ヨーロッパの古都ウイーンを初めて訪ねた19歳の娘が、
「今年の秋から、ここで勉強するよ!」
と見せてくれたウイーン大学の伝統的な構内の写真です。
娘の幼馴染みの親友が勉強を始めたハンガリーの首都ブタペストを
訪ねてまず一週間。そして、そこから列車で2時間半のウイーンへ。
19世紀近代ヨーロッパの学問、芸術、音楽の中心地であった
この伝統の地に自ら身を置いて、これからの青春の時をここで
送ろうと、ひとり決心を固めて帰って来たようです。
僕は、若い頃に何度も読み返した加藤周一の自伝「羊の歌」の中に
描かれていた、第二次世界大戦後、1950年代前半の冬のウイーンの
幻想的な風景、後の妻となる恋人を訪ねてパリからの夜行列車で
雪降る古都にたどり着いた彼の姿などを思い出しながら、娘の
これからの話を聞いていました。
20代の前半に自分でも一人で何度か訪ねた街ウイーン。トゥーランドット
を初めて聴いたウイーンオペラの天井桟敷などが眼前に浮かび上がって
きました。
もう35年ほど前、
自分が右も左も分からないドイツで勉強を始めた頃
のことも思い出しつつ、今、三人の子供達がヨーロッパの各地で
一人一人の人生の道を歩み始めようとしていることを心から感じました。
だからこそ、僕と妻がこれからも出来ることの一つは、子供達三人が
何時でも何処からでも安心して帰ってこれる家族の地を此処に保って
いくことだと考えた次第です。
僕もあと10年くらいしたら、異国の土地に長い旅をして
「今年の秋から、ここで勉強するよ!」と言ってみたいと思います。
人生、元気、好奇心、冒険心はいつでも大事なこと!
今日の夕飯。
いろいろな野菜、キノコ、根菜をざっくり、ごろごろ切って、海塩と
少しスパイシーなバージンエクストラのオリーブオイルの両方を
しっかりとまぶすだけ。
あとは230度にあらかじめ温めたオーブンの中で約13分、ほっこりと芳ばしく
焼き上がった沢山の温野菜達。
野菜や根菜の組み合わせはその時に思いつくまま、有り合わせでOKです。
お昼ご飯にも、夕御飯にも、暖かくても冷たくなっても、お弁当のお供にも
オールマイティです。たっぷり作るといいと思います。
先週、タイに住む知人の料理家、めぐみさんに教わりました。このところ、
毎日作っています。
ちょうどウイーンから帰ってきた娘も「美味しい、美味しい!」と
しっかり食べていました。
「パパとママの新しいレシピだよ。」と言おうとすると、
「この料理、前から知ってるよ。何度も作ったことあるし」
とのこと、あれれ⁉︎
ほんとかな?
ともかく、手軽でヘルシー。
とても美味しいレシピです。ぜひお試しください。
冬から春へ。
昨日は妻と二人の小鍋料理、昆布出汁でエリンギを炊いて、そこに
よく水切りした豆腐、細ネギ、同じように細く切ったお揚げさん、
冷凍して取っておいた花山椒を加え、最後に少しの海老と鱈を加え、
ぱっと火を通し、振り柚子をして食べました。
ついでに綺麗な赤身があったので、、アボカドの緑に擦りたての
山葵と梅干を少し加えて和えてみました。
そしたら、今日は庭の寒桜が春を告げるようにつぼみを開き始めて
いました。自然だけは毎年必ず移り変わり、春が訪れ、季節の
巡っていくことを想いました。
南ドイツ・ニュールンベルグの近くの中世からの街、ラオフに来ています。
この近くで、世界最大のオーガニック・フェア「ビオファ」が毎年開かれます。
今日は出展ブースの最後の準備をした後、南独フランケン地方の
郷土料理のレストランを訪ねました。
まずは酢漬けの白ソーセージと玉葱のスープ風。
鯉の半身丸々の、ビール衣の唐揚げ。
イノシシのロースト煮込み。
お腹がいっぱいになるまで、たらふくを越えてこの地方の
昔からのご馳走を楽しみました。
ドイツには個性のある美味しい料理やワインが沢山あるのですが、
日本ではあまり知られていません。ちょっと残念ですが、それで
いいのかもしれません。
現地に行かなければ食べられないもの、解らないことがあるのは
本来当たり前のことだったのですから。
他文化への無知識の偏見(ドイツ人はビールとソーセージとハムばかり...)
はよくありませんが、未知なものに出会う感動は人生の楽しみの一つです。