毎回必ずお土産に持たせてくれます。
浅草の下町で育った僕には、
東京の蒸した鰻も懐かしいですが、
関西風に直に炭火でしっかり
焼き上げた本物の鰻のしっかりした
味はまた格別です。
ドイツの自宅に持ち帰ってもその旨味を
厚い身の中に秘めて、
冷蔵庫、冷凍庫で十分に日持ちします。

今回は一週間の間に三種のレシビで楽しみました。
初日はまず、鰻の小丼。貴重な蒲焼を一枚半奮発しました。


 
蒸し器で慎重に蒸し直して、やや甘めのタレを絡めて、飛騨高山の
山椒を振って、家族全員のご馳走です。ああ美味しかった!

翌日は鰻、牛蒡、舞茸、人参、実山椒の炊き込み御飯。
昆布出汁に白醤油と淡口で薄味に仕上げますが、鰻の旨味と香りが
五分搗きのご飯の一粒一粒に染み渡り、湯気とともに食卓に満ち渡り
ます。我ながら上品に仕上がりました。




さて、最後は残りの鰻の頭でなるべくしっかりした出汁を取り、
その中で笹掻き牛蒡を濃口と味醂でやや甘めに炊いて、お揚げさんと
分葱も入れて溶き卵で締めた柳川風。
今回は前日から浸け地に浸して、
軽い下味をつけたサヤエンドウもたっぶり効かし、黄色と緑の
柔らかいコントラストで春らしい装いとしました。



こうして一週間、自分の出来る限りのレシピで、貴重な鰻を料理しました。
家族全員とても喜んでいました。



山岡さん、よしのさん、本当にいつもどうも有難うございます。 



自宅の庭に咲くドイツの桜 ー 春の陽のメモ

2015年04月07日 | 随想

朝露の桜の花と蕾 ー 春の陽のメモ。

今までの仕事や生き方は横目で眺めつつ、自分の中心点が常に今、
此処にあり、その展開が自ずと未来への軌跡となるように。
達成よりは充足。外の響きよりは、内なる声に耳をすます愉しさ。
今年になってからはいよいよ、晩年に過ぎ行く春を惜しむよりは、
今、これからの20年計画を立てようと心に決めました。



それには、過去30年間の諸々の事とともに頭と心の整理も必要です。
 


イースターの金曜日

2015年04月03日 | ドイツの暮らし

イースターの金曜日、今日から4連休の休みです。
村のプールでノンビリと水泳の後、京都から持ち帰った栗饅頭と
日本茶でまずは一息。



今年のドイツの春は、日本より二、三週間遅れています。
庭の桜もまだニ分咲きです。イースターはクリスマスと並んで
家族、親戚、皆んなが集まる大切な時間です。

 


四週間振りのドイツ ー 見慣れた風景も目新しく ー

2015年04月02日 | ドイツの暮らし

2015年3月31日



フランクフルトの空港駅からドイツ新幹線に飛び乗り、ケルンに到着。
雨上がりの空、まだ夕方の光が明るい。目の前にケルンの大聖堂がそびえ立つ。



日本はもう真夜中だろう。僕の体内時間もまだ日本のまま。
嵐の去った後のケルン大聖堂の横のカフェで妻が迎えに来るのを
待ちながら、ドイツの日常の風景が異国のものながら、日本に戻った時
よりも、時には自分には馴染み深いものであることに暫しの感慨有り。
自分の今迄の人生の半分以上の時間を、この見知らぬ土地で過ごして
きたことを独り想う時。


2015年4月2日

4週間ぶりに戻ったドイツ。いつものように時差の影響は殆ど出ない。
早速、朝から仕事。スタッフの顔を久しぶりに見てほっとする。



朝一のミーティングの前にトイレを済まそうと、オフィスのバスルームに
入って行くと、タイル工事の職人さんが既に来ていて、こっちのほうがびっくり。
妻が手配したのか昨日からバストイレの工事をしているとのこと。
二人の若手職人のうち一人は、移民二世か、南ヨーロッパないし東ヨーロッパ
から移住してきた人だと思う。えらく陽気で、威勢のいい人だ。 
ドイツに戻って数日は見慣れた風景も目新しく、新鮮だ。
早速、写真を一枚撮ろうとすると、
「おい、いよいよ日本のテレビに出演だぜ、うまく撮ってくれよ!」
とバッチリ決まった職人ポーズ。
「ドイツに帰ってきたな~!」と思う。

その後、お昼ご飯も、久し振りに事務所のスタッフ全員と
妻が作ってくれたドイツ食で、まずはボテトにザウアークラウト。
その後、バスタが二種類。本当にお腹がふくれました。



食事の後は僕がスタッフに持って帰った日本のお土産、陶器の箸置きを
持って、皆んなで記念写真と相成りました。
鞍馬の陶芸家、目片さんの
ミニ箸置きです。大好評でした。どうもありがとう。

良い器は良い人が作るの言葉通りです。